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31 名前:ハムさんの最期 〜外伝?〜[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 07:45:01 ID:WdmUvW8c0
以外と受け入れられて一安心しました。正直これは怒られるかと思った
でも過疎だしダメもとで場繋ぎにでも、と投下したんですが。
不安だったのでフォローというか誤魔化しの為に真エンドに繋がった後の話を
書いてみたんで投下しておきます。

もうちょっとだけ続くんじゃよ(お約束)
32 名前:ハムさんの最期 7/6[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 07:48:25 ID:WdmUvW8c0
「――はっ!?、……はあーーーっ、はぁっ、はぁっ」

寝台の上で、汗びっしょりになって目を覚ました少女は搾り出すように
深く息を吐いて、悪夢から逃れたことに安堵する。
視界に写る天井、首を動かし部屋の中を確認して気を取り戻し
「あ〜、夢か……」

ほっと一息ついて、身体に触れる温もりに隣を見る
「北郷……」

安らかそうな寝顔で、寝息を立てている男の顔を眺めていると
昨夜のことを思い出してきて、気恥ずかしさまで甦って赤面する少女
「あっ、俺は昨日……あんなこと、あんなことを、か、一刀と……」

「うああ〜、私はついに、やってしまった……だってしょうがないじゃないかっ
 北郷の奴どれだけ手馴れてるんだよ、まったく人が死んでる間に……」
掛け布に包まって悶絶しながら誰に向かってでもなく言い訳をはじめる。

「いやはや、伯珪殿は今宵が初めてでしたか、私はてっきり主のことだ
 とっくに致しているものと思っておりましたぞ?」
突然間近で予期もしない声を掛けられて転がりながら寝台から落ちる伯珪
「な?ちょ、趙雲!?なんでここにゃわあああ!?」

「どうしました?私は今日が主を起こす持ち回りの日でしてな
 しかし主も主だ、毎度こうして誰かに見つかっては騒ぎになっているのに
 未だなんの対策も講じようとなさらないとは……もしや楽しんでおられる?
 ……ともあれ、私の当番の日でよかったですな伯珪殿?」
一人呟いてから、床で恥ずかしそうに縮こまっている伯珪に楽しそうな
笑みを投げかける。
33 名前:ハムさんの最期の最後 8/6[sage] 投稿日:2007/04/20(金) 07:52:33 ID:WdmUvW8c0
「ああ、そうだよ、こうなることは予想出来たはずだったのに……
 少なくとも事前に考えてあった45通りの計画ではそれも想定してあった筈なのに
 あ〜、俺は一刀に誘われて舞い上がっちゃってたのか……」
あらぬ方角を見つめて地面にのの字を量産しながら自分の世界に逃避する伯珪。

「伯珪殿?わたしのことならお気になさいますな、主のコレは今に始まった
 話でもない、今では一々突っかかるのは愛紗くらいのものです。
 そういえば先ほども酷い剣幕でしたな?どんな悪夢にうなされていたのか
 よろしければお聞かせ願えるか?」
何故か浮かれ調子で訪ねられて、思い出そうとする伯珪だったが
「う〜ん……なんだったっけ?、なんか袁紹が笑っていた記憶はあるんだけど」
気持ち悪そうにする伯珪に、星はふと過去の記憶に思い当たる節を見つけて
それ以上聞くのを止め、話題を素早く切り替える。

「おっともうこんな時間、さあ、お早く身支度を整えて戻った方がよいですぞ
 なにせ一応日取りを決めてあるとはいえ、律儀に守る者は居りませぬぞ?
 それに気の多い主の部屋のこと、誰が来るとも限らないですからな」
彼女なりに気を遣って呉れているのか、いつもよりも丁寧な口調で
しかし楽しくてたまらないといった風に急かされて伯珪は衣服を身に着けると
一刀を名残惜しそうに見つめながらも部屋からそそくさと退散する。

「あれ?……でも、俺が出てった後であいつが北郷を起こすのか?」
何故だか釈然としないモノを感じたが部屋に戻るだけの勇気もなく
仕方なく自室に帰ることにする伯珪だった。


おしまい。
前スレ落ちとハムさん落下を引っ掛けたネタだけで膨らませたお話でしたw

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