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271 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 19:13:44 ID:cb+KEJYVO
誰か関羽に関平を孕ませる猛者は居らぬのか
362 名前:お阿斗[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 02:03:33 ID:isf/IJHN0
夜分遅くこんばんは。
「一刀の爆弾発言」を投稿した物です。

>>257
これを見て、吹いてしまったので今度から「お阿斗」と名乗ります。

ついさっきまで、「関羽をはらませろ」という神の声>>271を聞いたので続編書きました。

投下してもよろしいでしょうか?
404 名前:お阿斗[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:23:15 ID:isf/IJHN0
では投稿します。

今回は>>232「一刀の爆弾発言」の半年後となります。
>>271:誰か関羽に関平を孕ませる猛者は居らぬのか

ここにいるぞー!!

ってなわけで愛紗編多分6分割です。

それでは逝きます。
405 名前:今、私は幸せなんだ 1/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:25:40 ID:isf/IJHN0
 ―――その変調に気づいたのは、恋と昼食を食べていたときであった。

その日、私は恋の食べている姿を見ていた時である。
「…ッ!!」
突然、吐き気がしてきた。
私は口を抑え、急いで人気の無い場所へと向かった。
「…ッ!ハッ…!ハァハァ…!」
やっとの事で吐き気が止まったが、まだ息が荒かった。

実は最近、体調が悪かったのだ。いきなり体重が増えたり、急にすっぱい食べ物がほしくなったり、先ほどの吐き気など・・・
なぜこのような状態になったのだろうか…?

と、私は「ある事」を思い出した。

「…今までの状態の異常は…阿斗さまを身篭った桃香さまに似ている…いや、同じだ…」
まさか…と疑いはしたが、一連の異常は身篭った桃香とあまりにも酷似していた。

ここから考え出される答えは一つ…

 ―――私はおなかには、ご主人様の子がいるのだ、と…―――
407 名前:今、私は幸せなんだ 2/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:28:14 ID:isf/IJHN0
念のために医者に見てもらったり、紫苑にも相談した。
案の定、というか…医者からも紫苑からも「おめでとう」と言われた。
これはもう決定だ、確実だ。
私は「妊娠」したのだ。

私はこの事を一早く桃香さまに報告するために桃香さまの部屋へと向かった。
部屋に入ると、そこには、ご主人様と桃香さまの娘だる阿斗さまに授乳をされていた。
それを見た私はすぐに部屋を出ようとしたが、桃香さまが「大丈夫だよ」といつもの笑顔で呼び止めた。
私は桃香さまが授乳を終えるまで部屋で待った。
その時の桃香さまは、まさに「母の顔」であった。
いつになく、女性らしくなった。と、思ったが決して口には出さなかった。

お腹が一杯になった阿斗さまは、桃香さまが背中をさすってゲップを出し、ご自身の揺り篭へと移された。
阿斗さまは揺り篭に入るとすぐに眠ってしまった。

「それで、何かあったのかな?すごく真剣な顔してたけど…」
「………」
桃香さまには隠し事をしても見抜かれてしまう。
私はこの事の次第を包み隠さずに話した。
409 名前:今、私は幸せなんだ 3/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:33:17 ID:isf/IJHN0
「……そっかぁ」
「………」
私がご主人様の子を身篭った事を話した後、桃香さまは一言、そう言った。
そして、
「おめでとう、愛紗ちゃん♪」
いつもの桃香さまの笑顔で喜んでくれたのだ。

「ど、どうして喜ぶのですか!?」
私には理解できなかった。
お腹の子がご主人様の子という事は、阿斗さまの異母兄弟という事になる。
家臣との間に出来た子が産まれたとなれば、世間からの風評は冷たくなるだろう。
しかし、当の本人は、

「え?だって愛紗ちゃんとご主人様の子供なんでしょ。だったら喜ばないわけないじゃない♪」
私の考えている事や世間など関係なく、今目の前にある幸せを喜んでいたのだ。

「それにね、前の年にも言ったけど、私こう言ったよね…」

 ―――私も含めて、みんなの事、幸せにしてよね♪―――

「はい…今でも覚えています」
「みんなが幸せになれば、私も幸せになれるだよ」
「でも………ご主人様は…」
ご主人様は喜んでくれるのだろうか?
もし、ご主人様が喜んでくれなかったらと思うと………とてつもなく、怖くなった。
そんな時、桃香さまは私を抱きしめてきた。
そして私の顔は、桃香さまの大きな胸に埋まってしまった。
411 名前:今、私は幸せなんだ 4/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:38:15 ID:isf/IJHN0
「ご主人様だったら、喜んでくれるよ」
「ですが…」
「だいじょうぶ!私が言うんだから間違いないよ!」
などと真顔で言われてしまった。
多分ではあるが、ご主人様なら喜んでくれるだろう…と思った。

「それにね、あの時も愛紗ちゃん言ったよね、「私にも希望はあるんだ」って…」
「…あの時は、ただ桃香さまには負けられないという気持ちがあっただけで……///」
あの時の私は、酒も入って酔っていたが、今思うとかなり恥ずかしい事を言ったのだなぁ…と思う。
ただ、桃香さまの幸せが自分の幸せに感じ、また羨ましくもあり、心の何処かで焦っていた。
阿斗さまを身篭った時もそうだった。
私も「ご主人様との子が出来たら…」と心のどこかで思っていた。
それが今突然やってきて、私は混乱していたのだろう。
心のどこかで「嬉しい」と思っており、別のところでは「なんとおろかな事を…」と自虐していた。
多分桃香さまは、今の私の心境を理解した上で話していらっしゃるのだろう。
抱きしめていた私の顔を自身の目線まで持ってくると、再び話し始めた。

「正直、あの時はそう言ってくれて嬉しかったって思ってるから」
「……どうしてですか?」
「私はご主人様と同じくらい、愛紗ちゃんがだ〜い好きだから♪」
「…わ、私は…ご主人様一筋ですよ///」
「知ってる。私もご主人様一筋だから♪」
「…」
「…」

お互い無言になった後、

「「…アハッ♪」」

お互いの顔を見て笑ってしまった。
413 名前:今、私は幸せなんだ 5/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 03:42:25 ID:isf/IJHN0
やはり桃香さまは凄い人なのだと改めて実感した。

次の日、私はご主人様に事の次第を包み隠さず話した。
やはりというか、私との子が出来た事に物凄く驚いてた。
しかし、桃香さまがご主人様に「だいじょうぶだよ♪」と言って宥めると、ご主人様はすぐに落ち着いた。
見ていてつくづく思う。
お2人は本当に良い夫婦になられた、と…
そんな事を思っていると、ご主人様はいきなり私を抱きしめて、耳元で

「愛紗、おめでとう。凄く嬉しいよ」
と言ってくれた。

その瞬間、私の心の重りが何処か遠くへ行ってしまったかのように踊りだした気がした。
私は知らない内に泣いていた。
(ああ…私は今、嬉しくて泣いているんだな。なんて軟弱なんだろう…)
そんなふうに考えてしまうのは、私の性分なんだろう。
でも今は、この軟弱な私のままでいいのだろう……と思い、おもいっきり泣いた。
横で桃香さまが「私の旦那様とそんなにイチャつかないでよ〜」と自身のヤキモチを素直に言うくらい、私はご主人様の胸の中で泣いた。

 ―――私は今、凄く幸せなんだと実感できた―――
416 名前:今、私は幸せなんだ 6/6[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 04:01:48 ID:isf/IJHN0
その後が大変であった。
私の妊娠が城中に知れ渡り、凛々・朱里・雛理・月・翠・白蓮が物凄く羨ましそうに見ていたり、紫苑・桔梗が祝福してくれたり、星・蒲公英がご主人様を弄って楽しんでいたり、詠・焔耶・ねねがご主人様に対して怒っていたりと、とにかく色々あった。

「………愛紗のお腹に、子供がいるの?」
「ああ」
恋は私のお腹を触って確認していた。
昨年も桃香さまのお腹を触って確認していたのが良い思い出である。

「ところで、お腹の子供の名前はもう考えたのかな?」
ふいに、桃香さまが名前について話しかけてきた。

「候補なら考えてあります。興、もしくは平にしようかと…」
「関興か関平か……もしかしたら双子かもな」
「そんな、よしてくださいご主人様。まだ産まれてもいないのですから///」
まだ産まれてもいないのだが、なぜか双子であってほしい…などと思ってしまう自分はちょっと恥ずかしかった。
それくらい、今の私は浮かれていた。

「………愛紗、今幸せそうな顔した」
「そう見えるか、恋?」
「………(コクッ)♪」
多分ご主人様と桃香さまの病気が移ったのだろう。どうやら幸せが顔から出ているようだ。
でも、今はそれでいいような気がする。

 ―――なぜなら、みんなが幸せそうな笑顔で私たちを祝福してくれているから―――
417 名前:お阿斗[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 04:08:30 ID:isf/IJHN0
以上です。

サルというわけのわからない者が出現して焦った新参者です。

また孕ませました。ごめんなさい。
誤字脱字ありすぎました。ごめんなさい。
神の声>>271 ありがとう。

支援してくれた皆様、ありがとうございました。

次回作はどうするか模索中です。

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