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649 名前:孫登曰く、[sage] 投稿日:2010/08/26(木) 23:23:39 ID:QXRc2uOY0
暑さにやられオチなし。日常。
650 名前:孫登曰く、[sage] 投稿日:2010/08/26(木) 23:24:02 ID:QXRc2uOY0
「あ〜つ〜い〜」
「うるさい」
「う〜。かずとー。そこの暑っ苦しいお姉さん連れてどっかいって」
「無理だから」
「一刀。私がほしいのはその冷たさじゃないんだけど」


執務室。そこは限られた人間が国の未来を思い仕事をする神聖なる場所……だと思う。
しかし今、呉の執務室を支配しているのはだらけた空気。
ぐてーと机に身体を預けている雪蓮。
普段の冷静さのままだが、普段どおりに筆は進まない冥琳。
そして、俺。


「ねぇ一刀」
まっさら仕事をする気の無い雪蓮。それを咎めようとしない冥琳。この時点でもう駄目だ。
「なんだ」
「その服見ててムカつくんだけど」
……妹よ、兄は異国の地で怖いお姉さんに喧嘩を売られてしまったよ。
「仕方ないだろ。一張羅なんだから」
「だったら公の時に着ればいいじゃない。一刀だって暑いんでしょ?」
確かに、めがっさにょろーんだ。……違う。滅茶苦茶暑い。だ。しかし
「いいじゃん。この服は俺のアイデンティティみたいなもんなんだよ」
そう、これを脱いだら只の男。……悲しいな俺。
「あいでん?もーめんどくさい」
「雪蓮、いい加減黙れ。あと北郷。着替えろ」
えー。そんなに嫌か?
「けどさぁ、服は一枚着てるほうが風通しとか、吸汗性とかが高まっていいんだよ?」
もうこうなったら意地でも脱がないでやる。
651 名前:孫登曰く、[sage] 投稿日:2010/08/26(木) 23:24:26 ID:QXRc2uOY0
「かずとー。……だまれ」
……母さん。先立つ不幸……あれ、この時代に母さんは生まれてないから先立つって行っても……タ、タイムパラドクス!
「い、一枚脱ぐんで許してください。それより二人の服って露出高いけどやっぱり涼しいの?」
「いや、あんまりだな」
そ、そうなのか。
「えー冥琳は涼しいでしょ。だってこの間紫苑の子に心配されてたじゃない」
「ぐっ」
「そういえば結構皆おへそ出してるよな。シャオに穏、それに蓮華もだしてるし。てか露出高いな、おい!」
「だってここは呉よ」
答えになっているようでなっていない答えを貰った。そしてふと気がつく。
「祭さんってさ、物凄い色っぽい印象を受けるけど、露出少ないよなー」
「あーあれね。あれは年だから」
……
「ふむ。北郷に抱かれるようになって年甲斐も無く気にし始めたな」
…………
「け、けど祭さんは綺麗だし、厳しいけどやさしいよ?」
「えー一刀熟女好きなのー」
………………
「いや、遺産が目当てかもしれん」
……………………
暑さだ。暑さのせいでやられたんだ。
「言いたいことばかり言いおって。弛んでおるから暑さに負けるんじゃ。儂が直々に引き締めるとしよう。
二人とも居直れぃ!ふむ、北郷は先に儂の寝台に行っておれ。さっさと片付けて儂も向かうぞ」
後ろに悪魔がいた。


次の日。
一番やつれていたのが俺ってどういうことだ?
652 名前:孫登曰く、[sage] 投稿日:2010/08/26(木) 23:24:50 ID:QXRc2uOY0
以上。おやすみー

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