- 412 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 04:55:20 ID:fYS0zsm30
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窓を全開にしたまま寝た影響で起きてみれば、ちょっと不穏な感じですね。
ここは、即興の超ショートネタで空気を変えておきましょうかね。
- 413 名前:ピリピリムードと焼豚(1/3)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 04:56:24 ID:fYS0zsm30
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それは戦乱を乗り切ったある日のこと。桃香を中心に鈴々、桔梗、焔耶、紫苑でちょっかいを出してきた五胡の軍を討伐に出ていた。
そして、その城では。星やら麗羽たちやら南蛮勢は街で遊んでいることだろう……それ以外の面々は軍議を開いていた。
「だからだな! それは――!」愛紗が眉間にしわを寄せて怒鳴る。
「お前もわっかんない奴だな……」対する翠もまた苛立ちが伺える。
そんな二人を止めようと朱里と雛里が動揺しながらも宥める。
「ちょ、ちょっとお二人ともお気を静めて――」
「……あぅ、議論はいいですけど、喧嘩はダメ――」
「うるさい!」愛紗と星の声が重なる。
止めようとしていた軍師二人が慌てて一刀の元へと退散してくる。
「はわわ……どうしましょうご主人様」
「……ふ、二人とも怖いです」
「うぅん……二人とも、荒れてるなぁ……まぁ、仕方ないか」
実は、ここ最近、街中で暴れ回る輩がいたのだ。出没しては街の住民へ迷惑をかけていた。
それでも、何度も愛紗や翠が追い回し続けたことで追い払うことには成功した。だが、さすがに何度も振り回され二人の怒りの沸点は非常に低くなってしまっていた。
そして、今日、ちょっとした軍議でも言い争いとなってしまった。
「はぁ……どうしたものか……」
「困りましたね……」
「…………あぅ〜」
三者三様に困った仕草をする。そんな三人を横目に愛紗と翠はひたすら問答を続けていた。
「あ、そうだ!」一刀が手を打ちながら声を上げる。
「な、なにか名案が?」
「あぁ、朱里と雛里は街へ行って……そうだな、今日は焼豚がいいな……というわけで焼豚が美味の肉まんを買ってきてくれ!」
「わ、わかりました〜」二人は頷くとすぐに駆けだした。
「さて、俺は俺で準備しないとな……」
未だ激しく言い争う二人を後に一刀は部屋を出て行った。
しばらくして、一刀は再び愛紗と翠の元へと戻った。その時、丁度朱里と雛里が戻ってきた。
「お待たせしました」
「ちょうど良かった。こっちも準備できたよ」
「……そ、それじゃあ二人を」
「あぁ、いいよ。俺が行く」雛里を制して一刀が前へ出る。
- 414 名前:ピリピリムードと焼豚(2/3)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 05:00:16 ID:fYS0zsm30
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二人は更に白熱し、今にも取っ組み合いにならんばかりににらみ合っている。
「あぁ〜その、二人とも」
「なんでしょうか?」
「なんだよ……いくらご主人様でも止めようたって、そうはいかないからな!」
「まぁまぁ、そろそろお昼だろ? ちょっと、中庭で昼食にしよう」
そう言うと、一刀は二人の腕を掴み強引に引きずる。本気の二人なら解くとは思うが、相手が自分なら解かないことも一刀は分かっていた……というよりも信頼していた。
「ちょ、ちょっと、ご主人様〜!」
「な、なにすんだよぉ!」
そうして、二人を連れてきたのは中庭だった。そこには既に先客がいた。
「…………お腹減った」
「なにをしていたのです! せっかく、恋殿とお昼ご飯を食べようとしていたのを邪魔して連れてきておいて放置とはどういう了見なのですか!」
「あぁ、悪かったな二人とも」
先程、一刀が呼びつけておいた二人だった。一刀は、その二人に軽く頭を下げると、朱里と雛里にすぐさま買ってきた焼豚を並べさせた。
「はぁ、本当に昼になさるのですね?」ため息混じりに愛紗が一刀を見やる。
「あぁ、もちろん」笑顔を混じりに一刀は頷いてみせる。
「ちぇっ、なんだよ……」
愛紗も翠も未だ納得がいっていないようだったが、一刀は一先ず二人を席に着かせた。そして、全員が席に着くと、焼豚が良い感じの肉まんの山を恋へと差し出す。
「ほら、まずは恋からどうぞ」
「…………いいの?」恋が全員を見回す。
全員、それぞれの事情があり首を縦に振る。愛紗と翠は腹が立っていて今は食事ではない。
もっとも……翠にしては珍しいのだが。また、朱里と雛里は先程から胃の辺りを抑えていた通り胃を痛めているため食欲がないらしい。音々音に至っては恋が食べるのを優先している。
そして、一刀は恋に食べさせるのが目的なのでもちろん手を出さない。
「…………それじゃあ、いただきます」
そう言って恋は焼豚が良い感じの肉まんを食べ始めた。それも凄まじい速度で……。
「あむあむ……ごくっ……はむ」
「ふふ……言い食べっぷりだな」一刀は頬杖をつきながら焼豚の山と闘う恋を見つめる。
「はわわ……なんか可愛いですねぇ」
「……うん、なんか小動物って感じかな」朱里の言葉に雛里が頷く。
まだまだ恋の速度は落ちない。
- 415 名前:ピリピリムードと焼豚(3/3)[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 05:04:26 ID:zbHrXXQXP
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「もきゅもきゅ……はむはむ」
「は、はぁぁ〜これは中々……はっ!? い、行かんぞ愛紗……こんなことで流されては」
「おいおい……愛紗……というかお前もだな――」
悶える愛紗に呆れながら翠が恋の方を見る。
「…………もきゅ?」
どうやら、翠が柳眉を吊り上げているのを空腹のためと判断したらしい恋。山からとった肉まんを一つ手渡した。
「う、うぅ……ず、ずるいぞご主人様……」
「…………いらないの」小首を傾げながら恋が訊ねる。
「いや、も、貰うって……あ、ありがとな」
頬を緩ませながら肉まんを受け取ると翠ももきゅもきゅと味わい始めた。
「…………みんなも」
「ん、そうだな……それじゃあ、俺らも食べるとしようか」
「……はぁ、そうですね。すっかり毒気を抜かれてしまいましたよ」苦笑気味に愛紗がぼやく。
「これで一件落着かな?」
「…………もぐ?」
「いや、なんでもないよ……」
食べるのを停止して見つめてくる恋に微笑むと、一刀は肉まんを一つとり、口に頬張る。
「うん、美味いな……それに、やっぱり、こうやってみんなで仲良くするのが一番だな……ははは」
今日も一刀の周囲は平和だった。
ちなみに、後に事情をしった恋に愛紗と翠が説教されたのは留守番していた者たちだけの秘密である。
「……ケンカはよくない」
「そうなのです、恋殿の言う通りなのです!」
「「はい……すみません」」
- 416 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/13(水) 05:06:29 ID:zbHrXXQXP
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まさか……猿とは……。
どうやら寝ぼけているようです。多分、内容も滅茶苦茶だと思います。ご勘弁ください。
では、二度寝に入ります……時間ないけど。
おやすみなさい。