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25 名前:一刀さんの嫁占い ◆c4s5r8PI0U [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00:11:51 ID:QzGpbeaM0
あー。前レスでやっちゃった。
なんであんなことしてしまったんだろう。
七乃×焔耶だと!
共通点なんてないぞ!
ぎりぎりいっぱいだよ!
一刀もほとんど出てきません。
とりあえず書いてみたんで暇つぶしにどうぞ。
3レスほどで桃香
26 名前:1/3[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00:12:51 ID:QzGpbeaM0
ここは成都のとある呉服屋
「どうして桃香様はお館なんかと」
 ぶつぶつと独り言を発しながら、主に似合いそうな服を探していた。
「本来なら桃香様にお似合いな服を一緒に選べたものを、お館のせいで・・・」
 ゴゴゴゴゴと背景に文字が見えそうな、気迫をかもし出す魏延。
 魏延こと焔耶は、呉服屋に一緒に行きませんか?と桃香を誘おうと思っていたのだが、
 あと一歩のところで一刀に先越されてしまい、一緒に出かけられてしまったのだ。
「くっ、仕方がない。とりあえず似合いそうな服をお贈りしてみるか。
 それが気に入られたら新たに出かける機会が出来るかもしれん」」
 しかし、自他共に認める無骨な焔耶にはどんな服が桃香に似合うかさっぱり分からないでいた。
「うーん。お洒落なぞしたことがないからな。蒲公英でも点心を餌に連れて来ればよかったか」
 そう悩む焔耶の視線の端に、桃香様と同い年くらいであろう、とてもお洒落な女性が目に付いた。
 髪が短いその女性は、どこか隠せない気品があり、豪華な宝飾を使っていなくとも、
 帽子や小さい小物、服の着こなしにより、周りの客とは一線を違えていた。
「もし、少しよろしいか?」
「はいはーい。なんでしょうか?」
「我が主に贈り物をしようと思っているのだが。私はこういうことに疎いものでな。
 すまんが、少し助言してくれると助かるのだが」
「ん〜いいですよ。私も、お嬢様の服を選んでいたのですけど、第三者の感想も聞きたかったので♪」
 あまり自信はなかったが、折角の機会だったので快く引き受けた。
「それで、その主様はどの様なお方なのですか?」
「それはだな、まずとてもお美しい。それでいて優雅であり気品に満ち溢れ。更にお優しいと非の打ち所がない方だ!
 それと身長はあなたと同じくらいだと思う。あと御髪は腰くらいまであるな。」
 ふむふむ、と頷く女性。真剣に悩んでくれているようで、彼女に頼んでよかったと焔耶は思う。
「お美しいということは、綺麗系なのですねぇ。でしたら、今回は可愛い系で攻めてみませんか?
 お嬢様は可愛いのが好きなのでそういうのは得意なんです♪」
「おぉ!か、可愛い系か・・・。きっと桃香様ならとてもお似合いになるだろう」
 何を想像しているのかデレデレとした顔の焔耶は、女性の声で我に返った。
27 名前:2/3[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00:13:48 ID:QzGpbeaM0
「では、今度は私の相談に乗ってもらえますか〜?私も主であるお嬢様への服なんですけど
 ここには中々似合う服がなくて困っていたんですよ。他にいい呉服屋さんご存知ですか?」
「むむ。では、桃香様にも似合いそうな服もここにはないのか。
 おっ!そうだ。一軒特別な店を知っているぞ。そこに案内しよう」

「ここだ、七乃殿」
 道中真名の交換を終えた二人は目的地に着いた。そこは、よく一刀が意匠を頼む職人が営む店で、
 月と詠のメイド服や翠のゴスロリ服が作られた呉服屋でもあった。
「此処は先ほど言ったように、我が主の一人がよく意匠を頼む店でな。
 もう一度言うが桃香様ではないぞ!もう片方の、ろくでもない方だ!」
「はいは〜い、あ・い・す・る。お館様の方ですね〜。確かに見たことないような服がいっぱいありますね」
 愛する。という言葉に反論したかった焔耶だが、恥ずかしかったからか、そのまま話を進めた。
「天の国の意匠らしい。めいど服やらごすろり?あと、なーす服とかせーらー服等よく分からん物が沢山ある」 
「焔耶さん!ここはすばらしいですよ!お嬢様に似合いそうな可愛らしい服が沢山あります♪
 焔耶さんの、もう一人の主様に似合いそうな服もあると思いますよ〜」
 目をキラキラさせた七乃が自らの主に似合う服を選んでいると、焔耶から声がかかる。
「そういえば七乃殿の主殿はどんな方なのだ?」
「お嬢様ですか?お嬢様はとても可愛らしい方ですよ。見ているだけでご飯三杯いけちゃいます♪
 それにとてもおばかさんなんです。そこがまたすっごく可愛らしいんですよ〜♪」
 イヤンイヤンと顔を振る七乃を見て、渇いた笑いしか出ない焔耶だか、一部気になった事を聞く。
「にしても、主を馬鹿と言うのは、いささか問題があるのではないか?」
「馬鹿ではなく、おばかさんなんです。可愛いおばかさんは何をしても許されるんですよ。知りませんでした?」
 そう力説する七乃の目には力があり、説得力があった。
「む、そう言われると桃香様もあまりお仕事は出来ないようであったな。あれはおばかさんと言えるのだろうか
 天然やら間が抜けているとは言われているが。それによく"ぽけ〜"とした顔している場面にも出くわすな」
28 名前:3/3[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00:14:45 ID:QzGpbeaM0
「それは得点高いですね。見る人が見れば可愛らしいと思いますよ」
「成る程!おばかさんで天然で間が抜けていて"ぽけ〜"とした顔をしているから桃香様はやはり素晴らしいのだな!」
 そんな焔耶の中では褒め言葉となった会話を大声で話し、選んだ服の会計を済ませようとすると、ある違和感に気づく。
「あれ・・・財布が・・・。あっ、そういえばお館に先越された悔しさを、財布を使ってベットに叩きつけたんだった」
 どうかなさいましたか〜?という七乃の声が聞こえたが、いくら真名を交換した仲とはいえ、
 会って間もない彼女にお金を借りるのは悪いと思う。その時、いつの間にか店の入り口にいる一刀に気がついた。
「お館!?いつの間に。いや、丁度よかった。少しお金を貸してもらえますか?」
「えっ、あ、あぁそれは構わないんだけどね。焔耶・・・えぇっとー」
 いつもより歯切れの悪いお館を見て、ふと違和感を覚え気づく、お館はいつから店の入り口に居たのか
 そして、お館は確か今ある方と一緒のはず。
「お、お館。お館は「えぇっと、愛するお館様ってとこからかな」・・・随分と最初からですね」
 先が読めた一刀は、焔耶が言い切る前に答えを出し、冷酷な事実を伝える。
「あ、あの。桃香様は「えっと俺の後ろで黒い波動を出しながら俯いているよ」・・・・・・」
 サァッと顔が青くなり一刀の背に隠れていた桃香に説明しようとするが。
「違うんです!桃香様!わたし「私は"おばかさんで天然で間が抜けていて"ぽけ〜"とした顔をしている"んだぁ」・・・・・・」
「ごめんねぇー、あんまり仕事の出来ない主様でぇー。焔耶ちゃんも、こんな主の下で働くのは嫌だよねぇー」
 いつもと違う口調で愚痴る桃香。その桃香に一生懸命しかし何を言っているか分からない説明をする焔耶。
「うぅぅうえーん。私だってー!私だってー!」
「桃香様ーーー!違うんですーーーー」
 城に向かって走る二人の泣き声と叫び声が、夕日の色に染まった町並みに響き渡った。
30 名前:一刀さんの嫁占い ◆c4s5r8PI0U [sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00:17:57 ID:QzGpbeaM0
以上です。
美羽様も出したかったんですけど
文才不足で、ここが精一杯。
SS書いていると各キャラごとの語尾や口調が難しいですね
SS書き始めてから、無印恋姫と真・恋姫をインストールしなおしました
容量がでかいんだよ!真・恋姫!
今日はこんなところで失礼します。
では、良い嫁ライフを

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