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943 名前:影が薄い人曰く、[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 21:06:01 ID:I/gu41PY0
電波はいきなり来るから電波なのだよ。
まったく、何番煎じなんだか…
2レス予定。
944 名前:お前に二次!(1/2)[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 21:06:53 ID:I/gu41PY0
ジャンクフードが食べたい……。そう思ったのはいつだったか。俺は今、不健康的なあの味を求めている。
ソウルフードとは上手い事を言ったものだ。求めているのは胃袋ではなく、そう魂だ。
しかし悲しいことかな、ここは三国志の世界。ジャンクフードはおろか化学調味料すらない。
そう思った途端アレなら再現できるのではとひらめく。

こそこそ
いや別にこそこそする必要は無いんだがウチには好奇心の塊のような人が多いからな。なにが起こるか分からない。
「兄様、何なさっているんですか?」
別に油断していたわけではない。ただ彼女がここの主だっただけだ。……華琳に俺には隠密を任せないように進言しておこう。
「いや、なんか急に俺の世界の食べ物を食べたくなってね。簡単なものだし作ろうかなと思って」
「そうなんですか?ですがもし天の国の料理を作りたくなったら私も呼んでほしいです。
私のためになることも多いでしょうし、兄様と堂々と二人きりになれる口実が……」
最後の方は尻すぼみして何を言っているか分からなかったが流琉の料理への気持ちは分かった。
だがなぁ……ただジャガイモを薄く切って油で揚げるだけなんだよな。
それだけに流琉を使うなんて、耳の周辺を飛んでいる蚊相手に核弾頭を使うようなものだ。
まぁ流琉も興味もってしまったし任せるか。
「えっとさ、俺が作れるかもって思ったぐらい簡単なんだけど、ジャガイモを薄く切ったものを油で揚げて味をつける。以上」

/l、
゚、 。 7
l、゙ ~ヽ
じしf_, )ノ

「うーん、なんか違うんだよな。美味しいのは変わりないんだけど、もっとこう不健康そうな味を求めていたというか……」
そう俺が求めていたのはコンソメパンチ。目の前のは塩味。無理なのは分かっている。けど、あの化学調味料ですよって味を魂が!
出来るもので妥協したらもっと欲しくなってしまった最悪のパターンだ。
「不健康そうな味ですか……そんなこと考えて料理をしたことが無いので思い浮かびませんが……
あっ、そうだアレならどうでしょうか?」
と流琉が持ったのは一つの壷だった。流琉のひらめきに対する期待が大きかったのだろう。
俺等の事を調理場の入り口から羨ましそうに見ていた少女が「あっ」と小さな悲鳴を上げたことに気がつかなかったのだ。
945 名前:お前に二次!(2/2)[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 21:08:00 ID:I/gu41PY0
「こっ、これは……」
赤い。ただひたすらに赤い。例えるなら薄く切ったジャガイモを揚げて大量の唐辛子をかけたようなものだ……ってまんまやん。
「はい、先ほどのは凪さん専用の調味量入れです。少し拝借してしまいました。
兄様が不健康と言ったときにこれしか思いつかなくて……
いつも見ていてハラハラしていたんです、大丈夫なのかなって。ですので量もそのまま真似て見ました」
……てへ♪って笑顔が可愛いじゃないか。けど食べる身としてはそんな茶目っ気は要らなかったかなぁ。
「まぁ俺もいつも不健康そうだなって思って「ガタッ」」
食べる勇気が湧かなくて紛らわしていたら後ろから物音が。
「たっ」
たっ?
「隊長は」
後ろを向く。後悔。果たしてそれは不健康そうと言ったことか、後ろを向いたことか。そこには涙を浮かべた凪が居た。
「隊長は私のことを”あんな味付けを美味しそうに食べてて変な女だな”と思っていたのですか」
そこまで言ってねぇぇええええぇ!!!!
「隊長にとって私は戦闘バカで気味の悪い女なんですね……くっ」
凪はそう言って走り去ってしまう。不味い。そう思った俺はもう本能で動いていた。

「俺は凪のことが大好きだぁぁぁあああああぁぁああ!!!!」

俺はそう叫びながら追いかけていたらしい。らしい、と言ったのは俺自身は追いかけることに無我夢中で気がつかなかったのだ。
真相を知ったのはその日から何故か皆が冷たくなって、如何したものかと思っていたら霞から
「そりゃあ、あんな堂々と一人の女に愛を叫んどったら皆嫉妬するやろ」
と死刑宣告に近い何かを聞いたからだった。

以上。
ゴメンね、色々弱くて…。

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