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663 名前:ち●この遣い曰く、[sage] 投稿日:2010/05/09(日) 10:45:36 ID:4/QAZo960
色々弱い。
恋と音々音。
二つ。

664 名前:(1/2)[sage] 投稿日:2010/05/09(日) 10:46:07 ID:4/QAZo960
「そろそろ母の日かなー?」
「母の日?」
一緒に日向ぼっこをしていた恋が耳ざとく俺の言葉を聞きつける。
「そう、母の日。お母さんに感謝する日だよ」
「相変わらず天とは不可解なのです。祖先に感謝するのは当たり前ですぞ」
寝てたと思っていたのに……。俺と恋の間で寝ているねねが答える。
「確かにね。けど、そういう日って分かってたら普段言えないことも言いやすくなるだろ?」
「むむむ」
目を閉じ、寝転びながら腕を組むねね。その仕草がちょっと可愛い。
「…………」
「どうした恋?」
急に静かになった恋。ただ、眠いとか、興味が無いではなく考えているときの沈黙。
「……セキト」
上半身を起こしセキトを抱き抱えながら俺を見る恋。
「うん、セキトだ」
当のセキトは眠いのか抱えられているにも関わらず、とろんとした顔。
「……セキト」
もう一度同じことを呟く恋。一体何が言いたいのか分からない。
「恋、セキトにご飯あげる」
恋はなにを言いたいんだ?
665 名前:(2/2)[sage] 投稿日:2010/05/09(日) 10:46:33 ID:4/QAZo960
まだ俺が理解しきれていないと分かったのか、恋はまた何かを考える素振。そして閃いたのか、今度は寝転ぶ。
「恋、ねね、ご主人様」
それぞれ指をさしながら名前を呼ぶ。
「恋殿、一体どうしたのですか?」
ねねも不審に思ったのか恋に問いただす。しかし恋は顔を朱に染めたまま何も答えない。
ん?何で朱に染めているんだ?恋にとって恥ずかしいことを言ったのかな?
恋の顔を見ながら考える。恋は俺と視線が合った途端ふいっと逸らす。照れてるのか?可愛いな。
でもこうやって見ると川の字だよな、今の並び。……川の字?
確か川の字って夫婦に子供だよな?えーと恋、ねね、俺。当てはめると母、子供、父ってか?
恋も何か意味ありげに俺達の並びを言ってたし、もしかして。
そういえば前、恋にセキトのお母さんみたいだって言った気も……。ご飯をあげていたときだっけ?
やっと恋の本意が分かった。可愛すぎるだろ!俺が悟ったと分かったか恋の顔は真っ赤だ。
「恋殿!大丈夫ですか!お顔が真っ赤ですぞっ。もしや風邪ですか!?」
恋の顔の赤さに慌てるねね。きっとまだねねには理解できていないのだろう。
「なんでもないでちゅよー、ねねちゃん。お母さんは元気だから安心してくだちゃいねー」
「なななっ!なんですかお前は!ねねを馬鹿にするつもりですか!ねねはそんなに幼くないですぞぉぉぉぉ!」
「はいはい、そうだね。えーと恋」
ぷりぷり怒っているねねをあえて無視。恋を呼ぶ。
「いつもありがとね」
悲しいかな。恋の顔はちんきゅーきっくによって遮られてしまった。
666 名前:ち●この遣い曰く、[sage] 投稿日:2010/05/09(日) 10:47:19 ID:4/QAZo960
以上。
実は恋にお母さんみたいだって言ったの無印の拠点だったり。
またね。

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