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恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 23
1 :
管理人 ★
:2011/04/03(日) 00:55:58 ID:???0
ヘ:::::::::;;: -‐''''""( )1
゙、::::::::-‐''""" ̄"'i
:V;;||:::: '~ニ=ッ, r='|
i!f !::::: ゙、i
i!ゝ!:::: ‐/リ
i::/:、 :::、 /''ii'V
 ̄ハ:::::\ "''il|バ''
諸葛亮 曰く
「は、はわわ、ご主人様、ここは恋姫†無双総合スレと外史スレの避難所です。
規制時、依頼、議論、外史スレでは避けられている話題をしたい時などにご利用下さい。」
■スレの仕様
1レス分の最大行数32行、最大バイト数2048バイト、投稿間隔5秒、連投規制無し
■住人の方へ
作品投下直後、議論中はキャラチェックのみのレスをお控え頂くようお願い致します。
■作者の方へ
外史スレへの転載を希望される場合は、投稿の際にその旨の明記をオススメします。
■転載依頼を受ける有志の方へ
トラブルを避けるためにも事前の宣言をお願いします。
■専用UP板への投稿方法
[P]作品投稿→「名前」「削除キー」「コメント」を記入→「DL-File」の参照→ファイルを選択し「開く」→投稿
※コメント欄に限り半角英小文字の使用を一時的に禁止しています
■専用ブラウザでの閲覧方法
板一覧内で右クリック→新規カテゴリ追加→適当なカテゴリ名(例:外部板)→外部板を右クリック
→ここに板を追加→「恋姫†無双@0ch掲示板」→板URLを入力→「
http://koihime.x0.com/koihime/
」
■連絡用掲示板
ttp://koihime.x0.com/bbs2/main.cgi
■前スレ
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 22
http://koihime.x0.com/test/read.cgi/koihime/1294846176/
45 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 13:52:50 ID:BoI8nhkIO
『罠を警戒する』のを通り越して脅えている兵は前進を拒んだのだが。
一度、夏侯惇将軍が半ば強引に兵たちを前進させた。
『城壁の上の老将は一人なのだから、見えない反対側から攻めれば問題無い!』と。
が、相手の老将も亀の甲より年の功。
例え戦では勝てなくとも、猪武者な若造を引っ掛ける駆け引きは心得ていた。
結果、なんの変哲も無いただ掘っただけの落とし穴に引っ掛ったのだが、効果は絶大だ。
足元に忍ぶ恐怖を思い出され親衛隊以外の兵が退却し、万が一を考えると親衛隊だけでの前進は危険と判断して退却。
今に至る。
◇ ◇ ◇
「申し上げます。放った間諜より報告、城内に劉備軍兵士の姿無し。とのことです」
変わらず彭城を取り囲んでる曹操軍。
「以前城内や周辺に変化無し、やはり何かの罠かしら?そう言えば住民は居るの」
「報告では…『居る』とのことです」
「なら住民を巻き込むような罠、城内に誘い込んでからの火計などは無いでしょ。埒をあける為にも攻め込むわよ」
「危険では?」
「間諜が城内を斥候が城外に劉備たちの兵が潜んでいないと確認した。あの罠はあからさまな時間稼ぎ、ならいつまでも罠だと疑ってここに踏み留まっているのは相手の思う壺でしょ」
46 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 13:54:55 ID:BoI8nhkIO
「まあ確かに一理は有ります」
「懸念要素が無い今、近寄ってみるのも一つの手ではなくて?稟」
「分かりました、では一刻後に四方から全軍で。」
「それで良いわ」
「伝令!」
「ハッ!」
「一刻後に全軍で彭城に攻め込む、と伝えて。罠に警戒、特に足元に注意しながら進む為、粛々と前進せよ、と」
「了解しました」
伝令を受けた兵士たちは駆け出していた。
◇ ◇ ◇
一刻後。
曹操軍が四方から粛々と前進を始めると城壁上で旗を振っていた老将が突如としてその動作を止め城内に入って行く、その動きに曹操軍も緊張に支配されるも劉備軍からはなんの動きも無かった。
そろそろお互い弓矢の射程圏内、本格的な攻城戦の指示がだされようとした時、彭城城門が開いた。
城内から二人の人物が出迎えた、一人は先ほどまで旗を振っていた人物、もう一人も交代で旗を振って者だ。
後ろの方にいる者は今までとは違う旗を持っていた、それは純白の旗。
そう即ち白旗であった。
曹操が城門まで辿り着くとそこで待っていた二人は深々と頭を下げる。
「曹操様ですね、彭城は曹操軍に降伏致します」
・・・
・・
・
◇ ◇ ◇
47 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 13:56:44 ID:BoI8nhkIO
さらに一刻後、彭城大広間。
「まあ無駄でしょうけど一度は訪ねてあげるわ、劉備は…北郷一刀はどこ?」
彭城は曹操軍に占領され政治・軍の要所が次々と確保されていく中、曹操は元城主たち二人を呼び寄せていた。
「さて?置いてかれた者にはさっぱり分かりませぬ」
「そう…」
それっきり曹操は黙りこんだ、代わりに干禁が口を開いた。
「そう言えば、さっきまでの旗振りあれはなんだったのー?」
「あれですか?あれはちと最近、運動不足でな体を鍛えておりまし…」
「ふ・ざ・け・る・なー!」
城主のあからさまな嘘に壁を振動させる勢いの怒鳴り声で返したのは夏侯惇だった、今まで茶番に付き合わされていた上に今また始まろうとしてしている茶番に怒りが爆発したもよう。
「華琳様!即刻この者共の首を跳ねるべきです!」
今にも首を跳ねかねない勢いの夏侯惇に流石に止めに入った曹孟徳。
「待ちなさい、春蘭」
「何故です華琳様!こやつらは我々を侮辱しています!生かしとく意味が有りません」
おそらく手玉に取られた恨みも多少混ざっているのだろうが。
「はて?こうして首を斬られるのを待っているのですがの〜?」
城主の挑発とも取れる発言に。
48 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 13:58:13 ID:BoI8nhkIO
「よし〜よくぞ言った、即刻跳ねてやるぞ!」
七星餓狼を振り上げながら近づく夏侯惇に曹操が声を張り上げた。
「春蘭、止めない!」
歩みが止まらない。
「夏侯元醸!上意である!!即刻止まりなさい!」
『ピクッ!』
曹操の覇気が混じった命令にようやく夏侯惇は歩みを止めた。
「なぜです、華琳様?」
「さっきあなたは生かしとく意味が無いと言ったけれど意味なら色々と有るわよ…色々とね。第一、今さら老人二人を斬った処で、戦局にどう影響が有る」
「・・・」
「それに春蘭!あなたは華琳様に無抵抗の老人を切った、って悪評をつけたいの!」
華琳様第一の荀文若がさらに付け足した。
「ぬぬぬ…」
荀文若に言われるのは抵抗が有るらしい夏侯惇。
「…ほほう、御遣い様が仰った通り配下を止めよったのう…」
『!?』
小声にも拘わらず曹操の耳に御遣いの単語が飛び込んだ、それから察するに彼は何かしら自分のこと知っているらしい。
そして自分だけが何かを知られてるのも釈然としないと考えた曹操は元城主らに問い掛けた。
「そう言えば、劉備と北郷は住民を見捨てて自分たちだけで逃げ出したのよね?」
「それは違いますぞ」
49 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 14:00:31 ID:BoI8nhkIO
「戦いもせず、自分達だけでこの場を去った。これを“住民を見捨てた”と言わずしてなんと言う」
「そうですね。確かに見ようによっては見捨ててますね」
「認めたな」
「認めた訳では有りません。ですが、確かに民は守りましたぞ」
「守った?見捨てておいて民は守っただと、面白い冗談ね」
「おや、これは異なことを?この戦…と言うには弊害が有るでしょうが、現に住民には犠牲者はおろか怪我人すら一人も出ていませんが?」
『『『――!?』』』
この突き付けられた事実に曹操軍の将はみんな驚いた。
“民の為に城を捨てる”
ここまで兵力差がある場合は通常考えられる行動は第一に降伏でる、ごく普通である。
次に降伏を良しとしない場合、どこかに援軍要請などしたのちに籠城である。
逆により強固な場所、頼れる国があれば戦略的撤退もありえるのだが劉備たちが治める地は徐州のみであり、また今回の攻め手の曹操軍は三十万である。
大変仲の良いと噂の孫呉であってもおいそれと救援の手を差し出さない踏んでいた、事実救援の気配は無い。
降伏の選択肢を蹴った劉備たち、ならば最後の選択は“城をまくらに討ち死に”
50 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 14:02:20 ID:BoI8nhkIO
『国と民を守ろうとした』と云って“誇りと無念を抱いて死んで逝く”またこれもよくある通例であった。
それを“確実に民を守る為に国と誇りを捨てたのである”
もし、侵略者である自分らが略奪をしたらどうするつもりだったのか?と考える曹操軍一同。
曹操軍の行動や軍律の厳しさ、それすらも計算されているのか?と、劉備軍の行動力と決断力に改めて驚愕を覚えた。
投げかけた問いがやぶ蛇だったと気付いた曹操はこの謁見を早く閉める為に口を開く。
「お前達はこの後どうするのだ」
「先ほども言いましたが攻め落とされた城の城主故、首を跳ねられるのを待っております」
「この期に及んでまだ減らず口を…ならばこちらも先ほど言った通り貴様ら老人二人を斬った処で、戦局にどのような影響が有る。失うモノがこそ有れど得るモノなど何も無い!好きにすればよい」
「好きにして良いと?ならばせっかく拾ったこの命、お言葉に甘えて自由にさせて戴きまする、それでは失礼いたします」
深々と頭を下げた後、退場していった二人である。
「稟、念の為に二人には見張りをつけなさい」
「了解しました華琳様」
「さて、劉備は何処に逃げたのかしら?・・・風」
51 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 14:04:00 ID:BoI8nhkIO
「・・・・・ぐー」
「風。起きなさい」
「おおっ!」
「起きたかしら?なら所感を述べなさい」
「ええと…劉備が逃げた先ということについて?」
「ええ。あなたの考えを聞かせてくれるかしら」
「ふむ。…劉備が逃げて、どこに向かうか。北は我らの領土。南は孫策、お友達みたいだから匿うのも有りかな?と思いましたが、所詮一つの檻に二匹の虎は収まりません。そして東は海。
…ならば西しかないでしょうね〜」
「西…?」
「荊州が無難かな?とも思いましたが、我らと国境を接することになり、一時しのぎにしかならない。ならば…ふむ。益州辺りが条件に合う土地ではあるでしょうねぇ〜」
「…そうか!確か益州で、内乱が起こる可能性を示唆する報告があった」
「ありましたね〜。その争いの隙を突いて益州の城を一部占拠。その後、兵力と謀略によって益州平定。……おおー、素晴らしい未来予想図です」
52 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/05(火) 14:07:58 ID:BoI8nhkIO
「捕まえるにしても現在に至るまであまりに時間を掛け過ぎたか…今頃は南経由でだいぶ先まで行っている筈(先ほどの報告ではどこも軍の貯蓄食糧は空、新たな食糧を確保出来なければ徐州以外は攻め込めない
・・・ならば今は当初の予定通り徐州を平定するのが優先)ならば皆、当初の予定通り徐州を平定する、各自振り分けられた仕事をなさい」
「「「ハッ!」」」
命令を受けて俊敏に動き出す臣下たち。
ただ一人命令を出した本人の心中は複雑であった。
「(・・・北郷一刀、あの初めて出会った時以来・・・また逃げられたの?・・・私はどうしたいの?)」
53 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/04/05(火) 14:11:32 ID:BoI8nhkIO
「にゃー(ご静聴ありがとうございました、ではまた〜・・・って次、有るかな?俺)」
「でわ〜でわ〜・・・って、えっ!?」
54 :
祭曰く、
:2011/04/05(火) 14:46:51 ID:tU9U4MA60
一刀十三号おつよん
55 :
紫苑曰く、
:2011/04/05(火) 15:36:54 ID:F8tqirS60
一刀十三号さん、乙です。
読み終えたところに嫁
56 :
紫苑曰く、
:2011/04/05(火) 15:38:21 ID:F8tqirS60
年上コンボが来るか?
57 :
紫苑曰く、
:2011/04/05(火) 16:29:43 ID:hJ2TtvVg0
トリプル狙い!
58 :
祭曰く、
:2011/04/05(火) 16:44:27 ID:tU9U4MA60
>>21
>>55
>>57
今日は紫苑祭りか
59 :
蒲公英曰く、
:2011/04/05(火) 21:16:46 ID:2sX/FR2M0
一刀十三号氏乙
60 :
霞曰く、
:2011/04/06(水) 00:31:57 ID:B+Yw70Zk0
嫁
61 :
小蓮曰く、
:2011/04/06(水) 00:33:57 ID:l/jCx1eY0
十三号氏、乙でした。
逃げる一刀さんと追う華琳様がトムとジェリーに見えてくる、ふしぎ!
62 :
朱里曰く、
:2011/04/06(水) 01:06:10 ID:jmcULYDI0
華琳をトム扱いとかしたら殺されるぞw
63 :
月曰く、
:2011/04/06(水) 01:08:54 ID:Gwa10Ms60
嫁
64 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/04/06(水) 09:24:12 ID:nGiv2JqIO
皆様、感想等ありがとうございます。
m(_ _)m
65 :
穏曰く、
:2011/04/06(水) 12:42:13 ID:UgDk44Ec0
一刀十三号氏が今書いてるのは改訂版だから全部来てから一気に読みたいという気持ちもあるしすぐに読みたいという気持ちもあるし迷う
66 :
華琳曰く、
:2011/04/06(水) 16:48:32 ID:4ixUblZY0
作者祭やー!嫁
67 :
恋曰く、
:2011/04/06(水) 21:22:58 ID:nGiv2JqIO
自演対策も兼ねて、あえてこっちに質問します?
なにも知らなかった方がまだ三回しか桃香してない、ちょっと安定してないだけだと思うのだけど、外史スレ的には異端なことなんですか?
後、マルチってなにが駄目なの?
個人的にあくまで個人的ですか、より多くの方に読まれる為に広めるのは自然な行動だと思うんですが。
68 :
麗羽曰く、
:2011/04/06(水) 21:29:45 ID:S9Xed8xQ0
マルチについては、理由は色々あるけど、ともあれ現状では嫌われてるものなのでしょうがない。
注意するだけして終わればいいものをつっつきすぎてるのは、まあ、住人があほだな。
でも、正直、あんなの構わない方がいいよ。
69 :
ミケ曰く、
:2011/04/06(水) 21:36:56 ID:ZBa+NTIo0
SSスレ初心者とか関係なく2ch住人ならマルチが駄目な事くらいは知っていて当然だし知らない方が悪いからなぁ
それに外史スレなり避難所なりを一通り見ればマルチしてる職人が誰一人いないことくらいすぐにわかるんだし
70 :
稟曰く、
:2011/04/06(水) 23:03:44 ID:fZVwhmVwO
何と言うか利用場所の下調べをしなかったのはまずかった気がするかな
軽くでもいいから事前にどういうところか知っておけば今回のことは回避できたと思うし
やっぱり利用するスレや掲示板のことを知っておくに越したことはないよ
特に2chやぴんくだとROMれなんて言う厳しい人もいるくらいだし
ああいうところじゃ「新参だから」「知らなかった」はどうしても免罪符にはなりにくい
と語ったものの、真っ先に思い浮かんだのは↓だったという・・・
マルチさんが好きです
でも朱里さんのほうもすごく好きです
はわわ引越センター
71 :
華琳曰く、
:2011/04/06(水) 23:20:43 ID:4ixUblZY0
マルチは嫌われる風潮があるね。俺も好きじゃないかなぁ・・・
売名行為がウザく感じるからな
72 :
真桜曰く、
:2011/04/06(水) 23:27:31 ID:i8x4zWB+0
昔から多重投稿は他所のサイトでも基本的には嫌われる行為だよな
多重OKにしてるとこの方が珍しい
別シリーズの長編とか短編をってのなら普通にOKだけど
73 :
ミケ曰く、
:2011/04/06(水) 23:38:16 ID:ZBa+NTIo0
それに、より多くの人に読んで欲しいという気持ちはわからなくないが
避難所の住人には外史スレに新しい職人が来たことを知らせる書き込みをする人が俺を含め2、3人いるしな
74 :
華琳曰く、
:2011/04/06(水) 23:40:23 ID:4ixUblZY0
外史スレとか覗いたことないな。なんか評判悪いし。
ここで嫁嫁言って壺ちゃんとかが投下してくれるのを待つだけのラクな作業
75 :
雪蓮曰く、
:2011/04/06(水) 23:49:39 ID:nGiv2JqIO
まあ仮に他のサイト駄目としても、以前は本人了承の上で。
外史スレ→避難所に告知または転載。
避難所→外史スレに告知または転載。
って普通にやってたよね?
個人的にあれを作者当人が自分でやってるだけなのに、何を騒いでいるんだろうと思ったから。
マルチに関してはあくまでも毛嫌いしているだけで明確な理由は無いと…分かりました。
76 :
真桜曰く、
:2011/04/06(水) 23:59:09 ID:i8x4zWB+0
外史スレとここは本宅と別荘みたいなもんだから告知や転載もフリーなだけだよ
他所と絡んでそういう事したら楽しい事にはならないと思うよ
77 :
焔耶曰く、
:2011/04/07(木) 00:04:34 ID:Mws7vn760
まー、外史スレで当人がこれから気をつける言うてるようだし、もうおしまいおしまい。
78 :
稟曰く、
:2011/04/07(木) 00:07:28 ID:cPzoa6fs0
>>75
マルチが嫌われる原因くらいは自分で調べれ
2chの古くからの問題だし
79 :
トラ曰く、
:2011/04/07(木) 00:13:09 ID:2En9ryOc0
投稿に対して感想とか指摘とかあると思うけど、複数の場所に投稿した場合に同じような指摘がされる場合があると思う。
たとえば誤字脱字や用法・用例などの誤りを複数の場所で指摘されたとしたら善意で指摘してくれた人の労力が無駄になる。
まぁ、自分の文章が万人に受け、誤字脱字・用法用例の間違いもなく完璧であり、
その文章が広まることがすべての人の利益になるって思うのならマルチやればいいんじゃないかな?
80 :
シャム曰く、
:2011/04/07(木) 01:31:19 ID:WUs1L5OA0
マルチやろうとする奴に限ってそういうのはおざなりになるんだがな
>>71
の言うように売名行為であるから迷惑。目障りなんだよ
嫁
81 :
地和曰く、
:2011/04/07(木) 02:30:38 ID:uZdLPcCg0
嫁
82 :
冥琳曰く、
:2011/04/07(木) 02:38:59 ID:BYmkPVcA0
>>75
> って普通にやってたよね?
転載していた理由がなぜ分からないんだ・・・
あの当時は作者が規制で外史スレに貼れない時に一旦避難所に投下してそれを有志に転載して貰うという流れだったろ
ていうか外史スレから避難所への転載という逆は行われていないし
そして今は規制関係なしに作者がメインの投下場所として避難所を選ぶ流れになっているだけだ
83 :
シャム曰く、
:2011/04/07(木) 09:30:29 ID:WUs1L5OA0
書き方が冥琳っぽくて感動した
84 :
白蓮曰く、
:2011/04/07(木) 13:34:23 ID:GHORXyoU0
あの頃は外史スレがまだメインだったからなぁ
85 :
蒲公英曰く、
:2011/04/07(木) 20:28:08 ID:advgFN8A0
昨日も外史スレに現れてたみたいだけど
一壺酒氏と清涼剤氏アンチの影響で外史スレの状況が一変したからな
86 :
ミケ曰く、
:2011/04/07(木) 21:18:01 ID:ZujnwyNM0
俺は今んとこ清涼剤氏も一壷酒氏も十三号氏もこっちで投下してくれてるから、もうあっちを覗く気は無いがな
さて今日のおっぱい
87 :
ミケ曰く、
:2011/04/07(木) 21:20:03 ID:ZujnwyNM0
( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
88 :
斗詩曰く、
:2011/04/07(木) 21:50:35 ID:BPcJltHE0
>>87
何の不満があるというのかw
89 :
凪曰く、
:2011/04/07(木) 23:21:57 ID:2zpubPag0
>>87
のおっぱいと入れ替わるおっぱい
90 :
璃々曰く、
:2011/04/08(金) 00:19:00 ID:8us21ZnI0
嫁
91 :
月曰く、
:2011/04/08(金) 02:13:14 ID:AiBsADyM0
嫁
92 :
祭曰く、
:2011/04/08(金) 02:53:08 ID:dZLvxwEc0
また外史スレが面倒なことになってるな。
一刀十三号が荒らしが常駐してると忠告してたのに。
93 :
虹ヶ原
:2011/04/08(金) 02:54:17 ID:3qvmD4RY0
SS妄想伝の所に今までうp作品がわかりやすくまとめられてるんですね。
知らなかった…。管理人様乙です。
>>一刀十三号さん
今までの分楽しく読ませてもらってます。
これからも楽しませてください^^
94 :
明命曰く、
:2011/04/08(金) 03:54:12 ID:2rVTh4vw0
纏めてくれる人がいないと何度もSS投下する気にはなれないからね
95 :
翠曰く、
:2011/04/08(金) 07:34:26 ID:BjaogEHQ0
嫁
96 :
音々音曰く、
:2011/04/08(金) 07:49:38 ID:7hAQOwvw0
>>92
まあ、いつものことだし、なにがあろうとあいつは荒らすだろ。
>>85
みたいに特定作者のアンチのように言う人もいるが、実際には荒らしはスレが荒れればそれでいいんだから。
97 :
玉葱
◆3qlAoMb44E
:2011/04/08(金) 10:24:33 ID:u088HS2E0
さて恒例(になって欲しくは無い)の生存報告。
皆様と皆様の大切な方々の無事を願います。
呉娘たちも応援しています。
「がんばれ!」「まけるな」「ちからのかぎりっ!」「いきて〜」「やるのですっ!」「れしゅっ!」
98 :
稟曰く、
:2011/04/08(金) 10:34:53 ID:h0dxd2AY0
最初は清涼剤氏と一壷酒氏狙いだったけど、今じゃ無差別爆撃だからなぁ
さて今日こそおっぱい
99 :
沙和曰く、
:2011/04/08(金) 11:13:42 ID:7JmvP6DI0
見てきたけど、ID真っ赤にして連投、携帯とIP変えての自演っていつも通りの荒らしか
「虹ヶ原さん"だけ"は悪く言わないで〜」とかあからさま過ぎるだろ
>>97
玉葱氏久しぶり、暇があればまた何か書いて欲しいよ
100 :
穏曰く、
:2011/04/08(金) 18:05:01 ID:vjhP9MSs0
>>97
玉葱氏カムバック
呉娘たちのバレンタインSS読みたかった
101 :
華琳曰く、
:2011/04/08(金) 19:15:00 ID:us+pV6TI0
玉葱のは呉好きには溜まらなかった
102 :
美以曰く、
:2011/04/08(金) 20:47:48 ID:vYY4NTFs0
>>98
結局はスレを荒らしたいだけだからね
その当時は定期的に投下してた両氏がメインターゲットだったけど、メーテル氏達にも投下した時は噛み付いてたし
自演含めて分かりやすいんだから放置するのが一番なんだけどなあ
103 :
七乃曰く、
:2011/04/08(金) 23:05:56 ID:hT6cS4+IO
昔話してるレス見たら懐かしくなってきたな・・・
荒れる前、桂花妊娠の最盛期から職人充実の黄金期は素晴らしかった
思い出補正かもしれんけどねw
てか、今気づいたけど一壷酒氏と清涼剤氏って連載三年目突入してるような・・・
104 :
美以曰く、
:2011/04/08(金) 23:16:28 ID:vYY4NTFs0
連載開始が09年1月と2月からだからそうだね
09年1月からSS投下ラッシュが始まって、短編長編エロシリアスコメディと色んな作品がザックザクな時期だったな
105 :
音々音曰く、
:2011/04/08(金) 23:16:43 ID:7hAQOwvw0
真√が2009/1/12
いけいけぼくらの北郷一刀(仮)予告が2009/1/16
三教一致が2009/01/28
董√が2009/02/16
無じる真√Nが2009/02/17
まさに怒濤の時期。
あと、ちょっと形態は違うけど、桂花繚乱が2009/1/13。
106 :
翠曰く、
:2011/04/08(金) 23:25:00 ID:BjaogEHQ0
キャー!虹ぽんの作品のタイトルを見て胸ドキ!
パンツ脱いで正解だったな・・・祭さん可愛いなぁ
107 :
翠曰く、
:2011/04/08(金) 23:25:21 ID:BjaogEHQ0
キャー!虹ぽんの作品のタイトルを見て胸ドキ!
パンツ脱いで正解だったな・・・祭さん可愛いなぁ
108 :
シャム曰く、
:2011/04/09(土) 00:04:14 ID:INNVAomc0
そういえば華雄氏とかエロ本氏とか無印の頃の主要な作家さんたちはどうしてるんだろうな
109 :
愛紗曰く、
:2011/04/09(土) 00:59:40 ID:AHo3p3fs0
嫁
110 :
トラ曰く、
:2011/04/09(土) 03:48:46 ID:g104h9mo0
嫁
111 :
ミケ曰く、
:2011/04/09(土) 03:53:57 ID:+SpxNBVg0
嫁
112 :
季衣曰く、
:2011/04/09(土) 13:37:20 ID:Zi9rQnFA0
虹ヶ原氏のはアンソロのような絵付きのマンガだったら魅力を発揮出来るんだろうけど
文章だけだとキャラが崩れてるという印象の方が強くなっちゃうんだろうな
ドラマCDの一刀も賛否両論で、好きな人もいればはっちゃけ過ぎと言う人もいるからなぁ
113 :
トラ曰く、
:2011/04/09(土) 14:57:13 ID:NKp4E+WM0
一刀さんは何て言うんだろう…
色々な対立要素が両立している変な人だからなぁ
真面目であり不真面目である
察しが良いのに酷く鈍感
聖人で性神
空気が読めないのに全員が嫁
全てが彼であり、どれか一つが彼ではない
ということで、どれか一つを強調した表現だと、少々違和感が出てしまうのかも?
114 :
小喬曰く、
:2011/04/09(土) 15:56:02 ID:5sUFoAEAO
虹ヶ原氏は本人の言葉通りアンソロよりだけど
逆に原作重視傾向のあるここで特に原作にウェイト置いてるなって感じられる作者って誰になるんだろう?
115 :
愛紗曰く、
:2011/04/09(土) 16:39:29 ID:AHo3p3fs0
>>114
一刀十三号
116 :
愛紗曰く、
:2011/04/09(土) 18:27:11 ID:AHo3p3fs0
ヒャッハー!今日は一壷デーだぜー!
117 :
一壷酒
◆1KOsYU0skY
:2011/04/09(土) 18:57:45 ID:co4svwyI0
>>116
ちょっと遅めになるかも。ごめんなさい。
118 :
桔梗曰く、
:2011/04/09(土) 19:14:09 ID:P3vmVOO20
楽しみだ…楽しみすぎて何故か足がしびれてきた
119 :
清涼剤
◆q5O/xhpHR2
:2011/04/09(土) 19:47:10 ID:HPE7GWT+0
一壷酒氏の投下前に来ることができたようなのでお知らせを。
明日、昼頃に投下をさせて頂く予定です。
本編か拠点かはまだなんとも言えませんが無じる真です。
それでは、失礼しました。
120 :
猪々子曰く、
:2011/04/09(土) 19:48:26 ID:NxKCbSEo0
両氏とも楽しみに待ってます
さて、俺と一緒に全裸待機嫁
121 :
小喬曰く、
:2011/04/09(土) 20:12:13 ID:T6vqK7Zw0
>>118
全裸で正座なんかしてるからだよ、ネクタイくらいは締めとけ
122 :
トラ曰く、
:2011/04/09(土) 20:25:08 ID:NKp4E+WM0
全裸の愛紗がネクタイだけ付けてる姿を想像してしまった…ふぅ
123 :
桂花曰く、
:2011/04/09(土) 22:54:54 ID:ZWaOE0vc0
おっと、ニーハイを忘れたら困るぜ
124 :
一壷酒
◆1KOsYU0skY
:2011/04/09(土) 23:13:54 ID:co4svwyI0
さて、玄朝秘史第三部四十一回をお送りします。
今回で白眉編終了……となるはずでしたが、決戦のシーンが少々長くなりすぎたので、展開を調整して、
次回決戦とあいなりました。おかげで、今回少々短めかもしれませんが、ご了承くださいませ。
それにしてもアイドルを戦争に使うのは、ゲームとかではいいんでしょうけど、小説形式だとなかなか難しい
ですねーw
みんな、今回はBGMに「勇星乱舞」とか「今を信じて」とか聴きながら読むといいですよ!w
★投下予定:
特別なことがない限り、毎週土曜に投下します。なにかありましたら告知します。
◇注意事項◇
・『真・恋姫†無双』魏ルートの後の話となります。
しかし、魏ルートの続きかと言われると違います。あくまで新しい物語とお考え下さい。
・ハーレムものです。
・魏軍以外の人物への呼び方・呼ばれ方は、原作になるべく近くしようとしていますが、知り合う
シチュエーション等が異なるため、原作中とは相違があります。
・史実とゲーム内情勢に関する独自解釈があります。
・アブノーマルな形でのセックスやそれに類する行為が出てくることもあります。
・題材の関係上、戦争や戦闘が関わってきます。それに伴い死の描写や、異なる時代背景の倫理に基づく
表現が出てきます。もちろん、これらは差別などを意図したものではなく、世界を表現するためのものです。
また、あわせて、
http://ikkonosake.kuon.cc/faq.html
などもご参照ください。
以上の点に不快感、違和感、ひっかかりを覚えられる方はお読みにならないことを強くお勧めします。
・サイトに関連地図のページをつくりました。参考になるかもしれません。
・なお、『北郷朝五十皇家列伝』はあくまでおまけです。
UP板にて、メールフォーム及びメールアドレスを公開しています。ご意見ご感想等ありましたら、
どちらからでも、お気軽にどうぞ。フォームのほうはお名前、メールアドレスの記入が必要ありません。
いつも通り、本編はtxtで専用UP板にアップしましたのでご覧ください。
URL →
http://koihime.x0.com/bbs/imgf/0635-gh3_41.txt
※なお転載は不要です。(まとめサイトにまとめていただく時を除く)
125 :
明命曰く、
:2011/04/09(土) 23:37:24 ID:JM9P+0G60
一壷酒氏おつ
126 :
猪々子曰く、
:2011/04/09(土) 23:59:28 ID:NxKCbSEo0
一壷酒氏乙ー
さて、ネクタイだけしめて読んでくる
てか表イタい…
久々に香ばしいのを見てしまった…
127 :
雪蓮曰く、
:2011/04/10(日) 00:12:14 ID:lU8hLyD20
一壷酒氏、乙でした。
よりにもよって母性の象徴が防衛に参戦してくれていましたか。
子供らがどうなることかとハラハラもんでしたが、何という安心感。紫苑さんマジパネェっす。
沙和はやれば出来る子。個人的には一緒に街を歩いて一番楽しい子じゃないかと思う次第。
一刀さんまた服買ってあげてください。エロいの。そしてギシれ。
そして次回、ついに愛紗無双が見られそうでwktk。
128 :
小喬曰く、
:2011/04/10(日) 00:55:03 ID:hyk8qdk60
一壷酒氏乙
129 :
焔耶曰く、
:2011/04/10(日) 02:50:59 ID:7yrY7gCc0
一壷酒氏乙でした
130 :
白蓮曰く、
:2011/04/10(日) 03:37:54 ID:CwSiV7Iw0
一壷酒△
131 :
清涼剤
◆q5O/xhpHR2
:2011/04/10(日) 13:01:18 ID:h1SHUZHU0
すみません。
どうしてもしっくりこない部分があったのでもう少し時間を戴きます。
投下は夕方六時を目処とさせていただきます。
拠点、メインは猪々子です。
では、失礼しました。
132 :
斗詩曰く、
:2011/04/10(日) 13:05:05 ID:+MiBE4cE0
待ってるよ〜
一壷酒氏もおつかれ〜
133 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/04/10(日) 14:17:22 ID:zsTHNmlYO
でしたら。
まとめサイトの神様、まとめサイトの神様。
次からの15レスを
『10
>>44
三教一致 9』
と、
『9
>>948
三教一致 改 拾四』
の間に、
タイトルを
『三教一致 改 拾五』
でお願いします。
134 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/04/10(日) 14:20:38 ID:zsTHNmlYO
「にゃー(何時、投下が不可能になるか分からない為(今月が山?)に一つでも多く投下します)」
「フフっ、今までの付けが溜まりましたね。年貢の納め時なのです」
「にゃー(はい、その通りですね)」
「おや?何時になく素直ですね」
「にゃー(まあ、そんだけ切羽詰まってるってとこでしょうか…とりあえず13桃香します)」
135 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:22:37 ID:zsTHNmlYO
無事に徐州を抜け出し、ひとまず建業の方角に向かっていた桃香たち。
「・・・けれど、桃香には敵わないよな〜」
ボソッと呟いた一刀の口から自分の真名が聞こえたので透かさず桃香が反応する。
「えっ!なになに、ご主人様。私がな〜に?」
「んっ、城での出来事だよ。あそこまで進んだあの混乱、おそらく俺じゃ静めることは出来なかったと思う…あの時の桃香を見て『あぁ桃香って本当に凄いんだな、俺なんかじゃ全く敵わない』って思ったんだよ」
「…ご主人様」
すると、みるみる顔が赤くなっていく桃香。
「俺もあれぐらいみんなから人望が欲しいよ」
「だ、大丈夫だよ!ご主人様にはちゃんと人望有るよ」
「ありがとう、慰めてくれて」
「本当だよ!…少なくともみんなや私には…‥・」
「んっ、なに?」
最後の方は蚊の鳴くような声になってしまって一刀の耳には届かなかった。
「オッホン!」
しかし、しっかりと聞いていた愛紗からは抗議の咳払いが放たれると、ますます照れてしまった桃香だった。
だが照れてはいても一刀に褒められた桃香は舞い上がりチャンスとばかりに話し掛けた。
ここ最近の自分が一刀と一緒じゃなかった時の出来事を…
136 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:24:21 ID:zsTHNmlYO
嬉しかったこと、少し怒ったこと、ちょっと悲しかったこと、凄く楽しかったこと等々。
こうして桃香のテンションは上がっていく。
そして隣の愛紗は嬉しそうな桃香に自分も嬉しく、反面嫉妬による怒りで絶妙にミックスされた複雑で不思議な表情をしていた。
「うぬ、桃香様の幸せそうな顔、まこと良きかな。反面愛紗の奴はじれったいな、さっさと中に入れば良いものを」
「星、お姉ちゃんと違ってその辺に関しては愛紗は積極性は無いのだ」
「うぬ、そうであったな。戦場においては鬼も裸足で逃げ出す武神であっても、好きな男子の前では照れ隠しでないと強く出れない恋する乙女であったな」
「そうなのだ!」
と、二人で楽しそうに笑ってる所に。
「だが、あの空気は一般の兵士の胃にあまり良くないと思う。どっちかがなんとかしようと思わないか?」
「白蓮殿。ならば貴殿がお止めなればよろしくないか?」
「私に死ねっていうのか!私みたいな凡人があそこに行ったら瞬く間に真っ二つだぞ、星」
「ちなみに軍師のお二人は?」
「私の判断でしばらく後ろに下がらせた、おチビちゃん二人にあれは正直キツいだろ」
「それはかたじけなかい、白蓮殿。うぬならば少々名残惜しいが…」
137 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:26:12 ID:zsTHNmlYO
と、星が動こうとした時。
「でね、ご主人様…私ね以前から…」
「なっ!桃香の奴、どさくさになに言おうとしてるんだ!ヒッ、愛紗が大変なことに!?」
すっかり蚊帳の外の愛紗は不のオーラを垂れ流している。
依然、有る意味二人の世界を構築中の桃香と一刀は気付かないでいる。
そして更に桃香の口が開きかけた瞬間。
「前方に孫の牙門旗が見えました!」
物見の報告に、
「ん?わざわざ雪蓮自ら出て来たのか。桃香、ちょっと先に行ってくる」
と、勝手に単身で先に行ってしまった。
『お待ちください主!単独は危険ですぞ』
と星が筆頭に鈴々、仕方ないと白蓮も追い掛けて行く姿が見える。
「…う〜、ご主人様のいけず…」
一刀の意識が雪蓮に反れたことと、その為に言いそびれたことに対してむくれる桃香。
ふと桃香と愛紗の視線が交わると、二人して『フウッ〜』と深いため息を吐いた。
そして、
「「アハハハッ」」
突如、二人で笑い出していたのであった。
「失敗しましたね」
「うん、失敗しちゃた…でも次は成功させたいな」
「成功すると良いですね、桃香様」
「愛紗ちゃん、それ嘘でしょ」
「さあ?」
一連のやりとりに二人がもう一度笑う、そうしてるうちに本隊も出迎えの孫策軍の目前に迫っていた。
138 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:28:07 ID:zsTHNmlYO
◇ ◇ ◇
駆け寄る四頭の一つに一刀がいることに気付いた雪蓮が声を掛けた。
「一刀〜!」
それに対して手を振って応える一刀、やがて目の前でやって来ると。
「一刀、無事だった?」
「まあ、なんとか五体満足だよ…けどみんなと一緒に逃げ出すだけで精一杯だった」
「ちなみに曹操軍の兵力は?」
「約三十万」
「三十万…」
告げられた数は予想を遥かに超えていた為に雪蓮は呆れた顔になり、他の武将は驚愕する。
「容赦ないわね〜…て言うよりおかしくない?たった一つの州を攻めるのに明らかに過剰投入してない」
自分がそうであるように、世界の壁を超えた一刀の曹操に対する思いを知っている為に…本来有り得ないと思っている“曹操の一刀に対しての思いや可能性”を勘ぐってしまう雪蓮。
そうしているうちに桃香率いる本隊も到着し、桃香たちの将も一刀の元に集まる。
一刀と桃香が一緒になり二人が笑うとそれが化学反応のように周りの者も自然と笑みが溢れる、それは決して孫呉の者も例外ではなかった。
しかし、それは孫呉の君主・雪蓮にしたら少し面白くなかったので、
「それから、お気楽よね〜あなた達…二人とも」
139 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:29:53 ID:zsTHNmlYO
と、ちょっと皮肉ってみるも。
「それは暗くなってても状況が好転する訳じゃないですし、だったらいつでも明るく行こうよ、って。ご主人様と決めたんですよ〜」
恥ずかしげもなく答えられる。
「んん。まあ、そんなとこかな」
桃香のあまりの明るさに当てられたのと、自分のことも上げられたのでむしろ一刀が照れていた。
「なにが『ね〜』よ…あ〜止め止め!」
こっちに関しても呆れたのか諦めたのか、その話題を切り上げて次の話に移行した雪蓮。
「でっ、一刀…この後、どうするの?なんだったらうちの処に来る?」
「ああ、それなら益州に行くことにした」
「え、益州…遠いわね〜」
「まあ、ちょっと早いかもしれないんだけど妥当なところではある」
「ふ〜ん、妥当なんだ…」
離れる距離に雪蓮は内心寂しがる、自分には例の記憶lockが働いているのか一刀や桃香たちの行動が読めない。
だが記憶がある一刀がそう言うのだから多分間違ってはないんだろうと思う雪蓮。
「それより曹操の進軍に注意して。まあ国の食糧は全部住民に配っちゃたから新たな食糧の確保はできないはず、だから予定以外の進軍はできないと思うけどね」
「えぇ〜国の糧食を全部住民に配っちゃんですか〜!?」
140 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:31:40 ID:zsTHNmlYO
「そうだよ、持ち出せない分をそのまま国の施設に放置してたら、いずれ曹操の軍が戦利品として没収する。だったら全部住民に配っちゃえば戦利品として没収できる食糧は無くなるよね」
「でもそれって曹操さんが住民から糧食を回収、最悪は略奪しません?」
「曹孟徳という人物はそんなことはしない。変な話だけど、だから住民を安心して残しせたんだ。それよりも軍としての抵抗は全く無かったから予定より早く終わってる可能性も有る。
余る予定の食糧を再計算して可能な軍隊のみでも進軍を再開、局地的占領の可能性も捨てきれないから当分の間は国境の警備は厳重にした方が良いと思う。
まあ今回は三十万の大軍が足枷になって円滑な動きはできないと思うけど」
次々と考えを掲示する一刀をじっと見詰める雪蓮、その視線に気付いた一刀が、
「ん?なに」
「・・・一刀、図太くなった?」
盛大に頭がこける一刀。
「なんだよそれ…せめて逞しくなった?とか、頼りがいが出てきたわよ?とか言ってくれよ」
『ガシャ☆』
すると南海覇王に手に掛けて『なら試してみる?』と雪蓮。
「いや、そっちは無理だから・・・一生かけても絶対に無理だから」
「あら〜さっきと違って不甲斐ないわね〜」
141 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:33:47 ID:zsTHNmlYO
「武に関してはそうなるだろ普通!」
「向上心を無くした男は価値も魅力も崩壊よ、一刀」
「絶対に越えられない壁に対しての逃避は人間として、正常な本能だと自分は主張します」
こうして一刀をからかいそれなりにスッキリしたのか爽やかな雪蓮、その姿を見てそろそろ良いかなと頃合いをはかる一刀。
「まあ並み居る三国の英雄たちに鍛えられれば、図々しくなるのも自然な流れか」
「でしょ♪」
「いや?図々しいのは雪蓮に鍛えられたかな?」
『え〜』と抗議の声で応える雪蓮。
「ご主人様、そろそろ出発した方が…」
なにやら楽しそうに話している二人に申し訳なさそうに割って入った朱里。
「そうだね、知らせてくれてありがとう朱里」
「ハイ♪」
「じゃあ雪蓮、領内の通行だけど許可もらえる?」
「もちろん♪亞莎、許可証を渡して〜」
「はっ、はい!」
後ろに控えていた亞莎が数歩前に出て手に持っていた許可証を渡した。
「ありがとうね亞莎」
「そんな、大したことじゃありません!」
「ううん、ありがとう亞莎」
「…はい♪」
「朱里これお願い」
「了解です」
受け取った通行証をそのまま朱里にスライドする。
142 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:38:21 ID:zsTHNmlYO
「(相変わらず、天然のたらしなんだから…)それとどう進むのか知らないけど、南をグルッと回るなら交州までの領内はその通行証で無事進めるから」
雪蓮からの話しを一刀から受け取った通行証を持ったまま聞く軍師、無論受け取ってない方の軍師もしっかり聞いている。
「そして中央を突っ切るなら安全なのは揚州まで、北から曹操軍の襲撃に警戒しつつ荊州は自力で進みなさい」
「はい、そこら辺のこと既に考えています。荊州の劉表さんは温厚で争い事を好む性格ではありません、事情を説明して荊州を通行させてもらう為の使者は既に先行させてます」
「うぬ妥当な判断だな、劉表殿の性格と状況を考えても理解して通してもらえる可能性は高いだろう。なにせ次か、その次が自分たちなのだから」
「はい、ですから反曹操を明確にする為にも友好的な態度の一つとしてすんなり通してくれるかと。そして曹操軍の襲撃に関しては、全く無いと考えてます」
「ほう、それは何でかな?」
政治的な判断に朱里が答えたのに、軍事的な判断として雛里が答え出した。
「…今、曹操さんのところの一線級の武将、軍師さんたち総てが徐州に集結している。と、言っても過言ではありません」
143 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:39:56 ID:zsTHNmlYO
「確かに、そうかも知れませんね〜」
「逆に考えれば残りの領地、国境沿いの警備に関しては数はともかく将としての質は二流かそれ以下と判断します」
「うぬ」
「ならそんな方々が曹操さんの指示無しに領土侵犯をしてまで進行するはずも有りません、仮にそんなことも分からない相手なら…ご主人様と桃香さまが率いる一線級の皆さんが蹴散らしてくれますから」
「自信満々ね?」
「はい♪」
「そう判断するなら無駄に時間を費やさない中央を通る方が良かろう」
朱里や雛里の考えや方針を理解・納得した雪蓮や呉の軍師達も安心する。
「けれど益州かあ…こうも離れるとおいそれと会えなくなるわねえ〜」
「一刀…」
雪蓮の陰から一刀の名前を口にしたのは蓮華、端から見れば普段通りの普通の表情なのだが、解る人が見れば今にも泣き出しそうな表情であった。
「ごめん…ちょっと行ってくる」
一刀は右手で頭を抱え込むとそのまま自分の胸元に顔を寄せた。
「うん、分かってる。待ってるから」
「ありがとう」
この時、蓮華の肩が微かに震えていた。
しばらくした後。
「劉備…一刀をお願いね。あなたに一刀を守ってもらうことを信頼して頼む証として私の真名、雪蓮の名を…」
144 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:42:59 ID:zsTHNmlYO
すると一刀の胸元から顔を上げた蓮華、その顔は誰から見ても普段通りの蓮華だった。
「私の真名も、蓮華の名を…」
「劉玄徳、汝に授ける」
「劉玄徳、アナタに授ける」
「でしたら私もその信頼に応えご主人様を必ず守る誓いとして雪蓮さん、蓮華さんに私の真名、桃香を授けます」
「信頼してるわよ、桃香!」
「ありがとう、桃香」
「はいっ、ご主人様は私が守ります!昼も夜も…」
「よ、夜も?」
「あら!桃香って以外と大胆なのね」
「ご主人様相手だと大胆になれるんです♪」
「あら〜蓮華、油断してると一刀を全部持ってかれちゃうわよ」
「雪蓮姉様!…桃香も破廉恥よ」
「えへへへ〜」
と、笑う桃香に。
「褒めてないから」
「だから、そんな所が桃香に一歩負けてるだって」
そんな所に桃香と雪蓮の笑い声に割って入る声があった。
「劉玄徳殿」
「はい?」
「我が主、孫伯符及び御姉妹、孫仲謀の信頼に応えていただき臣下として誠に感謝します」
自分から見て目上だと思う冥琳からの敬う態度に困惑しだす桃香。
「また北郷一刀を愛する一人の女性として、その感謝を表す証に我が周公謹の真名、冥琳を授けたいと思います」
「え?」
「同じく孫伯符に仕えし宿将黄蓋。周公謹同等、感謝の表しとして一刀を愛する一人の女として劉玄徳殿に我が真名、祭を授けたく候」
145 :
一刀十三号曰わく、
:2011/04/10(日) 14:44:54 ID:zsTHNmlYO
「えぇ〜そんな!」
「なんじゃ儂らの真名は授かってくれぬのか、寂しい奴じゃのう」
「違います、私のような者がそんな恐れ多いこと」
「まあ、儂から見たらおぬしはおろか、策殿ですら。まだまだ、ひよっこじゃからのう」
「その通りだと思います」
「あら、桃香。私がひよこですって?」
「いえ、決してそういう意味じゃなくて。わた、私がひよこという…」
「ハハハッ、策殿あまり苛めてやりなさるな」
「え〜?祭には言われたくな〜い」
「へっ?」
おっかなびっくりキョロキョロする桃香に。
「こうも言ったじゃろう『一刀を愛する一人の女として』と。一人の男を愛する者同士、そこには上下関係は存在せん」
「…はい!」
「おぉ、良い返事じゃ。なら儂の真名、授かってくれるな」
「はい、黄蓋さんの真名、祭…丁重に預からせてもらいます。お返しに私の真名、桃香を預かってください」
「応!喜んで預からせてもらおう、桃香殿」
「それと、周瑜さんの真名、冥琳も丁重に預からせてもらいます。お返しに私の真名、桃香を預かってもらえますか?」
「断る理由が無い、丁重に預からせてもらおう。桃香殿」
「ありがとうございます、冥琳さん」
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