私の本能とまらない。
驚愕のロリ華琳第三話。
注意
華琳様がチートです。年齢的な意味で。
一刀君が適当です。でたらめ的な意味で。
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今日も大丈夫なはず!今日はひな祭りのロスタイム!
だんだん華琳様が幼くなっていく気がしなくもないです。
「なぁ、お前」
「……なんだ?」
「それ、おかしくないか?」
果てしなくデジャヴ。
「俺にどうしろと」
「ふん、私も学んだのだ!華琳様!私も秋蘭に聞いて揺れない馬の捌き方が出来るようになりましたので、どうぞこちらへ!」
「や。あにゃたの前だと、胸が頭に当たって髪型が乱りぇるもにょ」
「しょんにゃーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
俺たちは黄巾党の討伐をしている。華琳(が秋蘭に言わされた)の一声で始まったアレだ。
そして遠征のためにはもちろん移動するのだが、そこは秋蘭。俺の教育係は伊達ではない。
絶対必要になるからと、文字や、孫子などに頭脳を使ったあとに必ず体を使うものも教育してくれた。
それは乗馬に始まり、弓の基礎、鎧を装備したときの体の使い方、槍兵がどう攻めてくるかなどなど。
その日が終わるときにはヘトヘトになっているのだが、自分のため、軍のため、そしてなにより華琳のためと思うと毎日消化することが出来た。
そのため、俺は様にはなってはいないが、一人で馬に乗れるようになったのだ。
しかし、今まで一人で馬に乗ったことが無い。なぜなら……
「もう少ち、揺れを少なくちてほちいのだけれど」
華琳が首だけを捻り、顔をこちらに向けてきた。言っている内容に反し、笑顔だ。
# # #
訓練は秋蘭が俺の後ろに乗り捌き方を教えてくれたのだが、そろそろ一人で乗れるだろうと秋蘭が口にしたのと丁度。
「あら、かじゅと。結構さまになってりゅじゃない」
……絶対どこかで見てた。タイミングが良すぎる。
「そうだな、北郷も一人で乗ってみるか?……いや、ある程度緊張感があったほうがいいかもしれない。
華琳様と一緒に乗ったらどうだろうか?華琳様、お付き合いよろしいでしょうか?」
「ち、ちかたないわね。いい、かじゅと。わたちといっちょに乗れりゅのを光栄に思いなしゃい」
と言いながらチョンと秋蘭の手で俺の前に乗せられた華琳。小さくえへへと聞こえたのは幻聴か。
恐ろしく緊張したが、馬は上手く動いてくれたのでほっとしていた。が後日秋蘭から聞いた話だと、あの時は華琳が馬を捌いていたらしい……。
この日以降乗馬の訓練は華琳の予定とあう日に変更となる。
# # #
先ほどの文句は俺にとっては正直嬉しいのだ。暫く影で華琳が馬に指示を与えていたらしく、完全に俺が捌いていたとは言えなかった。
しかし、忍耐強く訓練に付き合って貰った結果、今では俺の指示だけで動かすことが出来るようになった。
それから華琳はたびたびあのような軽口を叩くようになった。つまり俺にとっては信頼の証。何度心の中でガッツポーズをしたか。
「報告、ここからいい感じの遠さに砂煙が上がっているのを確認しました。おそらく黄巾党と思われます」
「春蘭、先鋒を率いて救援に向かいなしゃい。桂花もいっちょにいってあげて。
わたちと秋蘭は本隊を率いて向かうわ。かじゅとは早く駆けれにゃいんだから」
春蘭と桂花からかなり痛い視線が。しかし二人とも華琳の命令が絶対のため、急いで救援に向かう。
「死ね。自分の出した精液で溺死しろ!」
うん。素直な子は好きだよ、方向は考えて欲しいけど。
「フーーーーーーーーーーーーーーッ(ただいま戦闘中)」
……
「ぅにゃぁ〜(戦闘終了)」
俺たちが先鋒に追いついたときにはすでに戦闘は終えていた。春蘭と桂花の方へ向かう。
「二人ともだいじょぶかちら?」
「はっ、あの程度のものどもに華琳様の手を煩わせる私ではありません」
「華琳様ー!見てましたかー!」
「ところで姉者、そこにいる子は一体誰だ?」
「あぁ、さきほどの砂煙はこの子が黄巾党と戦っていたからだったんだ。近くの村に住んでいる許緒と言ったな。
許緒よ、こちらにいるのが華琳様だ。私の主で州牧をなさっておられる」
「州牧!じゃあお前らが何もしないからっ!」
今まで春蘭と談笑していた女の子がいきなり華琳がいる方に、てか俺の方に向かってきた。
「ちょーーーーーーっ」
「かじゅと、おちちゅきなしゃい。あにゃたも王の横にふさわちい人間になりなちゃい」
何故華琳はこんなに落ち着いているのかっ!そして女の子が目の前に来た!と思ったらそれより先に見慣れた黒髪が間に入ってきた。
「春蘭!」
「べ、別にお前を助けたんじゃないんだからな!」
「姉者、それではまるで北郷を助けたと言ったようなものだ」
「何ぃぃぃいぃいぃ!」
「どけっ、そいつのせいで、ボク達は!」
「落ち着け許緒。ここは華琳様の領地ではない」
「馬鹿ね、春蘭。華琳様の真名を言っても分かるわけ無いじゃない。許緒、ここにいるのは曹操様よ」
「曹操様!曹操様って隣の州牧で、善政をしているって噂の?勘違いしちゃった。ごめんなさい」
?何故この子は俺に握手を求めているのか?……まさか!
「良いか、皆落ち着け。特に華琳とそこの子。俺は曹操ではない。北郷一刀って一応天の御使いをしている。そして曹操は、君の目の前にいるこの子だ」
……何か出発の際の軍議といい最近割りにあわないんだが。
「まっさかー。曹操様面白いなぁ!」
「ゴメン、本当のことなんだ。ほら、皆も言ってくれ」
「わたちが曹操よ」
「この方が華琳様だ!」
「華琳様がこんなブ男なわけないでしょ!こちらの方が曹操様よ!」
「まぁ、北郷も華琳様の一部かもしれないな」
皆一気に言うな!あと秋蘭、何かおかしいから。確かに最近抱っこして歩いているから足の様なものだけどさっ。
「……ほんと?」
コクコク。
「ごごごごごめんなさい!まさか曹操様がこんなにちっちゃいなんて!」
―ビキッ―
また、空気が死んだ。ここで動かないで、いつ動く、俺!慌てて手綱を放し華琳をぎゅっと抱きしめる。そして華琳の耳元に口を添えて、
「華琳、俺は今の華琳がお気に入りだよ。いつでも抱っこできるし、馬に一緒に乗って気がついたけど、俺に丁度良いんだよ、今の華琳の高さが」
「し、しし、しょう。かじゅとは今のわたちがしゅきなのね?ならいいわ。わたちも王だもの。寛大にゃのよ。
えっと許緒だったかちら。ここはかじゅとに免じて気にしにゃいわ」
「ありがとうございます!そうだ曹操様、お詫びに御飯食べてってよ!ボクの友達にすっごい料理の得意な子がいるんだー」
「しょう。だったらごちしょうになろうかちら」
良かった。華琳も落ち着いてくれたようだ。この際、華琳を抱きしめたときに聞こえた、「殺す、あいつ殺す」とか「毒ならばれないかしら」は忘れよう。
「北郷、良く華琳様を抑えたな」
急に秋蘭から耳打ち。気が付くと彼女の手には俺が乗っている馬の手綱。どうやらフォローしてくれていたらしい。
おそらくだが俺が華琳を止めなかったら秋蘭が止めていたのかもしれない。
「別に抑えたわけじゃないよ。ただ俺は本音を言っただけだ」
「なるほどな、それは良かった」
彼女独特の、裏が分からない笑みを浮かべ自分の馬に戻る。さて許緒の村に向かいますか。……許緒?もしかしてあの許緒かな?へぇ。また女の子か。
「季衣!お帰りなさい……いらっしゃいませ?」
季衣に連れられ俺、華琳、春蘭、秋蘭そして桂花の五人が家の中に入る。そこには突然の来客に驚いている少女の姿。
「流琉、ただいまー!この人たちは隣の州牧さんの曹操様と、そのご一行様。流琉の料理を食べて貰いたくて呼んだんだ」
「季衣!州牧様って!今良い食材なんてないよ」
「いいわ、気にちないで。わたちは王だから寛大にゃの。ね、かじゅと」
俺に抱っこされている華琳が答える。何か華琳の琴線に触れたのか先ほどと同じ台詞を繰り返す。
「あぁ、そうだね。俺たちが急に来たのが悪いんだ。そんなに気にしなくて良いよ」
「そんな!私も料理をする人間の端くれです。良い食材はありませんが、全身全霊をこめ調理をしますので、しばしお待ちを」
少し待って出てきた料理は予想以上に美味しかった。
また、その合間に季衣から村の問題を聞いて解決した。詳しくは原作でw
さらに、そこから二人を勧誘し成功した。
そして夜が明けた。
「じゃあ、町に戻りまちょ」
「はい、一回情報を整理した方が良いかもしれません」
許緒達から聞いた話だと最近になって賊の動きが以前と変わったらしい。なにやら統制が取れている印象を受けたそうだ。
なので、俺達は一度陳留に戻って情報収集をすべきとした。
*拠点*華琳+季衣、流琉
「あれ、兄ちゃん。早いねー」
「兄様。今日は華琳様と一緒ではないのですか?」
朝食を取るべく食堂に向かったら先客が居た。
「あぁ、華琳はまだ起きてないんだよ。昨日夜更かしをしちゃってね」
昨日、何故かハイテンションだった華琳。そのせいなのか、寝れないらしく俺の部屋にやってきて話をせがんで来た。
こっちでは殆ど華琳と行動しているため、俺が話せることといったら向こうの世界の話になるのだが、話題を選ばないと前の様に心配を掛けてしまうかもしれない。
結果、俺が話したのは「不思議の国のアリス」。あらすじ程度しか覚えていなかったので、かなり脚色したが。
華琳は年相応の反応を示し、登場人物に身近な人間を当てはめて楽しんでいた。曰く、
「かじゅとはアリチュね。同じ境遇だち」
「わたちは白兎。かじゅとを案内ちゅるわ」
「秋蘭はチェシャ猫。神出鬼ぼちゅで、いちゅも笑顔だから」
などなど。見ていて可愛らしい。そしていつの間にか眠ってしまった華琳。
「お休み、お姫様」
髪にキスを落とし、起こさないように寝台を出ようとする。が……
「華琳、いい子だから離して」
いつの間にか胴に腕を回されていた。指を一本一本外そうとするが、むずかり顔を胸に押し付けてくる。
「仕方ない」
ため息一つ落とし、一緒に寝たのだった。
季衣と流琉の二人と談笑をし、もう華琳は起きたかなと部屋に戻る。
「かじゅと〜」
戸を開けた途端抱きつかれた。もちろん相手は華琳。泣いていたのか目を俺の服に擦り付けている。
「どうしたの、華琳?」
頭を撫でながら、尋ねてみる。
「あしゃ起きたら、いっちょに寝たはじゅなのに、かじゅとが居なくなってて……」
なるほど、俺が居なくて驚いたのか。……ん?一緒に寝た?もしかして昨日の華琳は確信犯か?
「あぁ、ゴメンね。華琳が可愛い顔で寝てたから、起こすのが可哀相だったんだ」
「いったでちょ!わたちとかじゅとは一連托ちょーなのよ。だから、どっか行くときはかならじゅわたちに声をかけて。それが天だとちても」
最後の方はぎゅっと抱きしめながら言ったため、籠もって聞こえなかったが、華琳の気持ちは伝わった。
「ごめん。もう華琳に黙って何処にも行かないよ。ほら、華琳おいで。俺は季衣達と食べたけど、まだ華琳は朝ごはん食べてないだろ。一緒に行こ」
華琳を抱っこして背中をぽんぽんと叩いてあげる。んっ。とくすぐったそうな声を上げて笑ってくれる。が、
「季衣達と食べた?かじゅとは季衣達とご飯食べたにょ?」
「あぁ、たまたま食堂覗いたら居てね。二人と済ませちゃったんだ」
「そぅ。……ねぇ、かじゅと」
「ん?なに?」
何か鬼気迫る顔で華琳が尋ねてくる。
「かじゅとは季衣達のことしゅきなの?」
「好き?あぁ、俺のことを兄ちゃんって言ってくれているし、可愛いし、一緒にいて楽しいかな?」
「ちょうなの。ねぇ、かじゅ……お兄しゃ、なんでもない、忘れなちゃい!」
何か言いかけていたが、恥ずかしくなったのか、途中で止めぎゅっと抱きしめてきた。
続?
編集後記
……驚きの第三話。またしても連日。色々考えたほうがいいかもしれない……
今回書くときに念のために原作をやってみたら、驚愕した。
季衣のときは黄巾党じゃ無かった。三羽烏の仲間になるタイミング忘れてた。
勢いで書いては拙いと再確認しましたorz今回町に帰ったのも三羽烏のためですw続くとは思わなかったんだもん。
作中にて不思議の国のアリスの話がありますが、残念ながら私は読んだことありません。(えっ?)
ただ、アリスが迷って白兎が案内する。そしてチェシャ猫はいつも笑っている。だけしか知らないのに書いてみた……。
皆さんのイメージ崩したら申し訳ないです。
えっ、拠点で季衣と流琉殆ど活躍してないって?はっきり言おう、この話は華琳と一刀、あと使いやすい秋蘭以外はモブだ!……嘘です。