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827 名前:詠曰く、[] 投稿日:2010/02/04(木) 08:30:37 ID:MBvNzjvI0
本スレから誘導されたのでこちらで4レスほど桃香
今までのネタを全て把握しているわけではないので
何か似たネタあったよーって場合は遠慮なく言ってください
828 名前:ある文官の日誌(1/4)[sage] 投稿日:2010/02/04(木) 08:31:34 ID:MBvNzjvI0
初日

今日、許昌の警備隊に配属された。
確かに、魏軍に入る事を夢見ていたが僕がなりたいのは文官だったはず。
その辺りはどうなっているのかを問いただした所、
ある程度歳の若い人材はまず、街の地理の把握や実際の空気を知る所から始まるとのこと。
半年ほど警備隊に配属された後に文官として召し抱えられるらしい。
聞いていたものと大分違うが、それでも曹操様のお膝元である許昌で働けるのだからよしとしよう。
いつか、この日誌も笑い話の種になると思い、毎日の日課にしようと思う。

二日目

早速訓練が開始された。
走りこみと素振りのせいで腕を上げるのも座っているのもつらい。疲れた。
筆を持つのも辛いので今日はこれまでとする。

三日目

筋に<⊃ラ〜―――――

追記:途中で寝ていたようだ
829 名前:ある文官の日誌(2/4)[sage] 投稿日:2010/02/04(木) 08:32:53 ID:MBvNzjvI0
1週間目

疲れることは疲れたが、身体が慣れ始めてきた。
そうなると今まで気になっていなかった部分に気がつき始める。
楽進副隊長の受け持つ部隊には小隊一つにつき1人ほど、僕と同じような背格好の人間が混じっている。
気になって聞いてみた所、同じように文官候補なのだとか。
なんでも、机の上だけでは見えてこないような情報を取り入れるための手段の一環として、
警備隊に少数だけ文官候補を入れているのだという。
その案を出したのは天の御使いこと警備隊長殿であるらしい。
少しだけ恨み言を言いたくなった。

1ヶ月目

少しは小隊ごとの連携も取れ始めてきた、という事で始めて警邏の仕事をする事になった。
僕らの隊の担当は西地区だった。当然、僕らだけではなく先輩方と組んでの警邏だった。
特に問題らしい問題も起こらず、仕事は終わった。
町並みは綺麗で、しっかりと整理された大通りは田舎では考えられないものだったと記しておく。

2ヶ月目

警備隊長殿の別名が魏の種馬であると知る。
なんでも、この国の最上層部の女性は皆、隊長と閨を共にしたのだとか。
本当なのかと小休止中に楽進副隊長に尋ねてみたところ、顔を真っ赤にして
小休止時間どころか勤務時間終了間際まで正座で説教をされた。
足が痛い。疑問をなんでも口に出す癖は直らないようだ。
830 名前:ある文官の日誌(3/4)[sage] 投稿日:2010/02/04(木) 08:33:57 ID:MBvNzjvI0
3ヶ月目

はじめての単独小隊での警邏。緊張はしたが、動けなくなるほどではなかったと思う。
休日に部屋の掃除。少し重い物を持った時、筋肉がつき始めたのを実感する。
さすがに竹簡の量が半端じゃなくなってきた。
今後は週に一度、出来事をまとめるといったようにしていこうと思う。

4ヶ月目

副隊長達の喧嘩にはじめて巻き込まれる。
噂には聞いていたが目の前で繰り広げられた光景とその後始末は
食い逃げ犯やひったくりの相手など、そよ風のようなものであった。
なお、理由は季典副隊長と于禁副隊長の職務怠慢。楽進副隊長の部隊でよかったと切に思う。
後日確かめた所、楽進副隊長の部隊以外には文官候補はいないとのこと。
理由は推して知るべし。他には特筆することはなし。平和だった。

5ヶ月目

張遼将軍と隊長殿を酒家でお見かけする。声をかけたら全員酒を飲まされた。
その後、職務怠慢だと隊長殿と一緒に楽進副隊長に怒られた。理不尽である。
大食い屋台で許緒将軍と典イ将軍と隊長殿を見かける。
例にならって声をかけたら両将軍が少し不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。
数え役満☆姉妹の慰労公演があった。
警備兵として狩り出されたが無料で数え役満☆姉妹の歌を聴けた。重畳。
最近評判の服屋から曹操様と夏侯惇、夏侯淵両将軍が出て来るところを目撃。
お忍びだという事で他言無用と言われた。日誌なら問題あるまい。
831 名前:ある文官の日誌(4/4)[sage] 投稿日:2010/02/04(木) 08:36:13 ID:MBvNzjvI0
6ヶ月終了時

長いようで短かった警備隊生活も今日で終わりだ。
明日からは文官としての生活が始まる。
警備隊の皆が送別会を開いてくれた。何故か張遼将軍と郭嘉様、程c様がいた。
理由を聞くと「酒宴にウチがいなくてどないする!」
「明日から部下になる方の顔を見ておいても損は無いと思いまして」
「お兄さんの行く所に風あり、なのですよー」
と三者三様の返事を返された。
北郷隊長や楽進副隊長の送別の言葉に感極まって泣いてしまった。

6ヶ月と1週間後

なんという激務。竹簡で人が殺せるとはこういうことなのか。
荀イク様いわく「これでも大分減った方だ」との事。
以前の私ならすでに倒れていたことだろう。
自慢ではないが私は馬にも乗れず、体力にも自信は無かった。
警備隊に入れられた理由の一環は基礎体力作りのためなのではと思う。
そう思えば、文官希望で、"女"である私を最初に警備隊に配属したのか、という疑問にも答えが出る気がする。
大方、北郷隊長が進言したのだろうと思う。
ただ、元々あまり肉がついていないせいか腹筋が少し割れてきているのは困ったものだ。
今度北郷隊長に会ったらそのことで文句を言って夕飯を奢ってもらおう。
832 名前:詠曰く、[sage] 投稿日:2010/02/04(木) 08:38:02 ID:MBvNzjvI0
以上です
モブの中でも特殊パターンを想像してみました
半オリジナルになるのだろうか…?
お目汚し失礼しました

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