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344 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/24(木) 22:59:03 ID:7gXXZTaV0
蒲公英:ここにいるぞー


てことで
誰か蒲公英のSSで住人を砂糖の柱に変える者はおらんか
347 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/25(金) 00:05:59 ID:4yd0MFN90
>>344
ここにいるぞー
2スレと短いうえに急場仕立てなんで薄いですけど……。
348 名前:辛くて甘い?(1/2)[sage] 投稿日:2009/09/25(金) 00:10:28 ID:4yd0MFN90

「ふんふん〜」
 ご機嫌な様子で鼻歌交じりに調理をしている蒲公英。
 今、俺は調理場にて彼女が調理を行っている後ろ姿を眺めていた。
 実は、今朝突然俺の部屋へやってきた蒲公英が昼を作ると言い出したのだ。 
 そのため、政務を終えた俺は一人ここへやってきた。
「はい、ご主人様。出来たよ〜」
 経緯を思い出していた俺にいつも通りの元気いっぱいな声で蒲公英が
一つの皿を出してきた。
「おっ、これは中々美味そうだな」
「へへぇ、そうでしょ。たんぽぽ、頑張って作ったんだよ」
 彼女の、言葉に頷きながら料理を見る。
 香辛料が使われているのだろう。真っ赤だ。
「辛そうだな……俺は好きだけど」
「うん、なんでもビタビタっていう特殊な調理方法なんだって」
「へぇ、よく分からないけど興味は引かれるな」
 ビタビタ……一体どんな調理なのだろう。正直期待と不安が入り交じっている。
「さぁさぁ、そんなことは後にして食べてみて」
「あぁ、それもそうだ。冷めない内に食べるか」
 そう言いながら、一口頬張る。
「……もぐもぐ」
「くふふ……」
 食べ始めた俺を見ながら蒲公英がよく見せる意地悪な笑みを浮かべた。
 そのことに疑問を抱いた瞬間、口内にありえない刺激が広がった。
349 名前:辛くて甘い?(2/2)[sage] 投稿日:2009/09/25(金) 00:14:09 ID:4yd0MFN90

「んごっ、げほっげほっ……辛ぁ! というか痛い!」
「ふふ、大丈夫ご主人様?」
「ひぃーみ、水! 水くれ!」
 そう言って、蒲公英の方を向くが動く様子がない。
「ひゃ、ひゃんぽぽ?」
「水は、用意してなかったんだよねぇ……」
「!? ひょ、ひょれはないひゃろ〜」
 辛さのあまり上手く喋れないながらも抗議の声を上げる。
 そんな俺を蒲公英はただ笑顔で見つめてくる。
「だ、か、ら……たんぽぽが――」
 そこまでいうと、蒲公英はその可愛らしい唇を俺の唇へと密着させた。
 そのうえ、舌で俺の口をこじ開けねじ込んできた。
「ん、んぅ……ぴちゃっ、くちゅ……ん」
「ちゅぅ……ちゅぷ……んっ、じゅっ」
 辺りに水音が響く。俺と蒲公英の舌が絡まる。
 互いを食いつくさんとばかりに貪りあう。

 どれくらいの時がたったのだろう……ようやく蒲公英が俺から離れた。
「どう? ご主人様」
「もう辛さはすっかり収まったよ。むしろ、甘すぎるくらいだ」
「それじゃあ、残りも食べてね」
「え!? いや、これは……」
「また、口が大変なことになったらたんぽぽが甘くしてあげる」
 その言葉を聞いて、俺は箸を進めた。
 同時に、俺は一つの真実に気づいた。
 今回のこと、これは彼女お得意の罠だったのだ。

 そう、きっと俺にしか使わない、とても辛くて……甘い罠。

「辛い! たんぽぽ」
「は〜い、ご主人様っ!」
350 名前:清涼剤 ◆q5O/xhpHR2 [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 00:19:23 ID:4yd0MFN90
以上です。

あまり甘くできてませんね。すみません。
あぁ、石を投げないで。

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