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恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 22
1 :
管理人 ★
:2011/01/13(木) 00:29:36 ID:???0
ヘ:::::::::;;: -‐''''""( )1
゙、::::::::-‐''""" ̄"'i
:V;;||:::: '~ニ=ッ, r='|
i!f !::::: ゙、i
i!ゝ!:::: ‐/リ
i::/:、 :::、 /''ii'V
 ̄ハ:::::\ "''il|バ''
諸葛亮 曰く
「は、はわわ、ご主人様、ここは恋姫†無双総合スレと外史スレの避難所です。
規制時、依頼、議論、外史スレでは避けられている話題をしたい時などにご利用下さい。」
■スレの仕様
1レス分の最大行数32行、最大バイト数2048バイト、投稿間隔5秒、連投規制無し
■住人の方へ
作品投下直後、議論中はキャラチェックのみのレスをお控え頂くようお願い致します。
■作者の方へ
外史スレへの転載を希望される場合は、投稿の際にその旨の明記をオススメします。
■転載依頼を受ける有志の方へ
トラブルを避けるためにも事前の宣言をお願いします。
■専用UP板への投稿方法
[P]作品投稿→「名前」「削除キー」「コメント」を記入→「DL-File」の参照→ファイルを選択し「開く」→投稿
※コメント欄に限り半角英小文字の使用を一時的に禁止しています
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http://koihime.x0.com/koihime/
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ttp://koihime.x0.com/bbs2/main.cgi
■前スレ
恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの避難所〜 21
http://koihime.x0.com/test/read.cgi/koihime/1289909397/
590 :
筋肉ダルマ曰く、
:2011/02/28(月) 00:55:10 ID:Ht5ABTfI0
これはひどい・・・
591 :
七乃曰く、
:2011/02/28(月) 01:07:08 ID:Sz4DKexc0
嫁
592 :
ち●こ男曰く、
:2011/02/28(月) 02:23:43 ID:SLEJpLz20
同衾する嫁カモーン
593 :
ゴ━━(
◆2RyMtknjRA
:2011/02/28(月) 02:24:44 ID:SLEJpLz20
2日連続でち●こだと?
一刀でもせめて他の名前にせい
594 :
小喬曰く、
:2011/02/28(月) 02:41:05 ID:j3diUrQE0
嫁
595 :
大喬曰く、
:2011/02/28(月) 07:02:15 ID:RzpFT5Cc0
おめざ嫁
596 :
大喬曰く、
:2011/02/28(月) 07:02:38 ID:RzpFT5Cc0
うむ、朝からツイてる
597 :
流琉曰く、
:2011/02/28(月) 10:44:06 ID:yXXSLV2U0
嫁くれ
598 :
流琉曰く、
:2011/02/28(月) 10:44:36 ID:yXXSLV2U0
嫁来た
599 :
翠曰く、
:2011/02/28(月) 17:43:58 ID:mEx3Kvg20
呉の嫁カモン!
600 :
雛里曰く、
:2011/02/28(月) 21:56:55 ID:p/JlOjJg0
>>579
乙でした。あーやっぱり呉から来ると寒いんだw それともお酒が切れたせいか。
思春は蓮なら何でもいいのか……蓮の実の中華料理とかどうすんのさ。
↓こんな感じか、そこまでは気にしないのか?
思春「このごまだんごは新作か? なかなか美味いな」
亞莎「はい、蓮蓉餡(蓮の実のあんこ)を使ってみました」
思春「……この不忠者がああ!」
蓮華「亞莎が何をしたというの……。ふんどしで木に吊るされるなんて」
あの一件の黒幕は穏だったのか……汚いなさすが陸遜きたない。史実があれだし、
関羽は手違いで殺されちゃっても仕方ないくらいのつもりだったんじゃないのー?
穏、おそろしい子! って言いたかっただけです、ごめんなさい。
601 :
斗詩曰く、
:2011/03/01(火) 00:26:52 ID:SVeUlTdk0
さぁ、今日は誰?
602 :
祭曰く、
:2011/03/01(火) 00:27:10 ID:6aP9yrvU0
一緒に添い寝してくれる嫁
603 :
華琳曰く、
:2011/03/01(火) 01:16:56 ID:JzN+8acs0
良い流れだ
嫁
604 :
亞莎曰く、
:2011/03/01(火) 01:48:08 ID:1EJ7dNjo0
嫁
605 :
及川曰く、
:2011/03/01(火) 01:56:56 ID:UpZkt1To0
嫁
606 :
風曰く、
:2011/03/01(火) 02:41:11 ID:WDHR8toM0
嫁
607 :
朱里曰く、
:2011/03/01(火) 06:48:10 ID:FNku/D560
食後のたい焼きを一緒に食べる嫁
608 :
朱里曰く、
:2011/03/01(火) 06:49:48 ID:FNku/D560
嫁も美味しく頂きました
609 :
猪々子曰く、
:2011/03/01(火) 12:43:34 ID:9bpSlr320
呉の嫁カモン!
610 :
季衣曰く、
:2011/03/01(火) 17:16:43 ID:iy1gXx0k0
流れを切りたくない嫁
611 :
小喬曰く、
:2011/03/01(火) 17:40:23 ID:GOF4srrY0
魏の嫁来るといいな
612 :
風曰く、
:2011/03/01(火) 18:37:21 ID:n70AKROo0
嫁!!
613 :
三国一の卑怯者曰く、
:2011/03/02(水) 00:19:39 ID:jto7XR9s0
呉の嫁カモン!
614 :
季衣曰く、
:2011/03/02(水) 00:22:52 ID:yLWZH4HA0
昨日は良い流れだったけどふと見返すと
>>605
ただ一人だけ男という可哀想な状況w
さて今日の嫁は
615 :
筋肉ダルマ曰く、
:2011/03/02(水) 00:26:25 ID:ummBlP/c0
今日は誰かな
616 :
華佗曰く、
:2011/03/02(水) 01:32:32 ID:bwt3p6k20
嫁
617 :
桂花曰く、
:2011/03/02(水) 02:03:03 ID:YhD4Hpaw0
明日からの研修を応援してくれる嫁
618 :
桂花曰く、
:2011/03/02(水) 02:03:23 ID:YhD4Hpaw0
おk3日間頑張れる
619 :
桔梗曰く、
:2011/03/02(水) 08:36:49 ID:IobAv+no0
今日こそ嫁
620 :
小喬曰く、
:2011/03/02(水) 16:20:38 ID:u3sR4xvQ0
お嫁さん
621 :
黄柄曰く、
:2011/03/02(水) 16:43:35 ID:cY/F7joQ0
お婿さん
622 :
好色漢曰く、
:2011/03/02(水) 16:46:35 ID:z0XeXqwU0
夕飯の買い物に一緒に行く嫁
623 :
春蘭曰く、
:2011/03/02(水) 19:13:46 ID:qIq/LbUYO
今日の嫁
表で無反応の真意をダラダラと長ったらしく論じてたようだけど
結局はどの意見が正しいんだろ?やっぱ評価のあらわれが妥当?
624 :
小喬曰く、
:2011/03/02(水) 19:17:30 ID:u3sR4xvQ0
正しいか正しくないかは別として、議論のやり方がよろしくない
どんなに真剣に考えててもあんなやり方じゃ荒らしと一緒
625 :
朱里曰く、
:2011/03/02(水) 19:20:42 ID:4CHDksm+0
そりゃ、荒らしの自演も混じってるんだから、当然だ。
626 :
小喬曰く、
:2011/03/02(水) 20:20:57 ID:u3sR4xvQ0
だから相手するだけ無駄、でFA
627 :
卑弥呼曰く、
:2011/03/02(水) 20:21:32 ID:uJTJyiPs0
反応の数の差の件を書いたのは俺だけど
あれは反応が少ない事に対しても評価や扱いが悪いと言ってそうだったから
補足しただけなのにまさか荒らし扱いされるとは思ってなかったな
もう余計な反応してほしくないからそれ以降は弁明もせずに書き込んでないけど
628 :
ち●こ太守曰く、
:2011/03/02(水) 21:16:24 ID:GT9m6jHA0
>>623
個人的には二の足を踏んで書き込めない派かな
629 :
管理人 ★
:2011/03/03(木) 00:00:29 ID:???0
ひな祭りにつき女の子祭り
630 :
雪蓮曰く、
:2011/03/03(木) 00:06:18 ID:BaqfiHQE0
嫁
631 :
蓮華曰く、
:2011/03/03(木) 00:06:33 ID:wKizH3Oo0
ならば嫁
632 :
シャム曰く、
:2011/03/03(木) 00:08:44 ID:zf/L63ZQ0
嫁
633 :
鈴々曰く、
:2011/03/03(木) 02:38:17 ID:apk/QNpY0
嫁
634 :
美以曰く、
:2011/03/03(木) 03:02:43 ID:RDKEBWnY0
美乳嫁
635 :
華雄曰く、
:2011/03/03(木) 03:08:15 ID:AH5r0iyY0
嫁
636 :
風曰く、
:2011/03/03(木) 07:16:00 ID:6Kjffj760
>>629
ありがとうございます。
637 :
真桜曰く、
:2011/03/03(木) 09:30:37 ID:eX/k/ygI0
ひな祭りネタの嫁
638 :
地和曰く、
:2011/03/03(木) 12:51:08 ID:/j4HBdxw0
腰痛再発の俺を介護してくれる嫁
639 :
地和曰く、
:2011/03/03(木) 12:51:51 ID:/j4HBdxw0
不安な娘が来てしまったw
640 :
春蘭曰く、
:2011/03/03(木) 13:02:10 ID:MPUb7jMU0
よし来い嫁
641 :
詠曰く、
:2011/03/03(木) 14:42:23 ID:HONNkJhs0
乳嫁
642 :
流琉曰く、
:2011/03/03(木) 16:33:05 ID:U3EGMnYc0
UP板に新しい職人が降臨してるな
いきなり一刀の子供達が出てきてオリキャラ物かと思ってたけど最後に帰って行ったし初回のみだったのかな?
まあ初回だけでは何とも言えないから今後どうなるかによるな
643 :
人和曰く、
:2011/03/03(木) 17:03:20 ID:oZklIgYw0
続いてほしいな
一刀が帰って来てからあの子達が生まれるまで
644 :
冥琳曰く、
:2011/03/03(木) 19:31:52 ID:MSiXWxMs0
一応避難所の存在は知ってるようなのか。
645 :
白蓮曰く、
:2011/03/03(木) 20:32:02 ID:NW/mou5w0
これ続き見てーな。
皆女の子ってのがイイ!
646 :
白蓮曰く、
:2011/03/03(木) 20:35:43 ID:3HxdRwyw0
今後に期待という感じか
それにしてもやっぱり魏アフターは人気あるね
647 :
冥琳曰く、
:2011/03/03(木) 20:53:47 ID:MSiXWxMs0
魏はストーリー的に、めでたしめでたし、完。というわけではないからな。
最後の華琳も未来を見据えてて、話的に繋がりをつくりやすそうだし。
呉は子供こさえてお父さんして幸せそうだし、みんなでお空でどや顔ルートはアフターって言われても……。
648 :
新山
◆oB.MaXrQTY
:2011/03/03(木) 21:57:44 ID:HS4vg8ik0
私の本能一周年。
ロリ華琳の裏主人公。
注意
華琳様がチートです。年齢的な意味で。
一刀君が適当です。でたらめ的な意味で。
秋蘭の設定を間違えました。年齢的な意味で。
URL:
http://koihimemusou.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0622
一年前の雛祭り(の前日)彼女は生まれた……
本当は去年と同じように連日の投下を目指しましたが、無理でした。
今回は一発ネタになります。
649 :
紫苑曰く、
:2011/03/03(木) 22:02:04 ID:HS4vg8ik0
自分の張ったURLを試してみたら移行前のままのようで飛べませんでした。
申し訳ありません。
URL:
http://koihime.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0622
こちらなら飛べるかと……
岡山D氏へ
呼んでほわっとなりました。
次回作?続編?を楽しみにしています。
ではでは
650 :
人和曰く、
:2011/03/03(木) 22:11:46 ID:oZklIgYw0
おっつー
読み始めたばかりだが春蘭が素晴らしいじゃないか
651 :
白蓮曰く、
:2011/03/03(木) 22:15:10 ID:3HxdRwyw0
新山氏おつ
652 :
岡山D
◆V9q/gp8p5.
:2011/03/03(木) 23:47:45 ID:rwRjQ0TE0
読んでいただいた方々有難うございました。
今回の話のネタを考え付いたたのは萌将伝が出る以前でした。
そして、何とか形になったので、
反省点は多々有りますが今回の投稿となりました。
作品中に出てきた一刀の子供達の名前ですが、
ネットで適当に調べたのでもし間違いが有った場合はごめんなさい。
新山氏や他の方も言われている次回作・続編についてですが、
小ネタは幾つか有るのですが未だ一本の話としてまとまっておりません。
自分の設定(もしくは脳内妄想)では、
五胡との決戦・白装束の暗躍・漢室の陰謀・司馬仲達の台頭等
なにそれ美味しいの?って感じなので、山も何もない話になりそうな予感が。
653 :
天の御使い曰く、
:2011/03/04(金) 00:11:45 ID:wf7IuX1M0
新山・岡山D両氏、乙でした。
秋蘭ねぇたんwwwww
そして春蘭はそう呼ばれたくても呼ばれなくていじけるんですねわかります
全員の子供達ENDは萌将伝でやって欲しかったですよねー
母たちよりも素直に父への好意が出る分、争奪戦がものすごそうですがw
654 :
音々音曰く、
:2011/03/04(金) 00:25:57 ID:EUUtuKlw0
>>652
続き待ってるよ、がんばれ
655 :
華琳曰く、
:2011/03/04(金) 02:02:32 ID:MA0Yc8H+0
嫁
656 :
焔耶曰く、
:2011/03/04(金) 02:10:00 ID:1D3BxqkY0
嫁
657 :
見境無しのド変態曰く、
:2011/03/04(金) 09:21:12 ID:Xuemm61IO
両氏乙!
念の為に誤字報告。
岡山D氏
「あぁ、真桜。報告書を凛様に提出してからでもいいか?」
稟の真名が凛に…
両氏のおかげで久々にほのぼのしました。
後は稟々さえ来てくだされば…稟々さえ…
658 :
祭曰く、
:2011/03/04(金) 18:20:08 ID:3bDXRxiYO
両氏ともおっつー!!
にしても外史スレはマジでダメだな
十三号氏や清涼剤氏、休憩中の古参作者たちがあの惨状見てやる気なくしてないといいが…
659 :
霞曰く、
:2011/03/04(金) 18:40:20 ID:hoASsX5Y0
>>652
ゆっくりでもいいので、ぜひ次も読みたいです。楽しみにしております。
>>658
まあ、たいていはこっちも見てるだろうし、それぞれに考えて投下場所も選んでくれるんじゃなかろうか。
UP板もあるし。
660 :
見境無しのド変態曰く、
:2011/03/04(金) 20:54:24 ID:Xuemm61IO
凪の「警邏なう」にココア吹いた!返してココア、返してよw
661 :
岡山D
◆V9q/gp8p5.
:2011/03/04(金) 21:07:55 ID:bgb31mc+0
>>657
ご報告有難うございます。
真名を間違えるとはすいません。
辞書を途中から入れたので、初めの方は見落としてたみたいです。
管理人様、よろしければ
「あぁ、真桜。報告書を凛様に提出してからでもいいか?」を、
「あぁ、真桜。報告書を稟様に提出してからでもいいか?」
へと訂正お願いします。
662 :
天の御使い曰く、
:2011/03/04(金) 21:28:49 ID:wf7IuX1M0
誤字?報告>岡山D氏
いくら華琳とわいえ、この状況には驚きを隠せなかった。
→いくら華琳とはいえ、この状況には驚きを隠せなかった。
重箱の隅ですが一応
663 :
桂花曰く、
:2011/03/04(金) 21:35:50 ID:Xuemm61IO
岡山D氏
いえいえ重箱の隅突っつきすいません、ですがお気に入りなのでどうしても気になってしまって。
664 :
音々音曰く、
:2011/03/04(金) 23:22:21 ID:/MGAZyHM0
早く続きを書いてくれw
665 :
蒲公英曰く、
:2011/03/05(土) 00:29:43 ID:lwkN6AKg0
急かしてやるな
666 :
朱里曰く、
:2011/03/05(土) 00:42:07 ID:SCR8P2Ns0
>>664
はwebドラマのことを言っているんじゃないか?
嫁
667 :
ち●こ太守曰く、
:2011/03/05(土) 01:54:28 ID:JslhcZzk0
嫁
668 :
黒薔薇の君曰く、
:2011/03/05(土) 05:07:00 ID:/VnsVi1I0
嫁
669 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/03/05(土) 08:41:41 ID:Q4jnPS1+O
まとめサイトの神様、まとめサイトの神様。
次からの19レスを自分の作品の『9
>>701
三教一致 7』に上書きお願いします。
m(_ _)m
そしてタイトルを『三教一致 改 拾参』でお願いします。
670 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/03/05(土) 08:44:31 ID:Q4jnPS1+O
「にゃー(シンプル イズ ベストに17桃香です)」
「だ、そうですよ〜…」
671 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 08:48:07 ID:Q4jnPS1+O
江東の地から一刀が無事に徐州に帰って来た。
日程は知らさせていたので殆どの者がその時間には仕事を終わらせるか、放り出して城門にて出迎える。
「お帰りなさい…ご主人様」
一番始めに声をかけたのは、代表して桃香だった。
「ただいま、桃香」「ハイッ!」
返事してくれたことが嬉しくて、その返事に返事をしてしまう。
「皆も久しぶり、元気だった?」
「「「ハイッ!!」」」
この場に居た者たちからは元気な返事が返ってくる。
次に愛紗が挨拶ではない内容の言葉をかける。
「その、ご主人様…お怪我をなさったとか?ご無事なのですか」
「ああ大丈夫だよ。怪我はおろか傷も無い、大袈裟に言えば後遺症とかの類も無いよ」
それは嘘だったがその言葉に一同は、ホッと胸を撫で下ろしていた。
「その件に関しては本当に申し訳ない、我らがもっとしっかりとしていれば…我が姉にして孫呉の王、孫伯符の名代として詫びを入れよう」
「……桃香、月。ごめん」
それぞれが謝罪の言葉を口にするも。
「孫権さんそんなお詫びだなんて、頭を上げてください。お節介焼きのご主人様が『なにかしらの時にしゃしゃり出て勝手に怪我をした』と云うのが大筋の真相でしょうから…」
672 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 08:53:44 ID:Q4jnPS1+O
妙に鋭い桃香の推理に『ドキッ』としながらも平静さを装う一刀。
「ほ〜らっ恋ちゃんも顔を上げて!どうせ悪いのはみんな、み〜んな、ご主人様なんだから」
「いや、一刀は悪くないぞ。むしろ我が姉を、我らの王を助けてもらったぐらいだ!」
その言葉にその場に居た全員が女としての感が働いた。
「時に…孫仲謀殿?」
「なに?急に改まって」
「いえ、何故に我が主の呼び方が姓ではなく名の方に?…しかも呼び捨てござったな」
『別に非礼を問うておるのでは無く……』と、依然と言葉を続けている星だったが無論そんな物は蓮華の耳に入らず。
「・・・なっ!それは!!…一刀、助けて!」
こと次第に気付いた蓮華は慌てて弁明をしようとするも、余計慌ててしまい火に油を注ぐだけであった。
『…一刀助けて…』『…一刀って…』
『…ご主人様を呼び捨てなんて、羨ましい…』
こうして呪詛が唱えられている中。
「いやはや、呉でもしっかりと種付けでしたかな、主?」
「「「ご主人様!!」」」
星の一言が留めとなる。
久しぶり故に感激の再会になるはずだったのだが、いまや鬼も逃げ出す修羅場と化していた。
673 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 08:59:10 ID:Q4jnPS1+O
「いや…私はまだ一刀とは…そういう関係に…」
「ほほう?では種付けはこれから、まずは仕込みだったと」
「ぬっ!」
「なに!」
蓮華の言葉に星が反応し、そして愛紗と思春が連鎖反応した。
『『チャキ!!』』
愛紗と思春が同時に武器を構える。
「勘弁して!この二人同時は無理だから!死んじゃうから」
このやりとりにみんなが良くも悪くもみんな、自分たちのご主人様が帰って来たことを実感していた。
『…ポッ』
ただ、依然と恥ずかしがって取り残されている蓮華と、半ば本気で一刀を亡き者にしようとしている思春を除いて…
・・・
・・
・
そしてようやく落ち着いて来た頃、今日の晩に一刀の無事に帰還した祝賀会を開くと蓮華と思春、二人を誘ったのだが。
『一刀を無事に届けた今、まだ国元が不安でもあるから一刻も速く戻りたい』と、丁重に断られた。なので、蓮華達を皆で見送った後に城に入った。
◇ ◇ ◇
その晩、祝賀会が開かれた。
始めは普通の宴会だった、だが程良く酔っ払った愛紗が一番最初に絡んできた。
「で、ご主人様…ヒクッ!いったい揚州で何があったんですか?勿論、怪我の事ですよ…」
「なんにも」
隣に座った愛紗からの直球も、あえて見逃し三振を決め込んでみた一刀。
674 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:03:06 ID:Q4jnPS1+O
だが愛紗の質問を筆頭に心配で同じ質問をする者、聞きたいが言い出せなくてもじもじしている者、黙りを決め込む者と人それぞれだ。
元気になった後、雪蓮から桃香たちに『怪我をした事をやんわり伝えた。多分大丈夫だから…安心して』と、聞かされた。
更に後日、使者の任務を終えて帰ってきた穏に謁見の内容を聞くと半ベソに成って怒られたので謁見の中身は未だ不明の一刀。
まあ、孫策を襲った毒矢で一刀が代わりに傷ついて“そのおかげで危うく死にかけ”毒抜きの為に孫策が傷の部分を盛大に噛み千切った為に『北郷一刀の身体に一生消えない傷が残った』
なんて事がバレたらと思うと自然と背筋が寒くなっていった。
「(本当の事なんて言えないな、少なくとも暫くは。誰かさんなんて『戦です!即、戦です!!』なんて言いだしかねない)」
幸いにも一刀に残った傷は正面から見て腕の内側、注意深く見ないと分からないだろうし、おいそれとバレないだろうと思っていた。
「使者の陸遜から聞いているだろ、流れ矢で怪我しただけだって」
「ならば、その傷をお見せください」
「……怪我から二ヶ月も経ってるんだよ、普通治るだろ」
675 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:07:49 ID:Q4jnPS1+O
「刺さった矢傷ならばそれは一生残ります。そして二ヶ月程度で跡形も無くなって、治るようなかすり傷で・・・わざわざ報告の為に使者なんか立てないでしょ!!」
「(うっ…酔っ払ってる筈なのに、鋭いです愛紗さん)」
愛紗の的確な指摘に内心タジタジの一刀。
「怪我を負ったと聞かされて、私も含め皆が皆、心配で仕方ありませんでした…それなのにご主人様は…のほほんと…」
結果、約四ヶ月近くの放置プレイが物凄く効いているらしい。
掴んだ腕を放さないで瞳に涙を溜めながら上目遣いの愛紗、二人きりなら抱き締めてそのまま押し倒してただろうと一刀は確信していた。
「おっと愛紗よ、そこまでだぞ」
凄く良い雰囲気だったのを、突如邪魔されて怒りを露わにして星を睨んだ愛紗。
「お主の今の気持ち分からないでもない。だが、四ヶ月も待たされたのわ私も含めみんな同じだぞ。ならば、序列で考えれば桃香様が妥当だと思うのだが?愛紗」
「えっ!?」
突然話を振られて驚く桃香。
「私?私は後でいいよ…愛紗ちゃんがご主人様の事で凄く心配していたのは本当だし」
桃香が遠慮する言動と仕草を見せる。
676 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:10:58 ID:Q4jnPS1+O
だが、愛紗も桃香がどれだけ心配していたか分かっている。
実は報告が有ったその日から、大小を含めてポカミスが絶えないでいたのだ。
「…すまぬ星、礼を言う…」
暴走しかけた自分を止めてくれた星にお礼をつぶやく愛紗。
「桃香様。今晩はご主人様と…」
愛紗の薦めに戸惑い、みんなの顔を見回してしまう。
その場に居る全員の優しい顔に思わず目尻に涙が少し。
「皆からのお願いです」
「うん…ありがとうね、皆。今夜だけは甘えさせて貰うね」
そのやり取りを見た一刀が自分はどれだけみんなに心配をかけ、大事にされているのか悟った。
「みんなごめん。本当に…ごめん」
思わず頭を下げる一刀。
「そんな、頭を上げてご主人様。私が勝手に大袈裟に心配しただけだよ」
「『必要以上に他人の心配をする』桃香はそんな器用じゃないだろ、いつも全力で物事に当たるんだから、時々見てるこっちがハラハラするぐらい」
そう言うと桃香の顔を覗き込む一刀、覗かれた桃香は顔を真っ赤にする。
「おそらくだけど。夜もあまり良く寝てないだろ」
「えっ!…なんで、それを…」
不意な図星に呟いてしまった桃香。
677 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:14:59 ID:Q4jnPS1+O
「うっすらと、目にくまがあるぞ」
「ウソッ!やだっ!?」
思わず目を両手で隠してしまう桃香。
「やっぱり寝不足勝ちだったか」
その台詞に『ピンッ!』と来た桃香が。
「…酷いよご主人様、騙したのね」
「騙してない、うっすらと目にくまが有るのは本当だし…その桃香の美しさに陰りが…あると…言うか…」
後半はごまかした一刀の言葉も桃香の耳にはしっかり届いていた。
「…ご主人様…」
「みんな、本当にすまなかった。ただ本当に、もう大丈夫だから心配しないでくれ」
「『もう大丈夫』…それはやっぱり、大丈夫ではない時があった…と、考えてよろしいのですよね、ご主人様?」
鋭い指摘に口を当ててしまった一刀を皆が見逃すはずもなかった。
「・・・やっぱり“何か有ったんですね”…さあ!何が有ったか白状してもらいましょう!!ご主人様!」
「あー!もう勘弁してくれー!!」
詰め寄る愛紗と悲鳴を上げる一刀を尻目にみんなの笑いがこだまする。
一部は暖かく見守り、また一部の者は右往左往していた。
それに気付いた愛紗もいつの間にか釣られて笑っていた。
◇ ◇ ◇
・・・
・・
・
678 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:16:59 ID:Q4jnPS1+O
その晩、一刀の部屋。
「ご主人様♪」
「なに、桃香?」
「えへへ〜呼んだだけ♪」
閨の中で寄り添う二人。
「ご主人様と二人っきりなんて本当に久しぶり。ご主人様の匂い、体温、感触が・・・胸の熱が収まらないのご主人様」
桃香から抱きついて、唇を寄せてくる。
「ひふううぅぅん、ちぷっ、くむ……ふ、はふ」
濃厚な、それこそ三ヶ月分を取り返すような長いキス。
「ん、ふっ、む!?うっ、ぷ、ん、ん」
ようやく永いキスを止めて唇を解放されると、自由になった唇をお返しと云わんばかりに桃香の耳に運んで、まずは縁を次に全体を舐め回し始める。
「はぅ!?うぅ〜、う…っあ、あ、あふぅ、ん」
「ごめん、桃香。もう我慢出来ない」
「いいよ、ご主人様。私も、もう我慢の限界♪」
一刀と桃香が繋がる。
「ご主人様のが、ごひゅじんさまのぉっ、ぢゅぷ……ふ、ちゅッ」
行為に浸りながら、またキスにも移る。
本番の方も三ヶ月分を取り戻すかの様に激しく求め合った、永く甘い一時が続く。
・・・
・・
・
ことを終えて、自分の腕の中で健やかな寝顔の桃香を見つめと、改めてこの幸せ“も”守ると心に誓う一刀だった。
679 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:21:31 ID:Q4jnPS1+O
涼州に赴き、名将と名高い馬騰とも会え一帯を平定する。
漢王朝を繋がりとして馬騰と協力体制になれたことに満足する曹操。
錦馬超こと、馬超とは戦直前の口上の後、会えないのが心残りと言えば心残りらしいのだが…馬騰の娘であることと口上の時のやりとりから推測する性格を考えれば『結果としては良かったのかも?』と思っていた。
偶然と機転とで張三姉妹を用いた策のおかげで当初推測していた被害を比較的抑えられた曹操軍。
こうして地形的に後方の憂いを無くした軍勢は無事に許昌に帰還した。
◇ ◇ ◇
公式による涼州の戦いの褒美をそれぞれに与えたのち、私的な褒美で曹操は干禁の服を購入の為に街に繰り出していた。
遠慮の無い褒美の三着の服も曹操に取っては大したことでは無かったが、その後の夏侯惇と干禁の服屋の奥に籠もった密談の方に驚異を感じていた。
城への帰り道に遠巻きながら例の本屋を眺めて曹操は干禁に訪ねた。
「あの本屋…よね?」
「その通りなの〜」
「早速、取り調べますか?華琳様!」
「待ちなさい、春蘭。まだ泳がせておくわ、手出し無用よ」
「は、はい」
少し淋しそうに返事をした春蘭。
680 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:32:53 ID:Q4jnPS1+O
「で、あの本は貸してくれると嬉しいんだけど?場合によってはもう一着、追加してもいいわよ」
「そのことに関してなんですが、華琳さま?」
「なにかしら沙和?」
「本が無いのは困るからまずは写しが必要なのー、そして調べが終わったら本を返して欲しいの」
「なぜ、写しが有ればそれでいいんじゃないの?」
「それが、なぜなのか…あの本がとっても大事に思えて…なの〜」
と、本を大事に抱えながら淡い不思議な表情を浮かべる干禁。
それに一番近い表情を曹操は知っていた、それは自分を純粋に見とれている時の荀文若にそっくりだった。
「判ったわ、ならば『写しを作ったらその本を渡し、調べが終わったら原本を返す』それでいいかしら?沙和」
「それだったら…いいの」
「なら決まりね」
右手を干禁に向かって差し出す曹操、一瞬だけ戸惑ったが素直に本を差し出した。
「早速写しを作りなさい。そうしたら例の密書との共通点、この店との接点、あるならば背後関係を調べるわよ」
こうして城への帰る速度を若干速めた曹操であった。
◇ ◇ ◇
「例の本、調べはどうなってるの?」
例の本とは、勿論干禁から借りている新兵訓練の本である。
681 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:36:39 ID:Q4jnPS1+O
「はい、例の密書と本の書き手ですが、ほぼ間違い無く同一人物かと思います。字の癖にかなりの特徴が見受けられます、特にこう全体的に丸みの癖が」
そう言いながら二つの書状を出し説明する郭嘉。
「ならばあの本屋とこの書き手は繋がりがあると?」
「それは調べなければ分かりません」
「ならば調べなさい」
「御意…」
こうして密かに本屋に対して調査が始まった。
◇ ◇ ◇
そして、曹魏による本屋への調査が始まった約一ヶ月半後に一つの報告書が冥琳に齎された。
『許昌の拠点の一つ、書店に魏の探りが入ってます。明確な目的は不明、おそらくは諜報活動の拠点と見抜いた模様。ご指示を』
暫し考えた冥琳が返答用の竹簡にただ一つの言葉を書いた。
『閉店』
◇ ◇ ◇
ある日の朝、やや慌てた様子で郭嘉が曹操の下に。
「か、華琳様!」
「どうしたの稟?騒がしいわよ」
「も、申し訳ございません。ですが、例の本屋が今朝突然に閉店いたしました!」
「なんですって?」
その報告に驚きながらも冷静に対応する曹操。
「本屋の前には閉店したとの立て札が、店内はもぬけの殻でどうやら一晩で全てを持ち去った様子です」
682 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:41:46 ID:Q4jnPS1+O
『やられました…』と、付け加えて悔しがる郭嘉。
「でもこれでなにかしら関係が有ると確信出来たわね。稟、引かれたなら引かれたで緩みが出る、徹底的に調べなさい」
「御意」
急ぎその場を離れて行った郭嘉であった。
その後の調査でなんとか、例の本屋の真の経営は孫呉であり諜報活動の拠点だった、と突き止めれた。
だが、それから更に調査をするものの情報源であるはずの孫呉で兵士訓練にはその様な方法を取り入れてないとの報告が来る。
『極秘な訓練で見つからないのでは?』と憶測も出るも、ならばなぜそれが本となって許昌に?と矛盾した事実が混乱を招くだけであった。
そんな中、一人の女性が推測だが意見を述べる。
「華琳さま〜、未だ推測の域を出でませんが…最早これは未知の知識と言う領域に達してはないでしょうか?」
「未知の知識?」
「はい、稟ちゃんと私が各地を旅しながら見聞を広げてましたが…沙和ちゃんの言う『ふぁ〜く』とか『さのばびっち』と言った単語は聞いたことが有りません」
「そうなの?稟」
「はい、風と二人それなりに大陸を練り歩き見聞を広めたつもりですが…そのような単語、聞いたことがありません」
683 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:44:11 ID:Q4jnPS1+O
そう答えながらもなにか思い出そうとしている郭嘉。
「・・・そう言えば、単語と言うか発音と言うか?昔読んだ書簡の中に似たような物が」
「それは何?」
「それは・・・風、なんでしたっけ?」
「・・・・・ぐぅ〜」
「寝るな!!」
と、寝ていた程仲徳に郭嘉の突っ込みが入る。
「おおっ!」
「『おおっ!』じゃないわよ・・・って、そうでした!羅馬よ、羅馬の言葉に似ているのよ」
程仲徳に突っ込みを入れた反動で思い出す。
「そうですね〜、言われてみれば昔読んだ羅馬に関する書簡に似たような発音の単語が有ったり無かったり〜」
『どっちだよ!』と、何処からか軽い突っ込みも入る。
「そうなると一つの結論が導き出されます、華琳さま」
「それはなんや?風」
羅馬の単語になぜか惹かれた張遼が訊ねる。
「それは、孫呉とこの本は関わりが無いということ」
すると、張遼から冷静な突っ込みが入る。
「ちょい待ち!売ってたのが孫呉と関わりある本屋なのに、なんで孫呉と関わり無いんや」
「ああ、言い方が悪かったですね、本の製作に関わりが無いかと」
「売ってるのに、製作に関わり無いん?」
疑問を立て続けに投げかける張遼。
684 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:49:28 ID:Q4jnPS1+O
「まあ作らなくても、誰かが作った物を売ればいいだけですから〜。で、華琳さま、ここからは憶測ですが…」
「いいわよ、言ってみなさい」
「御意。では…揚州の孫策と徐州の劉備は大変に仲良しさんであること」
「そうね」
「そして、その劉備の所には…まさに未知の塊の様な、天の御遣いと称される人物がいるですよ〜」
『!』
程仲徳の指摘に忘れ物を思い出した様な表情になった曹操。
「最近では徐州に未知の服の意匠が姿を表し、江東の地に居た時期から揚州全体から未知の政やあらゆり運営方法が出没しました。まさに天の御遣いの影ある処に未知の知識有り!なのですよ〜」
その推測に一番驚いたのは曹操では無くその訓練法を習得しつつあり実践している干禁であった。
実質的には驚きより動揺と不安の割合の方が大きかった、何故そちらの方の割合が大きいかといえばそれをすぐ具体的に言葉にしてくれた人物がいた。
「じゃあ、なに。あれは敵の技術?しかも“敵将が考えた可能性が有る”って言うの!華琳様!?」
「どうしたの桂花、そんなに声を張り上げて?」
荀文若の考えが解っていながらも質問をしてみる曹操。
685 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 09:54:38 ID:Q4jnPS1+O
「これが落ち着いていられますか?ひょっとしたら彼女が敵と通じてるかもしれないんですよ。可能なら彼女の訓練法を即刻中止にするべきかと。それがもし駄目でも、せめて身辺調査はするべきかと」
干禁に取って一・二位を争う、恐れていた事二つが同時に口に言葉として出た瞬間だった。
そして、その言葉に対して誰よりも早く反応したのが楽進であった。
「ならば桂花様、私達も身辺調査なさいますか?」
「なっ!何を言っているの、凪」
「沙和は真桜と私で村を出る前は無論、その後もいつも三人一緒でした。ですが私は沙和が誰かと通じているという事実は見受けられません、ならば我ら二人も沙和と一緒に敵と通じていると見るのが普通でしょう」
「まあ、普通に見たらそうでしょうね」
と、かなり凄い発言をさらりと流す曹操。
「なのに容疑は沙和だけとは納得出来かねます!」
「そやそや、うちら三人いつでも一心同体や!」
「凪ちゃん、真桜ちゃん…」
「桂花、言い過ぎとちゃう?」
「私は一つの可能性として、軍師として警告を…」
「しかし、沙和ちゃんが奸計?埋伏の毒ですか〜…良くも悪くも沙和ちゃんには似合わないですね〜」
686 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 10:00:02 ID:Q4jnPS1+O
程仲徳の意見には殆どの者も納得している。
「それに凪ちゃんと真桜ちゃんとの繋がりを考えて真桜ちゃんだけならともかく」
『酷ッ!』と李典の突っ込みが入り。
「冗談ですよ〜真桜ちゃん。しかしながら凪ちゃんの性格からその可能性は著しく低いかと…」
「信頼の根拠は結局は凪やと言うんかい…トホホ」
そんな中、曹孟徳が口を開いた。
「憶測だけで話し合っても埒が開かない、ならば書いたと思わしき人物に直接聞きに行きましょう」
「華琳様!?それは」
「稟!五胡の守りは現状のまま、各城の守りは必要最低限にし許昌と洛陽のみ守備三万の兵士を置いたとして総数でどのぐらい用意できる」
頭の中の情報をフル活用し計算して導き出した答えは。
「二十六万強、かと…」
「キリが悪いわね、三十万用意しなさい。勿論“徴兵などせず”に」
残り四万弱の兵士の捻出、最近は豊かになった洛陽や許昌にかなりの流民が来ているから志願者だけでも“数は揃う”のだが、問題は質であった。
「華琳様。数だけならばすぐに揃いますが、質も考えますと…最低で半年は必要かと」
「なら、沙和。出来るかしら?」
「はい?」
687 :
一刀十三号曰わく、
:2011/03/05(土) 10:02:59 ID:Q4jnPS1+O
「稟が捻出するだろう四万弱の新兵を、まあアナタ一人じゃないとしても…準備期間も考慮して二ヶ月半でどう?」
曹操のその問い掛けに一同がざわつき傍らに居る夏侯淵が耳打ちする。
「…華琳様、流石に…」
「…あら、決めるのは沙和本人よ…」
「(これが出来れば華琳様の為にもなるし、沙和への容疑も晴れるのなの)やります、華琳様!」
「よろしい、よく言った沙和。稟、今すぐに新兵募集の手配を!」
「御意」
「風、徐州の劉備に降伏勧告の使者を」
「御意〜」
「桂花!今から三十万人分の戦の準備を!」
「御意!」
「桂花、せっかく沙和が用意してくれるのだから。万が一にも“用意出来ませんでした”は許さないわよ…フフッ」
「御意!?」
最後の笑いに恐ろしさを感じながらも美しさも感じる荀文若。
一連の流れで状況証拠だけにも関わらず、なにかを確信したのか。
「じゃあ、天の知識とやらのお手並み拝見といきましょう。待っていなさい(北郷一刀!この私を怒らせたこと…後悔させてあげるわ)」
688 :
一刀十三号
◆keNb29aoZQ
:2011/03/05(土) 10:11:37 ID:Q4jnPS1+O
「にゃー(ご静聴ありがとうございました、ではまた〜)」
「でわ〜でわ〜」
689 :
季衣曰く、
:2011/03/05(土) 11:05:41 ID:0ULC+DkU0
乙です。
本編の上書きも漸く折り返しですね。
投下間隔も短めなので有難いです。
690 :
冥琳曰く、
:2011/03/05(土) 11:18:59 ID:j5fSS5Vs0
十三号氏、乙でした。
次は逃げる一刀と追う華琳様ですね…あれ、魏√と何ら変わり無くね?w
そして誤字報告
>>675
だが、四ヶ月も待たされたのわ私も含めみんな同じだぞ。
→だが、四ヶ月も待たされたのは私も含めみんな同じだぞ。
次回も楽しみに厚着して待機(風邪中)
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