「よし、愛紗そこに立って。実際にやってみたほうが早い」
すこし離れた位置を指し愛紗にそちらに向かってもらう。
「じゃあ、ポーズ……じゃ分からないか、絵を描いてもらう時のような姿勢とってもらっていいかな」
「こ、このような感じでいいでしょうか?」
うーん、ポーズはいいんだけど未知なるものへの警戒か表情が硬いなぁ。
「愛紗、今の生活はどうかな?」
いったんカメラを構えるのをやめて話しかける。
「……いきなりですね。一言で言うとこれから先も守り抜きたいと思うものでしょうか」
ふっと優しさと凛々しさが合わさった綺麗な表情になる。今がチャンス!
――カシャッ
「ひゃっ」
シャッター音と愛紗の驚いた声。俺は何食わぬ顔で出てきたフィルムをパタパタ。
「ご、ご主人様!今のは!?」
慌てて近づいてくる愛紗をなだめフィルムを見せる。
少しずつ浮かんでくる写真。
写真
ttp://koihime.x0.com.nyud.net/khms/picture/1277389304411.jpg
「「こ、これは……」」
驚く二人。愛紗はカメラ自体に驚いたんだろう。そして俺は……
「は、穿いてな、ぐふっ」
写真とカメラは没収されました。
以上