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652 名前:小喬曰く、[sage] 投稿日:2010/10/27(水) 23:09:53 ID:/ei6Id3g0
ハロウィン…ょぅι゛ょ…カボチャ覇王…ハッ!

「か、かじゅと、帰って、ぐすっ…こないと、蜀を滅ぼしゅ、わよ?」
一刀を追いかけて蜀漢。
道中どうしてこうなった、と髑髏の意匠を施されたカボチャの被り物を頭に乗せて
桃香を抱っこした一刀に向かって鎌を構える華琳様(半泣き)
その姿はまさに伝承のJack-o'-Lantern

こうですね、わかります。さぁ新山氏、君の意見を聞こうッ!


さて呉娘たちに何を着せるべきか…
670 名前:新山 ◆oB.MaXrQTY [sage] 投稿日:2010/10/29(金) 19:36:02 ID:IOcPgp5M0
私の本能おこされる。
ロリ華琳、三国鼎立編(今命名)。

注意
華琳様がチートです。年齢的な意味で。
一刀君が適当です。でたらめ的な意味で。

URL:http://koihime.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0581

とあるサイトにて公孫賛なる単語。
絵をぽちる→「普通じゃない!」と瞬時に思った私は恋姫脳。

>>652
こんなんできました。



「あっちの屋台のラーメンは美味しいんですよ。いつも鈴々ちゃんが食べてます」
「うーん、確かに良い匂いだ」
「ですよねー」

# # #

 俺は今、桃香を抱っこしながら成都の町並みを歩いている。
 近くに護衛の姿は無い。理由は二つ。
まず、桃香が民から愛されていること。
 元々人気の高かった桃香だが、小さくなったことを打ち明けた途端、民全員が保護者となった。
つまり小さい桃香から「助けてあげなくっちゃ」オーラを感じまくりなわけだ。
 その結果護衛以上に厳しい民の目が俺に向けられている。こんな状態で何ができるか、いやできない。ってする気もないが。
 そしてもう一つ。
 蜀の頼れるお姉さん、黄忠が俺に害がないことを主たる将に説明、納得をしてもらったらしい。
どうして俺をそんなに信頼してもらえたのかと尋ねてみたが、
「一目で貴方が無害であることはわかりますよ。なにより、初見で私を桃香様の母とは言わずに姉と言ったのは高く評価できますわ。ええ、本当に」
と本音がだだもれな回答をいただいたわけだが。
 てなわけで、俺と桃香が二人で歩いていても問題はない、らしい。一応遠くに護衛はいるはずだが。

# # #

「なんか人が増えてきたなぁ」
「そうですね。いつもはこんなに多くはないんですが。なにかやってるのかな?」
 足の向くままに歩いていくと、少しずつ人が増えてきた。なぜだろう、人ごみを見ると気分が高揚するのは。
 やっぱり俺は江戸っ子なのか、てやんでぇ。
なんてくだらないことを考えていたら、身動きがとれないくらいの混み合いになってくる。
「桃香、ちゃんと掴まってて」
「はい」
 無性にうれしそうな声色の返事。そしてそれに呼応するように首に巻かれた手に力が込められる。
「あれ?」
 耳元から桃香の何か気がついたかのような声。
「なんか私たち前に進んでいません?」
 ……確かに。なぜか人の波が後ろに向かい始めている。そして俺たちは押し出されるように前へ。
 どうしたものかと考えていたら少しずつ前が開け、そして。
――ぽんっ
 と効果音が似合いそうな動きで人の群れからはじき出された。

# # #

木枯らし一号が吹きそうな閑散とした大通り。
さっきまでにぎやかだったのは嘘のようだ。
そこを歩く小さな何か。
頭のバランスが取れないのだろう。右へ、左へ。
そして歩みを止め、ゆっくりとこちらへ顔を向ける。
その瞬間ざざっと後ろの人垣が距離をとる。
それほどまでにその何かは異様さを放っていた。

# # #

「なに、あれ?」
 恐怖からかぎゅっと抱きしめてくる桃香。確かに異様だ。
 小さな体を黒い外套で覆っており、頭にはフルフェイスヘルメットのような……かぼちゃ。
目と口の部分、そして中身がくり抜かれており、すっぽりと頭を覆っている。そう、まるで
「ジャック・オー・ランタン」
「麝香乱胆?」
 まさか三国志の世界で見ることになるとは。まさしくあれはジャック・オー・ランタンだ。
しかし、しかしなぜここにこれが存在しているのか?そう考えていた俺におばけかぼちゃが口を開いた。
「あにゃた」
 どこかで聞きなれたような声で呼ばれる俺。こちらを指差すかぼちゃ。
あぁ、お菓子か。えーと都こんぶって結局だめなんだっけ?
が、続く言葉は俺の予想を超えていた。


「死か犬か」


 ……えっ?トリック・オア・トリートでもなく、ましてやデッド・オア・アライブでもなく、デッド・オア・ドッグだと!
むしろ気になるじゃねーか

「死ぬか、一日わたちの犬になるか決めなしゃい」

 ん?この声もしかして……
「だ、駄目です!一刀さんは私の客人です。一刀さんにそんなことはさせません!」
 俺が答えるより早く、俺を守るように抱きしめながら桃香が答える。
うん、その気持ちはすっごく嬉しい。けど、今じゃないほうがもっと嬉しかった。
「しょう。しょれがあにゃたの答えにゃのね」
 くるっと後ろを向くパンプキンヘッド。
「待ってくれ、かり……」
 ザ・パンプキンを呼び止めようとした途端、足への衝撃とともに視界がガクッと低くなる。
「今の一刀に彼女を呼び止める資格はないわ」
 膝をつき地面に向かっていた視線を上げると、風に桃色の髪をなびかせている少女。
「しぇ、しぇれ「ぶるるるるるるるぅっ」」
 馬の嘶きが聞こえるのと同時、ぴょんと少女とは思えない跳躍。横道から現れた馬の背に乗る。
「一刀、あかんでー。置いてかれたモンの身にもなってみぃ」
「し――「一刀さん!」」
 桃香が俺を呼ぶのと同時に両膝の間に刺さる矢。何かが結ばれている。
「ん?夜、この宿を訪ねてみろ。か。もしかして秋ら――」
「桃香様ぁあぁぁぁぁあぁぁぁ!」
 後ろから凄い勢いで走ってくる関羽。人ごみが邪魔ですぐに近づけなかったようだ。
「桃香様、ご無事でしょうか!?やつらは一体?ふむ、御使い殿もご無事なようだ」
「愛紗ちゃん!一刀さんが、一刀さんが、命を狙われっちゃったよぉ。どうしよう」
「安心ください。曹操の寵愛を受けているとはいえ、今は桃香様の客分です。私が身を徹して守りましょうぞ!」
「愛紗ちゃん!ありがとーーー!」
 ふむ。俺の与り知らないところで話がどんどん進んでいる。が、一つ言わせて欲しい。
君たちワザとやってない?結局誰の名前も呼び切れなかったんだが……。

 しかし……三国の王がここに集まったのは運命かもしれない。
俺はこれから起こるであろう何かに、期待と恐怖を感じていた……Mじゃないよ?


続?


編集後記
今日はじめてナイトメア・ビフォアー・うんちゃらがハロウィンの話だって知りました。
クリスマスってついているくせになまいきだぞ!
とりあえず、めっさ寒いです。
あぁ、メイド秋蘭がみたいなぁ……
なんかあれね。華琳がかわいくないね。てか今回誰もかわいくないわ……

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