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恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 8

1 :美羽曰く、:2009/10/21(水) 17:52:27 ID:0yve78iQ0
ヘ:::::::::;;: -‐''''""( )1
 ゙、::::::::-‐''""" ̄"'i
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  i!f !:::::      ゙、i
  i!ゝ!::::     ‐/リ
  i::/:、 :::、  /''ii'V
  ̄ハ:::::\ "''il|バ''
諸葛亮 曰く
「は、はわわ、ご主人様、ここは"恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの外史演義〜"スレの避難所です。
 規制時、依頼、議論、外史スレでは避けている話題をしたい時などにご利用下さい。」

■スレの仕様
1レス分の最大行数32行、最大バイト数2048バイト、投稿間隔5秒、連投規制無し

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■前スレ
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 7
http://koihime.x0.com/test/read.cgi/koihime/1253894731/

401 :天和曰く、:2009/11/01(日) 01:28:36 ID:5mmuSHek0
さぁ、今日も蜀嫁出るかなぁ


402 :天和曰く、:2009/11/01(日) 01:29:44 ID:5mmuSHek0
おっとこれは予想外だがおねぇちゃんも好きだよ。
23歳万歳w



403 :流琉曰く、:2009/11/01(日) 02:14:34 ID:rcgVWUfY0
嫁ぇ

404 :季衣曰く、:2009/11/01(日) 02:15:10 ID:S7ZGZay+0
抱き枕にして練る嫁

405 :季衣曰く、:2009/11/01(日) 02:16:43 ID:S7ZGZay+0
もうちょっとふかふかな方が良かったんだけどな

主に胸の辺りとかが

406 :チビ曰く、:2009/11/01(日) 02:20:21 ID:oiNCABPA0
嫁!!

407 :チビ曰く、:2009/11/01(日) 02:20:44 ID:oiNCABPA0
何で俺だけorz

408 :宝ャ曰く、:2009/11/01(日) 02:29:23 ID:2FTbbHuY0
ツンツンしてない嫁こい!

409 :麗羽曰く、:2009/11/01(日) 02:32:05 ID:iS2/oLSw0
↑とお酒飲みたい

410 :天和曰く、:2009/11/01(日) 03:25:00 ID:/m90IAQs0
よめ

411 :天和曰く、:2009/11/01(日) 03:25:38 ID:/m90IAQs0
よっしゃー!!

412 :翠曰く、:2009/11/01(日) 03:30:05 ID:zZm5YVyk0
週刊北郷帝がないとなんとなく寂しい……
慰めてくれる嫁かもん!

413 :華雄曰く、:2009/11/01(日) 05:39:36 ID:hR/Yu7lYO
今日の嫁&占い&夢の相手

414 :デク曰く、:2009/11/01(日) 05:44:11 ID:iP2CP2hw0


415 :及川曰く、:2009/11/01(日) 07:33:24 ID:FOvp2BmE0
あ、まとめさん…お手数ですが、
『とある恋の日記』と『肉饅くれなきゃ、悪戯するぞっ!』は同作者デス。

紛らわしくてスミマセン…

…SS書く時にはコテハン決めた方が良いのかえ?


416 :霞曰く、:2009/11/01(日) 07:47:02 ID:dx+X/eGA0
おはよう嫁

417 :凪曰く、:2009/11/01(日) 09:46:38 ID:LY+22CeA0
アニメスレに外史スレのリンク貼ってあるのか
ない方が良いような気がする

418 :大喬曰く、:2009/11/01(日) 10:49:57 ID:z+CMI0Fk0
↑と大食い競争!

419 :シャム曰く、:2009/11/01(日) 10:51:02 ID:/XoRRE7g0
>>415
同作者の作品だと知って貰いたいなら決めた方が
今は別人だと思って貰いたいなら決めない方がいいんじゃないかえ

420 :蒲公英曰く、:2009/11/01(日) 12:41:14 ID:BHEX/tpQ0
>>415
コテハンじゃなくても、なんかまとめる指標がないとまとめようがねえだろ。
エスパーでもない限り、誰が書いたのかわかるのは本人だけなんだし。

421 :330:2009/11/01(日) 13:40:56 ID:QF65D41E0
>>337>>351
そう言う風に書いて頂けて大変恐縮です。
そう言う風……言う風……風……風…
ということで風×現代ネタを
2つ借ります。

しょうもないですがよろしくお願いします。

422 :良い旅行を!(1/2):2009/11/01(日) 13:42:07 ID:QF65D41E0
頬を撫でるやわらかいもの。
上半身に感じるは布団とは異なる心地よい重み。
そこに共通しているのは離しがたい暖かさ。
うむ、既視感。フランス語でデジャビュ。
そんなことを考えながらまどろみから脱出すると、目の前には……

「あれ、なんにもない」
「ずいぶんと変わった挨拶ですね、お兄さん」
そういう声が聞こえるのは本当に耳の真横。
どうやら今日はお互いのほっぺをふにふにしていたらしい。
「ボンジュール、風」
「なんか痛いですよお兄さん。あと、めるしーぼーくー」
ちゃんと乗ってくれるから言ってしまうんですよ、風さん。
けどボケた俺が言うのもなんだけど『おはよう』に『ありがとう』って……

やっと頭が回り始めていつもより日が高いことに気がつく。
そういえば、と今日から三日ほど休みなので昨晩にアラームを消したのを思い出す。だったら、
「あのさ風。今日から連休なんだけどせっかくだからどこか行きたいところはないか?」
「んー行きたいところですか。昨日散々お兄さんにイかされたんで風のことは気にしなくていいですよー」
顔を見るとすでに寝たふり。
「ったく。まぁ遠出もできるから旅行でも行くか?どうせなら景色を味わうために三大景勝地とか函館まで行こうか。
 今の函館は雪化粧してて普段と違う綺麗さだし、近場も見るところ多いからお勧めかな」
「なんですか、そのうぃんたー・あげいんな感じは」
……雪と函館しか共通点はないと思うんだが。むしろそれより、
「良いものに時は関係ないのですよー、現に今でも孫子を読まれている方がいますし」
「いや、違う。俺が思ったのは『何でそんな微妙な知識を』だ」
「ふっふっふ。軍師のたしなみといったところでしょうか。
 ですが知らない場所に行くのは惹かれますねー。
 この間本で読んだのですが、『べねちあ』でしたっけ?には行って見たいと思いました」
「ああ。青の洞窟とかか。町並み自体もすでに芸術品みたいなものだしな」
「そうなんですか?風はただ『ごんどら』に揺られながら眠ると気持ちがよさそうだな、と」

423 :良い旅行を!(2/2):2009/11/01(日) 13:42:47 ID:QF65D41E0
……なんという無駄遣い。いや、風らしいのか?
「そういうお兄さん自身はないのですか?先ほどのは風に提案していたようですし」
「うーん、そうだな。行きたいというよりは過ごしたい場所ならあるかな。
 落水荘っていう建物なんだけど、俺が知ってる中でもっともロマンチック……素敵な現代建築物だと思うよ」
「ろまんちっくで伝わりますよ。しかしお兄さんにそこまで言わせるとは気になりますねー。どういったものなんですか?」
「家の周りは緑に囲まれてて、川の上に建っているんだ。それこそ別荘という感じ。
 あんな建物で暮らせるなんて贅沢の極みだよ。いや、建てた事自体が贅沢なのかな。
 なにより風景もよさそうだし、昼寝に最適だと思う」
「お兄さんがさっき風のことをどういう風に見たかなんとなく理解ができました。
 ですがやはり行くならそのような場所がいいですねー」
そういいながら胸に頭を預けてくる風。

暖かさと安らかさを感じ、いくばくか
「あー、あのさ風。やっぱり旅行なしにしよう」
はっきり言おう。とても眠い。
「おや、いきなりどうしたんですか?さっきまで乗り気だったのに」
陽だまりと布団、そしてなによりも風の体温がたまらない。
「なんていうか遠くの可能性より近くの確実性を味わいたいといいますか。
 旅行も楽しいとは思うんだけど、なんかこのまま風と二人でまったりするほうが良いなと思いまして」
風の体温をもっと感じたくて強く抱きしめる。
「まったくダメ人間ですねー、お兄さんは。
 ですが風はお兄さんに甘いので、仕方なくですがお付き合いをしてあげますよ」
あぁ俺はダメ人間なのか。でもこの幸せを享受できるなら……
とまどろみ半分で考える。もうだめ。そう思い風を片手に布団を深く手繰り寄せる。
「おやすみ、風」
ちゃんと言えたか自信が無い。風が何かを呟いた気がする。
しかしすでに俺は意識を手放していた。

「ぼん、ぼやーじゅ。お兄さん」

424 :バカち●こ曰く、:2009/11/01(日) 13:44:31 ID:QF65D41E0
以上です。

いきなり落水荘なんて出してしまって申し訳ない…
検索をかけて写真を見ていただけたらと思います。

425 :雛里曰く、:2009/11/01(日) 20:10:32 ID:sEBp1egc0
>>424


題名を見てこれは必ずあの言葉が出るに違いないと思ったら思った通りだったでござる

426 :大喬曰く、:2009/11/01(日) 20:56:45 ID:z+CMI0Fk0
なぜか、某作品よろしく「ごんどら」で水先案内人をし三社で凌ぎを削ってる恋姫の面々を思い浮かべてしまった・・・。
水の三大妖精な桃香、華琳、雪蓮とか・・・。

427 :蒲公英曰く、:2009/11/01(日) 20:59:01 ID:BHEX/tpQ0
>>426
ついに火星まで進出か。

428 :及川曰く、:2009/11/01(日) 21:07:54 ID:FOvp2BmE0
>>424
乙デス。いやはや風も癒しキャラですな〜

>>419-420
ふむ、ならば決めておいた方が良いのかな…余計な迷惑は掛けたくないし
助言、謝々デス!

429 :魏エンドアフターの人:2009/11/01(日) 21:19:02 ID:X/R3yHt20
何か歌を聞いていたらインスピレーションが浮かんだのでまた帰還ものを書いてみました。
6レスほどの予定です。一刀君が原作よりだいぶヘタレてます。

430 :1989 1/6:2009/11/01(日) 21:20:45 ID:X/R3yHt20
「やっと……帰ってこれた……」
元の世界に戻って1年。馬鹿みたいに必死になって、こっちに戻る方法を探した。
あの変な踊り子?の言うことが正しいなら、ここは俺と華琳が別れた場所……成都の近くのはずだ。
とにかく、街に行ってみよう。ここが本当にあの世界なのかも確かめないと。

そして街に入って早速。俺は警備兵に捕まっていた。
良く考えれば当たり前だ。日本刀を持って、見たことも無い格好の奴がうろうろしていたら
俺だって捕まえる。こんなところで時間を使う気は無いんだけどどうしたものか。
しかし、俺を捕まえて詰め所につれて来たの良いが、警備兵たちが何一つ質問してこない。何で?
「……なぁ、良く考えたらこの格好ってどっかの貴族じゃないか?」
「……確かに。こんな綺麗な服見たことが無い」
「じゃあ捕まえたら不味いんじゃ……」
なるほど、風たちと一緒で俺を貴族と勘違いしてるのか。
戦時中なら問答無用で取り調べられただろうけど、今は平和だからそこまでしなくても大丈夫なんだろう。
「おい、誰か将軍様を連れてきたほうが良いんじゃないか?」
「何か問題でもあったの?」
「りゅ、劉備様!?このようなところにお一人で……」
「私も居るから問題無い。桃香様が自ら視察なさりたいと仰ったのだ……で、何があったのだ?」
「はっ!武装した怪しい格好をしたものがうろうろしていたので連れてきたのですが……」
「覚えているかはわかりませんが、お久しぶりです、劉備さん」
「会ったことありましたっけ……う〜ん……あっ、分かった!華琳さんと一緒に居た人!」
「この光り輝く服……曹操殿のところに居た……もしや、天の御使い様では?」
蜀の人にまで自分の呼び名が伝わっているとは思わなかったな。
「そんな大層な者じゃないけど、魏ではそうやって呼ばれることが多かったです」
とにかく、ここに劉備さんと関羽さんがいること、俺を天の御使いと認識していることで、
俺が元々居たのと同じ世界だということは分かった。あまり心配はしていなかったけど、ほっとする。
「しかし、天の御使い様はあの戦の後天命を終えて天に還ったと聞きましたが?」
「どうしてもこの世界に居たくて、八方手を尽くしてここに戻ってきました」

431 :1989 2/6:2009/11/01(日) 21:21:54 ID:X/R3yHt20
「左様でございましたか。桃香様、とりあえず城に来てもらったほうがよろしいかと思いますが」
「そうだね、色々聞きたいこともあるし」
城で蜀の皆に自己紹介をした後、早速本題を切り出す。
「出来れば、馬を一頭貸してもらえませんか?」
「え〜。始めましてがすんだばっかりなのにもう行っちゃうの?」
「出来れば、早く華琳たちに会いたいので」
元の世界に居た1年、俺はずっと孤独だった。あの世界でのことは誰にも話さなかったが、
雰囲気が急に変わった俺と仲良くしてくれる奴なんてほとんど居なかった。
俺があまり人と仲良くしないようにしていたのもあるけど、
他の人と話した分だけ、魏の皆との記憶が薄れるような気がしていたから。
及川には、変なかずピーなんて言って笑われたけど、とにかく魏の皆と会うことしか考えていなかった。
「しかし、御使い様お一人で大丈夫ですか?」
「戻ってから1年、それなりに修行しましたから、野盗ぐらいなら大丈夫です」
「そこまで言われるのなら……ただ、これからしばらくすると、三国を挙げての式典が
ありますから、それまで待たれたほうがいいかと思いますが」
「三国を挙げての式典ですか?」
「ええ、終戦記念とでも言いましょうか。毎年魏・呉・蜀どこかの国で執り行っております
今年は蜀の持ち回りですので、1ヶ月ほど待たれれば、魏の方たちもこちらに来ます」
成都から魏までは1ヶ月以上かかるし、今から出れば入れ違いになってしまう。
これは、お言葉に甘えて待たせてもらったほうがいいだろう。
「分かりました。ですが、いいんですか?俺みたいな者が居ても」
「御使い様は曹操殿の大事な方と聞いておりますし、その名は三国に伝わっております。
戦を終わらせることが出来たのも、曹操殿の考え方が変わったのもあるいは御使い様のおかげであったかも知れません。
そのような方を、むげに扱うことなど出来ませんよ」
「ならお言葉に甘えますが……その、そんなに敬語を使わないで貰えると……
魏ではただの警備隊長だったわけですし。皆さんのほうが偉いですから」
「なら、ご主人様って呼ぶね!私のことは、桃香って呼んでください」
ご主人様!?
「な、桃香様!?」
「戦を終えられたのも、きっとご主人様のおかげなんでしょ?だから、私たちのご主人様」

432 :1989 3/6:2009/11/01(日) 21:22:25 ID:X/R3yHt20
「なるほど、天の御使いなら我々にとっては主も同然ですな」
「でしょ?だからご主人様」
なし崩し的にご主人様と呼ばれることになってしまったりしたが、とにもかくにも祭の日がやってきた。
「ご主人様、そろそろ魏の皆さんが到着いたします」
「愛紗さん、わざわざありがとう。俺はそろそろ隠れようかな」
「すぐにお会いになればいいのに」
俺も今すぐにでも皆に会いに行きたい。だけど、皆に会えば何も言えなくなってしまいそうだから、
しばらく皆を影から見て、気持ちを落ち着けたかった。
「皆にも言ったけど、俺が居ることは黙っておいてね」
「ご主人様がそう仰るなら……」

皆に気付かれないように注意しながら街に出る。格好も、目立たないように蜀の兵士の物を借りた。
すると早速、季衣、華琳、桂花を見つける。それを見るだけで、自分の目が潤んでいるのが分かる。
3人とも、楽しそうな笑顔だ。
俺は、皆と会わない間、あんな風に笑ったことがあるだろうか。いや……ないな。
鈴々ちゃんたちと一緒だから気を使って笑っている感じではない。
俺は、皆にとってその程度の人でしかなかったんだろうか。

その後こっそり華琳たちの後を付けてみても、魏の皆は明るかった。
俺が居ないことで塞ぎこんでいないのは良いことだ。良いことだけれど、やっぱり引っかかるものがある。
そして、魏・呉・蜀の皆が揃ったところで、華琳のつぶやきを聞く。
「じゃあね!……一刀!」
途中の部分は聞こえなかったが、最初と最後ははっきりと聞こえた。
俺は最愛の人に会いに来て、最愛の人と再会する前に、最愛の人に別れを告げられた。

433 :1989 4/6:2009/11/01(日) 21:23:02 ID:X/R3yHt20
その後どうやって歩いてきたのかは覚えていない。気付くと、街の端で座り込んでいた。
大きくため息をついて、祭で浮かれている、楽しそうな街を見る。
「会ったら渡そうと思ってたんだけど」
向こうの世界から持ってきた指輪たち。婚約指輪とまではいかないが、皆に似合いそうなものを
選んで買って持ってきたのだ。まあ、渡すことも無いんだろうけど。そう思うとまたため息が出る。
「また独りぼっちになっただけじゃないか」
1年も独りぼっちだったんだ、もう慣れっこじゃないか、と虚勢を張ってみる。
この1ヶ月、蜀で色々なことを手伝ったりした。最悪、ここで文官として働いていけばいいなんて考えても見たが、
雛里ちゃんと朱里ちゃんという二大軍師がいる蜀に俺みたいなのが文官として登用して貰えるかは疑問だ。
この世界で俺を必要としている人が、一人でも居るのだろうか。
あの踊り子は言っていた。
『外史がご主人様を必要としないとき、ご主人様が外史に必要だと感じられないとき、
ご主人様は外史から弾き出されるわ』と。
ふと自分を見ると、何だか透けている気がする。もう消える時間が近いのかもしれない。
街を出て、華琳と別れた森に行こう。最後を迎えるなら、やっぱりあそこがいい。

元々着ていた服に着替えて、森に来る。ここまで来ると、街の喧騒も聞こえない。
俺はどんな風に魏の皆と過ごしていたっけ?どんな顔で?声で?そんなことも分からなくなる。
喉が渇いたので、川の水を飲んで、岩に腰掛ける。
「ま、誰にも気付かれないで逝ったほうがいいだろう」
蜀の皆にお礼がいえなかったのはちょっと残念だけど、皆への手紙は借りた鎧と一緒に部屋に置いておいた。
会えば、皆別れを惜しんでくれるだろうけど、それは余計に辛い。別れは、少ないほうが良い。
「華琳と別れたときは、もっとすぐだった気がするけどなぁ」
今回は透け始めてから消えるまでが長いように感じる。この世界に未練があるからだろうか。
それとも、惜しむべき時間はすぐに過ぎてしまうということだろうか。
ガサガサという草を掻き分ける音が聞こえたので、振り返る。そこに居たのは
「一刀……なの?」
華琳だった。それに気付くと同時に、俺は駆け出した。

434 :1989 5/6:2009/11/01(日) 21:23:34 ID:X/R3yHt20
後ろから誰かが追ってきているのが分かる。華琳だろう。
とにかく、華琳に会いたくない。直接別れを告げられたら、俺はもう立ち直れない。
「え、兄ちゃん!?」
「季衣、何言ってるの。兄様がいるわけ……兄様!?」
途中魏の皆に会いながら
「北郷、待て!」
「隊長、止まらないのなら止めて見せます!」
春蘭や凪に殺されそうになりながら
「私の仕掛けた落とし穴に引っかかると良いわ……何で避けるのよ!?」
桂花が作った罠を避けながら
たどり着いたのは、城壁の上だった。下から、魏の将ばかりか蜀の皆も群がるようにこちらを目指しているのが見える。
「一刀」
「やっぱり一番は華琳だったか」
後ろは振り向かない。もはや俺の体は、ほとんど消えかかっている。話せるのも、少しだけだ。
「何故?」
「それは何に対しての何故?」
「何故貴方がここにいるの?何故貴方は私たちから逃げるの?何故貴方は消えかかっているの!」
「華琳に会いたかったから。華琳にさようならといわれたから。俺がこの世界に必要だと思えないから」
「貴方何を言って……」
「皆と別れて1年。俺は今日の皆みたいに笑えなかった。そうしたら、俺の存在なんてそんなものだったのか、
とちょっと不安になったんだ。その後華琳の後を付けてたら、華琳にきっぱり別れを告げられたからな」
「一刀……私たちが貴方を必要としていなかったと?」
「そこまでは言わないけど、俺の存在が薄れているのは確かだと思って。なら……」
不穏な気配を感じて身を竦めると、あの大きな鎌が俺の上を通り過ぎた。
「そう、貴方がその程度に考えているのなら……そんな一刀なら、ここで!」

435 :1989 6/6:2009/11/01(日) 21:24:04 ID:X/R3yHt20
何で俺は斬られそうになっているんだろう。必死に華琳の攻撃を受けながら思う。
何で俺は抵抗するんだ?華琳に斬られるなら本望じゃないか。
それに……何で華琳は、泣いているんだ?
「貴方が!消えて!3年!笑えるように!なるのに!どれほど!苦労したと!思っているの!!」
「3年?俺のところではまだ1年しか……うわっ!」
「なら余計によ!1年しか経たない頃なんて!皆!毎日泣いて過ごしていたのに!貴方は1年で!
私たちを!諦められたというの!?」
華琳の手から鎌が零れ落ちる。
「やっと現れたと思ったらまた消えるなんて!そんなこと、私が許すと思っているの!?」
華琳の攻撃を受けて息も絶え絶えになりながら、必死に頭を働かせる。
俺は独りぼっちでやることは何も無かった。華琳たちは泣きながらも国のことをしなければならなかった。
俺は1年しか経っていなかった。華琳たちは3年経っていた。
つまりは、それだけのことだったのだ。
「何だ……全部俺の勘違いだったのか」
「やっと会えたのに、勘違いで逝かれたらたまったもんじゃないわよ」
よろよろになりながらも、うずくまる華琳に近づく。
「ごめんね、寂しがり屋の女の子」
「……バカ」
華琳を抱きしめる俺の両手は、もう透けてはいなかった。

436 :七乃曰く、:2009/11/01(日) 21:25:39 ID:X/R3yHt20
構想5分、執筆30分ぐらいなのでもう少し練ればよかったかな、と思います。
一刀君はこんなにヘタレない気がしますが、歌にあわせて作ってしまったので。

437 :詠曰く、:2009/11/01(日) 22:15:40 ID:w0DScSMo0
むむむ・・・

438 :秋蘭曰く、:2009/11/01(日) 22:19:54 ID:mId6+B8A0
>>437
「何がむむむだ!」

439 :美羽曰く、:2009/11/01(日) 23:46:12 ID:am8KMR1o0
すでにいろんな作者の一刀を読んでるから
こうでないとおかしいとかは滅多に思わないな
魏ルートの一刀だって結構取り乱すこともあるからいいんじゃないの?

440 :爆乳の袁曰く、:2009/11/01(日) 23:49:37 ID:4q+i7OjA0
熱い一刀、クールな一刀、ヘタレな一刀、ロリコンな一刀、大きな一刀、ムケてない一刀、
いろいろ一刀もいるけれどー
君ならどれが好き−?

441 :美羽曰く、:2009/11/01(日) 23:57:58 ID:am8KMR1o0
……なんとなく寒気がしたが人違いかの?
わらわは一刀などという者は会ったこともないから知らぬのじゃ
>>439は見知らぬやつが言っていたことを七乃に伝えただけじゃからな

442 :ロリ祭曰く:2009/11/02(月) 00:01:13 ID:Pq2guRt60
     ↑死んだフリをしたら本気にして泣いてしまった嫁

443 :ロリ祭曰く:2009/11/02(月) 00:02:13 ID:Pq2guRt60
うわぁあぁあぁ、ごめんよー、ちょっとした冗談だったんだよー・゚・(ノД`)・゚・。

444 :沙和曰く、:2009/11/02(月) 00:07:04 ID:ZTos1awc0
よーめ

445 :沙和曰く、:2009/11/02(月) 00:07:16 ID:ZTos1awc0
なのー

446 :影が薄い人曰く、:2009/11/02(月) 00:21:10 ID:Fef8BIpQ0
   ↑が人類初の自立飛行に成功

447 :影が薄い人曰く、:2009/11/02(月) 00:22:07 ID:Fef8BIpQ0
誰にも気付かれなさそうだな……

448 :恋華蝶曰く、:2009/11/02(月) 00:31:09 ID:W0d+aesI0
月曜の朝さわやかに起こしてくれる嫁

449 :恋華蝶曰く、:2009/11/02(月) 00:31:57 ID:W0d+aesI0
いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉう!

450 :左慈曰く、:2009/11/02(月) 00:40:43 ID:IWtQxgzw0
このナイスな流れに乗って俺のよーめっ

451 :左慈曰く、:2009/11/02(月) 00:41:02 ID:IWtQxgzw0
きさま ブチコロスゾ(´・ω・`)

452 :爆乳の袁曰く、:2009/11/02(月) 00:51:28 ID:hYlVBWiI0
>>424

乙、でも青の洞窟ってナポリじゃ?

453 :歩くち●こ曰く、:2009/11/02(月) 01:02:46 ID:iyJEEOgg0
424です
感想多謝です。テンション上がりまくりです。

>>452
あらあらうふふ……orz
普通にヴェネツィアだと思ってました

454 :万年発情男曰く、:2009/11/02(月) 01:12:04 ID:91+j+9FE0


455 :万年発情男曰く、:2009/11/02(月) 01:12:26 ID:91+j+9FE0
アッー

456 :人和曰く、:2009/11/02(月) 01:42:22 ID:GILPn+e60
今日の嫁

457 :人和曰く、:2009/11/02(月) 01:43:48 ID:GILPn+e60
なんか流れがあるなぁでも天和で人和なのね・・・・
地和が入ってたら神だったかもw

458 :ロリ祭曰く:2009/11/02(月) 02:03:38 ID:sqYXHto6O


459 :天和曰く、:2009/11/02(月) 02:06:32 ID:u2aWr5po0


460 :沙和曰く、:2009/11/02(月) 02:12:49 ID:FRf9SNLk0
そろそろ書きあがるってのに、巻き込まれ規制とかね……
テンション下がるわー……

461 :影が薄い人曰く、:2009/11/02(月) 02:17:59 ID:Fef8BIpQ0
>>460
おいおい、なんのためにココがあると思ってるんだいb

462 :猪々子曰く、:2009/11/02(月) 02:22:23 ID:vXODsfaQ0
>>460
ここはな、避難所と言ってな、

463 :風鈴 ◆VOACf8e.7. :2009/11/02(月) 03:20:06 ID:2o9lFREw0
──真√──

真・恋姫†無双 外史
北郷新勢力ルート:Interlude9


遅すぎた肌色。
外史設定みたいなのをチラッと。


・オリジナルルートの為、登場人物同士の呼び合い方が、原作とは異なるものがあります。
  例)風→一刀=原作:お兄さん・本作:ご主人様
    ※独自の呼び方は作者の勝手なイメージです。
・当作品では、『天の御遣い』と言う名の持つ影響力は、原作より強くなっています。
・本作において、拠点はすべて個別になります。
  例)張三姉妹→人和  北郷隊三羽烏→凪
・本作はご都合主義で出来ています。
・オリキャラ(管輅)あり。


いつも以上に短いですが、3レスほどとりあえず置いておきますね。

464 :真√:Interlude9 1/3:2009/11/02(月) 03:21:01 ID:2o9lFREw0
 明けの空に白い白い流星が流れた。
 既に空も白み、星もその姿を隠そうとする時において尚、眼に映えるほど白いその流星は、
漢中と長安、天水を結ぶ地である五丈原に落ちた。
 ズドンッと言う激しい音と共に立ち上がる土煙。そしてそれが晴れた時、そこにあったのは──
流星ではなく、一人の大柄な人間であった。
 眼も覚める様なピンクのパンツ“だけ”に身を包み、禿頭に、丁度もみ上げの辺りだけの髪を残して編みこんだ、
筋骨隆々な偉丈夫である。

「ここに……」

 流星と共に現れた人物が呟く。

「ここにいらっしゃるのね、ご主人様!!やっと逢えるわ!!」

 その声音は、正に恋する乙女のそれであった。
 そんな彼……女が今正に動き出さんとしたその時、不意にその背後に人の気配が生まれる。
「いらっしゃい、貂蝉。お久しぶりですね。あなたにしては来るのが遅かった様ですが」
 まるで、初めからそこにあったかの様に振舞うその気配の主に、貂蝉と呼ばれた彼……女は、
親しげな笑みを浮かべて振り返った。
「ええ、本当に久しぶりね、管輅。
 私は主に『正史より生まれた外史』ばかり探していたから……『この外史』は盲点だったわぁ。
 でも考えてみれば、ご主人様がここにいらっしゃるのは必定と言えるのよね。
 この……『外史より生まれた外史』に」
「ええ。他の、存在と消滅……相反する行く末のどちらをも望む『正史より生まれた外史』と違い、
この『外史より生まれた外史』は、存在することのみを望んでいますから。
 そしてその為には、彼の存在は必要不可欠……だからこそ、この外史に私が呼ばれ、私が彼を呼んだのですけれど」
 管輅の言葉に、貂蝉は同意するように頷くと、
「ええ。それに気付いてからは、この外史を見つけるのはすぐだったけれど……間に合って良かったわ。
 ところで、あの二人……左慈と干吉は来ていないのね?」
 そう確認するように訊く貂蝉へ、管輅は静かに頷いた。

465 :真√:Interlude9 2/3:2009/11/02(月) 03:21:50 ID:2o9lFREw0
「はい。彼ら『否定による管理者』にとっては、既に存在することを肯定している外史など、意味はありませんから」
 管輅の答えに、貂蝉は安堵の笑みを浮かべる。
「ところで……この外史は今どんな流れになっているのかしら?」
 貂蝉に問われた管輅は、これまでの一刀の歩みを順を追って説明していった。
 この地に降り立ってよりすぐ、風たちに会い、そのまま着いていった事。
 その道中、風と稟を配下にし、旅に出た事。
 義勇軍を募りつつ、黄巾の乱を駆け抜けた事。
 漢中太守になり、反董卓連合へと参加し、最終的には月達全員を仲間にした事。
 涼州連合に請われ、攻めてきた曹操を打ち破った後、その地を治めるに至った事。
 そして、『陽』と言う国を建てた事。
 最初の段階から顔を曇らせたものの、その後は静かに推移を聴いていた貂蝉であったが、
最後の『国を建てた』と言う所でその表情をさらに険しい物とした。
「そう……正史のみならず、『元となった外史群』からもさらに逸脱した流れになっているのね……。
 この外史が在る為には、ご主人様の存在が必要。でもそのご主人様が流れを乱す要因となっている……。
 この分だと、最終的に返って来る反動は凄い物になりそうだけど。……ご主人様、大丈夫かしら?」
「……一応、抑止として『予言』は行いましたが……今の流れに、私の力がどこまで通用するものか……」
「何にせよ、あとはご主人様が如何に『縁』を強める事ができるか……それに懸かっていると言う事ね」
 貂蝉の言葉に、管輅は厳しい顔で頷きつつも、直にその表情を緩める。
「ええ。……ですが、正直に言えば『縁』に関しては……私は然程心配していません。
 何といっても、彼は『北郷一刀』。恋姫達に愛される、百花の王。
 彼と恋姫達との絆の強さは……貴女の方が良く解っているでしょう、貂蝉?」
 そう言われた貂蝉は、北郷一刀とその周りに居るであろう人物達を思い浮かべ、管輅と同じように表情を緩めた。
「まさしくその通りね。……それじゃ、私もご主人様との『縁』を深めに行こうかしら。
 では管輅、また後にね。
 ……ご主人様、貴方の貂蝉が今行くわよん!!」
 彼女の返事を待つことなく走り去っていく貂蝉を見送りながら、管輅は一人思う。
 願わくば、彼と彼女達に幸多からんことを、と。


466 :真√:Interlude9 3/3:2009/11/02(月) 03:22:18 ID:2o9lFREw0

                      ◇◆◇


 ──ゾクリとした。
 
 涼州戦後、何だかんだで伸びていた月の実家帰りを、天水の城下視察を兼ねて行っていた一刀は、
不意にそんな間隔を覚え、思わず護衛として付いて来、隣を歩いていた星の手を握った。
 ──ちなみに、現在別行動の月達には、華雄が着いている。
 一方で、いきなり手を握られた星は満更でも無い様子で、
「いきなり手を握るなど……いかがなされたのかな?」
 等と訊いたのだが、一刀の様子が若干普通では無く──どことなく青ざめ、周囲をうかがうように見回している──
訝しげな顔をした。
「いや……今何か物凄い悪寒がしてな……恐ろしいナニカに狙われている様な……」
 そんな一刀の言葉に「ふむ」と頷くと、星は注意深く周囲の様子を伺い、
「……私には異常は無いような気はしますが……安心なされよ。何が来ようとも、主の身は私が必ず守ります故」
 そう言って、安心させるように微笑みかける星。
「それにしても……悪寒がしたと言って手を握るなど……まるでか弱い女子のようですな」
「なっ!……ああ、すまんっ」
「はははっ!私は別にあのままでも一向に構いませぬのに」
 そして、からかう様に言われて慌てる様を楽しげに見やるのだった。


 ──そんな一刀の悪寒が当たって居た事を知るのは、もう少し後の話。

467 :風鈴 ◆VOACf8e.7. :2009/11/02(月) 03:25:19 ID:2o9lFREw0
以上、お眼汚し失礼。

※外史スレ規制、及びUP板は半角英数不可なのでこちらへ。
転載はめんどくさーでしょうから、避難所に何かありやがったよーとでも書いてくれると嬉しいかも。

468 :斗詩曰く、:2009/11/02(月) 03:28:35 ID:JG3hTGPI0
おつつ

とりあえず本スレにレスしといたぞい

469 :猪々子曰く、:2009/11/02(月) 03:35:46 ID:vXODsfaQ0
>>467
乙!一刀は確かにか弱い女子的ポジションだw

470 :華雄曰く、:2009/11/02(月) 05:41:54 ID:dq4KyvMwO
今日の嫁&占い&夢の相手

471 :小喬曰く、:2009/11/02(月) 07:32:10 ID:VWvcB88cO
>>467 乙です
か弱い女子とか言うから、貂蝉と一刀で始皇帝様がみてる、を想像してしまった。


472 :雛里曰く、:2009/11/02(月) 10:06:33 ID:0Dqjk4aU0
>>467
>UP板は半角英数不可なので
コメントで半角英数が使えないだけだぞw

473 :雛里曰く、:2009/11/02(月) 10:07:32 ID:0Dqjk4aU0
英数じゃなかった、半角英小文字だな

474 :かゆうま曰く、:2009/11/02(月) 10:18:58 ID:MmLAbSto0
今から一緒にラーメン食べる嫁

475 :かゆうま曰く、:2009/11/02(月) 10:19:21 ID:MmLAbSto0
よし、そこに飯もぶち込んでやるぜ

476 :天和曰く、:2009/11/02(月) 11:59:07 ID:GNQrdR4A0
一刀が消えるにしても決まった条件があるわけでなく
それぞれの作者の意図でその外史のルールが決まってるだけだろうから
そこのところの説得力の出し方で悩むな
あえて外史うんぬんは触れないのも手だが……

477 :かゆうま曰く、:2009/11/02(月) 18:13:09 ID:987kxqrU0


478 :仮面白馬曰く、:2009/11/02(月) 20:13:25 ID:Q6ZlMzqo0
「どぅふふ」
「どぅふふ」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
始皇帝様のお庭に集う漢女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔d・・


479 :かゆうま曰く、:2009/11/02(月) 21:06:37 ID:ZocfR1HI0
胸筋はピクピクさせないように、ショーツの紐は緩まないようにゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、いいオノコを見て押し倒すなどといった、はしたない生徒など存在しない

480 :沙和曰く、:2009/11/02(月) 21:35:22 ID:ZTos1awc0
そう、ここにいる者達は皆、紳士であり、淑女であり、漢女なのだから――

481 :流琉曰く、:2009/11/02(月) 21:57:09 ID:81QhsPNM0
なにこの異様なかゆうま率w

482 :貂蝉曰く、:2009/11/02(月) 22:02:23 ID:rZ7VrnAQ0
>>478
始皇帝様がみてるwwwww

483 :卑弥呼曰く、:2009/11/02(月) 22:03:40 ID:ei/D+nHQ0
いいなぁかゆうま

484 :かゆうま曰く、:2009/11/02(月) 22:07:30 ID:ZocfR1HI0
この流れで漢女2人が出てくるのかw

485 :貂蝉曰く、:2009/11/02(月) 22:23:22 ID:lZX4ngdo0


486 :貂蝉曰く、:2009/11/02(月) 22:23:42 ID:lZX4ngdo0
この流れで確認することが自殺行為だったか!

487 :凪曰く、:2009/11/02(月) 22:25:17 ID:9ELmBg8E0
そこで勝ち組になるための嫁確認。

488 :凪曰く、:2009/11/02(月) 22:26:35 ID:9ELmBg8E0
キター!
エッチな話題で凪を困らせて顔を真っ赤にさせて楽しもう!

489 :大喬曰く、:2009/11/02(月) 23:11:51 ID:kMF1mZJ60
同じく勝ち組にならせてもらおうか

490 :大喬曰く、:2009/11/02(月) 23:15:51 ID:kMF1mZJ60
ぽこついてる漢女モドキだから負け組みおわたなのか
可愛いふたなりだからそれはそれでおkなのか
やっぱりリストラされたから負け組みなのか
リストラされて俺の嫁になったから勝ち組なのか
判断に迷うな

491 :貂蝉曰く、:2009/11/02(月) 23:17:10 ID:lZX4ngdo0
素直に喜ぼうぜ・・・

492 :メーテル ◆999HUU8SEE :2009/11/02(月) 23:34:07 ID:g1F0bfOE0
わたしの名はメーテル……遅刻してきた上、規制に巻き込まれた女。
10分後にハロウィンテキストを投下させてもらうわね、鉄郎。
終わったら、どなたかスレの方に転載していただけると嬉しいわ……

493 :大喬曰く、:2009/11/02(月) 23:37:47 ID:kMF1mZJ60
楽しみに待ってます

>>491
よし素直に雪蓮冥琳と一緒に愛でてくる
だから同じ男女ぽい人を嫁に持つお前も素直に喜んで愛でてやろうぜ
向こうで貂蝉が期待してるぽいから

494 :貂蝉曰く、:2009/11/02(月) 23:45:32 ID:lZX4ngdo0
腹を切ったほうがましじゃ!
というか、貂蝉は醜女だったという説g

495 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(1/15):2009/11/02(月) 23:45:53 ID:g1F0bfOE0
「杷炉韻である!」
「杷炉韻だね」
「杷炉韻って何よ」

 夏も終わり、そろそろ肌寒くなってくる秋の夜長。
 王者の威風漂う、その絢爛なる部屋に、美羽、大喬、小喬の三人がいた。

「ふふん。小喬は相変わらず世間知らずじゃのぅ。どれ、大喬よ、不出来な妹に説明してやる
がよい」
「あのね小喬ちゃん。杷炉韻っていうのは、一刀さんがいた天の国の行事で、お化けの格好を
しながら『お菓子をくれなきゃ、悪戯しちゃうぞ』っておどかして、お菓子をもらう行事なん
だって」
「そんな天の国の行事なんて、わたしが知るわけないでしょ!」

 江南の二喬と呼ばれるこの二人が、城に住むようになってから、幾ばくかのときが流れてい
た。
 呉からの交換人員として、半ば献上品のように差し出されたこの二人。元はといえば、美羽
と七乃の二人を籠絡するという密命を帯びて遣わされたのであるが、季節が一つ移り変わった
いまとなっては、すっかり美羽の遊び相手となってしまっている。

「というわけでじゃ、そなたら二人には、妾と共に仮装をして菓子をもらう栄誉を与える!」
 美羽は踏ん反り返ってそう言った。
「何それ、勝手にすればいいじゃない。わたしたちには関係ないし。ね? お姉ちゃんもそう
思うでしょ?」
「わたしは……」
 言いよどんで大喬が美羽を見ると、美羽が『それ! ずばっと言ってやるのじゃっ!』とい
うジェスチャーをしていた。
「……面白いんじゃないかなって……」
「ふはははははー! 流石に姉のほうはよくわかっておるのぅ!」
「またお姉ちゃんったら! 美羽には甘い!」
 とまあこの三人、終始この調子である。


496 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(2/15):2009/11/02(月) 23:47:37 ID:g1F0bfOE0
「で、仮装するって言っても一体何をするのよ。わたしもお姉ちゃんも準備なんてしてないわ
よ」
「うむ! 当然ながら妾に相応しい装いを用意してある」
「そんなこと聞いてないし……」
 言うや否や美羽はとととと、部屋の隅へ歩いていき、そこに置いてあった木箱を手にとって
戻ってきた。
 手にした木箱。
 美羽はおもむろにそこに手を突っ込むと、入っていたものを取り出して二人に見せた。
「……南瓜?」
 そう、中から出てきたのは、手のひらサイズのカボチャである。
 だが、ただのカボチャではない。
 職人技の精緻な彫り込みによって、見事に龍の頭の形に整えられていた。
「妾に相応しいものといえば龍しかあるまい!」
 美羽はそう言うと、その龍の顔の形をしたカボチャを頭にのせて、えへんを威張ってみせる。
「そしてそなたらには、これを持つことを許す!」
 と、彼女は次に、棒を二つ、それぞれ二喬たちにずずいと押し付けた。
「何これ?」
 小喬はそう言って棒を受け取ると、しげしげとそれを見た。
 棒の長さは肘からゆびさきくらいまでの長さ。
 そしてその先端部分が、緑色をした鱗を持つ龍の胴体部分に繋がっている。
「あたしたちはこれを持ってあんたのあとについて行くってこと?」
「うむ!」
 要するに、美羽一人だと龍の胴体を引きずることになるので、二人の役目はその棒で胴体部
分を支えていて欲しいということらしい。
 明らかに三人いないと成立しないこの仮装に、小喬は深く溜め息をついた。
「しょうがないわねぇ……」
「わかったか。では参るぞ! 二人とも妾についてまいれ!」
「う、うん……」
「はいはい」

 こうして、杷炉韻の夜がはじまったのだった。


497 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(3/15):2009/11/02(月) 23:48:14 ID:g1F0bfOE0
 ◇七乃の部屋の場合◇

「さて、最初はまずここじゃ!」
 まず美羽が立ち止まったのは、先ほどまでいた美羽の部屋の隣、七乃の部屋の前であった。
 基本的に、美羽の重臣たちには希望すれば城の外に用意された屋敷に住んでもよいことにな
っている。
 ただ、いま現在は城内に割り当てられた部屋で生活している者が殆どである。
 この城に引っ越してきたときに、『お嬢さまのお部屋の隣がいいですぅ』と言って誰よりも
先に美羽の隣の部屋を確保した七乃も、そんな一人であった。

「はいはい。さっさとすれば」
「うむ!」
 美羽は勢いそう言うと、元気よく七乃の部屋の戸を叩いた。
 『人の部屋に入るときは、いきなり戸を開けちゃいけません』
 一刀の教育のたまものである。

 ドンドンドンドンッ!
 美羽が戸を叩く。
「七乃、妾じゃ! ここを開けてたも!」
 すると部屋の中から七乃の声がした。
『お嬢さまですか?』
「うむっ!」
『えー? 本当にお嬢さまですかー?』
「うむ! 本当の本当に妾なのじゃっ!」
『本当の美羽さまなら、この問題に答えられるはずです』
「何じゃ、申してみよ!」
『孫子が兵法において、一番大事なこととして説いているのは?=x
「孫子って誰じゃ?」
『わー、本物のお嬢さまだ〜』


498 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(4/15):2009/11/02(月) 23:49:22 ID:g1F0bfOE0
 ガチャリという音と共に、七乃の部屋の戸が開かれた。
 それを見ていた美羽が『わははは』と得意満面な顔で入ってく。
 そしてその後ろについて行く二人は、美羽の性格がこうなのは、七乃の影響に依るところが
大きいのではないのかという疑惑を深めたのであった。

「美羽さま、よくいらっしゃいました」
 通された七乃の部屋は、趣味よく小綺麗にまとめられていた。
 全体的に美羽の部屋と似偏った雰囲気があるが、これは美羽の部屋の内装などを決めたのが
全て七乃だからである。

「うむ七乃よ。今日は杷炉韻じゃ、妾に菓子を寄越すのじゃ! あま〜いやつじゃぞ!」
「はいはい、わかってますよぅ」
 言って、七乃は予め用意してあったのか、机の上にあった小箱から、薄紙に包まれたものを、
一つ、二つ、三つと手に取った。
「はい、お嬢さまの大好きな蜂蜜の飴ですよ〜」
「おおっ!」
「はい、大喬ちゃんと小喬ちゃんにも蜂蜜の飴ですよ〜」
「ありがとうございます、七乃さん」
「あ、ありがとう……」
 そうして三人に飴を渡し終わった七乃は、改めて美羽に向き直った。
「いいですか美羽さま。沢山もらっても、蜂蜜の飴は、一日二つまでですからね。あと、食べ
たら寝る前には歯を磨かなくちゃ駄目ですよ」
「わ、わかっておるそのくらいっ! 我は四世三公を排した名門袁家の家柄であるぞ! わか
らぬはずがなかろう!」
「わーい流石お嬢さま! ここで家柄とか関係な〜い!」
「わはは! そうじゃろうそうじゃろう! もっと妾をほめてたも!」
「あはは〜」


499 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(5/15):2009/11/02(月) 23:50:07 ID:g1F0bfOE0
 夜の城に、わははあははと、明るい笑いがこだました。

「ど、どこから突っ込めばいいかわからなかったわ……」
「はははは……」

 ◇月・詠の部屋の場合◇

「わはははは、妾たちに菓子を寄越すのじゃ!」
 次に美羽たちが向かったのは、月と詠に割り当てられた部屋である。
 本来、陣営の筆頭軍師ともなれば一人部屋が割り当てられて当然なのだが、そこはそれ。彼
女たち二人の希望によって、二人は相部屋が割り振られているのだ。

「ああ、早速来たわね」
「うん。ちょうどそのお話を詠ちゃんとしてたんだよ」
「ならばわかっておるな! 菓子を寄越さねば悪戯をするのじゃ!」
 その言葉に、思うところがあったのか詠が手で顔を覆った。
「……むかつくわ。そういう行事だってわかってても、恫喝外交に屈したみたいで、すごくむ
かつくわ」

 さて、その部屋の内装と言えば、『上品』という言葉が似合うものであった。
 美羽や七乃部屋と比べると煌びやかなどの点では、華やかさに欠けるが、その分落ち着ける
雰囲気なのだ。
 机の上や、寝台の上、その他いろいろなところにファンシーな小物が置かれているのは、月
の趣味なのだろう。


500 :真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と杷炉韻」(6/15):2009/11/02(月) 23:51:01 ID:g1F0bfOE0
「まあまあ。はい、美羽ちゃん。七乃さんから聞いてるよ、蜂蜜の飴」
「うむ!」
「大喬ちゃんと小喬ちゃんも」
「あ、ありがとうございます……」
「くれるって言うなら、もらっといてあげるわ!」

 そうやって三人に飴を渡してから、月は美羽のほうに向いた。
「いい美羽ちゃん。沢山もらっても、蜂蜜の飴は、一度に食べちゃ駄目だよ。一日二つまでだ
からね。あと、食べたあと寝る前には歯を磨かなくちゃ駄目だよ」
 その言葉に美羽は、
「……はて、先ほど誰かにも同じことを言われたような……?」
 と、人差し指でこめかみを押さえながら首を傾げた。
「七乃よ! あんたさっき七乃からも同じこと言われてたでしょうが!」
「おおっ! そうであったそうであった! うむ、わかっておるぞ!」

 わかっているのかいないのか、小喬が呆れる中、美羽はわははと声をあげた。

 ◇恋・音々音の部屋の場合◇

「おまえらいい加減騒がしいのですよ。馬鹿騒ぎがこの部屋まで聞こえていたのです!」
 開口一番、音々音の口からそんな言葉が飛び出した。

 城の外に屋敷を持つものもいるというのは、先ほどの通りだが。天下の『飛将軍』呂布奉先
もその一人である。
 だが、彼女の場合は屋敷は持っているが、普段からそこに住んでいるわけではない。
 与えられた屋敷には、主に動物たちが住んでいるのだ。そして彼女自身は普段、城内に用意
された部屋で寝起きしているのだ。
 だが、そんな寝起きしている部屋にも、様々な動物たちが溢れていた。
 ここにいる動物たちは、まだ子供ばかりである。
 恋は拾ってきた動物や、怪我をしているのを手当てした動物の中でも、まだ子供のものはこ
うやって自分の部屋に引き取ってきて、暫く一緒にいるのだ。
 なお、音々音が一緒に生活しているのは、彼女本人の希望によるものである。


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0ch BBS 2007-01-24