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476 名前:エロ本@>>473とはいい酒が飲めそうだ[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:36:11 ID:T4ozfoNl0
これは、触手大好きな私にハムのウナギまみれの姿を書けというお告げなのだろうか?

そんな事を思いつつ、触手とはまったく関係なかったぜ。な短編SS投下してもいい?
479 名前:エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:46:27 ID:T4ozfoNl0
おk、ウナギまみれのハムを書くかどうかは別にして、短編投下〜。

 注意
・話は魏ルート。一刀視点
・少しキャラに違和感あっても気にするな。
・手軽に読めるSSを目指した。
・終わりには〜了〜をつける
480 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:47:48 ID:T4ozfoNl0

世界が終わる瞬間に、俺は何を望むのだろう?
 まだ、決まったわけじゃないけど……でも、予感だけはする。それも確実な。
 だから、この戦が終わった時には。


「そんな日常」
481 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:53:50 ID:T4ozfoNl0
「一刀♪何してるんや?」
 町の警羅の途中、後ろから声が聞こえた。誰の声だかは特徴的な口調と声ですぐに分かる。
「何って、見りゃ分かるだろ。町の警邏」
「へ〜、一刀が仕事してるとこ初めてみたわ」
 いくらなんでも、それは失礼じゃないのか?
 そんな事を思いながら、俺は声の主の方へ振り向いた。そこには当然声の主である霞が立っている。
「霞こそ、こんな所で何してるんだ?」
「うち? うちはな〜」
 意地の悪い笑顔を浮かべつつ、彼女は手に持っていた紙をおれの前に広げる。
 グネグネとした線に変な漢字が注釈で入っている。
「……なんだ。これ?」
「見て分からんか? 羅馬までに地図や!」
 ……うん、絶句した。さすがにこれを地図とは言いたく
ない。この時代だとしょうがないのかもしれないけど。
「やっぱ、戦が終わって旅をする準備はせなあかんからな。色々買い込んどくつもりや」
「……霞」
 罪悪感が積もる。何でだ? まだ、決まった未来じゃないはずなのに。
「うち、楽しみにしてるんやで」
 その屈託のない笑顔がある。そして、これからも見れると思っていた。
 そんな日常


482 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:57:38 ID:T4ozfoNl0
 霞と別れ、一人で城の廊下を歩く。
「おお、お兄さん」「一刀殿」
「げっ! まだ生きてたの?」
 出会い頭にそれはないだろ。
 目の前には、我が国の頭脳がそろい踏みだ。中には明らかに「死ねばいいのに」って顔で俺を見ているのが約一名もいるが。
「早く死ねばいいのに」
 いや、顔を見なくても言ってるから丸わかりか。
「いきなり、おにーさんにその言い方はどうかと思うのですよ」
「あら、私は自分の思うがままに発言しただけよ」
「相変わらずですね。桂花」
 稟はいつもの事だと割り切ってるし。
「でも、きっと桂花ちゃんはお兄さんが居なくなったら、「もう、なんで居なくなったのよ……好きだったのに」っと、所謂ツンデレ風味になるのですね」
「ちょっと! 風! そんな言葉を口にすることを想像しただけでも妊娠しちゃうじゃない」
 いくらなんでもそれはないだろ。うん、俺だってそう思う。
「……く〜」
「寝るな!!」「寝るな!!」
 とりあえず、桂花と一緒に突っ込みを入れてしまった。本当にマイペースな奴だ。
「け、桂花が、一刀殿にそこまで調教を施すとは……ききききっと、その太い逸物で嫌がる桂花の花びらを無理やりこじ開けて」
 稟は稟でこんな状況だし。
「……そして、最後にはその光景を目撃した私を……ぶっーーー!」
 ああ、やっぱりな。
「おやおや、稟ちゃん。またですか。ほら、トントンしましょうね〜。トントン」
 そんな光景の繰り返し。それがこの国での、みんなの日常だった、いつまでも続くと思っていた。
 そんな日常

484 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 00:58:27 ID:T4ozfoNl0
 軍師三人組、というか桂花にさんざん嫌味を言われた俺は、とりあえず警羅の報告の為に華琳の部屋へと足を向ける。
 だが、その途中でまたもや人影が現れる。
「兄ちゃん!」「あ、兄さま!」
 今度は魏の良心二人組。季衣と琉々だ。
「どちらにいかれるのですか?」
「ん? いや、華琳に報告書を届けようと思って」
「兄ちゃん……ホント?」
 いや、事実だけど。
「本当は華琳様の料理を独り占め」
 おいおい……よく見れば、季衣のお腹が鳴っている。よっぽどお腹がすいているのか?
「季衣! 何言ってるの!……ごめんなさい……はぁ」
 そして、季衣の代わりに謝る琉々。なんか、この二人の行動がある二人に似てきたような気がする。
「何の話だ。北郷」「何の話をしているのだ?」
 ……うん、噂をすればすぐ影。そこには春蘭と秋蘭がいつの間にか立っている。
「いや、華琳に会いに行くのを季衣が変な誤解しててさ」
「何! 貴様! もしや、私達の華琳様を独り占めするわけでは無かろうな?」
「姉者……落ち着け。済まない。北郷。最近、華琳様の閨に招かれていないので気が立っているのだ。はぁ……」
 あれ? デジャヴ? ってか、本当にこの二人に似てきてるぞ、季衣と琉々は。
「うぅ……しゅうら〜ん」
「よしよし、姉者はカワイイなぁ」
 そんな感じで慰める秋蘭を見て笑う。何気ない、本当に何気ない日々。
そんな日常

487 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 01:02:01 ID:T4ozfoNl0
「華琳」
 華琳の部屋に着くと、俺はノックする。
「あら、一刀。どうしたの?」
「いや、警羅の報告書を届けようと思って」
「あら、そう。入っていいわよ」
 許可が出たので、俺は部屋のドアを開ける。いつもと変わらない華琳の部屋。その中心にある机に華琳がいた。
「これが、その報告書」
 そして、俺は歩いて行くと華琳に持っていた竹管を渡す。
「確かに受け取ったわ。しかし、本当に「のっく」というものは便利ね」
「ん?」
「だってそうでしょ? いきなり部屋に合図もなしに入ってきた一刀が真っ二つにされる事が無くなるもの」
 さらりと怖い事言ってるし。でもこの城、特に春蘭の部屋だと冗談に聞こえないのがまた怖いが。
「まぁ、俺のいた世界では普通の事だったし」
「普通の事や日常が私達の時間を作っていくのよ。それが便利になるというのは、全ての時間で便利になるのと同義よ」
 また、スケールが大きい話だ。だが、彼女の言う事も正しい。
 いつだって、この世界は日常からできている。そして、俺はこの日常が好きだ。
「だから、その事は誇ってもいいのよ?」
 そう言って、彼女は俺に笑いながら言う。そして、俺も調子に乗って冗談を言う。
 そんな二人で過ごす。
 そんな日常。


489 名前:そんな日常@エロ本[sage] 投稿日:2009/07/22(水) 01:06:05 ID:T4ozfoNl0

 日々は日常が積み重なる。
 そして、俺はそんな日常を大切にしている。いつでも後悔しないように。
 大切な日々を、こぼれぬようにすくい上げる。
 そんな日常。
 
〜了〜


今更だけど、エロ本氏って言われると、まるで私がエロい人のように見られてしまうような気が。
つーか、いつの間にエロ本になったんだろ?

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