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625 名前:曹魏学園[sage] 投稿日:2009/05/11(月) 02:39:21 ID:whqzE4t+0
曹魏†学園六時間目を専用アップローダに上げました
ZipファイルでアップしたのですがURLの貼り方がよく分からないので告知だけしときます
連休の最後に大慌てで仕上げたので少し粗いかもしれません
誤字脱字・言葉の使い方に関してミス等ありましたら報告して頂けると助かります

http://koihime.x0.com/bbs/ecobbs.cgi?dl=0265



GWネタなのに機会を逸しました。

大分ぶつ切りな展開が多いのですが如何せん全部書こうと思うと時間もスキルも足りなさ過ぎてどうしようもありません。
元々はメインで起承転結がきちんと出来て、その補足にside XXXを、と思っていたのですがそのメインですら起承転結が出来ない有様。
その上、山もなくオチもなく、平坦なお話ばかりですいません。
足りない部分は想像力で補ってください。


side春蘭の春蘭・桂花口論前の台詞展開例
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「華琳さま、ここは暑うございます。万が一華琳さまの体調が崩れるようなことがあれば…」
「何を言っておる、桂花。このあとは虎の檻を見に行くのだと決まっているのだ」
「いいえ、華琳さまの御身にもしものことがあればこそ、こうして提言しているのよ」
「だが戦の最中に暑いからといって将が陣で納涼などできぬであろう。これまでも盛暑の中で行った強行軍も一度や二度ではなかったのだぞ」
「戦とこれとは話が別でしょうっ!」
「だが休んでおっては華琳さまの見たいと仰られた動物は全部見終わらんではないかっ!」
「何度かに分けて来ればいいだけでしょうっ!別にここの動物は逃げ出すわけでもあるまいし」
「そうやって予定を繰り延ばしにしてばかりにしていては…

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side XXXでキャラ視点で書くというのは面倒くさい上にエロ展開に持ち込みにくい、やっぱエロは男が押し倒してナンボだよ
というわけでこれからは一刀視点or第三者視点で書いていくことになると思います。


最後に、誤字脱字等ありましたら報告して頂けると助かります。



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■ 曹魏†学園六時間目 
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華琳、春蘭、秋蘭、桂花、季衣。それに俺を含めたこの面子が集まるのはそう珍しいことではない。
季衣は春蘭に懐き、春蘭は秋蘭に頭が上がらず、桂花に至っては華琳依存症。
それで華琳は俺と同じクラスなもんだから、ほぼ毎日のように帰宅の道すがら数珠状にお供が増えていく。これぞ曹魏マジック!
だが夕食後は、ほぼ毎日のように勉強会と称して魏の女性陣が勢揃いするんだから、朝から晩まで顔をつき合わせなくてもいいのではないかと思う。
日によっては特定の人物と本当に朝から朝まで顔をくっ付け合うことも少なくないので最近のマイブームは一人になれる場所を見つけることだ。
…トイレくらいしかないんだがな。

そんな四月も終わりが近づく頃、俺はいつもの面子でいつもの道を帰りながらゴールデンウィークの予定に夢を膨らませていた。
せっかくの連休だから家でゴロゴロしたり、及川から借りていたゲームを進めるか。いやいや、せっかくのまとまった休みなのだから、みんなと出掛けるのも悪くない。
それなら華琳たちの予定も聞いておいたほうがいいだろう。
「華琳はゴールデンウィークどうするんだ?」
「ごおるでんうぃいく?」
不慣れな言葉に、俺の発音を確かめるような口調で華琳は尋ね返してきた。
「ああ、来週から学園が連休になるだろ?その長期休暇のことだよ」
「ふぅん…その間は授業が休みというわけね」
カレンダーの読み方やこちらでの月日や時間の数え方は教えたが、これまで定期的な休日というものや長期休暇というものに縁がなく、朝から晩まで仕事詰めの華琳にはどうしてこんなに休んでいいのか、国はそれで立ち行くのかといったことをずいぶんと尋ねられた覚えがある。
「ほんとーですか!?やったー!ねぇ兄ちゃん、遊びにいこうよー」
休み、つまり学業から開放されることに季衣は大喜びだった。しかし非常に残念だが、俺たちの自主勉強は続くと思うぞ、季衣。
華琳が休みだからと言って手抜きをするような性格ではないことは百も承知だ。
「そうだな。それで華琳の予定も聞こうと思ったんだけど」
「"てすと"とやらの期限も近いのでしょう?」
多分ない、十中八九ない、ほぼ確実にない、といった返事を期待していた俺は予想外の言葉に驚いた。
そういえば連休明けにテストあるって言ってたなあ…。完全に忘れてたよ。
「まぁ、皆の者には毎晩無理をさせているのだから多少の息抜きは必要ね」
多分呆けていたであろう俺の顔を見た華琳は「しょうがないわね」といった風に肩を竦めた。
「さすが華琳さま!よしっ、北郷!遊びに行くぞ!今すぐ行くぞ!さっさと支度をしろっ!」
「それを一番赤点取りそうな春蘭が言うなよ」
喜色満面の春蘭に思わず口を出してしまった。だが実際、赤点を取る可能性という意味で危機的状況に春蘭がいるのは間違いない。
俺は何も間違ったことを言ってはいない、はずなのだが…。
「なんだと!北郷、貴様ぁ」
「ぐ、苦しい…秋蘭止めてくれぇっ!」
背中からガッシリとまわされた腕が俺の首を締め上げる。
「察してやれ、北郷。姉者には連日無理をさせてきたのだ。一日くらい大目にみてやれ」
まるで子犬がじゃれあっているのを眺めるような目でそんなこと言わないでくれ。
かといって桂花みたいに蔑むような目で見るのもどうかと思う。
「ほれみろ北郷。秋蘭だってこう言っているんだ。いいですよね、華琳さま?」
「ええ、もちろんよ」
ただし、と付け加える華琳。
「結果が出なかった場合、お仕置きが必要よね」
「お、お仕置きですか…」
思わず手元が緩んだ隙に春蘭のチョークスリーパーから脱出した俺が荒い呼吸を正していると華琳が尋ねてきた。
「そうね…一刀」
「なんだ、華琳?」
「平均点というのはすぐに算出されるものなのかしら?」
「ああ、それなら成績通知に全体の統計が添付されるからそこでわかるけど、それがどうしたんだ?」
例年通りだと成績発表の通知書と共に全体平均や得点分布図などを表したデータや視覚化されたグラフが配られるはずだ。
「では春蘭が平均点以下の点数を取るようならお仕置きが待っているから心してかかるように。ああ、他の皆についても同様よ」
「ちょっと待てよ、華琳。なんで俺たちまで…」
いつもの俺の成績だとギリギリ平均点の上、もしくは平均ラインのはずだ。
だが万が一、万が一にも下回るようなことになれば…想像するのも恐ろしい。あの華琳が生半可なお仕置きをするはずがない。
「うるさい北郷!貴様も共に華琳さまのお仕置きを受けるのだ!」
「なんで俺まで巻き添えにならなきゃならないんだよ!」
なんかもうお仕置きを受けることを前提に言ってないか、春蘭の奴。
「うるさいっ!私だけがお仕置きされる道理がこの世にあるものか!」
「その理屈がわかんねえよ!」
「ええいっ!男なら潔く私と共に…」
「何か言ってやってくれよ、華琳。ほら、いつもみたいにいい点取れば褒美をやるとかさ」
と後ろを振り向いたらそこに広がるのは百合畑。
「華琳さま。お仕置きならこの私めにお任せください。春蘭や北郷一刀ごときにわざわざ華琳さまのお手を煩わせるまでもありません」
「いいのよ、桂花。それにこの罰の対象にはもちろん あ な た も含まれているのよ」
「そんなっ!私は華琳さまの命とあらば何時如何なる時でもこの身を尽くす所存でございまする!」
「あらあら。いけない子ね、桂花は」
「あぁ、華琳さま…」
駄目だ。完全に二人の世界に入ってしまっている。
「おーい、戻ってきてくれー!秋蘭からも説得を…」
「…む。あぁ、すまんな北郷。今は姉者の学習予定を考えている最中で」
そう言って右手を顎に当てたまま考え込むように俯く秋蘭は夕日の紅い背景と相俟って絵になる。絵にはなるんだが助けにはならない。
「季衣はっ!?季衣はどこに行ったんだ!?」
「季衣なら先に走って行ったぞ。まぁ、なんだ。姉者のことよろしく頼む」
笑顔で肩をポンと叩いて頷く秋蘭。
「これをどうしろと!?」
「はーっはっはっは!北郷っ!共にお仕置きを受けようではないか!」
このことが切欠で俺は春蘭専門の教育係という役職を得たのであった。

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