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542 名前:清涼剤 ◆q5O/xhpHR2 [sage] 投稿日:2010/07/19(月) 21:26:01 ID:IXTTnzn10
なんとなく出来たので予告編を投下してみたりします。


無じる真√N 
――新章予告――


一大勢力が滅び、物語は新たな舞台へと進む。その矢先、曹操の元に機会が訪れる。
「刺客ね……、やはりこの曹操を討つべしという考えに到達したというわけね」
「どうしますか? 華琳さま」
「そうね、本格的に彼の者らが言うところの逆臣≠ニやらになろうかしらね」
「では、やはり――」


曹操は様々な思惑の渦中で決意を固める。
まさに乱背の奸雄と称される自らの風評に乗るかのように……。
そんな覇王の行進は留まるところを知らない。
「この一覧に載っている者たちを討つ」
「そうなると、やはり、あの者も?」
「あたりまえでしょ。それに、我が軍の勢力もそろそろもう一段階拡大していくべきなのだからね」


そして、覇王は新たな相手と対峙する。
矛先は西。そこにいるは異民族、羌。そして、羌族と漢民族との混血の強兵たち。
「曹操、あいつ朝廷の逆臣と言われてるらしいけど、本当に無茶苦茶だ」
「お姉様! あいつらが来るよ」
「よし! あたしらには護るべきものがあるんだ。その為にも……絶対に勝つぞ!」
「おおおぉぉおおお!」
543 名前:清涼剤 ◆q5O/xhpHR2 [sage] 投稿日:2010/07/19(月) 21:29:42 ID:IXTTnzn10

高らかな羌兵の喚声が木霊する軍。
それは西涼をはじめとして勢力を伸ばしつつある馬騰軍。対するは勢力拡大を望む曹操軍。
その二つの勢力がぶつかり合う一方で、覇王の影響を受けた少女は新たな道を模索する。
「わたしたちの今後だけど、どうするべきかな?」
「さすがに、北部を曹操軍に占有されたいま、あの方に曹操さんと対立する気は無いと思います」
「ならば、我らはどうするのだ?」
「……はい、それは――」


さまざまな思惑に基づいて恋姫たちが駆け巡る世界、その中で北郷一刀は、先の偽帝騒動による騒乱の前に知らされた今いる外史にひっそりと存在し続けていた事実を改めて確認する。
「みんなの記憶が――」
「そう、その通りなのよ。それで、ご主人様はどうするおつもりなのかしら?」
「俺は――」


少年の想いは自身の内面の奥深くへと突き刺さる矢のように沈んでいく。
「こんなことなら、あの時消えていれば良かった……そう思っているの? それとも……」
「――――」


漢女の問いに対する一刀の答えとは?
そして、その少年の想いはこれまで自身と共に物語の中心を務めてきた少女との間に暗雲を立ちこめさせることになる。
「このことは俺の胸の内に秘めておくべきなんだよな……」
「一刀?」


これまで多忙ゆえにすれ違ってきた二人がようやく正面から向かい合うことになる。
片や戦場では白き鎧を身に纏い、白馬を駆る少女の瞳には大粒の雫が。
「あの時、私に抱いたのは好意≠ナはなく、同情≠セったのだな……一刀」

544 名前:清涼剤 ◆q5O/xhpHR2 [sage] 投稿日:2010/07/19(月) 21:33:14 ID:IXTTnzn10


では、少年の瞳にあるものは……一体、何なのだろうか?
「今は……まだ何も言えない……ごめん」


そして、二人は――。
「……っ! もうお前など知るか!」
「………………」


少年が知っている事実、それは彼がいま生きる外史にとって重要なこと。
そして、北郷一刀自身にとっても無視できない……真実。
それを自らの中に抱え少年はその胸の内に何を想い、何を求めるのか?


ついに本格的に動き出す大陸で彼らを待つ運命とは――――?


無じる真√N 次章をお楽しみに!
※あくまで現在あるプロットの骨組みに基づいて書かれています。
なので、実際に仕上げた際には内容が異なる場合があります。

一応、早ければ今週中に一つ目の投下となると思います。
545 名前:清涼剤 ◆q5O/xhpHR2 [sage] 投稿日:2010/07/19(月) 21:37:37 ID:IXTTnzn10
厚かましくも、最後におまけで1レスだけ。


予告Ver.2(真偽不明)


悲壮感に勝手に浸る少年に少女の渇が飛ぶ。
「俺は、愛して良いのか? 愛される資格があるのかな?」
「お前はバカだ! 人を愛するのに資格を有する必要なんかないだろ」
「そう、……なのかな?」
「まったく……、言っただろ。一人で抱え込むなと、話してみろ」
「実は――」


少女の優しさによって北郷一刀の腰中央で眠りについていた伝家の宝刀がいよいよ抜かれる!?
「いやぁ、いままでずっと溜まってたからな」
「…………」
「…………」
「…………」


――君は、生き延びることが出来るか?

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