「爽やか沙和DAY」なんて単語が頭に浮かんでしまった休日の昼間…疲れてるのかな、儂

ふとしたきっかけで「北郷一刀一日恋人権」を手に入れた沙和。
凪と真桜とその他大多数の覇王と将からのやっかみを受けながらも何とか当日を迎える。

「隊長ー、今日は宜しくなのー」
「んー…沙和、あのさ」
「なーにー？」
「恋人を呼ぶのに『隊長』は無くないか？」
「えー、でもー、じゃあ何て呼べば良いのー？」
「そうだなぁ…『一刀』じゃありきたりだし、『カズー』は…どこの楽器だって話だな…」
「『カズ』？」
「あっ、それじゃ『カズくん』とかどうだ？」
「…『カズくん』？」
「おお、良い感じだな！それじゃ腕を組んで、と」
手を取られ腕を組まれてしまい、何でも無い風を装ってはみるものの、じわじわ顔が赤くなる沙和。
（な、何だか本当に恋人みたいなのー！）

そんな睦まじく寄り添う二人を、物陰から１９の瞳が見つめていた。
（『カズくん』…私だってそう呼んでみたいのに…）

というわけで嫁