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724 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [sage] 投稿日:2010/03/12(金) 20:45:01 ID:e7uJBFVNO
「にゃー(眠い…)」
「寝ますか?お猫様」
「にゃー(少し頑張ってみる)」
「はい、お手伝いします。計19本桃香、後ろ三本はエロ有りです」
725 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 1-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 20:48:41 ID:e7uJBFVNO
ピュー―――パンッ!
森から弓矢式簡易狼煙が上がった。
「なんや、定時報告かいな……いや?ちと早いな」
「見ろ真桜、色が黒だ!」
色が黒なのは、非常事態又は注意勧告の意味だ。
「森でなにか有ったか?」
三人が森を見ていると洛陽に続く森の公道から両脇が小高い丘の公道へ五つの影が現れた。
五つの影は全速力のようだ。
「追われてるのか?」
「どないする凪?うちら訓練兵引き連れての練習中やで」
「どうするもこうするも助ける」
「訓練兵連れて?」
「いずれは実戦を体験するんだ…」
そうこう話してると、森から道など関係無く出鱈目に飛び出して来た盗賊、およその数は5〜600。
「流石にちょっと分が悪いんとちゃう?」
「あぁー!」
二人の会話を掻き消す沙和の叫び。
「どないしたん沙和」
「あそこに居るの隊長なのー!」
「なに!」
「なんやて!」
腰の望遠鏡を取り五つの影に視線を踊らせるとその一つに“この世”に二つと無い光輝くポリエステルの服と北郷一刀の顔を確認した。
「お前たち訓練は中止!今から実戦に入る!大丈夫戦うのは私達三人が請け負うから、お前たちは援護と壁を作るだけでいい!」
726 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 2-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 20:53:46 ID:e7uJBFVNO
◇ ◇ ◇
「ヒャッホー★大物だ!彼奴を殺せばまた世の中が乱れる」
「魏領内で御遣いが死ねば蜀と対立は間違いねえ!」
「そうなりゃ混乱に乗じてまた好き勝手出来るぜー」
はたして本当にそうだろうか?
魏と蜀が手を組んで、おそらく呉も加わって地獄の底まで追い掛けて地獄の方が緩い責めに遭わされる。
という考えは残念ながら事情を知らない彼らの頭では思い付かないらしい、依って追撃の手が緩む事もない。
そして一刀達がピンチなのは事実である、不意を食らって一人は矢傷を負っている。
「…恋が戦う」
「駄目だ!開けた場所に出た、全部相手にするのは流石に危険だ」
「…恋、いっぱい頑張れば大丈夫」
「それに全部が恋に向かうとも限らないし…さっき軍用の狼煙が上がってたな、誰かが近くにいてくれればいいんだが」
恋を殿にねねが先頭、次にお供の一人、その次に矢傷のお供と一刀が平行して走っている。
飛んでくる矢を恋が当たる物のみ叩き落としていた。
馬の質的に今は逃げれているが、もし恋が抜けてこっちの誰かの馬にでも矢が当たれば致命的だろう。
◇ ◇ ◇
727 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 3-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 20:58:52 ID:e7uJBFVNO
「敵正面から姿を晒して楽進隊がぶつかる、賊はお前たちを訓練兵と舐めてかかってくるだろう。最前列は盾で、二列目が槍を盾から突き出して壁を作って防戦に徹底しろ。後ろの者は弓矢で援護を」
訓練兵たちに緊張が走る、無理もないだろう訓練からいきなり実戦なのだから。
「そして李典隊と干禁隊は両脇の丘から青の狼煙と共に弓矢の援護を!最前列と二列目は楽進隊と一緒の配列、攻めなくていい丘を上がって来た者だけを撃退すればいい」
「作戦は以上や、簡単やろ。これで後で褒美出るで〜、なにせ天の御遣い様を救うんやからな。だから気楽に行きや〜」
「では楽進隊前に出る!前進!」
◇ ◇ ◇
「なんだ?前方に影が見えるぜ」
「あぁ、なんだ?訓練兵かよ!」
「曹操のとこのヒヨッ子じゃねえかついでに喰っちまおぜ」
「数は…約倍か?一人二殺な!」
訓練兵だと甘く見た盗賊たちの運命がここで尽きた。
◇ ◇ ◇
「あれは訓練兵…おそらく凪たちだろう、あそこまで行けば一安心の筈だ!頑張れ」
傷付いた一人を励ますも当の本人も安心は出来ていない、数は精々倍、ましてや訓練兵で凪たちが居たとしてどこまで粘れるか?応援を呼んでて援軍が来るまで耐えれるか?心配だらけだった。
728 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 4-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:03:40 ID:e7uJBFVNO
◇ ◇ ◇
「良し!射程圏内に入った。ハアアアアァァァァ……」
「うわっ、いつもより出かっ。当人比で一.五倍やん」
「さすが愛の力は偉大なのー」
「お前たち…」
二人の野次に凪の氣弾の大きさが一.六倍になる。
「ちょっ、そんな睨まんといてなー凪」
「そうなのー、熱くなってるのは私達も一緒なのー」
「ハアアアアァァァァ」
ドンッ★
氣弾が発射されると両脇を追いかける様に走る真桜と沙和、追い付く訳もないが懸命に追いかける。
ここでアクシデントが発生!矢傷を負っていた兵が助けを確認した為か気が緩んでしまい倒れかかる、その先には真っ直ぐに進む凪の氣弾が向かってくる。
「南無三…」
兵の馬の脇腹を一刀なりに渾身の力を込めて蹴る!
それが功を奏し反対側に逸れる、それを恋がきっちりフォローして抱きかかえた、こちらの被害は掠った一刀のズボンが少々焦げた程度だ。
遅れて来た二人と一刀たちがお互い駆けて近づいて来る。
「悪い真桜、沙和、後を頼む!」
「任しときー、たいちょ〜」
「隊長、大丈夫なのー」
そして擦れ違った。
悲惨の極みは追い掛けて来た盗賊たちだった彼等からしたら獲物の影から突然に特大な氣弾が降って沸いて命中させられたのである。
729 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 5-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:08:20 ID:e7uJBFVNO
「今だ!楽進隊、弓矢撃てー!同時に合図の狼煙もだ」
狼煙を合図に三方から矢が飛んで来る。
「お前等、うちの隊長に手出して無事に帰れる思うなやー」
こっちも当人比一.五倍程回転が速い螺旋槍が地面をえぐる。
「うりゃりゃりゃりゅりゃー!」
「たかが砂ぼこりの目眩ましでな…ああぁぁぁー!」
「ただの砂ぼこりによる目眩ましや無くて残念やったな」
下に向かって喋る真桜の足元には縦と深さ1メートル横幅7メートルは有ろう即席な穴が出来上がっていた、不意を突いて落とすには充分な大きさだ。
穴に落ちた盗賊達が必死に穴から出ようとする。
「ゴホッ・ゴホッ糞ったれ、ふざけ…カホッ」
ドサッ!
喉を一突きされ永遠に穴から出れなくなる男。
「貴様等のような道徳をお母ちゃんの腹の中に忘れてきたウジ虫は一度死んで反省しろなのー!」
そのまま横に歩きながら届く範囲の盗賊の喉を的確に突く、突かれた者は声では無く情けない音出して絶命していく。
中には槍で応戦する者も出たが左手の剣で軽くあしらうと右手の剣が相手の喉に吸い込まれて行く、沙和の二刀流は健在である。
「凪、すまない面倒を押し付けて」
730 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 6-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:13:32 ID:e7uJBFVNO
「隊長、三人だけですがこれに関しては好きでやってるのですから謝る必要はありません。後で・訓練兵達に・でも謝ってください、はああぁぁーっ!」
自己記録更新だろう当人比二.一倍の氣弾が放たれた。
訓練兵達の陣に逃げ込めた一刀達。
「…ご主人様、彼をお願い」
「ん?、ああ」
傷付いた彼を一刀に預けると馬を走らせだす恋。
「ちょ、恋。どこ行くの?」
「…凪たちのお手伝い」
「・・・行ってらっしゃい」
恋の積極的で自主的な行動を少々呆けながら見送った後、我に帰って。
「……あっ!医者か救護班居ない?怪我人がいるんだ」
◇ ◇ ◇
「テメエら!たった女三人になにちんたらやってんだ!」
だがしかし実際は凪たち三人だけじゃない、随時三方向から飛んで来る矢が盗賊達の動きを鈍くさせる。
弓矢を黙らせようとするも正面は凪達三人が邪魔をして、両側は丘を上がったところを槍で狙われて攻め切れないでいた。
そろそろ逃げ時かと皆は思い始めるがお頭が納得いかない様である、だが納得いかなくても無駄にここに踏み留まれば自分も含めて壊滅もしくは全滅である。
「テメエら本当に女三人ごときに!帰ったらお仕置きだ、覚え…」
731 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 7-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:18:28 ID:e7uJBFVNO
ブシュー!!!!
突然咲いた朱い華と同じ勢いで宙を飛ぶお頭の首。
ドサッ!
馬に留まる力を失って倒れるお頭の陰から現れたのは飛将軍こと呂布であった、そしてその場所は盗賊達の退路だった。
「…三人違う、四人」
「で、出…」
ザスッ!ドサッ!
「ギャ…」
ザスッ!ブシュー!
「…ご主人様、困らせた…命を危険にさらした、それだけで充分」
今の恋に、この世で最後に残すものは断末魔の悲鳴すら許さない鬼神と化していた。
そして恋が鬼神なら残りの三人は修羅と化していた。
真桜は螺旋槍で馬ごと貫き、沙和も二本の刀で確実に敵を減らしていく。
そして凪は相手が刀で来れば手甲で刀ごと相手を粉砕して!槍なら突き出して来た槍を掴み、引っ張り込んでカウンターで顔面を叩き潰す!
掴まれた槍を相手が放せばそのまま掴んだ槍で相手を馬からど突き落とし、落ちた相手の頭を踏み潰す。
もはや逃げることも赦されず残された道は自決か戦って死ぬかの二者択一、どちらにせよ彼等には不本意だろう。
今ここに孫呉での地獄絵図が再現された。
「援護射撃止めて!そろそろ四人の邪魔になるから、狼煙か徒ででも残り二部隊にも知らせて」
直ぐに上がる狼煙に三部隊全ての援護射撃も止まる。
734 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 8-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:23:15 ID:e7uJBFVNO
陣から殺戮の場になってしまった戦場を眺める一刀、例え相手が盗賊でも一方的な殺戮にはいまだに慣れないのだった。
「自決者の割合が増えてきたかな。流石に、なぁ…」
「仕方がないのです、恋殿を筆頭に怒った武将を凡人が相手すれば当然の反応なのです。それにおそらく自業自得でしょう、彼奴等は『おまえが死ねばまた世が乱れる、暮らしやすくなる』と宣ったのです」
「つまりそれって…」
「大方おまえの想像通り、先日出会った和解出来た頭領の言う、どうしようもない屑の方なのです。これまで散々、罪の無い人々を殺し犯して来た筈。
 自決する選択肢が残されてるだけ感謝こそされ恨まれる通り等ないのです」
ねねの言葉は正論だろうが冷たかった、今まで経験して来た経緯を考えれば分からなくも無いのだが何故か寂しい気分になる一刀が居た。
「しかし、おまえは常に恋殿やねね、月殿や詠を救うという第三の選択肢を作ったのです。あやつらは無理だけど救えそうな輩はねね達同様に救ってやるのです。
 感謝して無くもないから手伝ってやるのですへぼ主人」
「ちっとも感謝してる様に見えないぞ、ねね」
736 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 9-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:28:15 ID:e7uJBFVNO
意外なねねの告白に内心照れる、照れ隠しに頭を頭を撫でると『子供扱いすなです』と、抗議を受けたが正直だいぶ救われた気分に成った。
「ありがとうな、ねね」
「ふん、何も出ないですぞ」
減らず口は相変わらずである。
「お前達、よく見とくのです」
振り向いて兵士達に語りだすねね。
「あれが人として道を踏み外した者達の末路なのです」
ゴクリッ!
訓練兵達が息を呑んだのは普段見せない上官達の戦場での表情にか、または見た目が幼い軍師の呟いた台詞の重さとのギャプにだろうか?
やがて最後の一人を討ち取ると四人がこっちに向かって来た。
「たいちょ、ただいま〜」
「隊長、ただいまなのー」
「隊長、ただいま戻りました」
「…ご主人様、戻った」
全身返り血で陽気な声と姿が合ってない四人が帰還。
「あぁ、もう全身返り血で…兵達がビビってるよ。一足早く帰って風呂でも浴びてこい」
「たいちょ〜、一緒に入る〜」
真桜のトンでもない発言に。
「ブッ!ゴホッゴホッ……誰が彼らの指揮するんだよ!」
「「ねね」」
真桜と沙和の声がピッタリ重なる。
「さすがにねね一人じゃ不安…てか魏の将じゃないし」
「それなら隊長も魏の将じゃないなのー」
737 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 10-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:33:44 ID:e7uJBFVNO
「だからねねと二人で指揮するんだよ。最悪、俺には天の御遣いって肩書があるからいいの」
「隊長、それはまるっきり彼等を率いる理由になってません」
容赦ない冷静な突っ込みの凪。
「第一に隊長に指揮が取れるの?なのー」
『ムカッ!散々お前達にしごかれて忘れたくても忘れられんわー!』と心で叫ぶ。
「いいから彼等に『一時的に俺とねねの指揮に従うように』指示して恋連れてさっさと行け!」
「おぉ、怖っ!ほな恋はん先に行きまひょか」
「……(コクッ)」
「報告!」
「各隊、負傷者二名死亡者無し!」
「良し!、みんな良くやってくれた」
凪が訓練兵達に労いの言葉と説明に入る、接する態度が普段より少し緊張していて“なんだろう?”とは思ったがあまり気にせず説明を続けた。
その後、四人が一足早く洛陽に向かい一刀とねねは二人で任された訓練兵を連れて遅れて向かう。
現代時間で約三時間も進むと洛陽が見えだした。
「それにしてもおまえは本当に不思議な奴ですのー」
「なんだよ突然」
「先程も言いましたがおまえは常に第三の選択肢を作ってしまうのです。麗羽に美以、あまつさえ盗賊・山賊すら引き込もうとする考え、普通は思い付かないのです」
「だからなにが言いたいんだ」
739 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 11-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:38:04 ID:e7uJBFVNO
「まあこれも先程言いましたが感謝してやるです」
「ならこれもさっき言っ…」
「ん?どうしたです」
「あぁ、感謝してくれてるんだな、分かったよありがとうな」
「突然どうしたのです、へぼ主人の癖に…妙にニヤニヤなんかして」
本人はしっかりしてるつもりだったがやはり駄目だったらしい、顔がにやけてると指摘される。
その原因はねねの首から見えた光るチェーン、その先に視線を移せば以前にプレゼントして身に着けることを拒まれた筈のホワイトデーの贈り物、ねねには少し大きい指輪がぶら下がっていたからだ。
「いつまでニヤニヤしているのです!」
ねねにどつかれながら向かう洛陽の城門は直ぐそこまで迫っていた。
◇ ◇ ◇
「・・・呆れた」
大広間に通された一刀に対して華琳が始めに発した言葉がそれだった。
「凪達三人が恋を連れて血塗れで帰って来たから何事かと事情を聞けば、たった五人で山賊に襲われ命からがら逃げてる処を凪達と出会って窮地を脱したと。
 しかも当初お供が親衛隊候補が三人だけだったらしいじゃない!恋が付いて来たから良かったものの、二度目の盗賊の時なんか凪達がいなかったらどうするつもりだったの!」
あからさまに怒りを露にする華琳。
740 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 12-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:43:05 ID:e7uJBFVNO
「一刀、あなたはもう一人の身じゃないのよ。蜀は無論の事、孫呉やこの魏国でももう欠かせない人物なの。万が一にあなたが居なくなるような事が有れば、三国が再びバラバラになる可能性だって零じゃ無くなるのよ」
「そんな大袈裟な、皆はそんなに考え無しじゃないだろ?」
華琳を筆頭に皆の瞳は真剣のままだ。
「お兄さん、華琳様が言っている事は決して大袈裟じゃ在りませんよ」
「なんで?既に皆、仲が良いんだから問題無いだろ」
「やれやれ、一刀殿は何も解っていない」
メガネの位置を直しながら言葉を続ける稟。
「確かに、三国は問題無く国交をしてますがそれは一刀殿、あなたがいるからですよ」
稟にしては珍しく熱くなって少々ズレたメガネの位置を再び直す。
「直ぐには綻びが出ないかもしれません、ですが必ずいつか解れますよ。各国の…皆の接点である一刀殿が居なくなれば。あるいは最悪の場合、悲しみのあまり責任を他人に追及するやも知れません。
 何故、一刀殿を助けられなかったのか。何故、一刀殿を野放しにしたのか。何故、ちゃんとした護衛を付けなかったのか。言い出したら切りがありませんし、そうしていずれ戦になるやも知れません」
741 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 13-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 21:48:02 ID:e7uJBFVNO
「止めてくれ!なんでそう悪い方、悪い方って持って行くんだ」
「それはね一刀、あなたがそれだけ大切で決して失ってはいけない人物だからよ」
いつの間にか近づいてた華琳が一刀に抱き付いた。
「ほら、分かる一刀?一時期は覇王とまで言われた私があなたを失ってたかもしれないと思うだけで震えているのよ。恐らく雪蓮や桃香も同じ反応をすると思うわ」
華琳の言葉に驚いて華琳の反応を再認識するとやがて華琳の震えが感染したかのように震え出す一刀、そして母親にすがるように華琳に抱き付いた。
「…ご・ごめん華琳、ごめん…皆。軽率だった」
「解ってくれればいいの一刀、“あなたは本当に私達の大切な人になったんだから”…今日はもう眠りなさい明日は大変なのでしょ」
「………スゥー」
華琳の台詞で緊張感から解き放たれて一気に眠りについた一刀、暫しその一刀を抱き抱えたまま頭を優しく撫で続ける華琳。
「霞、お願い出来る?」
満足したのか霞に一刀を託す。
「任しときー」
と、一刀を任されると抱き抱えて大広間を出て行く。
「すいませんでした、やはり我等が軽率でした」
謝ったのはこの場に唯一残った親衛隊候補兵の男。
「何に対して言っているの?」
743 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 14-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:01:15 ID:e7uJBFVNO
「今回の自分の考えが浅い行動と、それに伴って北郷様を危険に晒した事にです」
「そう、なら半分は正解だったわよ」
「半分?」
「そう半分よ、あなたも気付いたから一刀に付いていったのでしょう」
「・・・」
沈黙の候補兵。
「その沈黙では肯定しているのと一緒よ」
凄い威圧感、何もかも見透かされてるように思えた、そして重い口を開く。
「確かに、断ったり止めたりしたら一人でも行ってしまうと思いました。ですから付いて行きました」
「そう、反対されても結局一人ででも行ってしまうの、あの人はだから一層のこと愛紗に喋っちゃうのよ」
「関将軍にですか?しかし…」
「そうね…多少揉めるでしょう、でも結局愛紗が先に折れるのだから問題無いのよ、そして兵を親衛隊300から500、将軍二人か三人付けるのが愛紗からの妥協点かしら」
「それでは…」
「ええ、一刀の主旨や考えから離れるでしょう。でもね場合によっては多少恨まれても今日みたいに肝を冷やされるより何万倍も増しよ!」
最後の方は声を荒げる華琳、一旦冷静に戻る為に暫し沈黙。
「なんなら魏から親衛隊1000人程常時貸しましょうか?」
745 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 15-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:05:02 ID:e7uJBFVNO
「そのような判断は私では…」
「冗談よ……けれど今まで一刀が自らの行動を人に話す事などなかったはず……一刀なりの妥協点なのかしら?」
「まあその可能性は高いですね〜、お兄さんなりに皆に心配をかけたくない為に無意識に情報をばらしてるのかもしれません〜」
「解ったかしら?以後、一刀からの出かけるとの誘いが有ったら話に乗って愛紗に報せなさい、もし忘れたりして一刀にかすり傷でも出来たりしたら…言わなくても分かるわよね」
「ハッ!」
ほぼこの場全員の物凄い威圧感に即答した候補兵。
「分かったなら良いわ、明後日の昼までは帰らないから久しぶりの故郷、親御さんにでも会ってくればいいでしょう」
「では失礼させていただきます!」
敬礼する腕が震えている、理由は色々有ったのだがその一つに『言ってもいない俺の故郷がここ洛陽だと何故知っていたのか?』だった。
そして親衛隊候補の兵士は大広間を出ていった。
「さて今夜は一刀に会うのは私も含めて全員禁止よ、ぐっすり寝させてあげなさい。春蘭、秋蘭は明日も出来たら控えなさい、一月前に会っているのだから問題無いでしょ」
746 名前:三教一致拠点風イベント 純白への道・前日 16-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:09:06 ID:e7uJBFVNO
「ハイ」
「は・はい…」
「あら春蘭は不満?」
「いえ、ただ話すのもいけないのですか?」
「話すぐらいなら構わないわよ、但し一刀にそんな暇が有ればいいけれどね」
と、喋る華琳は意地悪に笑って見せた。
「凪、真桜、沙和。あなた達も明日は控えなさい」
「そんな大将、いくら初めに会ったからって意地悪せんといて〜」
「誰がそんな下らない理由で制限をするか。あなた達には別の機会を与えるからそれまで我慢しろと言っているの」
「なんや〜大将、いっちゃん初めに会えなかったのを恨んどるやと思うたわ」
「あら真桜、あなたが私をどうゆう目で見てるかよ〜く解ったわ、後日お仕置きが必要ね」
「うわ〜ん、大将のイケズ〜」
「真桜ちゃん、やぶ蛇なのー」
「真桜、自業自得だ」
「さあ、分かったなら通常の勤務に戻りなさい」
こうして解散を余儀なくされ、ホワイトデー前日は普通の日常に戻っていったのだった。
747 名前:純白への道・前日※注エロ有り 1-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:13:33 ID:e7uJBFVNO
「よっこらしょ」
と、一刀を専用の部屋の閨に寝かしつける霞。
ここは一刀がいつ訪れても良いように用意された一刀だけの部屋だ、ちなみに呉にも有るらしい。
「ほんま、よう寝とるな〜、……ありゃ?よ〜見りゃ汚れが酷いし、汗でベトベトや〜」
確かに長旅と、がむしゃらに逃げてたので汚れと汗が酷かった。
「このまま寝てても疲れなんか取れへんやろ……そや身体拭いたろ」
一旦部屋から出た霞が桶にお湯を入れて再び戻って来た。
「まずは上着を脱がせて…へへっ役得〜、役得〜☆」
言う通り上着を脱がすと最初に顔を拭き出す、起きたら起きたでそのまま風呂に直行でも良いと考えながらも優しく顔を拭く。
だが起きる様子が一向に無いので残念に思いながらも別の期待も含め上半身を入念に拭いていく。
「かずっちって意外と体格いいな……あれ?この左腕の傷?いや噛み千切った後や……これが噂の雪蓮が噛み千切った後かい」
何故か雪蓮を羨ましくてなってしまった霞、気を散らす為に作業を再開させたのだった。
上半身を拭き終わり寝間着に着替えさせた頃に無意識ながら霞の女性にあてられたのか一刀の象徴が膨張している。
748 名前:純白への道・前日※注エロ有り 18-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:17:11 ID:e7uJBFVNO
「わ〜♪相変わらず一刀のはたくましいな〜」
歓喜の声色を含ませながらズボンに手を掛ける霞。
「ご開帳〜」
ズボンのチャックをずらしズボンとパンツを同時に脱がすと飛び出したるは一刀の象徴。
「うわ〜♪」
顔を紅潮させながら再び歓喜の声を上げた、思わず深呼吸。
「むちゃ男の匂いが濃いわ」
女性の性を刺激され霞の女性の本能が疼く。
「ここは特に念入りに、綺麗にせな〜アカンな……こ・これは一刀の為で有って身体を綺麗にするんや、いや介抱や」
自分に言い聞かせてるのか、叉はここにはいない誰かに言い訳してるのか、やたら目ったら独り言を喋る霞。
「ほな、ぺろっ……ん、ちゅっ…ンッ…」
と一刀のモノをしゃぶり出す。
「チャピッ、ペロ、はぅむっ……んむ…あぁむっ、んぁむ…」
暫くしゃぶると次にサラシを外して胸を露わにするとその胸で一刀の愚息を挟んで擦り先端部は変わらずしゃぶり続ける。
「んっ……ふっ、んっ……んふぅ………んっ……」
次第に霞の胸の先端どうしが触れると胸に電流が走る感覚におそわれる。
「チュッ、ん!……ジュルッ…んん!…んふぅ、んっ、ん!ふぅ、…んはぁ、んん!チュプッ……」
749 名前:純白への道・前日※注エロ有り 19-19[sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:21:04 ID:e7uJBFVNO
更に霞の下半身の動きが挙動不審になる、そして都合の良い閨の縁を探り当てると敏感な部分を擦りつけて自慰にも入る。
「んっ、チュッ…んっ!ちゅずっ…んぅっ…ン!ん、んっ!ん、んっ!…んっ、ンッ!」
動きが単調になるが一刀の方は意識が無く、霞は単純に快楽に貪欲になっているのでさしずめ問題は無い。
霞の口の中での一刀の愚息の反応がもう直ぐ精を放つと知らせるので最後の追い込みをかける霞。
「ん!ん!んっ!ンッ!!」
一刀の精が霞の口を犯すと同時に霞も女性として果てた。
「んんんっ!んんンンー――ッ!んじゅる、じゅるちゅぅ…んぐっ、こくっ、ンッ…んぐっ…プッハア〜ッ……ハアハア、相当溜まってたんかいな、またごっつい濃いのが出たわ…
 コクッ…まだ喉の内側にこびりついてる感触があるわ」
そう言う顔は決して嫌がってなかった。
「ありゃ?かなり疲れとるんや、かずっちが一回出しただけで沈静化しとる」
通常時のサイズに戻った一刀の息子を眺めて喋る霞、ぬるま湯で下半身も拭いて上げると寝間着を履かせる。
掛け布団を掛け、まだぐっすり寝てるのを確認すると。
「一刀、ご馳走さん」
とほっぺにキスをして後、部屋を出て行った霞の姿があった。
750 名前:一刀十三号 ◆keNb29aoZQ [sage] 投稿日:2010/03/12(金) 22:25:49 ID:e7uJBFVNO
「それでは…」
「にゃー(待った)」
「はい?」
「にゃー(何を言おうとした)」
「それは、“ぷろみす”の借金を返済して、あれ?“きゃしゅかーど”なるモノの買い物金額がぷろみすとほぼ同額なのにちょっと疑問を持ち始めたと」
「にゃー(そんな事無いよ、金利だけでも随分って……ちっがーう!話そうした内容その物を言うじゃなくて、内容の種類を聞いたの!)」
「それはすいません、ですが何故?」
「にゃー(最近、ここオイラの私生活暴露大会になってない?)」
「しかし、他に喋るネタも有りませんし」
「にゃー(だからってプライベート無しかよ、まあ次回までにはなんとか…)」
「次回って予定は明日ですが」
「にゃー(えっ?…無理だよ打ち直し終わらないよ〜明日桃香無理だよ暇無いよ〜)」
「えろげーのてれかの絵柄を確認する暇はあるのにですか?」
「にゃー(そう言う余計な事言うな〜)」
「おや?任務が、では失礼します。お猫様」
「にゃー(都合がいい任務ですね〜(泣)あっ!支援ありがとうございました)」

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