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930 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/11/05(木) 17:14:57 ID:N9EdiFbOO
長いのだから長編なのである。
今日桃香予定者いるかー!
935 名前:一刀十三号 ◆vgiLUhkT66 [sage] 投稿日:2009/11/05(木) 20:41:34 ID:N9EdiFbOO
「あの〜お猫様、お仕事に戻ってよろしいですか?」
「にゃー(構わないんじゃない?行ってくれば)」
「それでは」
シュタ!!
「にゃー(ふう、酷い目に有った。10桃香です)」
三教一致【拠点風】イベント
波浪印災!夜ノ部
937 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭1-10[sage] 投稿日:2009/11/05(木) 20:45:16 ID:N9EdiFbOO
日が沈み夜になった。
一般の子供が居ない・身内のみ、と条件が昼間とは違いかなり本格的にハロウィンの色をかもし出す。
建物が中華風なだけで、緑色だが一応かぼちゃの飾りも有る。
お化けも充実し、ドラキュラ・狼少女・フランケンシュタインの化物・ミイラ女・ピクシー・小悪魔・ケットシー等々が居る。
これらの衣装が嫌、恥ずかしいと言う人には雰囲気を壊さない為に執事服・西洋風ドレスまたは緑色のメイド服を着用してもらっている。
皆が揃うや否や宴会色が一番醸し出す。
「それでは皆さんお静かに。お手元に有る見慣れぬ食料、我らが蜀の主、ご主人様の天の国のお菓子をなるべく再現しました」
“オォー”初見の物が多く歓声が上がる。
「で、そのお菓子について不肖者ですが諸葛亮が説明させていただきます」
“やんや、やんや”と応援とヤジ飛ぶ中、朱里は司会進行を進める。
「まずは白い『けいき』製作者は華琳さんでご主人様情報ですと『生くりーむ』を使った『しょーとけいき』だとの事です。
 王道は『一五』が乗って『一五しょーと』になるらしいのですが生憎『一五』が無い為、あらゆる果物で代用しております。ではご主人様から一言」
938 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭2-10[sage] 投稿日:2009/11/05(木) 20:49:05 ID:N9EdiFbOO
「正直、技術的ではなく材料的に成功しないだろうと思ってました。かなり欠かせない材料バニラエッセンスが入手した時は、貿易って重要だな〜と実感しました」
「ありがとうございました、ご主人様」
「なによそれ一刀!私のケーキに対する感想が何も無いじゃない」
「味の感想はこれからだろ」
「それにしたってもう少しましな話しは無かったの」
「これ、今後も含めて凄く重要だと思うけど」
「そんなことは分かってるわよ!……はぁ、もう次でいいわ」
「……それでは失礼して、次は流琉さんの作った『けいき』は『ばうむくうへん』です」ショートケーキの隣に見事に仕上がっているバアムクウヘンが有る。
「こちらは先程の華琳さんとの違いは見た目もさることながら、生地に味付けをして焼き上げた時点で完成する事でして。
 ですから余計にこの様に均等に焼き上げるのは大変難しいとの事。焼き方は到って単純、芯になる木の棒に生地を塗りながら焼く、
 下に垂れるのを常に回転させながら均等に焼く、ただそれだけです。単純ですがこの何層にも焼かれて出来た風味を堪能して下さい。ではご主人様から一言」
602 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭3-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:02:36 ID:P+nsA3pgO
「こちらは技術的に心配でした、しかも忍耐力が必要な技術的でした。流琉はそれを乗り越えてくれました、皆さん感謝して食べましょう」
「「「は〜い」」」
多数の返事が返って来る。
「それでは次に、次は私こと諸葛亮が担当しましたのは『ふるうつけいき』生地は流琉さんと同じく味付け済み、華琳さんと一緒なのは果物を使う処。
 ですが華琳さんが生で使うのに対し私のは一緒に焼き上げる為どこまで果物の風味を殺さないかに大変苦労しました、楽しんで戴けたら幸いです。ではご主人様から一言」
「言うの?」
「はい、それはもちろんですよ」
笑顔で迫真の朱里に脅えながら立つ。
「こちらも技術的に多少大変な処が有り苦労したと思う。朱里頑張ったね」
「えへへ、頑張りました〜」
「(げんきんだな、褒めたら直ぐこれだ、まあ喜んでるしいいか)」
「次に雛里ちゃんが作った『けいき』がそちら。名前を『みるふぃーゆ』といい、私や華琳さんと違い生地に『ぱい生地』と言う物を使ってます。
 それに華琳さんと同じく『生くりーむ』を使って飾付けをします。こちらは『ぱい生地』が大変だったらしいです、それでは度々ですがご主人様から一言」
604 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭4-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:05:01 ID:P+nsA3pgO
「はいはい」
「ご・主・人・様」
「ハイッ!了解しました!雛里のミルフィーユ、通常と違うパイ生地を作るのは大変だったと思う。生クリームは華琳のを借りたけど見事融合して美味しく出来てるはず、お疲れ様雛里」
「あわわ…」
顔を真っ赤にして応える雛里。
「他の方々は定番のお菓子で説明は省かせてもらいます。では天のお菓子についての説明はここまで…」
「待て〜い、朱里殿!儂の『けいき』の紹介が未だじゃ!」
勢い良く立ち上がり啖呵を切った祭。
「は〜い、配布禁止になった方は黙ってて下さいね〜」
「なんじゃと!儂の天の菓子を封殺しようとするのか!呉だけに限らず軍師とやらは恐ろしいのう」
冥琳が祭さんを睨んだがお構い無しのどこ吹く風な顔だ。
「見ろ、儂を筆頭にこんなに大人気じゃ」
面子を見たら星・紫苑・桔梗…既に答え出てるな、良く見りゃ雪蓮の台に祭のケーキが小山に成ってる。
「祭さん、念のために一つ試食していい?」
「おお、北郷殿!一つと言わずタンと召し上がられい」
「いや、一つでいいです」
一つ摘まむと口の中へ。
カッー!!
凪の時とは別の意味で口に火が着く。
「これ、何?」
605 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭5-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:07:20 ID:P+nsA3pgO
やっと出てこれた質問がそれだった。
「白酒を『けいき』に浸した物です」
今まで黙っていた朱里が関を切ったか様に喋り出す。
「ご主人様、事もあろうにあれを子供達に配ろうとしたんです。ましては星さんと桔梗さんも一緒になって」
「祭、それはやりすぎ」
「おや、儂は星殿にこれは天の菓子じゃと聞いたが?」
「星〜!」
「おや?主、以前お酒を使うお菓子が有るとおっしゃつたでは有りませんか、形状が『けいき』に似てましたので試してみたのですが、見事再現出来ましたぞ」
・・・
「(全然出来て無いよ、星)確かにお酒を使うお菓子が有るとわ言ったしそれはケーキで間違いはないよ、でもそれはブランデーケーキって言ってせいぜい香りつけ程度で第一浸さない」
「う〜ぬ、丁度良いのですが…」
「でも、間違いなく祭さんや星達で丁度良いなら、“子供達に振る舞うお菓子としては些か問題有るよね”」
「ぬぬぬ…」
自称ブランデーケーキ推進派は既に見事な酔っぱらいである、酔っぱらいに正攻法では説得は無理かと思われたが主な顔ぶれが集まって居たのと、
 酒は飲んでも飲まれない面子な為な事から効を奏しそうだった。
606 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭6-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:10:46 ID:P+nsA3pgO
「では、祭殿の『けいき』は大人のお菓子と言う事で」
オォー!
推進派から歓声と賛成意見が上がる、やっぱり酔っぱらってるらしい。
「仕方がない酔っぱらいはほっとくとして」
ブーブー!と上がるブーイングを無視し話を進める。
「それでは、昼間の成功を祝って乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
こうして昼間は仕事に明け暮れた人を交えての親しい者達だけのハロウィン祭が始まった。
先ずはケーキの試食&感想、全員が全てのお菓子をべた褒めに終わった。
次にハロウィンの本来の意味の大まかな説明に実際にはお菓子配りが主要の催しだということ。
途中から祭が自分のケーキを皆に振る舞い出した、今までは取りに来る人のみに振る舞ってたが一人一つが義務だと宣い出した。
ちなみに俺は既に三つ食べさせられてだいぶ酔いが回っている、今は気合いでカバー中。
「あっ!仮に食べるとしても鈴々と恋はだけは絶対に一つまで」
これだけは厳命する、何か嫌な予感がするからだ。
こうして無事に終わるはずだった夜のハロウィンは最後の方で自分で壊して死にかけた。
607 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭7-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:13:19 ID:P+nsA3pgO
「しかし、仮装の人選ばっちしだよな〜雪蓮のバンパイアとか」
「何、一刀?いくら私でも生き血は啜らないわよ。啜るんだったら一刀のセ…」
「雪蓮!!」
大声で続きの台詞の妨害に成功、よく見りゃ手元にあれだけ有った祭・特製ケーキがほとんど無い、雪蓮まで酔っぱらいかあ。
被害拡大を防ぐ為、祭のケーキを没収。
些か抵抗を受けたが治安維持派愛紗を筆頭に無事鎮圧に成功、被害拡大は防げた様に思えたのだった。
で、星や蒲公英がケットシーを、焔耶がフランケンを、桃香と華琳はミニ王冠とドレスでお姫様を、愛紗はお姫様を守る騎士を、
紫苑・桔梗・祭はマ……魔法使いのお姉さんを、猪々子・季衣は手抜きの包帯適当巻きのミイラを等々。
あ、またタンポポと焔耶が…ケットシーとフランケンが喧嘩しているなあ。
多少の騒ぎが有ったが無事に終わりかけたころ、隠していた祭特製ケーキを星のケットシーが俺の口に放り込み暗転。
◆ ◆ ◆
閉め近く桃香が立ち上がり演説に入る。
「今日の催しは出来たら魏・呉でもやって欲しいの、考えたんだけど普段の奉仕・娯楽活動の殆んどが大人達に片寄ってるって」
一同桃香に注目する。
608 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭8-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:15:58 ID:P+nsA3pgO
「確かに主に動いてもらっているのは大人の人だから催しとかも自然と大人基準に成っちゃうけど…」
一呼吸入れて。
「子供達も懸命に生きているって、子供達にも…子供達だけの催し物も、とっても大事だと思うの…どうかな?」
静まりかえる宴会場、またもや一呼吸後に拍手喝采が沸き上がる。
「桃香はある部分は私より一歩も二歩も先を進んでるのね、ハロウィンの存在を子供達だけの奉仕の催しにするなんて。
 魏もハロウィンを大人用の奉仕の催し物にするつもりだったけど、良いわ子供用に変更ね」
華琳に褒められ照れる桃香。
「雪蓮さん、呉はどうですか?」
「私は賛成だけど、堅物の冥琳が首を縦に振るかどうか?」
「なんだ雪蓮、私一人を悪者にする気か?私も悪鬼じゃないんだ良い処は取り入れる。
 昼間は『はろいん』の有効性を研究・見学していた、その為に子供達にお菓子を作ってやれなかったが…」
「冥琳…」
「言うな雪蓮…」
すると顔を赤くして雪蓮からそっぽを向く。
「冥琳!」
飛びつく雪蓮を『止めないか雪蓮…その恥ずかしい…』と降りほどこそうとするが『止〜めない』とその手を放さなかった。
609 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭9-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:17:50 ID:P+nsA3pgO
「やっぱ、桃香は凄い!」
皆、酔いつぶれていたと思ってた一刀が突然立ち上がった!
フラフラと千鳥足なのが酔っている証拠だろう、なんとか手を伸ばせば桃香に届く距離まで来た時足を絡めて一刀が桃香を巻き込んで倒れる。
どたーん。
「イタタタ…」
ムニュ☆
「アン♪」
桃香の甘い声が漏れた。
「ぬぬぬ、今必要なのはお菓子であって肉マンではない!」
この出来事に反応して動く影二つ。
「ありゃ〜フランケンシュタインと般若が近づいて来る〜、…あれ?般若なんて居たっけ?ああ、般若、良く見たら愛紗だぁ〜」
「ご主人様…」
「お館…」
「「トリック・オア…」」
「残念〜。今、お菓子は無いよ〜。肉マンならちょうど二つ有るけど食べる?」
一刀の台詞にフランケンシュタインが鼻から血を垂らす。
手に持った、一刀にとっては肉マンな物を持ち上げた。
「ほら」
ムニュ☆
「アンッ♪」
『ブチッ』×2
「「トリック!!!!」」
“ドンッ”×2
二人の足踏みに床に亀裂が入った。
その後は二人が一刀をボコボコにするのを酒のツマミにして宴会場が盛り上がった。
611 名前:三教一致拠点風イベントハロウィン祭10-10[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:20:23 ID:P+nsA3pgO
その後、表向き一刀以外は無事にハロウィン祭&宴会&歓迎会が終了するなか。
「…一刀の…馬鹿…」
一人の少女が呟いた。
ニヤリ★
「…♪」
それを見た一人の女性がほくそ笑んで呟いた。
「あ〜ら今夜は愉しくなるかしら?」

ハロウィン祭夜ノ部終了。
真夜中ノ部に続く???。
613 名前:一刀十三号[] 投稿日:2009/11/05(木) 21:33:21 ID:P+nsA3pgO
「戻りましたお猫様。で、言付けが」
「にゃー(言付け?誰から)」
「風殿です」
「にゃ゛(!!!!!!!)」
「にゃー(で、何と?)」
「謎かけだそうです、『上は大火事、下は大水、これなんだ』とのこと」
「にゃー(???、普通逆じゃない?)」
「答え合わせは次回だそうで」
ダラダラダラダラダラ
「にゃ(現れる気なのか、逃げねば)」
「にゃー(途中までの支援ありがとうございました、なにやら確認なんたらかんたらが出て駄目に成ってしまいました)」
「にゃー(ではまた夜中編?出ると良いな)」
m(_ _)m

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