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228 名前:名無しさん@初回限定[] 投稿日:2009/01/20(火) 05:20:36 ID:wfLw87r10
すみません、新参者なのですが、SSを分割投稿しても大丈夫でしょうか?
230 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 05:46:38 ID:wfLw87r10
新参なのですが、書いていたら分けないと収まらない感じになりました。

皆さんが魏や呉のSSを書いている中、自分は蜀の桃香他多数を中心に書きました。
最後の最後にオリキャラが出ます。

6時になったら投稿します。

タイトルは「一刀の爆弾発言」です。
231 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 06:08:46 ID:wfLw87r10
6時を過ぎたので投稿します。

タイトル「一刀の爆弾発言」8分割
・真・蜀ルート後
・桃香&多数
・最後にオリキャラがでます。

それでは、よろしくお願いします。
232 名前:一刀の爆弾発言1/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 06:14:56 ID:wfLw87r10
「…覚悟決めるかな」

夜、城壁の上から満月を見て俺は、今度の蜀で行なわれる三国大宴会で「ある催し」を考えた。
多分「ソレ」をやったら全員驚くだろうなぁ〜…って想像もできる。
だから「ソレ」を実行するために、俺は城壁を後にして自室へと戻った。

=次の日=
「あれ?朱里ちゃん、ご主人様は今日お休み?」
「はい。なんでも「今度の大宴会でやる事があるから」といって出かけましたよ」
「そうなんだ…って、大宴会はまだ先なのに、ご主人様ったら気合入ってるね〜」
「そうですね〜♪」
執務室でのんびりと仕事をする桃香と朱里は、一刀が大宴会で何をするのか内心楽しみでいた。

 ところ変わって、街のある服屋では、

「…どうですか?この衣装…」
「うむむ…」
服屋の店主は、一刀が持ってきた「ある衣装のデザイン」を見て唸っていた。

「御使い様、御使い様からは数々の意匠を教わり、それを忠実に再現しました。そして今回のはそれらを上回るほどの作品だとわかります」
「それじゃあ…」
「おまかせください。メイド服からゴスロリ!セーラー服!ブレザーにブルマー!スクール水着!!これらを作った私にできない服などありません!!」
「さすがは店主!そう言ってくれると信じてたぜ!」
「それでは早急に創らせていただきます」
「頼みましたよ、店主!」
これで服の準備はOKだな。後は…

 こうして一刀の「催し」の準備は着々と進んでいった。
233 名前:一刀の爆弾発言2/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 06:27:19 ID:wfLw87r10
 そして三国大宴会当日、

「今回の天下一品武道会優勝者はぁーーー!趙雲子龍に決定だあぁぁぁ!!」
 ―おおおおおおおお!!!
闘技場では決勝の勝者である星が自身の槍を天に掲げて勝どき揚げていたり、

「こちら飲兵衛大会ではやはり強豪である3人が残っております!!」
紫苑、桔梗、祭の3人が今だに酒を飲んでいたり、

「前回は負けたけどなぁ、今回はぜ〜ったい落したるで、翠!」
「へっ!今回もあたしの勝ちだぜ、霞!」
「私を忘れるな〜!」
騎馬合戦で燃え上がる翠と霞と白蓮
…とまぁ、今回の大宴会もかなり盛り上がっていた。

そんな俺はというと、

「ところで一刀?」
「なんだ?」
「さっきから桃香の姿が見えないんだけど、どうかしたのかしら?」
俺と華琳と雪蓮の3人は会場から少し離れた場所で酒を飲んでいた。
「ああ、桃香ならもう少ししたらくるんじゃないかな?」
「な〜ににやけた顔してるのよ」
「顔に出てたか?」
「そりゃあもうハッキリと」
「そっか〜」
どうやら顔に出ていたらしい。

そりゃあそうだろう…「アレ」を着た桃香がここに来るんだからな…
242 名前:一刀の爆弾発言※補足[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:35:28 ID:wfLw87r10
少し休もうと思って寝ていたら12時過ぎてました。すみません。

ここで追加なのですが、
>>231
8分割と書きましたが、9分割にしました。
後、連続投稿したら規制が掛かってしい、大変失礼しました。

そのようなわけで、続き投稿します。
243 名前:一刀の爆弾発言3/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:37:02 ID:wfLw87r10
少し遡って、

「桃香、ちょっといいか?」
「なになに?急ぎの用事か何か?」
「まあ急ぎと言えば急ぎだな」
早く皆に会いたがっている桃香をよそに、一刀は「ある物」を渡した。
「これって…衣装箱?」
「コレに着替えて皆のところに来てくれないか。着方は中に入ってるに紙見ればわかるから」
「コレを着て行けばいいんだよね。わかったよご主人様♪」
「じゃあ先に行ってるからな〜」

手を振って見送る桃香。
一刀が見えなくなると、桃香はその場ですぐに衣装箱の中身を確認した。
「何かな何かな〜っと♪」
箱を開けると、そこには…
「うわぁ〜…綺麗」

 そして…

「ご主人様〜!」
後ろから桃香の大声が聞こえた。

「桃香遅いわよ。もうみんな飲んじゃって、るん…だから…」
雪蓮が後ろを振り向くと、まるで何かを見つけて驚いたかのような顔をしていた。

「雪蓮どうしたのよいった…い…」
華琳も釣られて振り向くと、これまた同じように驚いていた。
俺も後ろを振り向くと、そこには…

「えへへ///ご主人様、どう…かな?」

純白の「ウェディングドレス」に身を包んだ、天女がそこにはいた。
244 名前:一刀の爆弾発言4/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:40:35 ID:wfLw87r10
桃香の到着に気づいた何人かがそちらを見ると、雪蓮たち同様の顔をした人達がちらほらいた。

「あらあら〜♪桃香様、お似合いですよ〜♪」
「お姉ちゃん綺麗なのだ〜!」
酔っ払っている紫苑やご飯を食べていた鈴々のように褒める人がいれば、

「と、桃香さま…///」
「焔耶?お〜いえんや〜!…駄目だ、目の焦点が合ってないや」
あまりの綺麗さに昇天している人も中にはいた。

「あ、愛紗ちゃん見てみて〜!綺麗でしょ〜♪」
「は、はい!お綺麗です、桃香さま」
「アリガト、愛紗ちゃん♪」
愛紗の感想を聞いてさらに上機嫌になった桃香はすぐに俺たちのところへやってきた。

「桃香、似合ってるじゃない。一瞬誰だったかわからなかったわ」
「私も驚いたわ。一刀、あなた桃香にあの服を着てくるのを待ってたのね」
「そういうこと。似合ってるよ。桃香」
「うん!ありがとう皆!」
華琳や雪蓮、周りからも褒められた桃香は、まさに天にも昇るかのような笑顔であった。

「ところでご主人様、これって何て名前の服なの?」
「それか、それは…「ウェディングドレス」っていう神聖な服なんだ」
「へっ!?し、神聖な服って…!私が着ていいの!?」
「大丈夫。俺のいた世界だと「女性が一番着てみたい服」なんだぞ」
「そうなの?」
「ああ…」

ここで俺は、今まで計画していた「催し」を実行に移した。
245 名前:一刀の爆弾発言4/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:46:04 ID:wfLw87r10
「「ウェディングドレス」はな・・・「結婚式」をするときに女性が着る服なんだ」

「・・・・・・え?」

「今なんて言ったの?」という顔をした桃香をよそに、俺はさらに言葉を続けた。

「結婚式、つまり婚儀の際に奥さんとなる人が着る服なんだ」

「婚儀」という言葉に、桃香は意識を取り戻し、

「・・・え、そ、それって・・・つまり・・・」

震えていた。
そんな桃香の手を俺は握って、こう言った。



「桃香、俺の妻になってくれないか?」



俺は大勢の人間がいる前で、桃香に「プロポーズ」をした。


「「「「「「…………」」」」」」
その場にいた全員は、俺の言葉を聞いて固まっていた。
皆が皆、同じような顔をして驚いてたのだから…
248 名前:一刀の爆弾発言5/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:51:19 ID:wfLw87r10
「と、桃香!はやく返事しなさいよ!」
「そ、そうよ!相手を待たせるのは失礼よ!」
「ふえっ!え、ええええええっと……///」
目の前にいる王3人は事の次第に気づき、とくにプロポーズをされた桃香は慌てふためいていた。

「ええええええっと…!その…ご、ご主人様!」
「なに?」
「その…わ、私なんかで…いい、のかな?」
怯えた目で俺を見る桃香。
それでも俺は桃香の目を見てちゃんと話した。

「「いいのかな?」じゃなくて、いいんだよ。いつかは話さないといけないと思って覚悟決めてたんだからな」
「で、でも!急すぎじゃないかな!?」
「確かに驚かせたのは悪かった。でもな、俺の気持ちに変わりはない。俺は桃香が好きで告白したんだ」
「…で、でも」
桃香は俺から目を背けて横を見た。そこには今だに固まっている人達がいた。
そして桃香は、そこにいる愛紗と目が合ってしまった。
愛紗も驚いた顔をしていたが、そこには物凄く複雑そうな面影を見せていた。
それに気づいた俺は、それを含めて答えることにした。

「…みんな俺のことを好きだっていうのはわかってる。それに対して俺もその気持ちに答えていた。気が多いって言われても仕方がない。でも・・・」
「…でも?」
「…気が多い俺だからこそ「しっかりしないといけないんだ」って思った。だから周りからどんな罵声や非難の声が来たって全部受け止めてやる。「皆が大好きなんだ!」って大声で言ってやる」
「…ご主人様、それだと「みんな俺の奥さんになってもいいぞ〜」って聞こえるんだけど…」
「別にいいさ。これは俺の「ケジメ」だからな。」
たぶん苦笑いしてるんだろうな〜…と内心穏やかじゃない心境ではあった。
しかし後には引けなかった。
桃香が好きだという気持ちに変わりはなかったから…

「もう一度聞いていいかな?」
「あ、はい」
俺はもう一度、桃香の目を見て言った。
249 名前:一刀の爆弾発言6/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 12:52:31 ID:wfLw87r10
「改めて…こんな俺だけど、俺の奥さんになってくれるかい、桃香?」
俺の2度目のプロポーズを聞いた桃香は、何かを決意し、

「私も含めて、みんなの事、幸せにしてよね、ご主人様♪」
涙を浮かべながら笑顔で答えた。

「当たり前だ。覚悟しとけよ桃香」
「うん!!」
互いの了承を得た俺と桃香は、互いに顔を寄せ合い、キスをした。
次の瞬間、

 ―おおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!―

溢れんばかりの歓声が城内に響いた。

「はわわわわわわ!み、「みんなも含めて」って事は、わわわわ私も含まれるんですよね!?」(朱里)
「あわわわわわわ!わわわ私も入ってるんだよね!?月ちゃん!!」(雛里)
「へぅ…///」(月)
「ゆ、月!し、しっかりして!!」(詠)
「鈴々もお兄ちゃんと幸せになるのだーーー!!」(鈴々)
「さすがはお館様と桃香様だ。懐の深さが違うな〜」(桔梗)
「そうね〜、璃々〜今度からご主人様のことは「お父さん」って呼んでもいいのよ〜」(紫苑)
「ホントなの!?ヤッター!」(璃々)
「ずるいぞー!私もご主人様と幸せになるー!」(蒲公英)
「蒲公英!抜け駆けは許さねーぞ!」(翠)
「ほうほう、では私も主の側室に入れるということですか」(星)
「お館と桃香様が夫婦になる・・・ううう!私はどうすればいいんだ〜〜〜!!」(焔耶)
「…私もねねも、幸せになりたい」(恋)
「恋殿〜!そんなこと言わないでください〜///!」(音々音)
俺たちの話を聞いててんてこ舞になっている蜀陣営。

ちょっとやりすぎたかな〜なんて思っていると、俺たちの前に愛紗がやってきた。
250 名前:一刀の爆弾発言7/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 13:00:23 ID:wfLw87r10
「愛紗ちゃん…」
愛紗がやってきた事で桃香の表情が暗くなった。が、

「…桃香さま、いいのですよ」
愛紗は笑って桃香のもう片方の手を握った。

「ご主人様と桃香さまが決めた事なのですから、家臣である私はとやかく言えません」
「でも…」
「いいのです。それに…」
俺を方を見て、今度は俺の手を握ってた。

「ご主人様は「全てを受け止める」と仰いましたので、私にもまだ希望があるということです」
ニヤリ、と、「私はまだ諦めてませんから」という顔をする愛紗。

「…そっか〜。なら負けないぞ〜愛紗ちゃん!」
さすが義姉妹というか、考えている事がわかった桃香は笑顔で俺と愛紗を抱きしめた。

一方で、一刀たちの様子を見ている王2人はというと
「なんというか、今回の大宴会はとんでもないことになったわね〜」
「全く…でも、一刀もなかなかやるわね」
「そうね〜。しかも桃香ったら、自分の口から「側室作ってもいいよ」みたいな事言っちゃうしね〜」
「あの2人は本当に変ね」
「変でいいじゃないの。あの2人なんだから」
「そうね」
2人は一刀たちを快く祝福してくれていた。
252 名前:一刀の爆弾発言8/8[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 13:03:30 ID:wfLw87r10
こうして、今回の蜀による三国大宴会は、俺と桃香の婚儀へと早変わりし、婚儀の大宴会となって幕を閉じた。
次の日、その情報を聞いた民や邑・諸侯はこぞってお祝いの品を蜀へ送られてきた。
さらに華琳や雪蓮が自国へ帰る際に、「うちからも誰か側室に入れるから」と、冗談なのか、それとも本気なのか…(多分本気だろうな〜)などと言って帰っていった。
その次の日、魏と呉からお祝いの品が大量にやってきた。

そんなわけで、俺と桃香は晴れて「夫婦」となり、蜀の王2人は国中から祝福される事となった。





そして1年後…



「――――」

城の一室から、新たな生命の誕生を知らせる泣き声が城中に響いた。
253 名前:一刀の爆弾発言ED[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 13:07:07 ID:wfLw87r10
「おめでとう、桃香」
「おめでとうございます、桃香さま」
「ありがとう、ご主人様、愛紗ちゃん」
桃香は自身のベットで横になって寝ていた。
その隣には、産まれたばかりの女の子の赤ちゃんがぐっすりと眠っていた。

「それで桃香、俺たち子供の名前なんだけど…」
「えっとね〜…「阿斗(あと)」って名前にしたんだ」
「阿斗さま、ですか…良い名前ですね」
「阿斗、か…」

阿斗
三国志ではでは劉備の子として登場し、後に蜀の2代目の王「劉禅(りゅうぜん)」として登場する人物。
本来は甘氏という女性との間に産まれるのだが、ここでは俺と桃香の子供となって誕生した。

「ご主人様?どうかしたの?」
「え?あ、いや…いい名前だなって思っただけ」
「えへへ。良かった〜」
我が子の眠っている姿を見る桃香。
その顔は「母」の顔をしていた。

「ところでご主人様、阿斗ちゃんの真名は考えてきてくれたの?」
「ああ。ちゃんと考えてきたよ」
「どういった名前なのですか?教えてください」
「愛紗も慌てないの。阿斗、この子の真名は……」

真名を聞いた俺たち娘の阿斗は、何処か嬉しそうな顔をしてすやすやと眠っていた。
254 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 13:10:29 ID:wfLw87r10
以上、新参者な上にKYな連続投稿大変失礼しました。

支援してくれた皆様、どうもありがとうございます。

>>251
アドバイスありがとうございます。

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