食料を求めて南下を続けた呂布軍が見たものは、猫耳たちの楽園だった。
どこを見ても、かわいらしい耳が揺れ、しっぽが揺れる。
たわわに実る果実と、森の中に潜む獣たち。彼らはついに安息の地を見つけたことを悟る。
「この地を治めるのは誰なのですか」
「みんなのごはん……お礼したい」
「うにゃ? だいおーしゃまと、ととなら、そこでお肉たべてるにゃ」
「やあ、北郷一刀です」
噂の天の御遣いはざっくばらんだった!
「はあ、ここは三国志の世界だったんだなあ」
呂布達の到来で、自らの置かれた立場をはじめて悟る一刀。
「そうだ、兄、挨拶に行くにゃ!」
「あ、挨拶?」
「そうだにゃ。新しい国ができたんにゃら、みんなで遊びにいくにゃ」
「みんな……ねえ」
増えた家族は数万人!
五千人に種付けした御遣い様は伊達じゃない!
家族総出の挨拶は、もちろん、三国にとっては大侵攻にしか見えやしない。
慌てる三国、腑抜ける明命。
大陸の明日はどっちだ、南蛮一家がまかり通る。
南蛮√ こうご期待!
こんなんか?