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409 名前:メイドin母娘(1/3)[sage] 投稿日:2009/07/19(日) 03:04:30 ID:3jtiJ39q0
璃々「おっかいもの♪おっかいもの♪ごしゅじんさまと〜、おっかいもの♪」
俺の肩の上でご機嫌な様子の璃々ちゃんと、隣にはやわらかな笑みを浮かべる紫苑。
璃々ちゃんにまた新しい服をと出かけようとする二人と、
警邏と称して市で息抜きに出かけようとしていた俺。
門のところでばったり行き会った俺たちは、渡りに船とばかりに一緒に行くことになった。

璃々「ごしゅじんさまー、璃々ね、また大きくなったんだよー」
えっへん、とばかりに胸を張る璃々ちゃんが落ちないように支え直しながら返事をする。
一刀「そうかー、確かに前よりちょっと重…っ!」
不意打ち気味につねられた尻の痛みに耐えながら目をやると、笑顔が怖いです紫苑さん。
はい、ごめんなさい、女性に重いは禁句ですよねわかります。
璃々「どうしたの?ごしゅじんさま?」
一刀「いや何でも…それより今度はどんな服が欲しいんだい?」
四輪ドリフトとはこんな感じだろうかとばかりに話題を変えてみると、紫苑が少し困った表情を見せた。
紫苑「それが…ですね」
一刀「何?もしかして、高価な品だったり?」
紫苑「いえ、そういうわけではなく…その、メイド服…なのです」
一刀「…………はい?」
璃々「めいどふくー♪」
一刀「…………えっと、説明頼める?」
紫苑「ええ、実は…」

紫苑曰く。
璃々ちゃんが俺に遊んで欲しいと執務室に行くと、常にメイド服を着た月と詠が俺の世話をしている。
メイド服を着ていれば、俺の世話を出来てずっと一緒に居られると考えた。
お母さん璃々メイド服が欲しいの、買っておねがい、璃々ご主人様の役に立ちたいの云々。
410 名前:メイドin母娘(2/3)[sage] 投稿日:2009/07/19(日) 03:07:50 ID:3jtiJ39q0
やばい、何か鼻の奥がツンとしてきた。
璃々ちゃん、そこまで俺のことを慕ってくれていたのか。
一刀「よーしパパ奮発しちゃうぞー!」
璃々「ごしゅじんさま?ぱぱ、ってなぁに?」
一刀「こっちの話!紫苑、服の代金は俺に持たせてくれないか?」
紫苑「そんな、ご主人様…」
慌てる紫苑の手を取り頼み込む。
一刀「頼む、贈らせて欲しい。璃々ちゃんの想いに応えたいんだ」
紫苑は俺の手を見て、顔を見て、仕方がないですねとばかりの苦笑を浮かべ
「ありがとうございます」と言ってくれた。

店に着くと、早速その筋の一角へと足を運ぶ。
今やすっかり市井に浸透しつつあるメイド服も、なかなかに種類が増えてきた。
月と詠が着ている白と黒を基調としたもの、オレンジで胸を強調するようなもの、
ピンクや水色でフリルがいっぱいのもの、果てはどこから派生したのか執事が着るようなものまで。
目を輝かせながら服を選んでいる璃々ちゃんと、これまた真剣な眼差しで服を選ぶ紫苑。
対照的な母娘を見守ること一刻、璃々ちゃんが選んだのは空色のエプロンドレス調なものだった。
うん、これは似合うだろう。ウサギを追いかけて穴に落ちたりしないように気をつけないとな。
一刀「紫苑、それじゃあこれ清算してくるよ」
紫苑「あっ、は、はい。お願い致します」
店員さんと何やら話しこんでいた紫苑に声をかけると、慌てたように返事をしてきた。
少し気にはなったが、服を買い終えると何事も無かったかのように待っていた二人と城へ戻ることになった。

部屋に戻ると、早速璃々ちゃんのメイドデビューと相成った。
月にお茶の入れ方を教えてもらい、たどたどしくも俺の世話をしてくれる璃々ちゃんに感謝しつつ、
俺はその後も精力的に仕事を片付けていった。
412 名前:メイドin母娘(3/3)[sage] 投稿日:2009/07/19(日) 03:12:52 ID:3jtiJ39q0
仕事を終えベッドに腰を下ろし一息ついていると、扉を叩く音がする。
紫苑「ご主人様、宜しいですか?」
一刀「紫苑か、良いよ入って」
紫苑「失礼致します…」
一刀「どうしたの?何かあっ…た…?」
部屋に入ってきた紫苑の姿に、俺は目を奪われざるを得なかった。
そこに居たのは、どこぞのファミリーレストランの制服的なものに身を包まれて
ただでさえ豊かな胸が過剰なほどに強調されている紫苑だった。
店員と何やら話していたのはこれのことだったのかと納得はしたが
紫苑「ご主人様、お世話をさせて頂けますか?」
答えは聞いてない、とばかりに俺のズボンに手をかける紫苑。
一刀「ちょ!お世話ってこっちのことかーっ!?」

その夜、いつもと違う印象の紫苑の姿に、いつも以上に発奮してしまい
二人で意識を失うまで愛し合ったのだった。

朝、なかなか起きてこない俺を起こしに来た桃香と愛紗に見つかってしまい、
事の顛末を根掘り葉掘り詳しく洗いざらい吐かされた結果
その後将の間でメイド服が大流行するに至るわけだが、それはまた別のお話。

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