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122 名前:清涼剤[sage] 投稿日:2009/08/09(日) 04:21:14 ID:m7qUu6t20
一壷酒氏乙です。
詠の「ボクのご主人様」は破壊力が半端ないです。
なんとういかもう色々とヤバイです。

さて、専用版に無じる真√N-拠点18をUPしたので告知を。
URL:http://koihime.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0374
(この物語について)
・原作と呼称が異なるキャラが存在します。
・一刀は外史を既に一周しています。
※上記が苦手な方にはおすすめできません。
(注意)
・過度な期待などはせずに見てやって下さい。
・未熟故、多少変なところがあるかもしれません。

暇つぶしにでもお読みください。



改行による2パターン制です。
最初は、整形なしの素です。
ブラウザでご覧の方はctrlキー+Fで文字検索に整形と入力して飛んでください。



 「無じる真√N」拠点18




 その日、華雄は街を巡察する一刀の護衛をしていた。
「やっぱり、平和で活気があるっていうのが一番だよな」
「ふ、確かにそうだな。それに最近、またあちこちから民が流れ着いているようだしな」
 一刀の言葉に、横を平行している華雄は答える。
「それもこれも、この街のあり方を一刀の提案に合わせた結果なのだな」
「はは、そんなことはないって。確かに俺は提案をした……でも、それを実現して街の人たちを笑顔にしているのは華雄たちさ」
 いつもの笑顔を浮かべ愉快そうに一刀が笑う。
 そんな一刀を見ながら華雄は思う。この男と出会えて良かったと。
「そう言って貰えると、こちらとしても救われるな」
 華雄は、そう言うと、一刀ほどではないが良い笑顔を浮かべる。
「……ところで、一刀」
「ん? 何だ?」
「お前は、本当に巡察で来てるのか?」
「な、何言ってるんだ当たり前だろう」
 ジト目で睨みつつ尋ねると、一刀は声を上ずらせた。
 それを見て、華雄はため息を吐く。
「やはり、か……実はな、白蓮から言われていたのだ。お前がするのは巡察ではなくただの散歩だとな」
「な!? あ、あいつ……いや、待て。俺は――」
「きゃぁぁぁ!」
 一刀が、慌てながら何かを言いかけると同時に絹を裂くような女性の声が響き渡った。
「む、何事だ」
「取りあえず、行ってみよう」
 二人は、互いに顔を見合わせると声のした方へと駆けだした。

 現場へと赴いた二人が眼にしたのは、いかにも荒くれと言った風貌の男たち、数にすれば数十人はいるだろう――に囲まれた女の子の姿だった。
「おい、嬢ちゃんよぉ、あんたのせいでアニキが怪我しちまったじゃねぇか」
「いてぇ、痛ぇよ! こりゃ、どっか折れてるぜ……痛ぇぇ!」
 小柄の男が女の子を睨み付けながら、中心人物と思われる男の方を指さす。すると、アニキと呼ばれた男もわざとらしく痛がる。
 一方の女の子は、その服についたフリルをふるふると震わせて怯えている。
「って、ありゃ、うちの侍女じゃないか! ……と、驚いてる場合じゃないな。早く助けるぞ!」
「あぁ、まったくもってけしからん奴らだ。捕らえてくれる!」
 二人が男たちの元へ駆け出そうと脚を持ち上げた瞬間、辺りに声が響き渡る。
「あいや、待たれい!」
 その声に男たちは辺りを見回す。
「な、なんだ?」
「何処にいやがる!」
「で、出てくるんだな!!」
「はーはっはっは! お望み通り姿を見せてやろう!」
 大柄な男の言葉に、謎の声が答える。
 そして、屋根の上から一つの影が飛び降りてきた。華雄は、その姿を目視すると思わず声を上げた。
「華蝶仮面!」
 何故か、名前の部分で隣にいた一刀と声が被っていた。驚いてそちらを見ると、
「う、嘘だろぉ! 一体、いつだ? というか、なんで……」
 額を手で押さえながら、ぶつぶつとなにやら呟いている。
「ほう、我が名も随分と有名になったものだ。この地でも知る者がいるとはな」
「いや、あそこの二人以外、みんな呆気にとられてるが? ぐふっ!?」
 華蝶仮面の言葉に反論した男が一瞬で吹っ飛ぶ。
「まぁ、この地ではお初にお目にかかるのだ。自己紹介くらいはしておくとしよう」
 男たちが、大地に平伏した仲間に驚いているのも気にせず、一人呟く華蝶仮面。
 そして、自己紹介の啖呵を切り始めた彼女の姿を華雄は鋭い目つきで見据える。
「そ、そう言えば、華雄は何で知ってるんだ?」
「あぁ、奴は私が洛陽にいた頃に出会ってな……」
 正気に戻った一刀の質問に華雄は答える。かつての軽い経緯も交えて。
「そ、そうか……ということは、その時、か」
「しかし、奴は一体何者なのだろうか? 相当な腕の持ち主であるのは確かだとは思うのだが……うぅむ」
「き、気づいてないのね……はは」
 未だに長ったらしい啖呵を発し続ける華蝶仮面を見ながら華雄が首を傾げていると、横から乾いた笑いがした。
 そこで、ふと思ったことを尋ねる。
「なぁ、一刀。お前は何故、奴を知っている?」
「そ、それは――」
 何故かどもりがちな一刀が何かを言おうとするのを遮るように男の怒声が上がる。
「そんじゃあ、自己紹介も終えたところでさっそくご退場願おうか!」
「ふっ、貴様らのような下賎な輩が束になってかかろうとも、この華蝶仮面、断じて破れはせぬ!」
 そう言うと、華蝶仮面が構えを取る。その切っ先を向けられた男たちは僅かに怯む。
「どうした、来ぬのか? ならば、こちらから参る!」
 瞬間、華蝶仮面の姿が消え、侍女の周りにいた男たちが宙に舞い上がった。
 そして、いつの間にか侍女を抱えた華蝶仮面だけがその場に立っている。
「な、何ぃ! ちっ、野郎共囲め、囲むんだぁ!」
 華蝶仮面の異常な強さを理解したアニキと呼ばれた男――もといアニキが周りの連中へと指示を出す。
 そして、華蝶仮面をぐるりと男たちが囲む。
「む、これは面倒な……仕方ない。でゅわ!」
 謎の奇声を発すると、華蝶仮面がもの凄い跳躍を見せ、男たちの包囲を超える。
 そして、どうしたものかと様子を見ていた華雄たちの元へと舞い降りた。
「そこの御仁、すまぬがこの者を頼まれてはくれぬか?」
「あぁ、まかせてくれ」
「か、一刀様……」
「怪我が無くてよかった」
 華蝶仮面から侍女を受け取った一刀は安堵のため息を吐く。
 余程、不安だったのだろう。彼女は一刀の服をぎゅっと握って離さない。
「さて、私はあの不届き者共を成敗いたすとしよう」
 男たちの元へと歩を進める華蝶仮面の背中に華雄は声を掛ける。
「まて、華蝶仮面。私も手を貸そう!」
「ふ、いらぬさ。それより、辺りの住民の安全をしっかりと確保するがよい」
 一切、振り向かずに答える華蝶仮面に半ばため息を吐きながら、華雄は騒然としている民衆へと歩み寄る。
「さぁ、巻き添えを食らいたくなければ、もう少し離れるのだ!」
 指示をしながら華雄は思う。これは、いつぞやと同じではないか、と。
 そして、同時に心から強敵と認めていた人物との再開に胸が躍っていた。




 華雄や一刀によって、絡まれていた侍女や野次馬の民衆が保護されているのを視界の隅に捕らえながら華蝶仮面は一気に男とたちの元へと向かい大地を駆ける。
「はぁぁぁ!」
「き、来たぁ!」
「び、びびるな! やっちまえ!」
「ぐぁぁ」
 華蝶仮面の速度に動揺した男にアニキが声を掛ける前になぎ倒す。
「くそぅ、もう一度囲め!」
 そして、再び囲まれる華蝶仮面。
「ふ、そうやって一遍にまとまって来られる方が、こちらとしても、討ち倒しやすくて助かるというものだ」
 相も変わらずな調子で不適な笑みを浮かべる華蝶仮面。
「ちぃ! なめやがって、やれぇ!」
「うおぉぉ!」
 アニキの号令で男たちが一斉に襲いかかる。
「ふふ、これくらいでは駄目だな。はぁ!」
 口角を吊り上げ、にやりと笑うと華蝶仮面は風になった。
 円となって襲い来る男たちの一方に詰め寄りなぎ払ったかと思うと、今度は返す槍で背後の敵を吹き飛ばす。
 そして、挟み込むように同時に突っ込んでくる男たちの間をすり抜け、まとめて叩き伏せる。
 ほんの僅かな内に華蝶仮面以外が地に寝転がるという光景ができあがっていた。
 その姿を見た誰もが思った。華蝶仮面、そのたぐいまれなる技を駆使し、素早く戦う姿はまさに疾風、と。
 その時、近くの民家からいつの間にか消えていたアニキが現れる。
「おい、華蝶仮面。こいつがどうなってもいいのか?」
 そう言って、アニキは片手で押さえ込んだ男に短剣の刃を近づける。
「ひぃぃ〜」
「な!? メンマの達人ではないか! くぅ、卑怯な!」
 人質となった男を見た瞬間、華蝶仮面の体が硬直する。
 彼は、華蝶仮面が贔屓にしている飯店のメンマ作りの達人だった。華蝶仮面は、彼の造る極上のメンマが好きで好きでたまらなかった。
 そして、アニキはメンマ達人の腕を捻り上げている。さらには、いつの間にか仲間まで現れている。
 それを見て、華蝶仮面は考える。彼女の素早さを持ってすればアニキたちを倒し、達人を救うことも出来るだろう。しかし、アニキによって達人の腕が折られるのは確実。
 もし、そんなことになったら極上のメンマを失うこととなる。それだけは、華蝶仮面にも耐えられなかった。
 故に、彼女は抵抗を止めた。
「ん? やっと大人しくなったようだな……さて、そんじゃ、まぁ言うことでも聞いて貰おうか」
 華蝶仮面が手出しできないと分かったのか男たちが舌なめずりをして厭らしい笑みを浮かべ、彼女の神経を逆なでする。
 とはいえ、彼女にとって最も相性の合う人質が取られているためどうにもできない。
「くっ、よかろう。何が望みだ?」
「そうだな……取りあえずその仮面を外して貰おうか?」
「な、何だと! ……いや、それだけは勘弁願えぬか? かわりに服なら脱ぐが」
「……それも魅力的だが断る。というかそれほどまでに仮面を外すのが嫌なのか……ひひっ、一体にどんな面してるのか楽しみだな」
 どうにもならず、華蝶仮面は震える手をそっと仮面の両端に添える。
 そして、外そうと力をこめたその瞬間、
「乙女の秘密を暴こうなんて、イ、ケ、ナ、イ人たちねぇ!」
 謎の人影がアニキの頭に拳をたたき込み地面に口づけさせた。そして、そのままメンマ達人を抱え華蝶仮面の方へと飛んでくる。
「うふ、ごめんなさい。待たせてしまったみたいね?」
「何者かは知らぬが助かった! む、その仮面は!」
 メンマ達人を解放するのを見守りながら華蝶仮面が礼を言うと、その人物の顔には自分のしているものにそっくりな仮面があった。
「そう、わたしは華蝶仮面二号よん。よろしくね、一号」
 そう言うと、二号は片目をぱちりと閉じた。一号の方を振り向いたのに合わせてその両側に垂れるおさげが揺れた。
「うわぁ、ば、化け物!」
「んまぁ! だぁれが、一度見たら一族の血が途絶えるまで代々夢にでてくる程の化け物ですってぇ!」
 二号の姿に驚いて声を上げる男を二号が睨み付ける。
「ひぃぃ、あ、アニキ〜」
「ば、馬鹿野郎! ば、化け物が一匹増えたく、くらいでびびるんじゃねぇ!」
「だから、誰が頭に毛が三本、口はたらこ唇の化け物ですってぇ!」
 アニキの言った一言で二号の瞳が怪しく光った。
 それを見て男たちがさらに震え上がる。
「だ、駄目ですってぇ。いくら事実でもあいつを化け物って言うのは何か不味いですよ」
「ぶるぁぁぁ! さすがに、大軍勢に一人で突っ込むのと私とサシでやり合うなら大軍勢に単独突撃の方がマシって言われたらわたしだって傷つくわよぉ〜!」
 意味不明な奇声と共に怒声を発する二号に男たちは完全に戦意喪失したようだ。
「く、くそぉ! あんな化け物相手じゃ気分が冷める。引くぞてめぇら!」
 アニキのその言葉に従い男たちが逃げていく。だが、
「いいかげんにしなさいよぉ〜! だ、だ〜れが、あらゆる策略をもってしても打ち破れないほどの化け物ですってぇ!」
 完全に怒り狂った二号が砂塵を巻き上げながらすさまじい跳躍を行い、たったその一度の跳躍で追いこし前へと回り込んだ。
「ぎゃああああああああ!」
「ぶるぁぁぁぁぁ!」
「ひぃぃぃぃ!」
 二号の鳴き声に恐怖した男たちが振り返るが、そこには華蝶仮面一号がすでに男たちの背後に立っていた。
「ふ、ここは通さぬぞ」
 そう言って、一号が不適な笑みを浮かべるのと同時に男たちの悲鳴がこだました。




 最早、地獄絵図と化した戦いを見つめながら華雄は畏怖の念を抱く。
「恐ろしい存在ではあるが……あの人質救出の際に見せて気配の消し方……相当腕の立つ者に違いない。華蝶仮面一号……そして、二号。私は、必ずお前たちに対抗しうる存在となってみせる!」
 そう誓うと華雄は、先程一号が伸した男たちを一刀が呼んできた兵たちに引き渡した。
 そして、二人の華蝶と男たちの戦いを見つめる。
「ふんぬぅ!」
「げふぅっ」
 二号の放った一撃で周辺の敵が吹き飛んでいく。その他の追随を許さぬほどの剛力ぶりから、力の二号といったところだろう。
「はぁぁ、せいっ!」
「あぎゃぁっ」
 一号は、その手に持った槍を軸に回転し敵をなぎ払う。更には、そのまま空中へと舞い上がり、一撃を最後の一団へと振り下ろした。その技の華麗さ、そして実践で磨かれたであろう鋭敏さ。それはまさに技の一号と言うにふさわしい。
 華雄がそんな感想を抱いていると、作業を終えた一刀が隣にやってきた。
「すごいな……技の一号、力の二号か」
「ほぅ、一刀の目から見てもそう見えるのか?」
「ん? まぁな……」
 華雄は、自分が思っているのと同じ事を口にした一刀に何となく尋ねてみる。すると、一刀は苦い表情を浮かべてしまった、それを見て華雄は少し気まずくなってしまう。
「しかし、どうするんだ?」
「……え?」
「いや、だから、あの二人だよ。男たちは捕まえるんだろうけどさ、あの二人はどうするんだ?」
「うむ、それだが……この惨状を見せられては見過ごすことは出来ないだろう」
 そう言って、華雄は辺りを見渡す。二人の華蝶により吹き飛ばされた男たちがあちこちの建物に突き刺さっている。中には屋内まで飛ばされた者もいる。
 それを見たのだろう、一刀も表情を引きつらせる。
「はは……だよな」
 華雄が一刀の乾いた笑いを聞いている内に、男たちの声が消えた。どうやら、戦いの決着がついたようだ。
「うふ、意外と呆気なかったわね」
「ふ、正義は勝つ」
 二人の華蝶仮面は、互いにビシッと構えをとる。それが切欠となり、あたりに人々の歓声が広がった。
「いいぞー!」
「格好よかったわー」
「すげぇ!」
「華蝶仮面ーありがとう!」
 二人の華蝶仮面は歓声を送る民衆に一瞥をくれるとすぐに立ち去る。
 それを見て、慌てた華雄が駆け出す。
「ま、待てぇ! くっ、通してくれ」
「痛っ!」
「すまん。くっ、見失ってしまったか……」
 追いかけようと奮闘したが、華蝶仮面の活躍に興奮した街の人たちの群れに飲まれ、華雄は華蝶仮面たちを見失ってしまった。
「くそっ、これで二度目……しかも数まで増えるとは」
「華雄、まぁほら街の人たちには怪我もなかったし今回はこれでよかったじゃないか」
「あぁ、そうだな……だが、次こそは必ず!」
 一刀の言葉に頷き、華雄はぐっと拳を握りしめる。

 その日の帰り道、処理に関する仕事のため一足先に戻る一刀と別れた華雄は、一人考えていた。
「華蝶仮面……一号、二号ともにかなりの強さを誇っている。一体何故だ?」
 華雄が先程目にした二人の華蝶仮面の強さについて考察していると誰かが横に並んだ。
「ふふ、それはきっとあの素晴らしき仮面の力によるものであろうな」
「星! いつからそこに?」
「ふ、主と別れ、一人考え込み始めたあたりからだな」
「ほとんど初めからではないか!」
 普段の飄々とした態度のまますごいことをしれっと言われ思わず大声になる。
「まぁ、落ち着くがよい」
「はぁ、まぁいい。それよりもだ。華蝶仮面の強さが仮面にある、とはいったい……」
 華雄は、まだ星に言いたいことがあったのだがそれよりも先程の発言の方が気になりそちらを聞くことを選んだ。
「あぁ、あの者のつけている仮面。あれはその見た目、質感、そして仮面自体の放つ不思議な気……あれほどの品を装着したのならば気分は高揚し、普段以上のものが出ることであろう」
「なんだと! そ、それが奴らの強さの秘密だというのか……」
 驚愕の事実を告げられ、華雄の体に衝撃が走る。
「うむ、あの素晴らしい仮面にこそ何かがあるのだろう……まぁ、華蝶仮面自身もまた素晴らしき者なのであろうがな」
「あ、あんな変な仮面が……信じられん」
 星が何かを言っているが、今の華雄の耳には入ってこない。
「成る程……まずは、その美意識の歪みを矯正すべきのようだな」
「せ、星?」
 ふと、我に返った華雄が見たのは背後に修羅のような幻を背負う星の姿だった。
「ふふふ……今宵はたっぷりとあの仮面のすばらしさについて説いてくれよう!」
「なっ! え、遠慮させてくれぇぇぇぇぇ!」




 なお、この日の夜、城のとある一室から、かすかながらも悲鳴が漏れていたのを警備のために巡回を行っていた兵が聞いたらしいが、真相は二人の女性しか知らない。




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 この日の出来事も、以前記述した、華蝶の章、及び章内の華蝶降臨!!(和訳済)と同じく著者不明の"仮面英雄伝"において、華蝶の章、第二部内にある、華蝶の危機に新たな華蝶降臨!?(和訳済)にて記されているとかいないとか……。

 そして、この物語もまた、前作大ヒットとなり興行成績も目を見張る者となった「The Legend of Mask's Hero」の続編として近日ハ●ウッドにて
「The Legend of Mask's Hero 〜The Episode of 2nd Kachou〜」
としてリメイク映画化!!……がやっぱり予定されているとかいないとか。

(注意:この項目はフィクションです)



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整形で見たい方はこちらから

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 「無じる真√N」拠点18




 その日、華雄は街を巡察する一刀の護衛をしていた。
「やっぱり、平和で活気があるっていうのが一番だよな」
「ふ、確かにそうだな。それに最近、またあちこちから民が流れ着いているようだしな」
 一刀の言葉に、横を平行している華雄は答える。
「それもこれも、この街のあり方を一刀の提案に合わせた結果なのだな」
「はは、そんなことはないって。確かに俺は提案をした……でも、それを実現して街の人
たちを笑顔にしているのは華雄たちさ」
 いつもの笑顔を浮かべ愉快そうに一刀が笑う。
 そんな一刀を見ながら華雄は思う。この男と出会えて良かったと。
「そう言って貰えると、こちらとしても救われるな」
 華雄は、そう言うと、一刀ほどではないが良い笑顔を浮かべる。
「……ところで、一刀」
「ん? 何だ?」
「お前は、本当に巡察で来てるのか?」
「な、何言ってるんだ当たり前だろう」
 ジト目で睨みつつ尋ねると、一刀は声を上ずらせた。
 それを見て、華雄はため息を吐く。
「やはり、か……実はな、白蓮から言われていたのだ。お前がするのは巡察ではなくただ
の散歩だとな」
「な!? あ、あいつ……いや、待て。俺は――」
「きゃぁぁぁ!」
 一刀が、慌てながら何かを言いかけると同時に絹を裂くような女性の声が響き渡った。
「む、何事だ」
「取りあえず、行ってみよう」
 二人は、互いに顔を見合わせると声のした方へと駆けだした。

 現場へと赴いた二人が眼にしたのは、いかにも荒くれと言った風貌の男たち、数にすれ
ば数十人はいるだろう――に囲まれた女の子の姿だった。
「おい、嬢ちゃんよぉ、あんたのせいでアニキが怪我しちまったじゃねぇか」
「いてぇ、痛ぇよ! こりゃ、どっか折れてるぜ……痛ぇぇ!」
 小柄の男が女の子を睨み付けながら、中心人物と思われる男の方を指さす。すると、ア
ニキと呼ばれた男もわざとらしく痛がる。
 一方の女の子は、その服についたフリルをふるふると震わせて怯えている。
「って、ありゃ、うちの侍女じゃないか! ……と、驚いてる場合じゃないな。早く助け
るぞ!」
「あぁ、まったくもってけしからん奴らだ。捕らえてくれる!」
 二人が男たちの元へ駆け出そうと脚を持ち上げた瞬間、辺りに声が響き渡る。
「あいや、待たれい!」
 その声に男たちは辺りを見回す。
「な、なんだ?」
「何処にいやがる!」
「で、出てくるんだな!!」
「はーはっはっは! お望み通り姿を見せてやろう!」
 大柄な男の言葉に、謎の声が答える。
 そして、屋根の上から一つの影が飛び降りてきた。華雄は、その姿を目視すると思わず
声を上げた。
「華蝶仮面!」
 何故か、名前の部分で隣にいた一刀と声が被っていた。驚いてそちらを見ると、
「う、嘘だろぉ! 一体、いつだ? というか、なんで……」
 額を手で押さえながら、ぶつぶつとなにやら呟いている。
「ほう、我が名も随分と有名になったものだ。この地でも知る者がいるとはな」
「いや、あそこの二人以外、みんな呆気にとられてるが? ぐふっ!?」
 華蝶仮面の言葉に反論した男が一瞬で吹っ飛ぶ。
「まぁ、この地ではお初にお目にかかるのだ。自己紹介くらいはしておくとしよう」
 男たちが、大地に平伏した仲間に驚いているのも気にせず、一人呟く華蝶仮面。
 そして、自己紹介の啖呵を切り始めた彼女の姿を華雄は鋭い目つきで見据える。
「そ、そう言えば、華雄は何で知ってるんだ?」
「あぁ、奴は私が洛陽にいた頃に出会ってな……」
 正気に戻った一刀の質問に華雄は答える。かつての軽い経緯も交えて。
「そ、そうか……ということは、その時、か」
「しかし、奴は一体何者なのだろうか? 相当な腕の持ち主であるのは確かだとは思うの
だが……うぅむ」
「き、気づいてないのね……はは」
 未だに長ったらしい啖呵を発し続ける華蝶仮面を見ながら華雄が首を傾げていると、横
から乾いた笑いがした。
 そこで、ふと思ったことを尋ねる。
「なぁ、一刀。お前は何故、奴を知っている?」
「そ、それは――」
 何故かどもりがちな一刀が何かを言おうとするのを遮るように男の怒声が上がる。
「そんじゃあ、自己紹介も終えたところでさっそくご退場願おうか!」
「ふっ、貴様らのような下賎な輩が束になってかかろうとも、この華蝶仮面、断じて破れ
はせぬ!」
 そう言うと、華蝶仮面が構えを取る。その切っ先を向けられた男たちは僅かに怯む。
「どうした、来ぬのか? ならば、こちらから参る!」
 瞬間、華蝶仮面の姿が消え、侍女の周りにいた男たちが宙に舞い上がった。
 そして、いつの間にか侍女を抱えた華蝶仮面だけがその場に立っている。
「な、何ぃ! ちっ、野郎共囲め、囲むんだぁ!」
 華蝶仮面の異常な強さを理解したアニキと呼ばれた男――もといアニキが周りの連中へ
と指示を出す。
 そして、華蝶仮面をぐるりと男たちが囲む。
「む、これは面倒な……仕方ない。でゅわ!」
 謎の奇声を発すると、華蝶仮面がもの凄い跳躍を見せ、男たちの包囲を超える。
 そして、どうしたものかと様子を見ていた華雄たちの元へと舞い降りた。
「そこの御仁、すまぬがこの者を頼まれてはくれぬか?」
「あぁ、まかせてくれ」
「か、一刀様……」
「怪我が無くてよかった」
 華蝶仮面から侍女を受け取った一刀は安堵のため息を吐く。
 余程、不安だったのだろう。彼女は一刀の服をぎゅっと握って離さない。
「さて、私はあの不届き者共を成敗いたすとしよう」
 男たちの元へと歩を進める華蝶仮面の背中に華雄は声を掛ける。
「まて、華蝶仮面。私も手を貸そう!」
「ふ、いらぬさ。それより、辺りの住民の安全をしっかりと確保するがよい」
 一切、振り向かずに答える華蝶仮面に半ばため息を吐きながら、華雄は騒然としている
民衆へと歩み寄る。
「さぁ、巻き添えを食らいたくなければ、もう少し離れるのだ!」
 指示をしながら華雄は思う。これは、いつぞやと同じではないか、と。
 そして、同時に心から強敵と認めていた人物との再開に胸が躍っていた。




 華雄や一刀によって、絡まれていた侍女や野次馬の民衆が保護されているのを視界の隅
に捕らえながら華蝶仮面は一気に男とたちの元へと向かい大地を駆ける。
「はぁぁぁ!」
「き、来たぁ!」
「び、びびるな! やっちまえ!」
「ぐぁぁ」
 華蝶仮面の速度に動揺した男にアニキが声を掛ける前になぎ倒す。
「くそぅ、もう一度囲め!」
 そして、再び囲まれる華蝶仮面。
「ふ、そうやって一遍にまとまって来られる方が、こちらとしても、討ち倒しやすくて助
かるというものだ」
 相も変わらずな調子で不適な笑みを浮かべる華蝶仮面。
「ちぃ! なめやがって、やれぇ!」
「うおぉぉ!」
 アニキの号令で男たちが一斉に襲いかかる。
「ふふ、これくらいでは駄目だな。はぁ!」
 口角を吊り上げ、にやりと笑うと華蝶仮面は風になった。
 円となって襲い来る男たちの一方に詰め寄りなぎ払ったかと思うと、今度は返す槍で背
後の敵を吹き飛ばす。
 そして、挟み込むように同時に突っ込んでくる男たちの間をすり抜け、まとめて叩き伏
せる。
 ほんの僅かな内に華蝶仮面以外が地に寝転がるという光景ができあがっていた。
 その姿を見た誰もが思った。華蝶仮面、そのたぐいまれなる技を駆使し、素早く戦う姿
はまさに疾風、と。
 その時、近くの民家からいつの間にか消えていたアニキが現れる。
「おい、華蝶仮面。こいつがどうなってもいいのか?」
 そう言って、アニキは片手で押さえ込んだ男に短剣の刃を近づける。
「ひぃぃ〜」
「な!? メンマの達人ではないか! くぅ、卑怯な!」
 人質となった男を見た瞬間、華蝶仮面の体が硬直する。
 彼は、華蝶仮面が贔屓にしている飯店のメンマ作りの達人だった。華蝶仮面は、彼の造
る極上のメンマが好きで好きでたまらなかった。
 そして、アニキはメンマ達人の腕を捻り上げている。さらには、いつの間にか仲間まで
現れている。
 それを見て、華蝶仮面は考える。彼女の素早さを持ってすればアニキたちを倒し、達人
を救うことも出来るだろう。しかし、アニキによって達人の腕が折られるのは確実。
 もし、そんなことになったら極上のメンマを失うこととなる。それだけは、華蝶仮面に
も耐えられなかった。
 故に、彼女は抵抗を止めた。
「ん? やっと大人しくなったようだな……さて、そんじゃ、まぁ言うことでも聞いて貰
おうか」
 華蝶仮面が手出しできないと分かったのか男たちが舌なめずりをして厭らしい笑みを浮
かべ、彼女の神経を逆なでする。
 とはいえ、彼女にとって最も相性の合う人質が取られているためどうにもできない。
「くっ、よかろう。何が望みだ?」
「そうだな……取りあえずその仮面を外して貰おうか?」
「な、何だと! ……いや、それだけは勘弁願えぬか? かわりに服なら脱ぐが」
「……それも魅力的だが断る。というかそれほどまでに仮面を外すのが嫌なのか……ひひ
っ、一体にどんな面してるのか楽しみだな」
 どうにもならず、華蝶仮面は震える手をそっと仮面の両端に添える。
 そして、外そうと力をこめたその瞬間、
「乙女の秘密を暴こうなんて、イ、ケ、ナ、イ人たちねぇ!」
 謎の人影がアニキの頭に拳をたたき込み地面に口づけさせた。そして、そのままメンマ
達人を抱え華蝶仮面の方へと飛んでくる。
「うふ、ごめんなさい。待たせてしまったみたいね?」
「何者かは知らぬが助かった! む、その仮面は!」
 メンマ達人を解放するのを見守りながら華蝶仮面が礼を言うと、その人物の顔には自分
のしているものにそっくりな仮面があった。
「そう、わたしは華蝶仮面二号よん。よろしくね、一号」
 そう言うと、二号は片目をぱちりと閉じた。一号の方を振り向いたのに合わせてその両
側に垂れるおさげが揺れた。
「うわぁ、ば、化け物!」
「んまぁ! だぁれが、一度見たら一族の血が途絶えるまで代々夢にでてくる程の化け物
ですってぇ!」
 二号の姿に驚いて声を上げる男を二号が睨み付ける。
「ひぃぃ、あ、アニキ〜」
「ば、馬鹿野郎! ば、化け物が一匹増えたく、くらいでびびるんじゃねぇ!」
「だから、誰が頭に毛が三本、口はたらこ唇の化け物ですってぇ!」
 アニキの言った一言で二号の瞳が怪しく光った。
 それを見て男たちがさらに震え上がる。
「だ、駄目ですってぇ。いくら事実でもあいつを化け物って言うのは何か不味いですよ」
「ぶるぁぁぁ! さすがに、大軍勢に一人で突っ込むのと私とサシでやり合うなら大軍勢
に単独突撃の方がマシって言われたらわたしだって傷つくわよぉ〜!」
 意味不明な奇声と共に怒声を発する二号に男たちは完全に戦意喪失したようだ。
「く、くそぉ! あんな化け物相手じゃ気分が冷める。引くぞてめぇら!」
 アニキのその言葉に従い男たちが逃げていく。だが、
「いいかげんにしなさいよぉ〜! だ、だ〜れが、あらゆる策略をもってしても打ち破れ
ないほどの化け物ですってぇ!」
 完全に怒り狂った二号が砂塵を巻き上げながらすさまじい跳躍を行い、たったその一度
の跳躍で追いこし前へと回り込んだ。
「ぎゃああああああああ!」
「ぶるぁぁぁぁぁ!」
「ひぃぃぃぃ!」
 二号の鳴き声に恐怖した男たちが振り返るが、そこには華蝶仮面一号がすでに男たちの
背後に立っていた。
「ふ、ここは通さぬぞ」
 そう言って、一号が不適な笑みを浮かべるのと同時に男たちの悲鳴がこだました。




 最早、地獄絵図と化した戦いを見つめながら華雄は畏怖の念を抱く。
「恐ろしい存在ではあるが……あの人質救出の際に見せて気配の消し方……相当腕の立つ
者に違いない。華蝶仮面一号……そして、二号。私は、必ずお前たちに対抗しうる存在と
なってみせる!」
 そう誓うと華雄は、先程一号が伸した男たちを一刀が呼んできた兵たちに引き渡した。
 そして、二人の華蝶と男たちの戦いを見つめる。
「ふんぬぅ!」
「げふぅっ」
 二号の放った一撃で周辺の敵が吹き飛んでいく。その他の追随を許さぬほどの剛力ぶり
から、力の二号といったところだろう。
「はぁぁ、せいっ!」
「あぎゃぁっ」
 一号は、その手に持った槍を軸に回転し敵をなぎ払う。更には、そのまま空中へと舞い
上がり、一撃を最後の一団へと振り下ろした。その技の華麗さ、そして実践で磨かれたで
あろう鋭敏さ。それはまさに技の一号と言うにふさわしい。
 華雄がそんな感想を抱いていると、作業を終えた一刀が隣にやってきた。
「すごいな……技の一号、力の二号か」
「ほぅ、一刀の目から見てもそう見えるのか?」
「ん? まぁな……」
 華雄は、自分が思っているのと同じ事を口にした一刀に何となく尋ねてみる。すると、
一刀は苦い表情を浮かべてしまった、それを見て華雄は少し気まずくなってしまう。
「しかし、どうするんだ?」
「……え?」
「いや、だから、あの二人だよ。男たちは捕まえるんだろうけどさ、あの二人はどうする
んだ?」
「うむ、それだが……この惨状を見せられては見過ごすことは出来ないだろう」
 そう言って、華雄は辺りを見渡す。二人の華蝶により吹き飛ばされた男たちがあちこち
の建物に突き刺さっている。中には屋内まで飛ばされた者もいる。
 それを見たのだろう、一刀も表情を引きつらせる。
「はは……だよな」
 華雄が一刀の乾いた笑いを聞いている内に、男たちの声が消えた。どうやら、戦いの決
着がついたようだ。
「うふ、意外と呆気なかったわね」
「ふ、正義は勝つ」
 二人の華蝶仮面は、互いにビシッと構えをとる。それが切欠となり、あたりに人々の歓
声が広がった。
「いいぞー!」
「格好よかったわー」
「すげぇ!」
「華蝶仮面ーありがとう!」
 二人の華蝶仮面は歓声を送る民衆に一瞥をくれるとすぐに立ち去る。
 それを見て、慌てた華雄が駆け出す。
「ま、待てぇ! くっ、通してくれ」
「痛っ!」
「すまん。くっ、見失ってしまったか……」
 追いかけようと奮闘したが、華蝶仮面の活躍に興奮した街の人たちの群れに飲まれ、華
雄は華蝶仮面たちを見失ってしまった。
「くそっ、これで二度目……しかも数まで増えるとは」
「華雄、まぁほら街の人たちには怪我もなかったし今回はこれでよかったじゃないか」
「あぁ、そうだな……だが、次こそは必ず!」
 一刀の言葉に頷き、華雄はぐっと拳を握りしめる。

 その日の帰り道、処理に関する仕事のため一足先に戻る一刀と別れた華雄は、一人考え
ていた。
「華蝶仮面……一号、二号ともにかなりの強さを誇っている。一体何故だ?」
 華雄が先程目にした二人の華蝶仮面の強さについて考察していると誰かが横に並んだ。
「ふふ、それはきっとあの素晴らしき仮面の力によるものであろうな」
「星! いつからそこに?」
「ふ、主と別れ、一人考え込み始めたあたりからだな」
「ほとんど初めからではないか!」
 普段の飄々とした態度のまますごいことをしれっと言われ思わず大声になる。
「まぁ、落ち着くがよい」
「はぁ、まぁいい。それよりもだ。華蝶仮面の強さが仮面にある、とはいったい……」
 華雄は、まだ星に言いたいことがあったのだがそれよりも先程の発言の方が気になりそ
ちらを聞くことを選んだ。
「あぁ、あの者のつけている仮面。あれはその見た目、質感、そして仮面自体の放つ不思
議な気……あれほどの品を装着したのならば気分は高揚し、普段以上のものが出ることで
あろう」
「なんだと! そ、それが奴らの強さの秘密だというのか……」
 驚愕の事実を告げられ、華雄の体に衝撃が走る。
「うむ、あの素晴らしい仮面にこそ何かがあるのだろう……まぁ、華蝶仮面自身もまた素
晴らしき者なのであろうがな」
「あ、あんな変な仮面が……信じられん」
 星が何かを言っているが、今の華雄の耳には入ってこない。
「成る程……まずは、その美意識の歪みを矯正すべきのようだな」
「せ、星?」
 ふと、我に返った華雄が見たのは背後に修羅のような幻を背負う星の姿だった。
「ふふふ……今宵はたっぷりとあの仮面のすばらしさについて説いてくれよう!」
「なっ! え、遠慮させてくれぇぇぇぇぇ!」




 なお、この日の夜、城のとある一室から、かすかながらも悲鳴が漏れていたのを警備の
ために巡回を行っていた兵が聞いたらしいが、真相は二人の女性しか知らない。




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 この日の出来事も、以前記述した、華蝶の章、及び章内の華蝶降臨!!(和訳済)と同じ
く著者不明の"仮面英雄伝"において、華蝶の章、第二部内にある、華蝶の危機に新たな華
蝶降臨!?(和訳済)にて記されているとかいないとか……。

 そして、この物語もまた、前作大ヒットとなり興行成績も目を見張る者となった「The
Legend of Mask's Hero」の続編として近日ハ●ウッドにて
「The Legend of Mask's Hero 〜The Episode of 2nd Kachou〜」
としてリメイク映画化!!……がやっぱり予定されているとかいないとか。

(注意:この項目はフィクションです)
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