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678 名前:ほ ◆toTB/4qYnw [sage] 投稿日:2009/09/19(土) 23:17:34 ID:fatwZoVE0
みょーに投下し辛い⊂⌒〜⊃。Д。)⊃
まー素人妄想なんで生暖かく、朱里っぽく罵って頂けると幸い。

4レスほどおかりしまーっす。
679 名前:黄巾√1章1/4[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 23:20:05 ID:fatwZoVE0
黄巾√ 1章  歌姫、ここから。


街について。どこをどうみても現代、じゃーないなぁ。
賑わってはいるんだけど、昔の中華風とでもいうのかな。 そんな雑踏。


「えーっと。 とりあえず宿でもとろっかー」
「ん、そうね。だけど姉さん、余裕はないから。」
「わかってるわよー 4人一部屋でいーよねー?」

「え、ちょっと俺一緒?!」
「あーそうね 出会ったばかりで同じ部屋にって、ちぃもちょっと気になるなぁ」
「そんなの縄で縛っておけばいいじゃない。2部屋も取るお金はないから。」
「仕方ないよねー 私達のミ・リョ・クには我慢できないもんねぇ」
「ちょ、まてまてまて! 縛られなくったって何もしないから!?」

「まだ全部は信用できない。 …実際余裕はないの。」
「ちょっとなにか方法考えようよ、な?な!」

〜〜〜〜


「そっかー 旅芸人って苦労も多いんだな。。 同じ街でファン増やしたほうが良かったりはしないの?」
「ふぁんってなんの事ぉ?」
「あ、そうか。 えーと、聴きに来てくれたり、応援してくれる人たち?」
「ふーん、ちぃ達の歌を好きになってくれた人たちのコトかー。ふぁん、っていうのがあんたの国の言葉なのね?」
「まぁね。たぶん馴染みのない言葉、結構使っちゃうと思うけど、その時は教えてほしいな。」

普通の言葉は通じるのに、外来語は通じない、か。妙な気分だなぁ…
いやいや会話が出来るだけ有難い、よな。
680 名前:黄巾√1章2/4[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 23:21:38 ID:fatwZoVE0

「それで、わたし達が旅芸人の理由だっけ?」
「そんなの決まってるじゃない! 一人でも多くの人に、ちぃの魅力伝えなきゃもったいないもん!」
「ちぃ姉さん、私達、でしょ。 言ってるコトは間違ってはないけど。」

「まだね、いくつかの街まわっただけなんだけどー みんな歌を聞く余裕とか気持ちとか、無くしちゃってる様に感じちゃうんだー」
「だから私たちが歌うの! 私たちの歌聴いて、みーんなが元気になればなーって」
「ま、そいうこと。いろんな街で歌ってると暮らしぶりとかも良くわかるし、ね…」

「うん、そうだねー 税が高すぎるーとか、役人が何もしてくれないーとかばかりだったよねー」
「そーいう気持ちも、みんながなんとか出来るよーにって思いを込めて詩をつくるんだ、ちぃは。」
「お姉ちゃんだっていっしょだもん。私たちの魅力なら、込めた思いぜったい伝わるって自信あるもんねーだ」

「正直、まだ駆け出しだから。夢も理想があっても日々暮らせなきゃダメなのよ、姉さん?」
「もーわかってるもんー でもでもやっぱり目標は大陸一だもんねー」


「でもそっか。そういう時代、なんだよな…  3人もなんとかしたいって思いがあるんだな。」
「私達の歌がどこまでみんなの力になるかは判らないけど。なにもしないでいたくはないから。」
「希望を持てたとか言って応援してくれると嬉しいんだよー? わたしがみんなを歌で導いてあげるんだもん」
「てんほー姉さんたら、そんなコト考えてたのー? いいじゃない、みーんな虜にしちゃえば争いなんか起きないんだから…」

なんとなく。
このコたちが自分達のためじゃない、なにか大きなものに一生懸命立ち向かおうとする思いがあるんだと。
そう感じて。

「姉さん達、そのためにはしっかり活動していかないとダメなんだからね。当面は資金作りと街頭演奏よ。」
「そーだねー お金もっとほしーよねー」
「おいしいご飯たべたーっい!宿だってもっともっといいトコ取りたいんだから!」
「当面は我慢。…ただ街頭だけじゃ資金もなかなか貯まらないのはきついわね。」
681 名前:黄巾√1章3/4[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 23:23:17 ID:fatwZoVE0

「だから北郷さん、でしょ? あんた天の御遣い様なんだし、いい案あるんじゃないのぉ?」
「ちょ、まてまて。この時代の人間じゃないけどなー出来るコトなんてなにも…  いや何かあるかな?」
「天の御遣いのうわさは結構広まっているから。私は私たちの活動が天の導きって風評だけでも使いようがあると思う。」
「んーでもなー お金の工面、もしかすると役に立てるかもよ?」

「へぇー北郷さん、なにかいい案ありそ?」
「んっと。例えばコレなんかどうかな?」

「うわっ、これ紙? こんな真っ白い紙なんて初めてみた!」
「すごいですね。しかも一枚一枚がこんなに薄いなんて。」
「あ、やっぱりまだ紙は高価なんだ。ノート新品の持ってて良かったー」
「のぉと? こおいう物の事を言うのですか?」
「そうそう、コレでね、色々勉強したコトとか書き込んで…」
「す、墨いらないのぉぉ!? なにこれ、なにこれ?」
「あ これはシャーペンっていってね。筆記用具の一種かな。」
「これ欲しいなー 作曲にすっごくよさそー」
「張角さん、作曲するの?」
「うん、だいたい私がつくるんだー 作詩はちぃちゃん、れんほーちゃん2人がねー」
「おーそっかー ちゃんと役割決めてるんだな。 で、これなんかはある程度のお金になりそう?」

「結構なお金になると思う。 …けどいいの?必要なものなんじゃない?」
「後々のこと考えると全部〜ってわけにはいかないか、な。 じゃ、1冊だけ残して、と」

…あれ? なんか教科書と雑誌の間に見慣れないものが。。

「なんだこれ? 俺こんなのもってたっけ? えらく古そうな… 太平…要術…?」
「なーに?北郷さん、その竹簡〜」
「いや、俺こんなの持ってたかな? 漢字だらけで内容もわからん…」
「ちょっと見せて。 えーっと  …北郷さん、これ天の?!」
「どした、そんなびっくりして? 正直まったく覚えのないものだけど、それがどうかした?」
683 名前:黄巾√1章4/4[sage] 投稿日:2009/09/19(土) 23:26:08 ID:fatwZoVE0

「すごいわ、これ… 上手く使えば私たちが大陸一の芸人になるのだって夢じゃない。」
「え、ホントホント!? やっぱり北郷さん、御遣いなんだー」
「てんほー姉さん、あれだけ間違いないわよーとか言って、いまさらぁ?」
「いーじゃなーい。ふうせつ?ってだけじゃなくって凄い知恵ももってたんでしょー?」
「うん、思いも付かなかったいろんな手段や方法が載っているの。疑いようもないわ。」

「えっとね。北郷さん、これからは私のコト、天和って呼んでね」
「あ、姉さん抜け駆けー! 私の事は地和ね、わかった?」
「私も信用する。 …人和。」

「なんか俺自身の力じゃ全然ないんだけど… いいのか?信用してくれて。」
「とーぜんでしょー あんたはもう私たちの後見人だからねっ!」
「だねだねー 天の御遣いに導かれた可憐な歌姫… ああん、お姉ちゃんどーしよー」
「どうもしない。でも北郷さん、私たちの力になって欲しい。ダメ、かな?」


「おう、わかった。行く宛なんか無いしね。なにが出来るか判らないけど精一杯、みんなの夢、手伝ってみるよ。」
「俺、真名はないけど強いていうなら一刀が真名になるかな。 そう呼んでくれると嬉しいよ。」

自分がなぜここにいるのか、なぜ3人と共に行くのか?
そんな疑問より、大陸に響く3人の歌声を聞きたいのかもしれない。
自分の力、なんて何があるかわからないけどね。


「じゃーさっそく資金作って作戦開始ー!かな?」
「「おー!」」
「…おー」


お目汚し失礼〜  お借りしましたm(_ _)m

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