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726 名前:ロリ祭曰く[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:29:28 ID:CYZVuetM0
どうも330です

十三号氏、>>677氏 乙です。
自分もお二人のほうに、きゃっきゃうふふ、とか、いちゃいちゃ、を書けたらなぁって思います……

んで今回は紫苑×日常で。…膝枕はありませんが
3+1で桃香予定です。
727 名前:とある家族の日常(1/3)[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:30:15 ID:CYZVuetM0
「う〜ん……どうしよう」
 今日も今日とて執務室での政務。普段はすぐそばに愛紗か朱里達がいるのだが今日は二人ともいない。
愛紗は訓練、朱里達は町へ大冒険……改め視察。
「仕方ないか」
 一回背伸びをし余り負担を掛けたくないのだがと他に相談できそうな人を探す。
「軍備関係だからやっぱり紫苑かな」
 おそらく部屋にいるだろうと思い資料を持って紫苑の部屋へと向かった。

……コンコン
「はい、どうぞ」
 中から返事が聞こえドアが開く。
「あら、ご主人様ではないですか。いかがなさいましたか?」
「軍備で分からないことがあったんだけど、ちょっと今いいかな?」
「はい、大丈夫ですよ。今お茶の用意を致しますのでこちらに御掛けになってお待ち下さい」
と言いながら机の上にあった布と裁縫道具を仕舞う。
「ん、それどうしたの?何か作っているみたいだけど」
「ええ、そろそろ璃々の誕生日なので服を作って贈ろうかと思いまして。
既製品も良いのですがやはり自分で作ったものを着てもらえると嬉しいですからね」
「そっか璃々ちゃん誕生日なのか。道理で最近どんどん大きくなってきてると思ったよ」
「あらあらご主人様。それは誕生日と関係ないのでは?」
 ……確かに。けど最近の璃々ちゃんを見ていると元気に溢れているし、とても幸せそうだ。
見ているこっちが楽しくなる感じがする。
「あっそうだ紫苑。布って余りそうかな?俺も璃々ちゃんに何か作ろうと思うんだけど、
どうせなら同じものを使ったほうが喜んでもらえそうだし」
「そんなに気になされなくても……。ですが璃々も記念になると思いますし、どうぞお持ち下さい」
 そう言いながらと余っていた布を渡してくれる。
 相談だけだったのにお茶までもらって結局長居してしまった。
728 名前:とある家族の日常(2/3)[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:30:52 ID:CYZVuetM0
「悩むなぁ……」
 今日も今日とて執務室での政務。
しかしながら頭は璃々ちゃんへのプレゼントを何にするかを考えている。
何度か愛紗に窘められたが意識はまたそちらへ。
「やっぱり女の子っぽいほうが嬉しいよな」
 考え事が口に出たらしい。横で愛紗が
「やはりご主人様は桃香様のように女性らしい方のほうが良いのですね……」
と呟いていたが、しかし今の俺には届いていない。
 女の子っぽいもの+布+俺の裁縫スキル。
 おっ、あれなら簡単に作れるかも知れない。調理場に行けば材料もあるだろうし。
 そうと決まれば政務をさっさと終わらせよう。ん?愛紗はなんでへこんでるんだ?

 そして璃々ちゃんの誕生日。
俺と紫苑、璃々ちゃんの三人は庭に。璃々ちゃんはすでに紫苑が作った服を着ている。
「はい、璃々ちゃん誕生日おめでとう。これ俺からの贈り物」
「わー!ご主人様ありがとう!ってこれなーに?」
「これはね、俺の世界にあった女の子の遊ぶもので、お手玉というんだ。こうやって遊ぶんだよ」
と二つを使って璃々ちゃんにお手本を見せる。
「すごい、すごーい!ご主人様やり方教えて!!」
 まさかこんなに喜んでもらえるとは。思いついたのがこれだけだったんだけど。
 嬉しく思いながら璃々ちゃんにやり方を教えていたら紫苑が
「あら、ご主人様四つしかありませんが……」
と尋ねてきた。
「あぁ、璃々ちゃんと紫苑の分だよ。二つずつ使って二人で遊べるようにって」
「えー!だったらあと二つ無いと駄目だよー」
「ええ、そうね。今作るからちょっと待ってて」
729 名前:とある家族の日常(3/3)[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:31:31 ID:CYZVuetM0
 あれ?なんか目の前で物事が進んでいるんだけどなんで?
「ご主人様、私少々席を外しますわ。あとこちらの中身はなんでしょうか?」
「小豆だけど……って紫苑いきなりどうしたの?」
「はい、新しく二つ作ってこようかと思いまして」
「そうじゃなくて、もしかして何か気に食わなかった?」
「そうですね」
 えっ!俺なんか不味い事したのか?
「ご主人様の分がないんだよ!皆で遊ばないと駄目なのー」
「そうですわ、ちゃんと家族全員の分を用意しないといけませんよ、ご主人様」
 二人でうんうんと頷きあっている。
なんかじーんと来た。もう二人にとって俺は家族になってるんだ。
 嬉しくなって璃々ちゃんを抱っこして高く上げる。
「ありがとう、璃々ちゃん、紫苑」
「あら、私は抱きしめて頂けないのでしょうか?」
 おいおい紫苑。
 この日は俺にも璃々ちゃんにも思い出に残る一日になった。
730 名前:とある家族の日常(おまけ)[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:32:36 ID:CYZVuetM0
おまけ
 調子に乗ってしまった俺は璃々ちゃんに三つ使うやり方を見せてあげた。
それを喜んだ璃々ちゃんが会う人会う人に
「ご主人様ってすごいんだよ!仙人みたいなんだっ」
と発言してしまい俺はみんなの前ですることに……
 すると蜀軍に謎のお手玉ブーム到来。
 それだけだったらよかったのだが何故か教えるのだけでなく、皆のお手玉を作るのも俺になってましたが……

おまけ2
「ご主人様お聞きしたいのですが……」
「ん、どうしたの?」
「ええ、私と璃々に頂いたということは二人を夜、手玉にとるという暗喩でよろしいでしょうか?」

お手玉が三国志の時代にないであろうこと、お手玉が語源なため出せなかった小ネタ。

おまけ3
「いい璃々。ご主人様は貴女に期待しているわ。
だからそれを使って袋状の二つの玉の弄……使い方を覚えなさい」

……ノーコメントで
731 名前:ロリ祭曰く[sage] 投稿日:2009/11/08(日) 18:34:29 ID:CYZVuetM0
以上です。
果たして誕生日プレゼントの習慣はあるのでしょうか?

ロリ祭……たまらんです

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