久々に無印やり直してたら電波を受信したので映画の予告編風に書きなぐって見る

「私はあなたが本当に天からの御遣いかどうかなんてどうでも良いの。けれどあなたの名
は、これから天下を望まんとする私にとって大いに役立つわ。だからこの曹孟徳が拾って
あげる。精々私の為に力を尽くしなさい。──北郷一刀」

──出会いは偶然か、それとも宿星に導かれた運命か──

「北郷ぉぉぉ────ッ！！貴様、そこになおれぇぇぇ────ッ！！」
「やれやれ、また姉者を怒らせたのか、北郷」
「やれ！やっちゃいなさい！さっさとその変態を叩っ斬ってやりなさいよ！」

──賑やかな仲間達との──

「兄様、これ作ってみたんです。食べてください」
「あーっ！兄ちゃんだけずるい！ボクも食べるー！」

──穏やかな日々──

「まさか彼が新たな外史を紡ぎ出すほどの存在だったとは、ね」
「奴は──北郷一刀は俺が殺す」

──日常はやがて終わりを告げた──

「朝廷からの勅令が来たわ。『天下を乱す黄巾党を討伐すべし』だそうよ」
「フン！この期に及んでようやく腰を上げるだなんて、なんて無能揃いなのかしら」
「けれどこれは良い機会だわ。この機に天下へ曹魏の名を轟かせ、我が覇道の足掛かりと
する！各員、奮励努力せよ！」

──時代は戦乱へと向かう──

「ねぇ、アンタ達曹操軍の人達でしょ！？お願い、この子を──月を助けて！！」

──心優しき少女は、大逆の汚名を被り──

「うがああぁぁぁぁ────ッ！！」
「お、お止めください、恋殿──ッ！ねねは、ねねはその様な恋殿のお姿を見たくはあり
ませんですぞ──ッ！！」

──天下無双の戦士は、心無き兇獣と化す──

「孫策が暗殺された！？」
「それも首謀者はこの私だと言う噂が流れているそうよ」
「そんな馬鹿な！華琳がそんな真似する筈がないだろう！？」
「これは何者かの罠ですねー」

──策謀が渦巻く大陸──

「星、朱里、お前達は皆を率いて魏に降れ」
「お主はどうするのだ、愛紗？」
「私は、あの方の下へ往く」
「……だが、今のあの方の心にお主は──いや、我等の内の誰一人すら……」
「たとえあの方が私を忘れているとしても、私はあの方の傍に居たい。私は天下の万民よ
りも、あの方の──桃香様の微笑を取り戻したい。共に死ぬと誓ったあの日、桃香様の笑
顔を守り続けると言うのが、私のもう一つの誓いだったのだから」
「そう言う事なら鈴々も一緒に往くのだ。桃園で誓ったのは愛紗達だけじゃないんだもん
ねー。そしてあの真っ白い奴等からお姉ちゃんを取り戻すのだー」

──引き裂かれた絆は元に戻るのか──

「誰だ、貴様！？」
「私の名は干吉。あなたの味方ですよ、孫仲謀殿？」
「味方だと？フッ、生憎だが他人の城へこっそり忍び込むような輩を、私は信用しない。
誰か──」
「憎くはないですか？あなたの姉を殺した者達が──」

──悪意が英雄の心までもを黒く染めていく──

「こうしてはどうでしょう？そこに居る彼──北郷一刀殿を殺せば、この外史は特別に残
しても良い。悪くはない話だと思いますよ。あなた達の愛する曹操と共に永遠を生きられ
るのですから」
「莫迦を言うな！北郷を失って一番悲しむ御方が誰だと思っている！？華琳様の涙の上に
生かされた世界など、我等が望むと思うてか！」
「姉者の言うとおりだ。ましてや北郷は我等にとっても大切な存在。お前達などに殺させ
はせんよ！」
「ならば奴と共に死ね、木偶人形どもが！」

──終端を迎えようとしている世界で、武士（もののふ）達は懸命に駆け続ける──

──そして、恋人達は──

「華琳！」
「一刀！一刀、一刀、一刀ぉぉぉ────ッ！！」


　魏√無印風　何時か公開するかも


「ぶるああぁぁぁぁ────ッ！！」