- 489 名前:ハム孫さん@出会い編[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 00:32:45 ID:2FEZBHws0
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続き出来たんで投下してみる。
相変わらず文章力ないんでご了承願いたい・・・orz
馬に乗り、広大な平原を駆け抜ける公孫賛と俺(しかも二人乗り)
彼女の張っている野陣営に向かっている最中である。
「なぁ、本郷」
「ん?」
「おまえの着ている服って、ここらじゃ見た事ないんだけど、一体何処から来たんだ?」
「どこからって…」
「話せないのか?」
「話せないわけじゃないけど…【日本】って国知ってるか?」
「【にほん】?私の知ってる限りじゃ聞いたことないな」
「そうか…」
「まぁ、おまえが何処から来て、なんであんな所に居たのかはこの際どうでもいいさ」
「?」
「私はこの乱世の時代に、罪も無い人々が黄巾どもに襲われるのを放って置かないんだよ」
「……………」
「だから、お前を助けた………」
一瞬、公孫賛が悲しげな表情を見せたことに俺は見逃さなかった。
- 490 名前:ハム孫さん@出会い編[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 00:33:04 ID:2FEZBHws0
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「なぁ、公孫賛」
「どうした?本郷」
「助けてもらったお礼って訳じゃないけど、よかったら君の力になりたいんだ」
「どうした、急に?」
「見知らぬ土地に一人放り出されてたけど、人々が襲われ、殺されたりするのは俺だって見過ごせない」
「…………」
「だから、公孫賛の力になって、少しでも多くの人たちを守りたいんだ」
しばらくの沈黙の後、公孫賛が口を開いた。
「その心意気、気に入ったよ!!」
「!?」
「今からおまえは私の親友だ!!これからの乱世の中、力をあわせて罪も無い人々を少しでも多く助けてやろうじゃなか!!」
「公孫賛……ありがとう………」
「公孫賛なんて他人行儀な。これからは伯珪って呼んでくれ」
「それなら、俺も一刀でいいよ」
「これからもよろしくな、一刀!!」
「よろしくだ、伯珪」
「そろそろ陣営に着くと思うから、飛ばしていくぞ!!しっかりつかまってろよ!?」
「え!?飛ばすって、ちょ…」
「いくぞぉ〜〜〜〜〜!!!」
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁああッッ〜〜〜〜」
そして、急加速を始めた伯珪に、俺は振り落とされない様に必死につかまっていた。
- 491 名前:ハム孫さん@出会い編[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 00:33:32 ID:2FEZBHws0
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程なくして、伯珪が張っている野陣営に到着した。
すると、小柄な少女が一人、伯珪の出迎えに来て…
「伯珪お姉ちゃん、お帰りなさ〜〜〜い♪」
「お、出迎えありがとうな、小蓮」
「ところで伯珪お姉ちゃん、そっちの人は?」
「こいつか?こいつは本郷一刀。あたしの親友さ」
「ふ〜〜〜〜ん」
小蓮と呼ばれた少女は品定めするかの様に、俺のほうを見つめて……
「どうしたの?お嬢ちゃん」
「お嬢ちゃんじゃないわよ!!シャオにはちゃんと小蓮って名前があるんだから!!」
「ははは、ごめんごめん。俺の名前は本郷一刀、よろしくな、小蓮ちゃん」
「むぅ〜〜〜〜」
「ははは……」
「こら、小蓮。一刀にあまり迷惑かけるもんじゃないぞ」
「迷惑なんてかけてないよ?ただ、伯珪お姉ちゃんの親友って言ったからどんな人か見てただけだよ」
「なかなか可愛い妹さんじゃないか」
「可愛い!?あんた、なかなか見た目があるじゃない。シャオ気に入っちゃった♪」
「それじゃ、よろしくな。小蓮ちゃん」
「そんな他人行儀に呼ばないで、シャオって呼んで♪」
「二人で楽しんでるところ悪いんだけど、小蓮は私の妹じゃないからね」
「え!?そうなの!?」
「そだよ〜。シャオはね、旅をしてるんだよ〜」
「まったく物好きだよ、このご時世に…」
「ぶぅ〜、伯珪お姉ちゃんまたそういうこと言う〜」
「まぁ、この話は置いておいてだな、私は一刀に大事な話があるんだ」
「そっか〜…。それじゃシャオは向こう行ってるね〜」
「おう!!またな」
「またね〜♪」
- 492 名前:ハム孫さん@出会い編[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 00:33:48 ID:2FEZBHws0
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小蓮が立ち去ると、伯珪は俺にこう問いかけてきた。
「ところで一刀。おまえ、人を殺めた事ってあるか?」
「………えっ!?」
「……その反応から見ると、ないって事か」
「あ、あたりまえだろ!!」
「なら、親友が目の前で殺されたら、おまえなら殺した奴をどう思う!?」
「!?」
「私ならそいつをこの手で殺ってやるね!!」
「は、伯珪!?」
伯珪は一瞬、怒気をはらんだ口調になったがすぐに元に戻った。
「そうならないためにも、一刀には剣の使い方を学んで欲しい」
「そういう事だったのか…」
(そう、あんな悲劇は二度と起しちゃいけないんだ…)
「ん?何か言ったか?」
「いや、なんでもない。兎に角、今日のところはゆっくり休んでおけ。明日から猛特訓だからな!!」
「そうだな。今のままじゃ伯珪の力になるどころか、足手まといになっちゃうからな」
「やっぱり、私の見込んだ漢だな」
「ああ、伯珪の期待に添えるよう努力してみるよ。一応、剣術道場の息子だからな」
「えぇっ!?おまえの実家って剣術を教えてるのか!?」
「そう驚くなよ…」
「いや、悪い悪い。おまえの風貌みてると、とてもそうは見えなくて…」
「まったく、失礼な奴だな…」
「まあ、そういうことなら剣術には少しくらい見込みはあるってことか」
「もし、見込み違いだったらどうするつもり?」
「私の勘は、こういうときには冴えてるんだ。見込みちがいな筈が無いさ」
「そういってもらえると、助かる」
「ははは、いいってことよ。」
こうして、俺は伯珪と共に罪無き人々を守る為に互いに助け合うことを誓ったのだった。
- 493 名前:ハム孫さん@出会い編[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 00:36:35 ID:2FEZBHws0
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今日は此処まで。
小蓮出したのは俺の趣味なのであんまり深く考えないで貰うと助かります・。
ちうか、華雄氏に劉備出されたんで、また構想練り直し・・・orz