- 73 名前:麗羽曰く、[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 18:57:32 ID:3Nc5ISuM0
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萌将伝的なサムシング。
二つ。オチなし。
- 74 名前:1[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 18:57:52 ID:3Nc5ISuM0
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「ご主人様!キツネだ!」
俺は今璃々ちゃんと城の中庭で日向ぼっこをしている。そして璃々ちゃんの視線の先には迷い込んできたのか一匹のキツネ。
璃々ちゃんはキツネを捕まえようと近づく、が流石は野生のキツネ。一定の距離を保ったまま璃々ちゃんの追跡を逃れる。
「捕まえられないなぁ」
諦めたのかとぼとぼと俺の下に戻ってくる璃々ちゃん。やはり向こうから近づかれる恋って凄いと思う。
しかし、俺には裏技がある。
「璃々ちゃん。俺ねキツネを捕まえられる方法を知っているんだ」
「ほんと!?ご主人様、やって!」
目を爛々と光らせこちらを見る璃々ちゃん。こんな顔をされたら子供の前で見栄をはる父親の気持ちも分かるってもんだ。
「よし、じゃあ行くよ」
幸い、キツネはこちらに興味があるのか、まだ逃げては居ない。チャンスは今しかない。
「おい、ほたるぅ」
「?それでキツネが来るの?」
「あぁ、これは準備運動みたいなものだよ。本当はこうやって……るーるるるる、るーるるるる」
いつぞや見た記憶のあるキツネの呼び方をやってみる。本当に来るかは自信がないが……来た!
そうしてあと少し、と思ったとき
- 75 名前:2[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 18:58:09 ID:3Nc5ISuM0
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「兄様。呼びましたか?」
後ろから声を掛けられる。一時中断し確認すると流琉が。……もしかして、るーるるるるを流琉を呼んでいると思ったのか?
呆けていた俺に更なる驚愕の一言が。
「あれ、キツネですね、珍しい。食べると美味しいんですよ。よいしょっと」
あっという間にキツネを捕獲する流琉。これが野生児の力か。
「兄様もどうですか。それに璃々ちゃんも」
が、言っていることは理解できない、否。理解したくない。あんなに可愛いキツネを食べる、だと。
「ご、ご主人様〜っ。流琉おねえちゃん怖い」
「えっ!?」
流琉は驚きの声をあげる。マジで言っていたのか。
しかし、このままじゃ璃々ちゃんにトラウマを植え付けてしまうかもしれない。擬似パパとしてそんなことは許さん!
がばっと流琉からキツネを奪い取る。そして
「璃々ちゃん。ほら、あっちに蝶がいるよ。二人で見に行こっか、二人で」
「はっ!?」
またしても驚きの声をあげる流琉。しかし心を鬼にしなければいけないときもあるんだ、流琉!
「え〜ご主人様。キツネもいるんだから二人と一匹だよ!」
「なっ!?」
璃々ちゃんも俺の意見に乗ってくれるようだ。さすが紫苑の子。
「よし。じゃあ行こっか」
「うん!」
今日も平和です。
「兄様の馬鹿あああぁぁっ」
- 76 名前:麗羽曰く、[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 18:58:48 ID:3Nc5ISuM0
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個人的に流琉も季衣も戦闘服のほうが可愛いと思います。
では