魏√アフターで前々から執筆してたものがあるんだけど……
今こそ出す時かっ！


・魏√アフター
・華琳様から桃香りさんに鞍替えする種馬
・詰まるところNTR一刀を書いたんだ


５レスくらいなんだけど桃香していいかな

ぴちゃぴちゃ……
「いいよォ……ご主人様ぁ……」
蜀の玉座で、淫靡な音が響く。
「ぴちゃ……れろ、れろ」
「ンンっ、もっと奥まで……」
玉座に座る桃香は両股をだらしなく広げ、玉座の前にひざまずきながら陰部を舐める男に全てを委ねていた。
　男の名前は北郷一刀。
魏に降り立った天の御使いで、彼の持つ「未来の知識」で曹魏を危機から幾度も救った英雄である。
「ねぇ、ごしゅじんさまぁ……私の事、どれくらい好き？」
「ちゅっ、れろ……世界で一番好き……。生きとし生ける者の……くちゅっ何よりも好き……ぴちゃぴちゃ」
自分の陰部を舐めながら健気に答える一刀のその姿に、桃香は酔う。
「えへへ……今のご主人様をンっ、華琳さんが見たら……どう思うだろうね……」
「……」
ぴちゃぴちゃ……
「ね、どうっ、思うかな。華琳さんの大事な大事なご主人様の、こんなイヤらしい姿を見て、どう思うかなっ」
ぷしゅっぷしゅっ
一刀は顔に潮が掛かるのも構わず、執拗にそこを啜った。
「じゅる、じゅる……ん、く、ごく……」
一方絶頂に浸りながらも、未だ一刀から得られる快感の余韻を楽しむ桃香。
顔を汁まみれにされながらも健気に舐め取り、あまつさえ飲んでくれている姿を見て、
心が熱くなる。
頭が熱くなる。
身体が熱くなる。
「ねぇ……答えてよごしゅじんさ、ま」
「れろれろ……ちゅっ……華琳は……関係ない」
「ふふ……ね、ご主人様？私以外の女を抱いちゃ駄目だからね？
ンッ、真名も、私以外のを呼んじゃ、んふ……駄目だからね……ふぁあッ！！」
ぷしゅっ、ぷしゅぅっ
「っ！んく、ちゅぱ、れろ、んく、ごく、ごく……わかった……」
２度目の絶頂を迎えた桃香の目の前で、
かつて魏を愛した男が、顔中を愛液で濡らしていた。

「それじゃあ行ってくるよ、桃香」
荷物を纏め終えて、桃香に挨拶する一刀。
三国会議では、一刀の持つ天の知識を魏以外にも有効に活用できるように、
呉、蜀の二国に親善大使として赴く事が半ば強引に決まっていた。
―もっとも、華琳としては魏にのみ置いておきたかったのだが、呉蜀両王の強い押しに押されたような結果となった。
滞在期間は半年間で、半年経つたびに次の国へ次の国へと移動する多忙な生活をしていた。
最初は呉で半年過ごし、蜀で半年を過ごし、そして１年振りに魏へ赴く。
しかし、今の一刀に懐かしむ感情は、ない。
「ご主人様、ちょっと屈んでくれる？」
「？こう？」
かちんっ
「これって……」
一刀は、自分の首についた物を指でなぞる。
「首輪だよ。ご主人様は私だけの物だから。その証拠」
「ふぅん……首輪ねぇ……」
首輪を指でなぞりながら、なにやら遠い目をする一刀。
そしてそれをめざとく指摘する桃香。
「ご主人様が半年前に付けてた首輪は、私が責任を持って外して捨てたから」
「ん。知ってるよ。あの時から俺は桃香の物だ」
「分かってるならいいよ。魏に行って別れの挨拶を済ませたらすぐに来てね？」
「分かった。……んちゅ」
「れろ…ちゅ、ちゅっ……じゃあいってらっしゃい、ご主人様」
「ああ。関羽達も元気で」
「っ！？あの、ご主人様？私、真名で呼んで下さいと……」
その言葉にただ一刀は微笑むだけで、馬車へと歩を進めた。
「桃香様、これは一体？」
「さあ？」
「……」
星の問いかけに答えようとしない桃香を、訝しげに見つめる愛紗。
義姉妹の鉄壁の信頼関係に、ヒビが入った瞬間であった。

「おかえりなさい、一刀。久しぶりね」
「よく帰ってきたな北郷」
「ふっ。お帰り北郷」
馬車で洛陽に着き、すぐに魏の玉座に向かった一刀。
彼を迎えたのは、かつての仲間の労いの言葉だった。
みな、口々に一刀の帰りを喜んでいる。一人例外はあるが。
「ふんっ。のたれ死ねばいいのに」
「荀�ｹ、久しぶりなのにご挨拶だな」
瞬間、場が凍った。一人まだ気づいていないが。
一刀は苦笑していると、桂花は、
「ふん！喋らないでくれる？妊娠しちゃう……え？」
「どうした？荀�ｹ」
「え……え？なん……で」
「真名で呼ぶなって言ってたのは荀�ｹだろ？何か問題でもあるのか？」
「ちょ、ちょっと……！！あんた、真名を許したのに……じゃない、華琳様に真名で呼べと言われたのにそれを無視するつもり！？」
喋っているうちに涙目になる桂花。
「曹操は関係ないだろ。一体どうしたんだ荀�ｹ？支離滅裂もいいところだぞ」
「うぅうう……ッ、何よぉ……なんなのよぉっ」
とうとう決壊する桂花。
涙がぽたぽたと落ちる。
「一刀、そこまでよ」
「曹操……」
「貴方らしくないわね。いつもの貴方なら桂花の罵詈雑言くらい聞き流していたと思うけど？」
「さすがに限界はあるよ。俺は罵られて喜ぶ変態じゃないんだ」
「……貴方、一体どうしたの？様子が変よ？」
「君たちに別れを言いに来た」

「「「「「「「「「！？」」」」」」」」」
「な、一刀！？」「兄ちゃん！？」
「……どういう事か、説明してもらえるかしら。
貴方が真名で呼ばない理由も、ね」
華琳の目には怒りが宿っていた。
しかし一刀はそれを気にも留（と）めない。
「そのままの意味だよ。俺は魏から去る」
「北郷……貴様……」
「北郷……」
春蘭、秋蘭からも怒りの視線が刺さる。
「なぜ？」
「魏に……君に魅力を感じなくなったから、かな。
あとは他国が魅力的だったから」
「……ふふ。貴方を二国に送ったのは失敗だったようね。
貴方を送ればこうなることくらい予測できていたのに」
「……」
「隊長！目を覚まして下さい！」
「せや、たいちょ！」
「目を、覚ますの〜！」
かつての部下たちが一刀に声を掛けるが、
一刀に届かない。
「あまり居座るつもりはないよ。だから……さようなら」
言って踵をかえす。
周りは困惑していて、声を掛けることができない。
華琳は愛する男の背を見て、ただ一筋の涙を流すだけだった。
（む……あれ……首輪か？）
襟元で隠されていた桃色の首輪を、秋蘭は目にした。
そこに書かれている文字も。
（『桃香』……？なぜ、蜀王の名が……）
一刀が玉座の間から出る。
その場に残ったのは多大なる悲しみ。留められなかった怒り。
自分たちの愛する男を、主の愛する男を魏に戻すため、首輪の事を華琳に報告する秋蘭。

「なんですって……？」
「首輪やと……？」
「それは本当なのか！秋蘭！」
「ああ、本当だ、姉者。私の鷹の目に狂いはない」
「ということは、一刀は蜀に戻ったということになるわね」
「そうですねー。お兄さんの事ですから、何か考えがあってのことだと思いますけどー」
「ふむ。ですが風。一刀殿が私たちを捨ててまですることなのでしょうか？」
「ぐす……戦争、かしら」
先ほどまで愚図っていた桂花が言う。
「心優しいお兄さんの事ですからねー。風が思うにお兄さんは、戦争を止めるために自分の身を売ったのではないかとー」
「待ちなさい風、桂花。三国共存は呉蜀も認めていたはず。戦争を仕掛けるなら五胡じゃないかしら」
「いいえ、華琳様。恐らく呉蜀は戦争を計画していたと思います。
……正しくは、計画した振りをしていたといった所でしょうか。一刀殿に分かるように……」
「……蜀に行くわよ。桃香から聞きたいことができたわ」
「御意」
悲しみをそのまま怒りに変え、将軍・軍師・君主勢ぞろいで蜀へ向かった。
……８０万もの兵を引き連れて。