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179 名前:秋蘭曰く、[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 23:31:06 ID:OZtGRNcg0
過疎ってるので小ネタ桃香します
180 名前:夢で逢えたら 1/3[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 23:32:00 ID:OZtGRNcg0
 それは悪夢のような光景だった。
 呉蜀連合軍の前に、不敗を誇った曹魏の精鋭は今や崩壊寸前にまで追い詰められていた。
 諸葛亮・鳳統・周瑜らの神算鬼謀は桂花達魏の軍師のそれを上回り、あらゆる策が裏目
に出ている。
 一方呂布を筆頭とした敵将達は、春蘭・秋蘭・霞と言った猛将の率いる魏の大軍を無人
の野を往くが如く縦横無尽に駆け巡っていた。
 多くの将兵が斃れ、君主である華琳までもが自ら武器を手に戦っていた。
(くそっ、このままじゃ皆やられちまう!何とか、何とかしないと!)
 絶体絶命の状況を目の当たりにし、一刀は愛用の木刀を握り締めた。
 柄に洞爺湖と刻まれたその木刀に、一刀は阿修羅と名付けた。
(何か今から俺が不思議な力に目覚めそうだ!)
 そう思った途端、本当に力が沸いて来るのを一刀は感じた。
「阿修羅、お前が俺に力を貸してくれるんだな!?」
 木刀を一振りする。
 身体が軽い。
 まるで空を飛べそうな気がする。
 と思ったら飛んでいた。
「これなら勝てる!──皆、俺に任せろ!」
 叫びながら剣を振りかぶった。
「電光剣唐竹割りぃぃぃっ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
 春蘭と切り結んでいた関羽が吹っ飛んだ。
 剣の名前が変わっていても不思議に思わない。
「電子満月切りぃぃぃっ!!」
 張飛が吹っ飛んだ。
「地球剣電子銀河切りぃぃぃっ!!」
 趙雲が吹っ飛んだ。
「稲妻重力落としぃぃぃっ!!」
 遂に呂布までが吹っ飛んだ。
 一刀の大活躍に、いつしか魏の将全員が頬を染めて見守っていた。
 そこへいつの間にか呉の大船団が押し寄せてきていた。
 しかし一刀の表情には全く焦りの色も無い。
181 名前:夢で逢えたら 2/3[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 23:32:43 ID:OZtGRNcg0
「桂花、今だ!俺がさっき考えた何だか凄い作戦で一網打尽にしろ!」
「わ、分かったわ!」
 そして呉の水軍は一瞬にして壊滅した。
 戦いが終わり、一刀の下に華琳達が駆け寄ってくる。
「流石は一刀、私の見込んだ男ね。魏の王には私よりもあなたの方が相応しいみたいだわ。
だからこれからはあなたが私達を導いて頂戴、一刀。──ううん、ご主人様」
 言いながら華琳が一刀にしな垂れかかる。
「華琳様、ずるいですぅ!私も北郷に、いやご主人様に可愛がって貰いたいですよ!」
 春蘭が豊かな胸の谷間に一刀の頭を抱え込む。
「姉者、そう言いながら自分だけ抜け駆けしようとするな。──ご主人様、私のここもも
うこんなになってしまっているぞ」
 秋蘭が一刀の手を取って自分の股間へと引き寄せた。
「ちょっと、私の事を無視してるんじゃないわよ、この無責任孕ませ全身精液ご主人様!」
 桂花は既に脱ぎ始めている。
 他の諸将も熱い眼差しで一刀を見つめていた。
「そんなに焦らなくてもちゃんと全員相手にしてやるって。何しろこの北郷一刀様なら、
四人まで同時におっけー!!」
『ご主人様!!』
 高らかな一刀の笑い声と、少女達の嬌声が蒼天にこだましていた。
 
『……………………』
 四対の瞳が一刀を見下ろしていた。
「……中々軍議に来ないから何をしているのかと探しに来て見れば、ず・い・ぶ・ん・と
楽しそうな夢を見ているみたいね」
 華琳が地の底から響いているような低い声を漏らした。
 遠巻きに見守る凪達がガクガク恐怖に震えるほどの形相にも気付かず、一刀は幸せそう
に鼾を掻いている。
「……ムニャ……華琳の胸は相変わらず小さいなぁ……俺が揉んでもっと大きくしてやる
からな……」
「この不埒者めっ!起きろ、北郷!」
「落ち着け、姉者──」

182 名前:夢で逢えたら 3/3[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 23:33:25 ID:OZtGRNcg0
「……ムニャ……春蘭のおっぱいは大きくて揉み応えがあるなぁ……でもあんまり大きい
と年取った時に垂れるから気をつけろよ……ムニャムニャ。……それにしてもお尻で感じ
るなんて……秋蘭は変態さんだなぁ……ぐぅ……」
「──こんなに幸せそうに寝ているんだ。このまま永遠に目覚めないように今すぐ止めを
刺してやるべきではないか?」
「……ん……ムニャムニャ……分かってるって……ちゃんと桂花も孕ませてやるから心配
するなって……」
「ひぃっ!?な、何て夢を見てるのよ、この変態!春蘭、早くこのバカの頸を斬り落とし
なさいよ!」
「春蘭、許すわ。一思いに切り刻んでやりなさい」
「はいっ!」
 春蘭が大剣を大きく振りかぶる。
「あ、アカン、もうダメや。隊長、短い間やったけど楽しかったでぇ……ヨヨヨ……」
「真桜!縁起でも無い事を口にするな!……でもどうしようも無いかも……」
「たいちょー!えまーじぇんしー、えまーじぇんしーなのー!逃げてなのー!」
 おろおろと事態を見守るしかできない三人娘達の前で一刀の頭が胴と泣き別れになろう
かとしている時だった。
「……ムニャムニャ……皆大好きだ……心から愛してるからな……ぐぅ……」
『……………………』
 剣を振りかぶったままの春蘭を初め、四人の動きが止まった。
 心なしか頬が赤くなっている。
「ふ、ふん!キモイ寝言ばっかり言ってるんじゃないわよ!」
 そんな悪態を吐く桂花まで、どこか満更でもない表情だった。
 結局、自分が知らない内に死刑にまでなり掛けた一刀だったが、三人娘による必死の助
命嘆願の甲斐もあって、顔が二倍になるくらいどつかれる程度で済んだのだった。
「……確かに軍議に出ないで寝てたのは悪かったけど、ここまでされる様な事か?」
183 名前:秋蘭曰く、[sage] 投稿日:2009/06/26(金) 23:34:44 ID:OZtGRNcg0
以上でした
外史スレも暫く書き込み無い様なんで宜しければ転載お願いします

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