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427 名前:rollyテラ東[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 06:12:05 ID:AB5InY3W0
清涼剤さん、409さん乙であります。
投下された作品を読むと「楽しい作品をありがとう、じゃー俺もなんか書くぜ!」って何時も思います。
数行かいて挫折するんですけどね。

避難所のほうで一寸話題にのぼった土用丑の日にちなんで一本かいてみました。
今まで以上に悪乗りが酷いので、何でも許せる広い心で読んでください。

誤字脱字、酷い文章、日本語で書けwww と言った感じの文章ですが良かったら読んでください。

**グロテスクな表現が含まれますので注意してください。**
土用丑の日触手の日 一刀x焔耶x蒲公英?
http://koihime.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0349



「もうすぐ土用丑の日か・・・。」

「土用の丑の日がどうかしたのか?」

「おれのいた所だと『土用丑の日は鰻を食べて滋養を摂り夏の暑さを乗り切る』
 という習慣があってね。甘いタレの蒲焼かぁ…たべたいなあ。」

「それは桃香様に是非食べていただかねば!」
コブシを胸の前で握り締め明後日の方向を見つめて燃える焔耶。

「んー 折角だし鰻を取るところからはじめるか。
 ビクを作って中にすり身とか、切り身を入れて…焔耶は竹篭とか編めるかい?」

「私は武人だぞ、竹篭が武の足しになるのか?」

「だよなぁ、自分で作れるとも思わないし職人さんに頼んでみるか…。
 焔耶もよかったら一緒に罠を仕掛けにいかないか?」

「罠を仕掛けるなら蒲公英にでもたのめばいいだろ、
 それに鰻とやらも店でかえばいいだろうに。」

うーん、仕掛けというのは口実で二人で遊びにとでも思ったのだが…。

「そうか、罠で蒲公英は適任なのかもしれないな。
 でも、桃香に食べてもらうなら『私が捕って料理しました。』
 と言う方が桃香も喜んでくれるかと思ったんだけどね。
 まあ 今日はビクの手配をする事にして、気が変わったら手伝ってよ。」

「ん…あ、ああ」と曖昧な返事をする焔耶と別れ市へと向かった。

「蒲公英の名前を出したら直ぐに…なんだデレデレして好色漢め。
 男らしくもう少し強引に誘って、いや、主なのだから命令すればいいものを…」

籠を扱っている商人にビクの形状を説明して作って貰う事にした。
その際、商人に何に使うのか?捕ってどうするのか?と色々聞かれたので、
土用丑の日と鰻の蒲焼について説明した。
ふむふむと聞いていた主人は、籠はお城に今日の夜までには届ける、
御代はいらない、結構な話を聞かせていただいたお礼だとかなんとか…。

夕方には城に注文のビクが届いた。本当にここの職人は仕事がはやい。
翠のゴスロリ調の服も2時間くらいだったし、この位朝飯前か。
ビクを一本手に蒲公英に明日川に鰻の仕掛けを一緒にやってもらうお願いし、
桃香、愛紗、朱里、雛里、蜀の重鎮4人に明日川に蒲公英と行く事を告げる、焔耶も一緒かもと付け加えて。

「また蒲公英…」とお小言を聞き終わる前に逃げた。

早朝、蒲公英と合流し一応焔耶をさそってみる。
蒲公英に 二人っきりでいいのに、でもご主人さまらしいかな。と訳のわからない事をいわれながらノックをする。
「焔耶起きてる?よかったら一緒に川にいかないか?」
「あんたが来ないなら私がご主人さまと二人っきりで、あーんな事や、
 こーんな事してもらうんだから。」
「朝っぱらから破廉恥な!お館も領民にでも見られたらどうするおつもりですか!」
勢いよく扉を開けつつ赤い顔をして怒鳴る。
「えー、私手をつないだり、お話したりして貰おうとおもっただけなんだけど?
 どこが破廉恥なのかなー クフフ。」
「なっ!」
「まぁまぁ、二人とも。」
犬猿の仲の二人を供にというのは考えてみれば失敗だよなあ。
でも、喧嘩するほど仲が良いって言うし・・・。
川に到着し、仕掛けを掛け終え川原で朝食にする。
昨夜に仕込み、一寸?早起きして仕上げた照り焼きハンバーグ饅頭
(パンは難易度が高いのでハンバーガーは諦めた。)を川原で食べることにする。
「おっ、まだ温かい。さめない内に食べよう。この饅頭俺が作ったんだ。」
炭を使った保温容器のおかげかまだほんのりあったかい。
「ご主人さまそんな朝早くからおきてたの?」
「自分の作った物を美味しいって食べて貰うのってさ、すごく幸せな気分になるんだ。まして食べて貰うのが大事な人ならなおさら頑張れるよ、早起きも、作る手間も吹っ飛んじゃうくらいにね。 モグ… うん我ながら美味い。」
「おいしー。」うーん何時もながら蒲公英の笑顔は最高の調味料だ。
「焔耶、美味しくなかったか? はんばーぐ生だったか?」
「美味しいです…、でも私が食べても良いのですか? 大事な人にって…」
「焔耶は俺の大事な人だよ、焔耶が認めなくても、焔耶が俺を嫌いでも関係ない、焔耶は俺の大事な人だ……。ハハっ!美味しいなら作った甲斐があったよ。」
さすがに一寸照れくさかったので最後の方はテレ隠しに笑ってしまう。
蒲公英もと付け加えるのは無粋だと思って言わなかった。
こういう事にはえらく聡い蒲公英だ…って河豚みたいに膨れてますよ。
直ぐにニッコリ眼だけで微笑んで良くやったと頷いてくれた。河豚のままだけど…

耳や首筋まで真っ赤になった焔耶は何時もと違う女の子らしい食べ方でゆっくりと饅頭を味わってたべてくれた。

なんとなく気まずくなったので(いやな雰囲気ではないが)、3人でそそくさと城に帰った。

どういう経緯かは分からないが、夜皆に照り焼きハンバーグ饅頭をねだられた。

「ご主人様、大事な人に食べて貰うのは幸せなんだよねー。」
「美味しい、と言えば疲れも手間も関係ないそうですな。」
「主、饅頭を食べると大事な人と認めていただけるらしいですな?」
「ご主人様私にも饅頭を、そして○★▽Яって言ってムニャムニャ」
「………照り焼き饅頭美味しそう」
「鈴々は大きいのか、たくさんがいいのだ。」
「お館様、その饅頭は酒にあうのですかな?」
「あの、璃々にも…」
「北郷私も大事だよな? なっ!」
「あんた!月と僕にもあるんでしょうね!何時もお茶とか掃除とか…」
「その饅頭を食べてもらうと幸せになれるですとー 作り方を教えるのです!
 まあ、食べてやらなくもないのです。あ、味見なのですぞ!」
「あの、私も作るの手伝いましょうか?私が作ったのも食べてくださいね。」
「はわわ、お饅頭なら私もお手伝いできましゅっ」
「あわわ、私もおてつだいしまふ」
なぜか何時もの様に皆に迫られている、ポワワンとした焔耶と柱の影から小悪魔な笑みをうかべる蒲公英以外の。

(おまえかー たんぽぽー!)

二日連続で未明からハンバーグを焼いて饅頭をふかす事になるとは…。

饅頭de朝食会は好評だった、毎日でもいいね。って誰かがいってたけど勘弁してくれ。

眠いが仕事を急ぎ済ませ、夕方、昨日の仕掛けの具合を見に行く。
明日が土用丑の日なのだ今日とれなかったら、市ででも手配しないと間に合わない。
焔耶と蒲公英を従え仕掛けを上げてみる。
思った以上にずっしりとした手ごたえ。
ジョウゴ状になった蓋を外し、もってきたタライに移す。
思った以上に良く肥えた鰻が一本のビクにつき5匹くらい入っていた。
タライの鰻をみて焔耶はヒッと小さな悲鳴を上げ、
ビクをあわてて手放しズザザッと離れる。
地面に落ちたビクから鰻が蛇のようにニュルニュルと蠢き出てくる。
「もーなにやってんの?」と蒲公英が器用に鰻を捕まえタライに移す。
落ちた鰻は蒲公英に任せ残りのビクを引き上げたらいに移す。
全部で50匹くらいかな・・・さすがにグロイきがする。
最後の一匹と蒲公英がドジョウ掬いのように空中で格闘していると
つるーん と鰻が宙を舞う。
着地点は焔耶の服の背中の隙間。
「キャーッ!」と可愛い悲鳴をあげてこっちに突っ込んでくる。
「イヤーッ 取って アッ キャー ンッ ウァーン」とにかくパニック状態だ。
なんか可愛く胸に飛び込んできたので抱きとめてとりあえず落ち着かせる。
「落ち着け焔耶、とりあえず脱げ。」
「そんな事ッ 出来るかー! イヤー」
仕方ないので背中から胸の方に回った鰻を取ろうとして、
手を服に突っ込もうとしたら突き飛ばされた。

反動で焔耶はタライに突っ込んだ。

「キャー!!!」可聴音域を越えたような悲鳴を上げる。

恐怖からか、鰻ですべるからか中々立てないようだ。

おれは直ぐに助け出せなかった。

「触手は男の浪漫!。まさか触手プレイを生で見れるとは…」

焔耶の表情に恐怖と嫌悪感以外のものが混じり初めていた。

ニュルニュルと体中を蠢く鰻の感触を、体は意に反して快感と受け取ってしまっているのだろう。敏感肌とは難儀なものだな…。

涙でグジャグジャになった焔耶の顔にも朱が挿し始めているようだ。

「お、 お館! たしゅ 助けて! 怖い」

悲鳴と嗚咽に小さな矯正がまじりはじめた。

俺の脳内は

ハレルヤ!

ハラショー!

ビバ!触手!!!

YES触手 YES YES YES!!!!

マイサンのエネルギー充填率は120%だ。

そのまま貪りたい欲求を何とか抑えて焔耶を助け出す。

手ぬぐいで鰻の粘液を拭い取ってやり、手が臭くなるであろうと用意していた香油で体を拭いてやった。

「スマン」

混乱さめやらぬ焔耶は何を詫びられているか分からないようだった。

「助けるのが遅くなってスマン。

 突然の事だったしな。

 焔耶があまりにも…魅力的にみえてな。本当にスマン。

 それと、我慢できん。 スマン。」

有無を言わさず唇を重ね舌を割り込ませる、
引きちぎるように服を脱がせ香油に濡れた手で体中を侵す…。

恐怖を快楽で塗りこめ、抵抗する暇もなく犯す。

先程の記憶など微塵ものこさぬよう念入りに。

三度程胎内に放った後自分の獣性が抜け落ちたのが分かる。

終わった時、蒲公英に見られている事に気づいた…。

(やっちまったー どーしよう・・・)

杞憂に終わった。

蒲公英が自らタライに躓いて触手風呂に突っ込んだからだ。

焔耶は疲れたのか、気をうしなったのか安らかな寝息をたてている。

La☆BlueGirl!!! UROTSUKI!!! 蒲公英との第二試合が開始された。

終わった後、タライの鰻を特注の大きな魚篭に移してフラフラになりながら帰った。

鰻は少しの間なら水がなくても死なない。マジで。
帰ってタライにでも移し換え料理直前までは生かしておこう。

「ねーご主人様。どうして最初から魚篭にいれなかったの?」

「鰻を食べる前にタライに入れて鑑賞するのがお約束なんだ。」

TV番組で鰻を食う前には何時もタライに鰻をいれて写すシーンがある。
特に意味はなかったが再現してしまった、メディアって怖いと思った。

「じゃあ、お城に帰っても皆にタライで見せるの?」

「俺としては、その、あの、えーっと。
 止めた方がよくないかな? 鰻はさすがによくないよね。」
さすがに10人以上とやるのはツライ。

クスクスと笑う蒲公英に不思議な安堵を覚えた。

焔耶はポワワンとしたままだ。鰻トラウマにならなくてよかった。

触手に蹂躙される蒲公英と焔耶は俺の宝物として、
脳内の最重要メモリー領域に保存することにした。 


翌日、朝から三人で鰻と格闘することになった。


流石に焔耶は触れないようなので、焼いたり、うちわで扇いだり、
ご飯を炊いたり、山椒を粉にしたりと活躍してもらう。

俺と蒲公英で鰻を捌き焼く。
正直にいって鰻屋のように上手く出来るわけが無い。
3枚におろして串を打ちタレに付け焼く。
タレの糖分のこげる甘い良いにおいがする。
タレは照り焼きハンバーグで使ったものをそのまま使用している。
というか、これに使うつもりで作ったんだが。

流石に50匹は多い。辟易としていると焔耶が
「捌くところから、最後まで自分でやりたい。お館みていてくれないか?」
女の子が包丁を持ち料理をすると自ら言っているのだ、
武以外のことに興味を持って貰えるのは非常にうれしい。
運良く2匹残っていた一匹失敗しても2匹目がある。
最初から最後までということだったが、目釘だけは刺してやる事にした。
案の定一匹目は恐怖からか不恰好な形に捌くことになった。
2匹目は桃香への想いだろうか上手くいったようだ。
串を打ち焼く。
ちょうど昼時になったのか、匂いで釣られたのか、皆食堂に集まり始めた。
皆に土用丑の日の説明をし、3人で鰻を取り料理した事を説明する。
3人には惜しみないねぎらいの言葉を皆からもらった。
どんぶり飯にタレを掛け、焼いてある鰻をのせ、さらにタレをかける。
山椒の葉をパンとたたき乗せ、蓋を閉めて渡す。
お好みで粉山椒をかけて食べるのだと説明する。
「なんで直ぐ食べるのに蓋をするのですかな?」
「お約束だよ、その葉っぱは見た目の飾り食べなくてもいいからな。
 酒を差し向かいでのむのに、片方が徳利から、片方が杯ではおかしいだろう?
 まあそんな感じだよ。(どんなだよ)」
焼きあがった2匹を焔耶がそれぞれ飯の上にのせ、蓋をしめる。
「自分で捕って、私が料理をしました。不恰好で申し訳ありませんが、
 是非桃香様に食べていただきたくて。」
「うわー。ありがとう焔耶ちゃん。」
桃香から熱烈な感謝をうけ上機嫌の焔耶は俺にも丼を差し出す。
「初めて作った料理だ、桃香様にも感謝していただいた。
 お礼に…お館食べてください。」
「いいのか? おー!やったね。可愛い女の子の手料理は最高の贈り物だよ。」
蓋を開けると予想に反して綺麗に焼けた鰻が乗っかっている。
桃香の丼には少し不恰好な鰻がのっている・・・。
俺の感想を待っているのか、俺の前の焔耶は赤くなってモジモジしている。
これ以上は無理だと思えるくらいに大きく鰻丼を箸できりとり、ほおばる。
「美味い。今まで食べた鰻で最高の味だよ。ありがとう焔耶。」

彼女は初めて美味しいと言って貰う喜びを知った。

-end-

2週間程たったある日、街でお祭りが催されている。

街の人に聞くと「天の世界の祭りだと聞いています。
御使い様がお教えくださったと聞いていますが?
土用丑の日に鰻を食べ、無病息災と…その…子作りに励む日だとか。」

そういえば、露天に鰻の蒲焼の店が多い。なかには『夜のお菓子うなぎパイ』
のノボリも見受けられる。さすがにココの職人は仕事が速い。

良く分からない感心をした。

このまえ、鰻は下の方の精力が付くとか、うなぎパイの話とかしたなあ。

どこから漏れたやら…。

大通りには男根を模した木像の乗った神輿が。
その前を香港映画で良くみる数人で列をなして棒で動かす
竜のような鰻の人形がウネウネと踊っている。
広場に到着した神輿は台に安置され、その男性シンボルに巻きつくように
鰻の人形が踊ると銅鑼や太鼓は最高潮に達した事を告げる。
神輿の先端からロケット花火が上がり、観客からは歓声があがる。
とりあえず、俺はうめき声を上げ頭をかかえた。


今度はなにか寸劇がはじまるらしい。

舞台には鰻がたくさん入ったタライが…。

今度結婚するというカップルが豪華な衣装を着て登場する。

女性をタライに沈め、男性が助け上げる。

そのあと、二人は入り口を色とりどりの布で飾られた宿屋へ消えていくのだ。

なんでも、天の世界の故事に倣ったこの儀式を経ると夫婦仲は未来永劫円満、
子宝に恵まれる。というご利益があり、来年の土用丑の日に主役と成るために
熾烈な争いがすでに始まっているとか。

穴があったら埋まりたい。

祭りの主催者席に星、紫苑、桔梗とビクを買った商人の姿があった。

妙に納得した。

平賀源内に先んじる事千数百年、土用丑の日の風習だけでなく、
世界の奇祭として数えられる程の祭りを残す一刀であった。

-Fin-

深夜俺の寝所に一糸纏わぬ姿の紫苑が、
いや、数mはあろうかという大蛇を巻きつけていたので
一蛇だけ纏った?とでもいうのだろうか、妖艶な紫苑が姿をあらわした。

「鰻より大きな蛇ならもっと興奮していただけるかとおもいまして・・・。」

「リリス ktkr!!!」

案外俺はメシアなのかもしれない。とメガテニストの一刀は思った。

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