[戻る] []

925 名前:春蘭曰く、[sage] 投稿日:2009/12/04(金) 02:49:48 ID:IYV/FUoU0
流琉の杏仁豆腐だと思っていたら春蘭作で腹痛の8@330です。
……嘘です。

何となく寝れなくなったので小ネタを桃香。たった1レスですが……
タイトルは某えろげーちっくですが関係ありませんのであしからず。
926 名前:月は西に日は東に[sage] 投稿日:2009/12/04(金) 02:50:34 ID:IYV/FUoU0
「ふぅ」
 今夜も余り眠れなかった。ご主人様達が呉と共に魏との戦いに向かってからずっとだ。
東の空が白んでいる。井戸から水を汲み出し顔を洗う。

「じゃあ行ってくるよ月。皆無事に帰って来るから待ってね」

 ご主人様が出かけに言った言葉が脳裏によぎる。
ご主人様は大事なときに嘘をついたことが無い。だから皆無事に帰ってくる。私はそれを待っているだけでいい。
 ……そう、待っているだけ。
 持てる力全てを出して戦わなければいけないほど強力な魏軍。
そのため詠ちゃんもねねちゃんも従軍している。今成都に居るのは政が最低限滞らない人数と私と璃々ちゃん。
生まれて初めて詠ちゃんに嫉妬した。私も……私だってご主人様を横で支えたい。死地に一緒に行けるほど信頼して欲しい。
 だが、今の私は待つことしか出来ない。待つことに慣れてしまった自分が嫌になる。
私の命も、この場所も全てご主人様に与えて貰ったものだ。なのに私はご主人様に何を返したのか。

「こんな私はもう要らない。私だってご主人様の役に立ちたい」

 彼女は知らない。大戦の後三国連合が成立、初代議長となった北郷一刀の子供達の教育係をすることになる少女が居ることを。
生家の帝王学と、ある決意の下努力して手に入れた知識の全て、そして彼女本来の慈しみ、奥ゆかしさを存分に活かし訓育を進め、
後に訪れる大陸の平和の礎を作ることになる。

 結果彼女の名前は敬意をこめ永きに伝えられる。

 月御前として……
927 名前:春蘭曰く、[sage] 投稿日:2009/12/04(金) 02:53:15 ID:IYV/FUoU0
以上になります。
カッコいいというか決意した月を書きたかった。ただそれだけなので……
ちゃんと目を通してないので読みづらかったり、誤字脱字があったらすいません。

世界観は適当です。

 [戻る] [上へ]