[戻る] [←前頁] [次頁→] []

816 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:21:51 ID:cQZ05FuWO
「にゃー(疲れた…)」
「そのぐらい、大した事ないのですよ」
「にゃー(えーなんで風様が!)」
「夢を見たのです、舞台が洛陽ならばここに立てると」
「にゃー(それ理由になってませんから…)」
「それでは23桃香なのですよ〜」
「にゃー(見事に無視ですか…)」
817 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編1-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:29:18 ID:cQZ05FuWO
「ん、ん〜」
清々しい気分で一刀は目覚めた、久しぶりに布団で寝れたのも一つの要因で有るが一番の理由は安心して寝れた事だろう。
「おやっ?いつ寝間着に…」
華琳に抱き抱えられて意識を無くして着替えた記憶が全く無い一刀は考える。
コンッコンッ☆
ドアをノックする音で思考を中断させられる。
「北郷様、お目覚めでしょうか?」
「ああ、起きたよ」
「でしたら湯船の用意が出来ておりますがお入りになられますか?」
「へ?用意が有るの」
間抜けな返事と質問をすると。
「はい曹操様のご命令で準備をして起きるのをお待ちしてました」
聞けば護衛は夜通しで、身支度の女中さんは約三時間前から一時間交代で部屋の外で待機しているらしい。
で、風呂は一時間前から支度との事。
「ごめんな、俺なんかの為に…ああ手なんかこんなに冷たくして」
あまりの冷たさにビックリして女中の手を包む様に握る。
「北郷様、お戯れを…」
「ああごめん、俺なんかじゃ迷惑だよな」
手を離す際に女中さんが何かを呟いていたが聞き取れなかった。
「…いえ別に私は困らないのですか…」
そうして案内されて浴場に行き朝風呂を堪能したのち部屋に戻ると服が上下洗い終わって畳まれた状態で用意されていた。
819 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編2-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:33:37 ID:cQZ05FuWO
月の支度で無いのは少し寂しいな、と物凄く贅沢な悩みも直ぐに払いのけ出掛ける準備をする。
荷物をチェックして窓を開ける。
まだ少々薄暗いが蜀なら朝市が始まっている時間だ、魏でも同じだろうと部屋を出る。
廊下をしばらく歩くと、
「…ご主人様」
最強の武人がひょっこり顔を出す。
「やあ、恋おはよう。買い物付いて来る?」
「……んっ♪」
と、より近づいて来たので二人で出掛けた。
「おはようございます、御遣い様」
礼儀正しい挨拶をされて城の中はほとんど顔パス、正直蜀とは違い真面目過ぎる挨拶をされるのがこそばゆい。
城内の街に出て地図を見る、自分が立てた区画整備がほぼ立案通りに街が仕上がりつつある。
これなら最悪地図を無くしてもなんとかなりそうなぐらいだ。
そして今、特に力を入れたのが技術に関わる方面だ。
競争させるにしても金銭面で競争されると料金を下げる為に粗悪品を使うようになり『安かろう悪かろう』になる。
最悪デフレスパイラルに陥る可能性が有る。
ので料金を一定額以上下げないにと法として定めた、すると客はどうするか?
料金が皆最安値辺りで一緒ならば包丁だとより物が切れる方へ、飲食店はより美味い方へ流れる。
820 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編3-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:36:23 ID:cQZ05FuWO
客が流れない店はどうなるか?二者択一である、潰れるか又は腕を研いて客を呼び込むかである。
今の処、白帝城では良い方で事が運んでいる、さて洛陽はどうだろうか?
さすがに金物屋はまだ開いてないので分からない、だが飲食店の方は開店前から行列のある店がチラホラ見受けられた。
これは技術向上の賜物だろうか?そのまま朝市に流れると凄く活気づいていた。
条例の最低金額は蜀と同じだと思ったがここ魏では実際売られている品の平均の売値は若干高めだ、代わりに呼び込みが凄い。
『○○産の何々だよ』
『何々の産地として有名な××だ!』
と、こだわりが有る為の若干高めの商品値。
産地など分からず内心困っていたらふと前回から知ってる顔がチョロチョロと見受けられた。
二・三会話してみれば前回同様良心的なようだ、買い物をその人達で済ませて買った物は城に届けてくれる様に頼んだ。
そうして頼み終わる頃、突如腹の虫が鳴った。
「恋はお腹空いてない?」
「…まだ平気、昨日も沢山食べた」
「昨日?」
「・・・コクッ、季衣と食べ競べて勝った…華琳驚いてた」
「そうか季衣に勝ったかぁ」
821 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編4-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:40:12 ID:cQZ05FuWO
「・・・コクッ、今朝も半分くらい食べた…まだ大丈夫」
「そうか、じゃあちょっと待ってて」
と店先の肉マンをいくつか買うと戻って来る。
「はい、恋」
肉マンを一つ差し出した。
「…ご主人様?恋、大丈夫」
「うん、大丈夫ならゆっくり食べてみような、それともいらない?」
フルフルフルフルフルフル。
素晴らしいぐらいな否定の返事が帰ってきた。
差し出された肉マンを受け取りいつもなら複数入る口の中に一つだけ頬張って食べる。
モキュ・モキュ・モキュ・モキュ・モキュ。
よく噛んでいると。
「・・・ん?」
「どうした恋」
「…普通に食べても美味しいけど」
ちなみに恋の普通とはいつもの口いっぱいに頬張る食べ方である。
「…ゆっくり食べたらもっと美味しくなった…恋ビックリ」
「そうかもっと美味しくなったか」
「・・・コクッ」
「なら今度から、ゆっくり食べる機会を一つでも多く増やそうな」
「・・・コクッ、…でも隣にご主人様居ないと駄目…」
「ん?なにか言った」
フルフルフル。
と首を横に振り否定の返事を取る恋、仲間と特に一刀だけに見せる表情の種類を増えていくのだった。
823 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編5-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:44:07 ID:cQZ05FuWO
「こんなもんかな?恋、城に戻るよ」
本当は嫌なのだが一刀はこれからやることが有るのだから邪魔をしては駄目と、自分に言い聞かせて納得して頷くのだった。
城に戻ると恋が。
「…ご主人様やること有る、…だから恋離れる」
別に離れる必要は無いと言おうとしたが既に恋が走って消えていた。
仕方なく頼んでいた荷物が届いているのを確認するとお返しの菓子作りに没頭する………
・・・
・・

「御遣い様、そろそろだそうです」
「分かったありがとう。で、次いでて悪いんだけど運ぶの手伝ってくれない」
台所には甘い香りが充満して大量の一刀製造のクッキーが出来上がっていた。
「ごめんね、手伝ってもらう代わりに一枚ぐらいあげたいんだけど、どうしても華琳達から先に食べさせたくて。後で良い?」
びっくりする手伝ってる女中達。
「いいえそんな恐れ多い、お気持ちだけで結構です。第一私達が御遣い様のお菓子等食べたら死んでしまいます」
「なんで?当たり前だけど、もちろん毒なんか入ってないし、普通の只のお菓子だよ。華琳達だってそんなに心が狭くないだろ?」
824 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編6-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:48:12 ID:cQZ05FuWO
「そこら辺の事が張れも普段は全く問題ありませんが…しかしやっぱり面白く無いのか無意識に覇気を飛ばされる方も少々いらっしゃいまして、あれを私達のような凡人が喰らいますとさすがに…」
「そうか分かった、すまないね心配事を増やして」
「いいえ、普段は皆様素晴らしい方々でございます。そこはやはり好きな殿方へのヤキモチなのでしょう」
「え、…いや、その。(あえて他人に教えられると照れるかもこれ)」
「御遣い様そろそろ雑談等お戯れはその辺で皆様の耳に入ってしまうかもしれません。お前達も無駄話をするな」
「「はい」」
この中で一番偉そうな女中さんに怒られるとそのまま無言で大広間に入る、朝の定期報告会は終わっていて丸いテーブルを三つ入れて皆が席に着いていた。
席分けは、華琳・春蘭・秋蘭・桂花・風・稟と季衣・流琉・霞・凪・真桜・沙和、最後に天和・地和・人和・恋・ねねに成っていた。
それぞれの人の前に小分けしたクッキーとテーブルの真ん中に山積みのクッキーの皿を置いてから一呼吸した後。
「一月前のバレンタインは有難う、皆の料理堪能したよ。で、今日がそのお返しのホワイトデーだって知ってる?」
825 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編7-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:52:06 ID:cQZ05FuWO
「知ってるわよ、雪蓮から詳しいことは聞いているから」
「なら説明は不要と。で俺からのお返しが目の前のお菓子、先ずは小分けした目の前のを食べて足りなきゃ山から取ってくれ。恋とねねは小分けした分だけでちょっと我慢して。後これ」
と取り出す袋。
「蜀の皆と呉の皆には既に配ってるんだけどね、この指輪皆にも貰って欲しい。……華琳」
名を呼んで近づいて行く。
「受け取ってもらえる?」
「もちろん頂くわ」
受け取るとそのまま左手の薬指に納めた。
「華琳、それは…」
「言ったわよね、雪蓮から詳しいことは聞いているって。全て理解した上で取るこの行動、一刀あなたは理解出来て?そして責任は取れて」
暫しの沈黙の後。
「……る、…責任取る。指輪受け取ってくれた人の全員の責任全部取る!」
「よく言ったわ一刀、さすがは私が見込んだだけはあるわ」
そして立ち上がって言葉を続ける。
「だそうよ、安心して自分の心に素直になりなさい」
「ありがとう、華琳」
華琳が席に座ると一刀はプレゼントを再開する、事実上の婚約指輪を。
「春蘭」
「華琳様が受け取ったのだから仕方がなく受け取ってやる」
826 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編8-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:55:07 ID:cQZ05FuWO
「ありがとう」
「フンッ」
「姉者は素直じゃあないなあ」
「秋蘭!」
「あら秋蘭が言ってる事は本当じゃない」
「華琳様まで〜」
春蘭をからかう二人はとても楽しそうだ。
「秋蘭」
「ああ、ありがたく受け取ろう」
受け取ると華琳にならって左手の薬指に指輪をはめる、いつの間にか春蘭の薬指にも指輪がはまっていた。
「桂花」
「嫌よ」
即答だった。
「分かってる、身に付けろなんて言わないよ。ただ、箱に入れて触れる心配がないようにしたから貰うだけ貰って欲しい。そしたら部屋の片隅でいいから捨てないで置いといてくれればそれでいいさ」
と、小さい箱を取り出す。
「それを受け取ったら私もあなたの言う責任を取る対象?ああ、気持ち悪い!……でもそうね、いざとなったら売っぱらって華琳様の役に立たせればいいわね。それよこしなさい」
桂花から手を差し出して箱の譲渡を促すのだった。
「いざとなったらそれで構わない、ありがとう桂花」
「お礼なんて要らないわよ」
「ある意味こちらも素直じゃあないですね〜」
箱を受け取ると『あぁけがわらしい』と呟きながらもポケットにしまった。
827 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編9-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 16:59:04 ID:cQZ05FuWO
風と稟に渡す準備を終えた後。
「風」
「お兄さんからの贈り物、ありがたく受け取るのですよ〜」
「稟」
「そうですね、あなたの事は嫌いではありません受け取りましょう」
「おやおや、稟ちゃんも素直じゃないと」
「風!」
そして二人とも受け取った指輪を指にはめる。
「二人ともありがとう」
テーブルを移動して。「季衣、流琉」
「兄ちゃんありがとう」
「兄さまありがとうございます」
更にチェーンも渡すと。
「兄ちゃんこれって?」
「もう季衣、華琳様が仰ってたでしょ。今後成長したら指輪が入らなくなる可能性があるから大きめに作る人もいるって。その人の為の首から下げる用の小さい鎖が有るって」
「そうだった。あれ?でもそれだと……」
「(駄目!それ以上考えても、気付いても駄目!季衣!)」
気付いた一部の人の顔に冷や汗が浮かぶ。
一刀は誤魔化す為に次の人の名前を呼ぶ。
「霞」
「はいよ〜、ありがとな〜一刀」
と霞も指輪を薬指にはめる。
「ありがとな霞」
「なんや今さら、恥ずかしいわ〜」
「凪、真桜、沙和」
「「「隊長」」」
「貰ってくれる?」
「当たり前です」
「聞くだけ野暮や」
「当然なのー」
831 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編10-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:07:19 ID:cQZ05FuWO
「三人ともありがうとな」
各々返事をしながら三人共全員が指輪をはめた。
一刀はまた移動して最後のテーブルに。
「天和、地和、人和」
「「「はい」」」
「急がしてあまり会えなくて悪い、調子いいかもしれないけど貰ってくれるかい?」
「当たり前でしょ〜一刀」
「大丈夫、ちぃ達から会いに行ってあげるから。指輪はもちのロンで貰うわよ」
「一刀さんなら喜んで」
「ありがとう」
今や国民的アイドルの三姉妹も無条件で薬指に指輪をはめた。
「みんな本当にありがとう。後はクッキーしかないけ……ど…」
山程有ったクッキーがほとんど無かった。
「…恋、食べちゃった?」
フルフルフルフルフルフル。
力一杯に否定を示す恋。
「このへぼ主人は!恋殿がおまえの言いつけ通りに目の前の“くっきー”しか手を着けなかったのに犯人扱いとは斬首!斬首に値しますぞ!」
「季衣って一人であれ全部食べれるの?」
「兄ちゃん酷いや!確かに食べる事は可能だけどさ…」
パリパリッ☆
「お兄さんは」パリッ☆
「女の子の甘い物に」パリッ☆
「対する欲求の認識が」パリパリッ☆
「お菓子だけに甘かった様ですね…一刀殿」パリッ☆
「なのー」パリパリッ☆
832 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編11-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:13:35 ID:cQZ05FuWO
「食べたの!あの量皆で全部食べちゃったの!」
「ちなみに全然足らへんでー、一刀」
「あら恋、犯人扱いされて可哀想ね」
「…コクッ!」
力強く頷く恋。
「でも喜びなさい、お詫びに『好きなだけ食べていいらしいわよ』」
「……!コクッ、コクッ!」
「ちょっと華琳、そんな約束勝手に…」
「一刀、あなたさっき言ったわよね。『指輪受け取ってくれた人の全員の責任全部取る!』って」
「うん」
「なら恋の左手薬指に光る物は何?犯人扱いして悲しませたままでいいの、それとも舌の根が乾かぬうちに撤回なの」
「そうじゃない!…そうじゃないけど、それとこれとは意味が………第一にもう材料もお金も無いよ」
「そう言えばこの指輪の代金はどうしたの?」
「桃香達に贈り物した時から別枠で貯めてました」
「まだあの戦いの真っ最中に?」
「そう、それこそ全ての人を信じて、必ずこうなると信じてコツコツ貯めてました」
「呆れた……」
今回の出来事による二回目の華琳の『呆れた』発言、だが一回目と違い心底嬉しそうによる『呆れた』だった。
「安心しなさい…」
声が明らかにご機嫌から上機嫌に変わって。
834 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編12-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:21:47 ID:cQZ05FuWO
「材料はさっき一刀が菓子作りしていた厨房に運ばせて置いたわ、責任を取って皆の気の済むまでクッキーを作りなさい」
「いや華琳、民…」
「ちなみに材料費は私の私財から出てるから民への負担は一切無いわよ」
「材料が合っ…」
「更に材料は雪蓮から聞いてるから間違えようが無いわ」
「材料が足…」
「ああ、城で使う量の一週間分を発注したわ、もちろん余った物は普通に城に転用するから一切無駄は無いわよ…」
「クッキー焼いて来ます…」
「よろしい、早くなさい」
「って皆仕事は?」
一刀最後の砦。
「全部、昨日の内に」×全員。
あっさりと陥落。
そして現代時間にして約九時からおやつの時間、約十五時までみっちり働かせられた一刀がいた。
「いっそう今日だけ晩も『くっきー』になんてどうでしょう」
「さすがに勘弁してくれ……」
ドタッ★
クッキー製造地獄から解放された一刀が仮眠後、次は深夜まで代わる代わる彼女らの相手を…
一人だったり、3P・4Pもなかなかどうして普通に成りつつある今日この頃であった。
836 名前:※注エロちょっとハードエロかも13-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:28:42 ID:cQZ05FuWO
「ヤバいな〜」
呟いた一刀、風に稟、流琉と季衣、張三姉妹に霞を相手して今は部屋のベットに横たわっていた。
「次は凪達三人か…」
流石に春蘭・秋蘭は一月前に合っているので今日は無いだろと予想、『最後は華琳だよな当然…』と考えてると。
コンコンッ☆
「はい?」
誰だ?と考える、凪はちゃんとノックするが三人一緒の時なら真桜と沙和が先にドアを開けるのが常で今日は恐らく三人一緒だろうからノックは無いはずだと思ってると。
「北郷様、華琳様がお部屋でお待ちしております」
「へっ?分かった直ぐ行く」
理由は分からないが凪達三人はすっ飛ばされた様だ、三人には悪いけどこの穴埋めは後日にさせて貰おうと思った。
部屋を出ると華琳の女中が待っていた。
「では参りましょう、北郷様」
終始無言で知っている華琳の部屋まで案内され部屋の前に着く。
コンコンッ☆
「北郷様をお連れしました」
「そうありがとう、ではあなたは下がりなさい」
「では失礼します」
そのまま無言で立ち去って行く女中。
「入って…一刀」
「ああ」
返事をして部屋に入ると華琳が見当たらない、いやよく見るば閨に薄いレースのカーテンらしい物に透けて見えた。
838 名前:※注エロちょっとハードエロかも14-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:33:26 ID:cQZ05FuWO
何故か息が荒くなりだす、ドアを閉め鍵をかけて閨の側に立つ。
「いらっしゃい一刀」
透けて見える華琳が横たわりながら妖しく手招きする、今すぐ飛び付きたいのを理性を総動員して抑える。
レースのカーテンらしい物を潜り中に入る、顔を上げると遮る物が無い状態で華琳が見えた。
「いらっしゃい…一刀」
発音を変えてもう一度同じ台詞を言う華琳。
「来たよ華琳」
「今日はお返しの日なのでしょ?」
「ああ、そうだよ」
「ならば早速、立ちなさい」
言われるがままに立ち上がった一刀のズボンを脱がす華琳、出て来た一刀のモノをくわえ出す。
「華琳、華琳が…」
「プハァ…これで良いのよ、私がしたい事をあなたがやられる。それなら立派な奉公でしょう」
言い終わると再び口による活動を再開させる、しばらくすると厳しいと思っていた一発目が来た。
「ンクッ…コクッ…プフゥ、流石に薄いわね。ねえ一刀、今日は何回出したのかしら?」
華琳の意地悪な質問に苦笑いで答えた一刀、残った子種も全て舐め取られると今度は二人は正面に向かい合って華琳が一刀に被る様に寝そべる。
839 名前:※注エロちょっとハードエロかも15-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:38:00 ID:cQZ05FuWO
薄い紫のネグリジェに少し控えめの胸が栄える、その中で胸の先端の突起物が控える事なく主張する。
その突起物を人差し指で弾く。
「ひゃ…」
その後、丹念に人差し指と親指で丹念に解し時折、舌を交える。
舌を使っている間余った指は下半身を攻めるとすっかり準備は万端の様だ、自分の方も準備万端なのでネグリジェを脱がしてから二発目の為に挿入した、入れただけで華琳が一度目の絶頂を向かえる。
やや抑えが効かない一刀がそのまま強引にピストン運動を続ける、始めは華琳も激しく抵抗してたがやがて波に呑まれて二人同時に二度目の絶頂を向かえたのだった。
「ふう、ちょっと疲れた…」
「あら、情けないわね“三国の種馬の異名も持つ”あなたが」
うつむけに寝そべりながら喋る華琳。
おう?確かに華琳にはまだ二回目だが今日は既に八人の女性を相手にしているのだ、下手をすると華琳でなかったら本当に駄目だったかもしれなかったのに…
と考えるとフツフツと悪戯心が湧いてきた、今だうつむけに寝そべる華琳に覆い被さり挿入しようとすると。
「一刀!またいつぞやみたいにそれは、それは駄っ!ヒャ!ア」
寝そべせたまま後背位で挿入する。
「一刀、駄目よ。はふ、ふぁむ…んん、は、はっ」
840 名前:※注エロちょっとハードエロかも16-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:45:09 ID:cQZ05FuWO
悪戯だった挿入も華琳の反応で既に本気で自制が効かない、腰を上げさせ完全な後背位になると。
ゾクッ…
いつぞやの感覚が呼び覚まされる。
「一刀!本当に怒るヒャヨ」
華琳の抗議も左手の人差し指によるクリへの刺激に中断。
ゾクゾクッ…
「(ああ、まただわ…)」
ブルッ☆
行為の最中では初めての感覚に。
「一刀、止めて」
「なに?華琳」
「その厠に…っく!?ふむうぅっ!?一刀、動かないで」
構わずピストン運動に戻った一刀が後ろから華琳の耳元で呟いた。
「シチャイナヨ…ココデシチャイナヨ」
ゾクゾクゾクゾクゾクッ…
そう言うと体位を変えた、挿入したままに子供がよく親に抱えられてするオシッコのポーズが華琳の恥虐と被虐を一層に掻き立てる。
カーテンを潜り床に向くと行為を続ける。
「一刀、駄目!ふあっ、本当に…もう(あなたに逆らえなくなるの)あ、あはあああぁぅ、ひはああぁぁ〜〜んっ」
チョロロロロ…
一刀と華琳が三度目の絶頂とそして華琳は生涯初めての失禁を、華琳の尿は弧を描いて床に放たれていった。
ドサッ☆
布団に倒れこむ二人、そのまま意識を手放した。
手放す直前、一刀は自分のした行為に『目が覚めたら、斬首だなこりゃ』と考えながらもなにかやり遂げた満足感に満たされていた。
841 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編17-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:49:36 ID:cQZ05FuWO
朝起きると華琳の部屋に一人でいた、首はまだ繋がっている様だ。
床も綺麗になっていて考えても仕方がないので自分の部屋に戻る。
昼前にはようやく帰る支度が整い、城門前に来て絶句する。
「なにこれ…」
城門前には来る時のメンバー、恋にねね、親衛隊候補の一人。
ちなみに矢傷を追った彼は大事を取って完治するまでここに残すことにした。
と、・・・明らかに一般兵となにもかもが違う約千人の女性兵士。
「私の親衛隊候補よ」
声に驚きそっちを向くと華琳がいた。
「へっ?」
「『なにこれ』と言うから答えたのよ、私の親衛隊候補と」
「で、その方々が何用で」
「あなたの護衛」
「ほえっ?」
「ほら、もう少ししゃんとしなさい、だからあなたの護衛よ」
「なんで」
「あなたね!来る時にどういう目に合ったのか忘れたの!」
「……いや、多分もう大丈夫だから」
「根拠は」
「勘かな」
「却下」
「なんで、酷い」
「あなたに雪蓮並の勘が備わっていたら安心するわ……いえ危険予知に対する勘は雪蓮並かもね、でも安全予知に関する勘は皆無だからやはり却下」
「じゃあこの方々を引き連れて帰れと…」
「嫌なら巻いても構わないわよ。ただし、凪・真桜・沙和」
代表で凪が答える。
「なんでしょう華琳様」
842 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編18-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:54:06 ID:cQZ05FuWO
「一刀が姿を消したら護衛の任務を解除、一刀を探し出して白帝城までの追い駆けっこに変更」
「了解しました華琳様」
「遊びなのだから彼女達の行動はあなたからの制限は受けないわよ?そして見つける事が出来なかった時は分かっているわよね」
それは三人よりも後ろの千人の親衛隊候補兵に言っていた。
「華琳それは…」
「あら、あなたを見つけ出す事も出来ないようでは親衛隊としては十分に不適合だと思うのだけど。もっとも誰かさんが逃げなきゃ一番問題無いと思うのだけど、どう思うねね」
「そうですのー、実にそのとおりだと思われまするな〜」
「ねね、この裏切り者め」
「裏切り者とは心外な、軍師としてへぼ主人と未来ある親衛隊候補千人を天秤にかければ火を見るより明らかなのです」
「なんだと〜」
「おまえはほっといても皆がおまえを守りますが、彼女等は自分の生活等全部自分で守らなきゃいけないのです。そして華琳殿は言った事は必ず実行するお人なのですよ」
「あっ」
「ほれ見たことかなのです、巻いて帰らせればなんとかなる程度にしか考えていなかったのが明るみです。華琳殿がそんなに甘いはずはないのですよ」
843 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編19-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 17:59:15 ID:cQZ05FuWO
「ねねも全体的に物事を見れる様に成ってきたわね……親衛隊そのものをつけなかっただけ増しだと思って頂戴ね一刀」
そこには恐ろしくて絶対に逆らえない微笑みを一刀に向ける華琳がいた。
こうして一刀は約千人の女性に囲まれて無事白帝城に帰ることがが出来た。
・・・
・・

▼後日談▼
あと少しで白帝城にが見える所に来て。
「……愛紗」
ビクッ!
「なに恋?」
恋の口から今一番聞きたくない人の名前が出る。
「…怒ってる」
「言わないで、分かってるけど認めたくないから」
「気持ちは分からなくもないですが、情けないですの〜」
「隊長…」
「なあ、ねね。愛紗ってそんなに怖いん?」
「そこで震えているへぼ主人のことになると人が変わるってとこですかの〜、真桜達三人も主人が追われてる時の襲撃は鬼気迫るものが有りましたからそれと一緒なのです」
「だけど対象は隊長なのー」
「愛しい殿方が自分が不甲斐ないせいで危険な目に遭ってるかもしれないと、この場合少々違いますが可愛さ余って憎さ百倍ってとこですかの〜」
「「「ああ」」」
納得したのかうなずいた三人。
◇ ◇ ◇
白帝城の城壁が見えた、候補兵の数人が懸命に一刀が止めたのに報告の為に一足速く出ていってその効果か城門の前には出迎えが多数見受けられた。
844 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編20-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 18:03:24 ID:cQZ05FuWO
◇ ◇ ◇
「盛大な凱旋素晴らしいですねご主人様、一部の将でしかお出迎え出来ず申し訳ありません」
「いじめないで愛紗、本当に悪かったから許してくれ。後ろの彼女等も巻いたら能力無しと、彼女達の生活を脅されて…」
「相変わらず女性にはお優しいのですねご主人様は“ですが怒ってません”ので謝る必要はありませんよ」
「えっ……本当に?」
「えぇ、怒ってませんよ」
愛紗の様子を伺う……当初は疑っていたがご機嫌の時の愛紗で本当に怒ってないようで安堵する一刀。
「それよりご主人様は今晩はゆっくり休んでいただいて…」
「ちょぃ待ちー愛紗はん、洛陽からご褒美お預けでここまで来てまた隊長をお預け喰らうのは納得出来へんで」
「なのー、私達三人だけ隊長お預けなのー」
「・・・」
一人黙っている凪。
「・・・言ったであろう“今晩は”と。今はまだ昼ちょい過ぎ、夜までご主人様がどの様な行動しようと…それはご主人の自由」
「そんなら愛紗」
「まあ待て、明日からの予定を伝えてからにして欲しい。ここで立ち話もなんだ、一旦大広間に移るとしよう。皆、移動をするぞ」
移動するみんな。
一番最後を歩く愛紗が下を向いていて表情が分からなかった。
845 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編21-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 18:07:25 ID:cQZ05FuWO
親衛隊候補の方々には空いてる宿舎に移ってもらい大広間に武将・文官が集まった。
「では改めて、ご主人様には今晩はゆっくり休んで戴く。夜までの行動に関与はしない、で明日一日は遅れた“ほわいとでー”のお返し“くっきー”を焼いてもらいます」
「愛紗、悪いけど本当にお金が無いから諦めて…」
愛紗の言葉を遮る様に喋った一刀の台詞を更に遮る愛紗。
「今回、麗羽殿にご協力してもらって競馬の馬券を全れーす買って戴きました、よって予算はたっぷりと有りますよご主人様」
「げえ、マジ?それってヤバくない」
「今回のだけの特例です。そして…」
「まだ有るの」
「有りますが何か?」
冷たい視線に何も言えなくなる一刀を尻目に言葉を続ける。
「明後日は呉に向かってもらいます」
「はっ?なんで」
「呉だけ、ほわいとでーが無いのは不公平だと思いますが?なあ亞莎よ」
「亞莎!居るの?」
柱の影からひょっこり姿を出して来る亞莎。
「酷いです一刀様みんなが怒ってます。特に雪蓮様が『あんな竹簡一つで納得出来ますか!亞莎、一刀の首に縄をくくってでも連れて帰りなさい』と命令をば下されました」
847 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編22-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 18:13:22 ID:cQZ05FuWO
「・・・亞莎はそんな乱暴なまねしないよね?」
「まことに不本意ながら私も納得いってない一人で有ります、素直に来てくださらねば雪蓮様の言い付け通り首に縄を括り付けてでも来て貰うつもりです」
ガーン!!!
これには一刀も大きなショクを受けた、あの素直な亞莎までもが……
「(俺ってそんなに悪い事した?いやしたんだろうな、みんなに取って…)」
更に深く反省をする一刀、だが。
「でもお金が…」
「さすがに蜀でも鈴々・翠・猪々子・恋たちの食べる量を考えると呉に回せるだのお金は…」
「ご安心ください一刀様」
「(果たして安心出来るのか?)」
「元々、呉には“大食漢は”居らず、最近は新しい金策も編み出しました!」
「新しい金策?」
「はい、雪蓮様が以前に見た蜀の競馬と一刀様が考えた足漕ぎ式舟で何かが閃いたらしく……確か『今日低』とかなるものを開催してます」
「競艇!」
「はい!それです。国営の健全な賭博の収益に新式に対する兵達の訓練にもなると冥琳様も喜んでいました」
「(健全な賭博?競馬運営してる俺らが言えた義理ではないが)」
「だそうです、良かったですねご主人様。“今夜は安心してお眠りください”」
850 名前:三教一致拠点風イベント ホワイトデー魏国編23-23[sage] 投稿日:2010/03/14(日) 18:18:27 ID:cQZ05FuWO
「ほな行こか隊長!」
「あっ!真桜さん新式の舟、呉なりに改良したんでちょっと見て欲しかったんですが…」
「なんやて!」
「呉の実践資料と経験でそれなりの物を作ったつもりです、現時点では20人乗りとしては最高速度を出してます」
「か〜!気になる、ごっつ気になる〜。でも隊長も気になる〜」
「どうした真桜?置いてくぞ」
一刀を羽交い締めにして引きずる凪が問いかける。
抵抗、なにそれ?美味しいの?状態の一刀が。
「真桜、無理するな自分に素直になれ」
と助言。
「よっしゃ決めた!亞莎はん明後日の出発までは顔出すわ、それまで待っといてな〜」
「私は別に構いませんが」
「良し!大将からの特注品、隊長専用お菊ちゃん四号試させてもらうで〜」
「ギブ!ギブアップ!後生だから凪!助けて、見逃して〜!」
「…隊長」
「…凪」
「天界の言葉は解りません」
ズルズル…
「その後の言葉なら理解出来るだろ凪!」
ドスッ☆
「ウッ…」
気を失わせた一刀を担いで移動しだす凪が。
「出来たら邪魔しないでいただきたい」と。
少し余裕が無いのか迫る気迫にうなずく一同。
その後、二順した後の一刀の後ろの貞操を守ったのが。
突如として乱入してきた恋だったとかないとか………
852 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [sage] 投稿日:2010/03/14(日) 18:31:15 ID:cQZ05FuWO
「にゃー(終わった、逃げるのね)」
「それでは、バカ猫の私生活暴露大会なのですよ〜」
「にゃー(また風様が余計な事を…まあ風様は軍師だし、お嬢ちゃん程の情報網はないだろう)」
「おや?バカ猫の分際で馬鹿にしましたね」
「にゃー(そんな事無いですよ)」
「ならよく聞くのですよバカ猫、お前の性癖で普通に恋姫をおかずに出来ないのです、そこで…
「に゛ゃーに゛ゃー「に゛ゃー(駄目!駄目!駄目!出禁レベルです駄目〜!ご支援ありがとうございました、すいませんが緊急に回線を閉じさせてはもらいます)」
ブツンッ+

 [戻る] [←前頁] [次頁→] [上へ]