- 878 名前:鬼畜王文台 ◆C6nfqQUYs. [sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:35:10 ID:GxuL0S3k0
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第七章三節が仕上がったので投下。
次の四節ではいよいよ劉軍が登場します。
ただし、劉備軍のメンバーには大きな欠員がある、とだけ現時点では申しておきます。
- 880 名前:1[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:36:23 ID:GxuL0S3k0
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???「大陸か………」
???「懐かしい……果たして、いつ以来となるか……」
???「ヤツに会うのも何時ぶりか………ふぅむ」
???「………とうっ!」
???「…………あたたたた。私としたことが、着地を失敗するだなんて……」
???「腰は漢女の命だっていうのに……髪も、おひげも、焼け焦げたりしてないわよねぇ……?」
???「……うおぉぉっと! 下着の紐が焦げて千切れそうになってるじゃない。あぶないあぶない……」
???「こんな事もあろうかと、替えの下着を持ってきてて助かったわん」
???「さぁて、ここはどこの外史かしら……?
愛しのご主人様が来る前だったらば、私としては理想的なんだけれど……」
- 881 名前:2[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:37:29 ID:GxuL0S3k0
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一刀「……うぷっ!」
蓮華「どうしたの一刀?真っ青な顔して?」
小蓮「あれー? もしかしてぇー、船酔いー?」
雪蓮「あら?乗りっ始めからそんなんじゃ、先が思いやられるわよ。帯方まで先は長いんだから」
煌蓮「そうだぞ坊主。あたしらぁ帯方で積荷の入れ替えをして、そこから楽浪に入らんといかん。
一応あそこも呉の領地の一部だからね」
冥琳「正確には、呉とゆかりのある地域、と言うべきだな。
魏の洛陽からは、あまりにも遠すぎてあの辺境の絶域まで支配しきれておらぬのだよ。
せいぜい、遼東までがやっとというところだな。
その楽浪の魚市場で、公孫伯珪殿と待ち合わせしている」
雪蓮「あそこの睨みもあるから、曹操は江南に簡単に攻め入ってこれないのも事実ね。
劉備には悪いけれど、保護してもらって少々利用させてもらったわ。
ま、今は戦乱の世だしね どうもあそこの連中って、胡散臭いのよねー」
一刀「……俺を無視して話を進めないでください。 というか、船酔いなんかじゃないから」
- 882 名前:3[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:38:20 ID:GxuL0S3k0
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……そう。
今日、孫一家と冥琳、そして俺は、漁船に扮した船団で
帯方の出城を治めている刺史、魯粛って人に会いに行く。
そのついでに楽浪の魚市場に寄って、呉と内通している公孫賛さんを連れ帰って建業に戻る、という算段だ。
その魯粛さんに会って軍務のやり取りをするのは雪蓮・冥琳・煌蓮さんの、上の三人の仕事。
楽浪で公孫賛さんと待ち合わせするのは、俺、蓮華、シャオの、下の三人の仕事だ。
思春と明命は別の船で、周囲に敵の影がないか常に警戒する役目を担っている。
さらに漁師や海賊・江賊上がりの腕自慢の兵たちが護衛や水先案内を務めてくれているので、
警備に対する心配はないだろう。
彼ら海賊仲間の伝で、楽浪に着いたときの手はずも整っているはずだ。
実際、俺たち呉の船団の周りには、漁船や海賊船が何隻か同行していた。
彼ら民間船が同行していて問題ないのか兵たちに聞いてみると、
『なぁに、困ったときはお互い様ってのが俺たち海に生きる者の取り決めでさぁ。
あいつら賊共は悪ぃ奴らしか襲いませんや、みーんな仲間内ですぜ、がはははははは』
と豪快に笑い飛ばしていた。
ちなみに亞莎・穏・祭さんの三人は、建業で留守番だ。
彼女たちには、ほかにやって貰うべき重要な役目がある。 曹魏の攻め手からの、首都建業の防衛任務だ。
- 883 名前:4[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:39:00 ID:GxuL0S3k0
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冥琳「北郷、帯方まではまだ長い。今朝方はまだ夜も明けない
寅の時(午前四時ころ)に文台様に叩き起こされたそうではないか。
漁師の朝は早いからな。普段辰の時(午前八時ころ)起きのお前には辛かろう。
今のうちにしっかり休んでおけ」
一刀「そうだな…うん、ありがとう。実は朝から、眠くてしょうがなかったんだ。
煌蓮さん、悪いけど俺、船室で休ませてもらうよ」
煌蓮「あいよ。今のうちにしっかり寝とき。 どっちみち向こうに着いたら、ひと働きしてもらうからね」
小蓮「わーい、かーずと、一緒に寝よっ♪ 妃の務めで、あの手この手で一刀を気持ちよくしてあげるっ」
蓮華「しゃっ、小蓮! お前は孫呉の後継者なのだぞ!? 少しは呉の王族としてのつつしみを…」
小蓮「べぇ〜だ。そんな事言ってるからお姉ちゃんはいつまでたっても
一刀をモノにできないんだよっ」
蓮華「なっ……!?」
- 884 名前:5[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:39:39 ID:GxuL0S3k0
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煌蓮「ほう? お前たち、坊主に気があるのかい?
……そうだねぇ、船の上での伽は、終わった後にゲロ吐いちまうからねぇー…。
楽浪に着いてからでいいかい? 坊主?」
雪蓮「あら? 私だって一刀のことは狙ってるのよ?
あの黄巾党の残党討伐のときから一度もしてないし、そろそろもう一回やりたいのよね〜」
煌蓮「なんだ、お前もかい、雪蓮。 ふむ、だったら、あたしも混ぜて貰おうかいね」
蓮華「えぇっ!!? 母様がっ!?」
雪蓮「あら、母様が参戦するのね。 一刀、楽浪に着いてから子種切れなんて洒落にならないわよ。
しっかり魚食べておきなさい」
一刀「……そんなにスゴイのか?煌蓮さんって」
雪蓮「すごいなんて生易しいもんじゃないわよ、六発は覚悟しておきなさい。
それとあたしが五発、蓮華が四発、シャオは三発は必要ね」
一刀「げぇっ!? マジかっ!!? 十八発って…一晩じゃとても無理だぞ?」
- 885 名前:6(終)[sage] 投稿日:2009/09/22(火) 23:40:41 ID:GxuL0S3k0
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雪蓮「別に一晩でしろなんて言ってないわよ。
母様とシャオ、私と蓮華だったら丁度九発ずつじゃない」
一刀「というか、速射弩(そくしゃど)じゃあるまいし、そんなにポンポン出せるかっての
それ以上にみんな見てるのにそんないかがわしい会話なんて」
煌蓮「それを何とかするのがお前さんの仕事じゃないか。
おっと、仲間はずれにしちゃぁかわいそうだね。思春と明命の分も考えとかんと」
…うは。俺、体持つかなぁ…。 あいつらにはいったい何発仕込めばいいんだろう。
…そういえばひとつ気になったことがある。
楽浪といえば、天の世界で言うあの悪名高い、北朝鮮の平壌のことだ。
政情的な不安材料はないのだろうか? とはいえ、双方の時間軸はあまりにも離れすぎているが。
煌蓮「だぁ〜いじょぉぶだって、心配無用さ。
まぁちっとばかし気難しい面もあるけど、普通に相手してりゃ、みんないい連中さ」
なるほど、なら大きな心配は要らないだろう。冥琳と煌蓮さんに任せておけば事足りるか。
俺は船室に戻ると、布団に横になり、しばしの休息をとるのだった。
第七章三節終了 四節に続く
以上です。ありがとうございました。