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441 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 21:26:11 ID:ZZFiN2eO0
なんかお題目出したら誰か短いのとか投下してくれるんだろうか、とか思ったり
蔡、紫苑、桔梗、冥琳の熟女ネタとか
453 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:04:48 ID:EJRDz+Lk0
>>441
一応、3レス分のができたよ。納得してもらえる自信はないけど。
454 名前:年上の日(1/4)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:20:56 ID:EJRDz+Lk0
 それは五胡の侵攻に際して三国協定が結ばれた後のある昼下がりのこと。中庭では一組の男女がのんびりと過ごしていた。
「ふふ……やはり、北郷は面白いな」
「そ、そうかな?」
 目の前で微笑む冥琳に頭を掻きながら照れる少年……北郷一刀。
 彼は今回、三国会議の会場となった蜀において劉備……真名を桃香という――と共に主を務めていた。
「あぁ、実に興味深いことをよく知っている」
「ま、まぁ……この世界の人が知らないことってだけさ」
「ふふ……それでも、知識を有しているのは北郷の努力の結果なのだろ?」
 謙遜を兼ねた一刀の言葉に冥琳は至って真面目な顔で応えた。
「うぅん……そう……なのかな?」
「まぁ、自覚がないのも北郷らしい。しかし、これまで何度か北郷とは話したが、未だに興味は尽きないものだ……」
 にこりと微笑みながら冥琳が一刀を見つめる。
「いやいや……俺なんてただの凡人だよ。冥琳が興味を持つ程じゃないさ」
「ふふ……北郷の言動を見ているだけで関羽たちがお前を好くのもよくわかるというものだな」
「え?」
「だが、自分の魅力に不自覚なのはいささか不味いとは思うがな」
「はい?」
 冥琳の言葉の意味が分からず一刀が聞き返そうとすると、別の所から声が掛かる。
「あら、ご主人様……こんなところにいらしたんですね」
「周瑜と共にいたのか……よもや口説いていたのですかな?」
 一刀の背後から蜀の年長者二人の声が聞こえる。
 そちらを向くと、羽根飾りを付けた女性……黄忠――真名を紫苑という――と、かんざしを挿している女性……厳顔――真名を桔梗というの二人がいた。
「ち、違う違う……って、二人とも顔赤っ!」
 よく見れば、両名共に頬をほんのり桜色に染めている。また、一刀の鼻をくすぐる息は酒の香りが混じっている。
「の、呑んだんだな……」
 酒の匂いの混じる息を避けながら一刀は二人に尋ねる。それに対して、紫苑が頬に手を添えてにこりと笑う。
「えぇ、祭さんと少々……」
「実に有意義でした……是非ともお館様も次の機会には……いえ、むしろ……これからわしと」
 喋りながら桔梗が一刀に朱に染まったような顔を近づける。口元を拭うように舌を動かす。それが唇に艶を乗せ、色っぽさを醸し出す。
456 名前:年上の日(2/4)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:25:14 ID:EJRDz+Lk0
「あら、それならわたくしも……」
 そう言うと、紫苑は卓に手を突き、両腕でその豊満な胸を挟み込む。だが、収まりきらない胸はところてんのように一部を押し出していた。
「……ごくり」
 思わず一刀は唾を飲み込む。すると、一刀をじっと見ていた冥琳が口を開く。
「ふむ、どうやら――」
「一刀は熟女……もとい、おばさん好きのようね!」
「あら? 今何か言ったからしら……周瑜さん?」
 いつの間にか紫苑が冥琳に詰め寄っている。紫苑の顔を見て冥琳が冷や汗を流している。
「え、いや……今のは……」
「ふむ、今の発言に関してはわしにも説明をしてほしものだな」
 桔梗も紫苑の隣で冥琳を尋問している。
「い、いや……違う、私は――」
「一刀がおばさん好きなら、うちの祭にも可能性があるってことね!」
「ほぅ……言いたいことはそれだけか?」
「…………うふふ、別にひといことをするわけじゃないから……大丈夫よ。ちょぉっと教育的指導をするだけだから」
 桔梗、紫苑、どちらの声にも凄みがある。
 だが、それを向ける対象がまちがっていることを一刀は気付いていた。
 二人の位置からでは冥琳しか見えていないため分からないが……一刀の位置から見れば、その背後に一人の褐色の美女が身を屈めているのが見えていた。
(し、雪蓮……何してるんだ……冥琳を危険にさらして)
 冥琳の後ろに隠れている孫策――真名を雪蓮という――のことを桔梗たちに告げようか一刀が迷っていると。
「策殿……儂のことを呼ばんかったかのう?」
 一刀の背後から現れた黄蓋――真名を祭という――が雪蓮に声をかけた。
「ちょっと、祭! しーっ! しーっ!」
 人差し指を口元に当てて雪蓮が必死に祭へと訴えかける。
「あら? 後ろに犯人がいたのねぇ」
 紫苑があくまで微笑みを称えたまま冥琳の後ろへ視線を巡らす。同じように桔梗もそちらを見る。
「うむ、危うくだまされるところだった」
「そ、そういうわけだから私は……」
 紫苑と桔梗の意識がそれたところで冥琳が一刀の方へと駆け寄る。
457 名前:年上の日(3/4)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:29:07 ID:EJRDz+Lk0
「災難だったな……」
「まったくだ。雪蓮も何を考えているのだか」
 頭を抱える仕草をとる冥琳。そんな一刀たちの目の前では観念した雪蓮が二人に弁解していた。
「さ、さっきのは……そう、ちょっと口がすべ――じゃなくて、言い間違いよ」
「それじゃあ、何と言いたかったのかしら?」
 顔を突き出して紫苑が問いかける。桔梗も同じように雪蓮を見つめている。
「え、えーと……そ、そう、お姉さんって言ったのよ!」
「あら、そうなの……ご免なさいね、勘違いしちゃったみたい」
「……そ、そう」
「それより、お館様。先程は途中で終わりましたが……どうですかな、この後わしらと?」
 雪蓮の言い訳に頷くと、桔梗と紫苑が流れるような足取りで一刀に迫ってくる。
「え、いや……」
 どうしたものか、一刀は言葉を濁す。
(他国の要人のいる前でそういう話をするなよ……)
「あら? それなら、私たちも一緒に行かせてもらわない?」
「え? 雪蓮?」
 口端を吊り上げながら肩を抱いてくる雪蓮に冥琳が戸惑いを見せる。
「ふぅ……ならば、年寄りはお暇するべきじゃな」
「あら、そんなことないわよ」
 立ち去ろうとする祭を紫苑が呼び止める。
「祭さん……若いじゃない。それに、祭さんみたいな美人、ご主人様は大好きなのよ」
「そうだな、お館様は幅広い懐をお持ちだかな。そうですな、お館様」
「え? いや、ちょっと――」
 慌てて、周囲を見回せば一刀は囲まれていた。孫策を見れば、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
「なら、お姉さんたちもいいわよね?」
「え、雪蓮……私は……」
 最後の望みとばかりに、一刀は祭を見る。
「本当に……儂のような年寄りも良いのか?」
 酒を呑んだ影響で先程から赤かった祭の頬が一層深く染まっている。
458 名前:年上の日(4/4)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:32:20 ID:EJRDz+Lk0

 それを見て、開口したままとなった一刀の両肩に複数の手が乗る。
「さぁ、ご主人様」
「少々、人数が多いですが」
「行きましょうか」
「まぁ……たまにはいいかもしれんな」
 振り返れば、四対の瞳が一刀を刺すように見つめていた。
「しかし、場所はどうすべきかのう?」
「ご主人様の部屋にしましょう」
「さ、お館様。いきますぞ」
「ふふ……蜀で轟かせたその力、どんなものか見せてもらうわよ」
「悪く思うなよ……北郷」
「しかし、久しぶりじゃから胸が躍るわい……かっかっか」
 体中を掴まれ引きずられていく一刀。後には彼の言葉だけが残されていた。
「だ、誰か助けて〜!」
 それは年上で一杯な日のことでした。


 そして、この日は一刀の中で『年上の日』として恐怖の記憶として深く刻まれたそうな。
459 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 23:37:28 ID:EJRDz+Lk0
以上です。
はい、必要レス数間違えるほどの馬鹿です。めんご。
こんな程度のを投下というのもどうかと思ったんだけど
まぁ、これで新しい投下者のハードルが下がると思うからよしということでw

さぁ、みんな、この程度で投下する人間がいるんだから安心してバンバン投下しよう!

提供:投下率向上委員会

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