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134 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [] 投稿日:2011/04/10(日) 14:20:38 ID:zsTHNmlYO
「にゃー(何時、投下が不可能になるか分からない為(今月が山?)に一つでも多く投下します)」
「フフっ、今までの付けが溜まりましたね。年貢の納め時なのです」
「にゃー(はい、その通りですね)」
「おや?何時になく素直ですね」
「にゃー(まあ、そんだけ切羽詰まってるってとこでしょうか…とりあえず13桃香します)」
135 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:22:37 ID:zsTHNmlYO
無事に徐州を抜け出し、ひとまず建業の方角に向かっていた桃香たち。
「・・・けれど、桃香には敵わないよな〜」
ボソッと呟いた一刀の口から自分の真名が聞こえたので透かさず桃香が反応する。
「えっ!なになに、ご主人様。私がな〜に?」
「んっ、城での出来事だよ。あそこまで進んだあの混乱、おそらく俺じゃ静めることは出来なかったと思う…あの時の桃香を見て『あぁ桃香って本当に凄いんだな、俺なんかじゃ全く敵わない』って思ったんだよ」
「…ご主人様」
すると、みるみる顔が赤くなっていく桃香。
「俺もあれぐらいみんなから人望が欲しいよ」
「だ、大丈夫だよ!ご主人様にはちゃんと人望有るよ」
「ありがとう、慰めてくれて」
「本当だよ!…少なくともみんなや私には…‥・」
「んっ、なに?」
最後の方は蚊の鳴くような声になってしまって一刀の耳には届かなかった。
「オッホン!」
しかし、しっかりと聞いていた愛紗からは抗議の咳払いが放たれると、ますます照れてしまった桃香だった。
だが照れてはいても一刀に褒められた桃香は舞い上がりチャンスとばかりに話し掛けた。
ここ最近の自分が一刀と一緒じゃなかった時の出来事を…
136 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:24:21 ID:zsTHNmlYO
嬉しかったこと、少し怒ったこと、ちょっと悲しかったこと、凄く楽しかったこと等々。
こうして桃香のテンションは上がっていく。
そして隣の愛紗は嬉しそうな桃香に自分も嬉しく、反面嫉妬による怒りで絶妙にミックスされた複雑で不思議な表情をしていた。
「うぬ、桃香様の幸せそうな顔、まこと良きかな。反面愛紗の奴はじれったいな、さっさと中に入れば良いものを」
「星、お姉ちゃんと違ってその辺に関しては愛紗は積極性は無いのだ」
「うぬ、そうであったな。戦場においては鬼も裸足で逃げ出す武神であっても、好きな男子の前では照れ隠しでないと強く出れない恋する乙女であったな」
「そうなのだ!」
と、二人で楽しそうに笑ってる所に。
「だが、あの空気は一般の兵士の胃にあまり良くないと思う。どっちかがなんとかしようと思わないか?」
「白蓮殿。ならば貴殿がお止めなればよろしくないか?」
「私に死ねっていうのか!私みたいな凡人があそこに行ったら瞬く間に真っ二つだぞ、星」
「ちなみに軍師のお二人は?」
「私の判断でしばらく後ろに下がらせた、おチビちゃん二人にあれは正直キツいだろ」
「それはかたじけなかい、白蓮殿。うぬならば少々名残惜しいが…」
137 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:26:12 ID:zsTHNmlYO
と、星が動こうとした時。
「でね、ご主人様…私ね以前から…」
「なっ!桃香の奴、どさくさになに言おうとしてるんだ!ヒッ、愛紗が大変なことに!?」
すっかり蚊帳の外の愛紗は不のオーラを垂れ流している。
依然、有る意味二人の世界を構築中の桃香と一刀は気付かないでいる。
そして更に桃香の口が開きかけた瞬間。
「前方に孫の牙門旗が見えました!」
物見の報告に、
「ん?わざわざ雪蓮自ら出て来たのか。桃香、ちょっと先に行ってくる」
と、勝手に単身で先に行ってしまった。
『お待ちください主!単独は危険ですぞ』
と星が筆頭に鈴々、仕方ないと白蓮も追い掛けて行く姿が見える。
「…う〜、ご主人様のいけず…」
一刀の意識が雪蓮に反れたことと、その為に言いそびれたことに対してむくれる桃香。
ふと桃香と愛紗の視線が交わると、二人して『フウッ〜』と深いため息を吐いた。
そして、
「「アハハハッ」」
突如、二人で笑い出していたのであった。
「失敗しましたね」
「うん、失敗しちゃた…でも次は成功させたいな」
「成功すると良いですね、桃香様」
「愛紗ちゃん、それ嘘でしょ」
「さあ?」
一連のやりとりに二人がもう一度笑う、そうしてるうちに本隊も出迎えの孫策軍の目前に迫っていた。
138 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:28:07 ID:zsTHNmlYO
◇ ◇ ◇
駆け寄る四頭の一つに一刀がいることに気付いた雪蓮が声を掛けた。
「一刀〜!」
それに対して手を振って応える一刀、やがて目の前でやって来ると。
「一刀、無事だった?」
「まあ、なんとか五体満足だよ…けどみんなと一緒に逃げ出すだけで精一杯だった」
「ちなみに曹操軍の兵力は?」
「約三十万」
「三十万…」
告げられた数は予想を遥かに超えていた為に雪蓮は呆れた顔になり、他の武将は驚愕する。
「容赦ないわね〜…て言うよりおかしくない?たった一つの州を攻めるのに明らかに過剰投入してない」
自分がそうであるように、世界の壁を超えた一刀の曹操に対する思いを知っている為に…本来有り得ないと思っている“曹操の一刀に対しての思いや可能性”を勘ぐってしまう雪蓮。
そうしているうちに桃香率いる本隊も到着し、桃香たちの将も一刀の元に集まる。
一刀と桃香が一緒になり二人が笑うとそれが化学反応のように周りの者も自然と笑みが溢れる、それは決して孫呉の者も例外ではなかった。
しかし、それは孫呉の君主・雪蓮にしたら少し面白くなかったので、
「それから、お気楽よね〜あなた達…二人とも」
139 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:29:53 ID:zsTHNmlYO
と、ちょっと皮肉ってみるも。
「それは暗くなってても状況が好転する訳じゃないですし、だったらいつでも明るく行こうよ、って。ご主人様と決めたんですよ〜」
恥ずかしげもなく答えられる。
「んん。まあ、そんなとこかな」
桃香のあまりの明るさに当てられたのと、自分のことも上げられたのでむしろ一刀が照れていた。
「なにが『ね〜』よ…あ〜止め止め!」
こっちに関しても呆れたのか諦めたのか、その話題を切り上げて次の話に移行した雪蓮。
「でっ、一刀…この後、どうするの?なんだったらうちの処に来る?」
「ああ、それなら益州に行くことにした」
「え、益州…遠いわね〜」
「まあ、ちょっと早いかもしれないんだけど妥当なところではある」
「ふ〜ん、妥当なんだ…」
離れる距離に雪蓮は内心寂しがる、自分には例の記憶lockが働いているのか一刀や桃香たちの行動が読めない。
だが記憶がある一刀がそう言うのだから多分間違ってはないんだろうと思う雪蓮。
「それより曹操の進軍に注意して。まあ国の食糧は全部住民に配っちゃたから新たな食糧の確保はできないはず、だから予定以外の進軍はできないと思うけどね」
「えぇ〜国の糧食を全部住民に配っちゃんですか〜!?」
140 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:31:40 ID:zsTHNmlYO
「そうだよ、持ち出せない分をそのまま国の施設に放置してたら、いずれ曹操の軍が戦利品として没収する。だったら全部住民に配っちゃえば戦利品として没収できる食糧は無くなるよね」
「でもそれって曹操さんが住民から糧食を回収、最悪は略奪しません?」
「曹孟徳という人物はそんなことはしない。変な話だけど、だから住民を安心して残しせたんだ。それよりも軍としての抵抗は全く無かったから予定より早く終わってる可能性も有る。
 余る予定の食糧を再計算して可能な軍隊のみでも進軍を再開、局地的占領の可能性も捨てきれないから当分の間は国境の警備は厳重にした方が良いと思う。
 まあ今回は三十万の大軍が足枷になって円滑な動きはできないと思うけど」
次々と考えを掲示する一刀をじっと見詰める雪蓮、その視線に気付いた一刀が、
「ん?なに」
「・・・一刀、図太くなった?」
盛大に頭がこける一刀。
「なんだよそれ…せめて逞しくなった?とか、頼りがいが出てきたわよ?とか言ってくれよ」
『ガシャ☆』
すると南海覇王に手に掛けて『なら試してみる?』と雪蓮。
「いや、そっちは無理だから・・・一生かけても絶対に無理だから」
「あら〜さっきと違って不甲斐ないわね〜」
141 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:33:47 ID:zsTHNmlYO
「武に関してはそうなるだろ普通!」
「向上心を無くした男は価値も魅力も崩壊よ、一刀」
「絶対に越えられない壁に対しての逃避は人間として、正常な本能だと自分は主張します」
こうして一刀をからかいそれなりにスッキリしたのか爽やかな雪蓮、その姿を見てそろそろ良いかなと頃合いをはかる一刀。
「まあ並み居る三国の英雄たちに鍛えられれば、図々しくなるのも自然な流れか」
「でしょ♪」
「いや?図々しいのは雪蓮に鍛えられたかな?」
『え〜』と抗議の声で応える雪蓮。
「ご主人様、そろそろ出発した方が…」
なにやら楽しそうに話している二人に申し訳なさそうに割って入った朱里。
「そうだね、知らせてくれてありがとう朱里」
「ハイ♪」
「じゃあ雪蓮、領内の通行だけど許可もらえる?」
「もちろん♪亞莎、許可証を渡して〜」
「はっ、はい!」
後ろに控えていた亞莎が数歩前に出て手に持っていた許可証を渡した。
「ありがとうね亞莎」
「そんな、大したことじゃありません!」
「ううん、ありがとう亞莎」
「…はい♪」
「朱里これお願い」
「了解です」
受け取った通行証をそのまま朱里にスライドする。
142 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:38:21 ID:zsTHNmlYO
「(相変わらず、天然のたらしなんだから…)それとどう進むのか知らないけど、南をグルッと回るなら交州までの領内はその通行証で無事進めるから」
雪蓮からの話しを一刀から受け取った通行証を持ったまま聞く軍師、無論受け取ってない方の軍師もしっかり聞いている。
「そして中央を突っ切るなら安全なのは揚州まで、北から曹操軍の襲撃に警戒しつつ荊州は自力で進みなさい」
「はい、そこら辺のこと既に考えています。荊州の劉表さんは温厚で争い事を好む性格ではありません、事情を説明して荊州を通行させてもらう為の使者は既に先行させてます」
「うぬ妥当な判断だな、劉表殿の性格と状況を考えても理解して通してもらえる可能性は高いだろう。なにせ次か、その次が自分たちなのだから」
「はい、ですから反曹操を明確にする為にも友好的な態度の一つとしてすんなり通してくれるかと。そして曹操軍の襲撃に関しては、全く無いと考えてます」
「ほう、それは何でかな?」
政治的な判断に朱里が答えたのに、軍事的な判断として雛里が答え出した。
「…今、曹操さんのところの一線級の武将、軍師さんたち総てが徐州に集結している。と、言っても過言ではありません」
143 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:39:56 ID:zsTHNmlYO
「確かに、そうかも知れませんね〜」
「逆に考えれば残りの領地、国境沿いの警備に関しては数はともかく将としての質は二流かそれ以下と判断します」
「うぬ」
「ならそんな方々が曹操さんの指示無しに領土侵犯をしてまで進行するはずも有りません、仮にそんなことも分からない相手なら…ご主人様と桃香さまが率いる一線級の皆さんが蹴散らしてくれますから」
「自信満々ね?」
「はい♪」
「そう判断するなら無駄に時間を費やさない中央を通る方が良かろう」
朱里や雛里の考えや方針を理解・納得した雪蓮や呉の軍師達も安心する。
「けれど益州かあ…こうも離れるとおいそれと会えなくなるわねえ〜」
「一刀…」
雪蓮の陰から一刀の名前を口にしたのは蓮華、端から見れば普段通りの普通の表情なのだが、解る人が見れば今にも泣き出しそうな表情であった。
「ごめん…ちょっと行ってくる」
一刀は右手で頭を抱え込むとそのまま自分の胸元に顔を寄せた。
「うん、分かってる。待ってるから」
「ありがとう」
この時、蓮華の肩が微かに震えていた。
しばらくした後。
「劉備…一刀をお願いね。あなたに一刀を守ってもらうことを信頼して頼む証として私の真名、雪蓮の名を…」
144 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:42:59 ID:zsTHNmlYO
すると一刀の胸元から顔を上げた蓮華、その顔は誰から見ても普段通りの蓮華だった。
「私の真名も、蓮華の名を…」
「劉玄徳、汝に授ける」
「劉玄徳、アナタに授ける」
「でしたら私もその信頼に応えご主人様を必ず守る誓いとして雪蓮さん、蓮華さんに私の真名、桃香を授けます」

「信頼してるわよ、桃香!」
「ありがとう、桃香」
「はいっ、ご主人様は私が守ります!昼も夜も…」
「よ、夜も?」
「あら!桃香って以外と大胆なのね」
「ご主人様相手だと大胆になれるんです♪」
「あら〜蓮華、油断してると一刀を全部持ってかれちゃうわよ」
「雪蓮姉様!…桃香も破廉恥よ」
「えへへへ〜」
と、笑う桃香に。
「褒めてないから」
「だから、そんな所が桃香に一歩負けてるだって」
そんな所に桃香と雪蓮の笑い声に割って入る声があった。
「劉玄徳殿」
「はい?」
「我が主、孫伯符及び御姉妹、孫仲謀の信頼に応えていただき臣下として誠に感謝します」
自分から見て目上だと思う冥琳からの敬う態度に困惑しだす桃香。
「また北郷一刀を愛する一人の女性として、その感謝を表す証に我が周公謹の真名、冥琳を授けたいと思います」
「え?」
「同じく孫伯符に仕えし宿将黄蓋。周公謹同等、感謝の表しとして一刀を愛する一人の女として劉玄徳殿に我が真名、祭を授けたく候」
145 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:44:54 ID:zsTHNmlYO
「えぇ〜そんな!」
「なんじゃ儂らの真名は授かってくれぬのか、寂しい奴じゃのう」
「違います、私のような者がそんな恐れ多いこと」
「まあ、儂から見たらおぬしはおろか、策殿ですら。まだまだ、ひよっこじゃからのう」
「その通りだと思います」
「あら、桃香。私がひよこですって?」
「いえ、決してそういう意味じゃなくて。わた、私がひよこという…」
「ハハハッ、策殿あまり苛めてやりなさるな」
「え〜?祭には言われたくな〜い」
「へっ?」
おっかなびっくりキョロキョロする桃香に。
「こうも言ったじゃろう『一刀を愛する一人の女として』と。一人の男を愛する者同士、そこには上下関係は存在せん」
「…はい!」
「おぉ、良い返事じゃ。なら儂の真名、授かってくれるな」
「はい、黄蓋さんの真名、祭…丁重に預からせてもらいます。お返しに私の真名、桃香を預かってください」
「応!喜んで預からせてもらおう、桃香殿」
「それと、周瑜さんの真名、冥琳も丁重に預からせてもらいます。お返しに私の真名、桃香を預かってもらえますか?」
「断る理由が無い、丁重に預からせてもらおう。桃香殿」
「ありがとうございます、冥琳さん」
146 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:46:58 ID:zsTHNmlYO
すると今度は愛紗が名乗りを上げようとした。
「我らが姉妹の姉者『待てィ!』」
「…って、どうなされた黄蓋殿」
ストップをかけられ軽く転けそうになる愛紗。
「堅苦しい挨拶は先程ので終いじゃ。ここから先は気軽に挨拶を交わすぞ」
「じゃあね、じゃあね、鈴々の真名は鈴々って言うのだ!みんな鈴々のことを鈴々と呼んで良いのだ!」
「こら鈴々、真名の名乗りぐらい行儀良くしないか」
「だって今、黄蓋が気軽にって言ったのだ」
「こら、鈴々!目上の方に殿を付けぬか!」
「おぉそうじゃった、我が真名は祭じゃ。鈴々、儂のことは祭で良いぞ」
「分かったのだ祭!へへっ〜祭から真名のお許しが出たのだ!これで愛紗が怒る理由が無くなったのだ〜」
「黄蓋殿!」
「なんじゃ関羽殿は儂の真名は呼べぬのか?」
「祭殿」
「まだ堅苦しいが、まあ良いなんじゃ?」
「あれでは鈴々の目上に対する教育が!」
「なにを言うのだ、子供はあのぐらい元気なのが丁度良い」
遠くで『鈴々は子供じゃ無いのだ〜』と聞こえるも丁重に無視して。
「策殿や小蓮様と比べれば、まだまだ可愛い部類よ」
こうしてここから先、真名の交換としてはグダグダなモノになってしまうもみんなが満足いくモノであった。
147 名前:一刀十三号曰わく、[] 投稿日:2011/04/10(日) 14:48:33 ID:zsTHNmlYO
◇ ◇ ◇
「じゃあ雪蓮、悪いけどそろそろ俺達は行くよ」
「えぇ行って来なさい一刀。ここから背中は守ってあげるから、前は自分で切り開きなさい」
「感謝するよ、じゃあ行こうか愛紗」
「分かりました、全軍前進」
号令と共に動き出す、領地を持たない流浪の軍。
「桃香、一刀をよろしく」
「了解です、雪蓮さん」
「一刀をよろしくね、桃香」
「任せてください、蓮華さん」
こうして孫呉の将と兵士に見送られ益州に向かい動き出した一刀と桃香率いる軍隊。
「みなさ〜ん、きっとまたお会いしましょうね〜」
やがて姿が見えなく成った一刀たちに対して。
「行っちゃいましたね雪蓮姉様」
「そうね、行っちゃったわね」
「大丈夫でしょうか?」
「大丈夫よ、一刀がいるし。それに以外と彼女たちの方が…」
「以外と?何ですか雪蓮姉様」
「やっぱ内緒」
「教えてください姉様!?」
「分からないようじゃ…蓮華、あなた桃香に勝てないわよ」
「そ、そんな」
「なら精進しなさい、蓮華!」
「ハイ!」
一人の少女の決意も新たに時間はゆるりながら絶え間なく過ぎて行く。
果たして桃香たちと一刀はこの先、心を落ち着かせられる地を得ることはできるのだろうか。
148 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [] 投稿日:2011/04/10(日) 14:50:42 ID:zsTHNmlYO
「にゃー(ご静聴ありがとうございました、ではまた〜・・・って次、有ったら良いな〜)」
「でわ〜でわ〜・・・まあ頑張りなさい」
「にゃ…(うん…)」

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