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144 名前:冥琳曰く、[sage] 投稿日:2010/04/27(火) 23:28:10 ID:TyHvVBgY0
なにがしたいかわからないこねた。
ただ、真桜ならギターくらい作れるだろうって話。
二つ使います
145 名前:Fly me to the moon[sage] 投稿日:2010/04/27(火) 23:28:43 ID:TyHvVBgY0
こんこん
「真桜ー。ちょっといいかー?」
「んー隊長。どないしたん?」
昼下がり。たまたまポッカリ空いた時間が出来た。いつもはひぃひぃ言いながら仕事をしているのだが、最近は調子よくこなしていたおかげか。
何かしようにも、夕方から会議があるため街に出ることは出来ない。うーんと首を捻っていると、いきなりアイディアが降ってきた。
そしてそれを作れるのは真桜しかいない。てな訳で今俺は真桜の部屋にいる。
「作って欲しいものがあるんだが、今時間あるか?」
「あるっちゃあるで。さっきから『ちいさい御使い〜でもあそこは等身大〜』を作ってたんけど、つまってなぁ。
ちょうど息抜きしよー思うてたんよ」
うん、なにも聞こえない。真桜は幸運にも時間があるようだ。変な気を起こさせないように多少無茶なことを頼もうか。
「じゃあ頼めるか。えと……」
「ふんふん、なんや、結構簡単やん。こんなら隊長でも作れるんちゃう?」
「まぁそうなんだけど、意外と繊細なんだよ。少しでもずれるとかなり狂う」
「ふーん。分かったでぇ。、うちにまかしときぃ。ちゃちゃっと造るさかい、隊長はうちの頭撫でながら待っとってな」
よく分からないけど、俺は完成するまで真桜の頭を撫でていた。

「出来たでー。いやまだ出来てへん。せやから隊長はうちの頭撫でてていいで」
「いや、どう見ても出来ただろ」
「いけずー」
まぁ、冗談は置いておいて、ちゃんと真桜は俺の要望どおりに作ってくれた。
そう、俺達の目の前にあるのは……ギター。
張三姉妹のライブを見ていると、やはり音楽の力は大きいと思う。そんなことを考えていたからか、無性にギターを弾きたくなったのだ。
「ありがとな、真桜。俺の想像を忠実に再現してるよ」
「へっへー。んで、隊長。これ、なにするもんなん?」
「あぁ、この紐……弦って言うんだが、を適当な位置で押さえて音の高低を調節しながら音を奏でるんだ」
二胡や三線はまだ無い時代なのか?俺は丁寧に真桜に説明する。
146 名前:Fly me to the moon[sage] 投稿日:2010/04/27(火) 23:29:07 ID:TyHvVBgY0
「へー、因みに隊長はこれ弾けるん?」
「簡単なのはな。お世辞にも上手いとはいえないが」
「弾いて、弾いて。うち、隊長がそれ弾いてるの見たいー」
「まぁ、作ってくれたし、いいか。余り下手でも笑うなよ」
「分かってるーて」
チューニングを簡単に済ませる。さすが真桜、何か想像を絶する力が作用しているとしか思えないほど、完璧な出来だ。
どこか押さえると爆発……とかないよな?
「じゃあ、いくぞ。〜♪」
「へぇ、結構優しい音やね。それになんてゆーかしっとりする曲。隊長これなんて曲なん?」
「『私を月に連れて行って』だよ。俺の世界では結構有名な曲だ」
ギターを弾く手は止めずに答える。何故か真桜の顔が真剣になる。
「月って空に浮いとる月?隊長の世界では月には行けるもんなんか?」
「簡単ではないけどな。何人かは月に行っているよ。まぁ捏造かもしれないって話もあるが」
俺の答えの何に満足したのか、真桜は満面の笑みになる。それが気になり俺は手を止めて尋ねた。
「いきなり笑い出してどうしたんだよ」
「んー。内緒」
「教えろ、隊長命令だ」
「子供!隊長子供!」
「うるさい」
「はー。仕方ない。ただ、そうただ、もし隊長が天に帰ってもうちが迎えにいけるって思っただけや。
隊長の世界では月に行けるんやろ。あんな遠くにあるお月さんにいけるんや。
せやったらうちは隊長に会いに行く。何があっても、意地でも。うちは隊長のためやったら何でもできるんやで」
「真桜……ありがと」



「隊長!私も隊長のためだったら何だって出来ます!」
「凪ちゃん。減点なのー」
147 名前:冥琳曰く、[sage] 投稿日:2010/04/27(火) 23:31:25 ID:TyHvVBgY0
以上でやんす。
関西弁?真桜と霞が使う方言って上手く使えないなぁ。

個人的には中の人つながりで稟でやりたいかなーと思いつつ。

きっと真桜なら鳥人間コンテストの飛行機ぐらいならトライ&エラーで作れそうだ。

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