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806 名前:乙女大乱最終回記念 魏軍編 1/2[sage] 投稿日:2010/06/17(木) 23:09:54 ID:pBV0gLV+0
まあ、これも一つの外史の終焉ということで。2レスほど。

スタッフ「はい、皆様収録お疲れ様でしたー」

 声がかかると同時に、わいわいと出てくる一団。華琳の汗を拭く桂花、その脇を歩く春蘭、秋蘭を中心に歩くのは、魏の面々。
華琳「みんな、お疲れ様ね」
桂花「もっと華琳様を中心とすべきでした。劉備達が中心など……」
風「軍としては我々が主力でしたし、まあ、しかたないところかと。勝ち鬨の音頭も華琳様でしたしー」
稟「風は軍師っぷりを発揮できてよかったじゃないの。なぜ私があいどるなど……」
風「ののりだったくせにー」
 からかわれて赤くなる稟と、それを見て艶然と微笑む華琳。一方、困ったように腕を組む流琉と、拗ねたような季衣。
流琉「それより、私はみんなの真名を呼ばないようにするのが大変で……」
季衣「たしかに。いまさら華琳様を曹操様っていうのも……。まあ、ボクは華琳様たちに合流するの遅かったけどさ……」
流琉「その代わり、出てくるのが早かったでしょ?」
季衣「そうだけどさあ……」
 同じように、春蘭もまた不満そうな表情をその顔に浮かべていた
春蘭「それにしても、霞と対決するなら、私でよかったと思うのだがなあ……」
秋蘭「まあ、そう言うな。姉者。霞と対決するとなると色々……な」
春蘭「ん? ああ。流れ矢か。たしかにあれをもう一度やるのは勘弁だな、あっはっは」
季衣「あ、そうだ、春蘭様。目はどうしてたんですかー?」
華琳「あら、季衣知らなかったの? 春蘭、見せてあげなさい」
春蘭「はあ……では!」
一同「うわああああ!」
808 名前:乙女大乱最終回記念 魏軍編 2/2[sage] 投稿日:2010/06/17(木) 23:11:37 ID:pBV0gLV+0
 むんと力を込めると、春蘭の眼窩からぽろんと落ちる目玉。皆が悲鳴をあげる中、秋蘭が大事そうにそれを受け取り、春蘭は素早く眼帯をつける。
秋蘭「義眼さ。そう慌てるな」
華琳「その義眼に、しぃじい? だったかしら。なにやら細工して見せるそうよ」
流琉「そ、そうなんですかー」

 少々微妙な空気の中、最後尾を歩いていた三羽烏の一人、真桜の足取りがおかしくなり、横にいる凪へもたれかかるようになる。
沙和はそんな彼女の顔を覗き込んだ。
沙和「あれ、真桜ちゃん? 真桜ちゃん、どうしたの!?」
凪「いや、私が水分補給用に持っていた竹筒を間違って飲んでしまったようで……」
沙和「顔が真っ青なのー。え? なに? 喉が痛くて声が出せない? 凪ちゃん、飲み物にまで唐辛子入れてたのー!?」
凪「い、いや。収録は長いしだな……」
沙和「ああ、どんどん顔色が悪くなるの。ああ、真桜ちゃん、真桜ちゃーーーんっ」
 果たして、真桜の運命は――!




あの声の真桜もこれで最後だなあ、とアニメ最終回を見てそう思った。

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