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347 名前:(1/2)[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 02:29:37 ID:dpHxsLXs0
「もうこっちには慣れたか?」
「ふむ。たまに驚くこともあるが、一般生活には支障はないだろう」
少しずつ葉が増えてきた桜並木を秋蘭と二人で歩いている。

皆と一緒に居たいという気持ちと共にこちらに戻ってきてから暫くが経った。
なんだかんだ言って皆適応力が高く、最初にこの世界のルールやら物の使い方を色々教えただけで慣れてしまった。
今日も華琳と桂花は読書、春蘭と季衣は鍛錬と向こうの世界と変わらない生活を送っている。そして俺と秋蘭は今本屋に向かっている。
俺はこちらに帰って来てから皆用にと本を買っているために日常の一部になっているのだが、今日は珍しく秋蘭から誘われた。
秋蘭曰く、春蘭と季衣には俺が買ってきた本が合わなかったので新しい本を探したいらしい。
秋蘭は春蘭と季衣の教育係を華琳から承っている。まぁ他に適した人が居ないから当然かもしれないが。
何処で知識を得たのだろう、華琳が「この世界では人に勉強を教えるときはこの服を着るのよ」とパンツスーツを秋蘭に渡していた。
たまたま着ている姿を見たのだが、うん、一言で言うと『最後のほうは水しか出なくなった』としか言えない。
348 名前:(2/2)[sage] 投稿日:2010/05/02(日) 02:30:33 ID:dpHxsLXs0
とまぁよろしくない回想はここまでにしておいて秋蘭とのデートを楽しもう。
いい機会だ。今まで気になっていたことを聞いてみようか。
「あのさ、秋蘭。聞きたいことがあるんだけど」
猫のように目を細め桜を見ていた秋蘭が振り向く。
「秋蘭と春蘭て双子だろ?なのになんで真名に違う季節が、しかも対になっている様なものが使われているんだ?」
普通は双子なら対だとしても季節は使わない気がするのだが……。
「そうだな、では私達が生まれたときの話をしようか。私達の父は生粋のギャンブラーでな」
……あれ?
「私達が生まれたときも競馬場にいたんだ。そしてその日のメーンレースを当てて意気揚々と家に帰ったら私達が生まれていたと。
それで我が父はその時のメーンレースにあやかって私達の真名を付けたらしい」
めちゃくちゃ日本じゃん!しかも現代の。なんでこんな知識を持っているんだ?
「冗談だ」
ふふっと笑う秋蘭。
「だよなぁ。いきなり言い出すから驚いたよ。秋蘭てあまり冗談を言う様には見えないからな」
「おや、私は結構冗談が好きだぞ、ご主人様」
もしかしたら俺の目の前に居るのは猫は猫でも、いたずら猫かもしれない。

以上。長すぎるってはじかれたorz

嫁からして明日は伏兵が来そうだから、見てるだけで。

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