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915 名前:曹魏†学園[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 15:02:40 ID:3B+BJGYH0
今晩辺り投下します

曹魏†学園四時間目side華琳[6]
曹魏†学園五時間目[6]
曹魏†学園五時間目side桂花[5]
曹魏†学園五時間目side凪[4]
曹魏†学園五時間目side春蘭[1]
※[]内の数が想定レス数

およそ20レスで5分おきに投下したとしておよそ100分越えすると思います
もしかしたら1000まで一気にいってしまうかもしれないので早めに次スレを建てるとベターかと思われます
規制に巻き込まれたらその旨を外部スレのほうへ書き込んでその後どうするか検討します
930 名前:曹魏†学園[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 21:47:03 ID:3B+BJGYH0
21:50分から投下します
今回は実験的に色々な書き方を試したせいで文章がゴチャゴチャして全体の統合が取れていません、ご容赦ください
それから毎回こんな調子で1時間くらい支援要請してしまうと大変なので、アップロダを使う手も考えてみます
ただ、使うとしたら複数の話を一つ一つ上げるよりZipのような圧縮ファイルに突っ込むことになると思います
931 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 21:50:30 ID:3B+BJGYH0
視線の追い求めていた先の人物が振り向き声をかけてくる。
「華琳は一通り文字は読めるようになったのか」
「法則さえ分かればそれほど難しくなかったわよ。それにこの辞書というものは便利なものね」
私は分厚い辞書と呼ばれる言葉を集めた書物に目を遣って返答する。
「そっか。そりゃあ良かったよ。俺は春蘭たちに教えるので手一杯だからさ、そっちは華琳に任せていいかな?」
「さっさとあっち行きなさいよ!全身精液噴出男に教わることなんてこれっぽっちもないわ!
 アンタなんか春蘭と頭が空っぽ同士惨めに慰めあっていればいいのよっ!」
「私たちも初めてのことだから大変だけど、春蘭や季衣たちのほうが気にかかるわ。
 あなたには彼女たちの面倒を一手に任せてしまうことになるけど大丈夫かしら?」
「それは別に構わないよ。どの道言葉が使えないとこの先、生活にも困ることになるしな」
「すまないな、北郷。私も後で支援に向かうからそれまで何としても生き延びろと姉者に伝えておいてくれ」
「ああ、そうしてもらえると助かるよ、秋蘭」
積み上げた本を盾にいつもの調子で一刀を責め立てる桂花と、読んでいた書から顔を上げ申し訳無さそうに目で一礼する秋蘭。
私の左右に座って黙々と勉学に励む彼女たちを見た一刀はくるりと私たちに背中を向けて騒ぎ立てる真桜たちの卓に迎え入れられる。
その背中を見送るのはやはり寂しくて。切なくて。でもこの男はそんな私の気持ちになど気づかなくて。

…気に入らないわね。
933 名前:曹魏†学園四時間目side華琳2/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 21:55:22 ID:3B+BJGYH0
と、その時妙案が思い浮かんだ。
「ねぇ、一刀。ここの意味が分からないのだけれど"個人的に"教えてもらえないかしら」
一刀を呼びつけると、案の定、困惑した表情を浮かべながら踵を返してきた。
「なんだ。それならそうと言ってくれればいいのに。」
「華琳様、それなら僭越ながらこの私めが。わざわざあの下品極まりない男を呼ぶまでも――」
だが桂花のその言葉は秋蘭によって止められた。
「丁度よかった。それなら桂花、こちらの言葉について教えてもらえれば助かるのだが」
「はぁ?何で私が秋蘭にまで教えなければならないのよ。そりゃ私がこの天才的な頭脳をもって教鞭を振るえば、
 あのアホの春蘭でも馬並みには知能というものがつくでしょうけど」
珍しく秋蘭から教えを乞われることに桂花は鼻を高くした。だが、それこそが罠だった。
そんなことも露知らず自らの墓穴に飛び込んだ桂花に秋蘭は力強く頷いて見せた。
「ほう。それは頼もしい限りだ。おい、姉者。桂花がわざわざ姉者のために勉学を教えてくれるそうだぞ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。なんで私が…は、離しなさいよ!秋蘭!聞いてるの!?」
935 名前:曹魏†学園四時間目side華琳3/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:00:54 ID:3B+BJGYH0
「放っておいていいのか?俺が言うのもなんだけど、春蘭と桂花もかなり相性悪いと思うぞ」
向かい直って一刀は私に尋ねてくる。
「秋蘭もいることだし大事には至らないでしょ」
彼女たちとの付き合いは長い。この程度のことで信頼関係が揺らぐほど私たちの繋がりは浅いものだろうか、否。
戦場では背中を預け、城内では同じ卓で飯を食べるほど互いに認め合ったからこそ真名を許すのだ。
「いや、俺が心配してるのは図書館の備品なんだが…」
「少なくとも一国の軍師たるものが自らの財産たる書物を無碍に扱うかしら?
 それに春蘭も、ああ見えて物分りのいい子よ。机の一つくらい壊すかもしれないけど貴重な書物まで破り捨てるような真似はしないわ」
私の言葉に一刀は不安そうな表情を浮かべたが一通り思いを巡らせた後、何やら自分で納得したようで
「華琳が大丈夫って言うのなら信頼するよ」と返答し、空いた秋蘭の席に座った。
938 名前:曹魏†学園四時間目side華琳4/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:06:21 ID:3B+BJGYH0
「それで、分からないっていうのは?」
「ここの意味なんだけれど…」
そう言いながら椅子を一刀の隣に寄せる。
私の座っている椅子と一刀の座っている椅子は足の高さが同じ物なので、二つ並べると長椅子のようになる。
一刀に見開きの箇所を示しながら、少しずつ肩を寄せていく。
さすがに今日は部下の子たちがいる手前、露骨に膝の上に座るようなことはできない。
「なぁ、華琳。少し近すぎないか?」
「あら、嫌なの?」
「嫌じゃないけど、ほら」
視線を送る先に桂花が一刀を睨み付ける姿が映る。今にも罵詈雑言を浴びせそうな口をキッと固く結んでいるが、恐らく春蘭と季衣の世話で手一杯なのでしょう。
こちらへ戻って来る余裕はなさそうに見える。
「問題ないわ。それで、どういう意味なの?」
書に目を落として、本題に戻りながら右手を一刀の股に這わせる。確かこの服の構造は…
「ああ、ええっとこれは華琳たちの国で例えると…って、ちょっと!?華琳!?」
「静かにしなさい。気づかれるわよ」
私がズボンからアレを取り出そうとしていることに気づいて慌てる一刀。
「流石にまずいだろ」
小声で一刀が諭してくる。
「あなたは黙ってなさい。変に声を上げて気づかれたらどうするの」
すっかり露出した一刀の逸物を軽く握ると、みるみる硬くなり始め指の腹にその鼓動を直に感じ始めた。
「こんなことしてみんなにバレたらどうすんだよ。今度は俺の部屋じゃないんだし誰か来たら…」
「ここは大きくなっちゃってるけど、ホントに止めていいの?」
「う…」
「ふぅん、相変わらず大きいわね。ちょっと片手じゃ握り切れないわよ」
942 名前:曹魏†学園四時間目side華琳5/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:10:38 ID:3B+BJGYH0
本格的に大きくなった一刀のを握り直しつつ、ゆっくりと上下に擦り始める。
「いやいやいや!やっぱり駄目だってば!うっ、ちょっ、華琳本当に…」
「本当に、何?一刀も気持ちいいんでしょう?手が火傷しそうなくらい熱くなってるわよ」
「それは華琳に触られてるから…」
「あらあら、もっと大きくなってきたわ」
「ちょっ…あ、くぅ…!」
「それにここ」
桃色に充血している先端の裏側から根元まで一気に指を引く。中指の先で線を辿るように撫でられた一刀は声色を変えて呻く。
「ぐ、うっ」
「へぇ。ここが弱点ってわけね」
趣向を変えて、天井の光から陰になる部分を重点的に指先で擦る。指の腹で撫で上げ、たまに爪の先で刺激を与えると一刀の顔はみるみる紅潮していった。
「あらあら。ずいぶんと余裕が無さそうな表情になってきたわね」
徐々に指先の速度を速めていくと、一刀の呼吸が荒くなっていくのが一目で分かった。
「ふふふっ…ビクビクって…かわいいわね」
「んぁあ…そ、そこは…んくぅ…!」
一刀の先端から漏れ出したものが溢れ始め、私の指が滑るようになっていく。
往復する柔らかな指の腹がカリ首をなぞる度、一刀は肩を震わせ腰をモゾモゾとさせる。
「先っぽから何か出てきたわよ。これは一体何なのかしら?」
「そ、それは…」
先端から溢れ出てくる"それ"を掬い取り指先で弄ると、透明な液体が糸を引いてダラリと垂れる。
見せ付けるように"それ"のついた指先を私が口先に含むとますます硬くなる一刀の逸物。
944 名前:曹魏†学園四時間目side華琳6/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:15:07 ID:3B+BJGYH0
「んっ…、ちゅぷ、ちゅ…」
「こんなものを床に零したらどうするつもり?」
「誰のせいだよ…」
「あら?口答えするつもり?」
お仕置きとばかりに亀頭を強く握る指が、溢れ出る液で滑り尿道口などを刺激する。
「あううっ!」
すると一刀は全身を小刻みに震わせ、足をビクビクさせる。
「華琳、俺、もうそろそろ…」
「駄目よ」
そう言って、膨張しドクンドクンと脈打つ一刀の根元を指先で押し込む。
「か、華琳…イかせて…」
「あら、あなた一人だけ気持ち良くなったら不公平じゃない?」
大体一年も待たされたのはこっちなのよ。
「こっちはもう切羽詰っているわけで…華琳」
そんなねだるような目で見ても、やっぱり駄目よ。
…でも、悪く無いわね。たまにはこういうのも。
「続きは今夜。私の部屋へ来なさい」
一刀の逸物から手を離しスッと立ち上がり、そろそろ剣呑な雰囲気になるであろう春蘭と桂花の元へと歩いていく私の背中に
「どうすんだよ、コレ…」と呟く一刀の声が聞こえたのであった。
946 名前:曹魏†学園五時間目1/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:21:12 ID:3B+BJGYH0
「日記を?」
華琳は俺の言葉の先を言うよう促した。
「毎日、その日の出来事を日記につければ字の読み書きにも慣れてくるんじゃないかな。
 変に難しい勉強で字を覚えるより、日記なら日常生活でよく使う言葉を書くことになるし、春蘭も興味のあることを書いたほうが長続きするだろ」
「ふむ、悪くない案だと思いますが。華琳様」
俺の言葉に秋蘭が僅かに首を縦に振って頷く。
「そうね。日記ということなら私が読むのも無粋という話。この件に関しては秋蘭に一任するわ。
 誤字があれば訂正し、進歩状況を私に定期報告すること。いいわね」
華琳の言葉に「御意」と一礼した秋蘭は春蘭の肩をポンポンと叩く。
「いつまでだらしなく寝ておるのだ姉者」
「きゅぅ…」
「華琳様、愚姉の面倒を見るのも妹の務め。帰りの道は北郷に任せるゆえ今日はお休みください」
やれやれと溜息を吐いたのは秋蘭ただ一人ではなかった。
949 名前:曹魏†学園五時間目2/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:26:03 ID:3B+BJGYH0
「学校というものがこんなに大変だなんて思わなかったわ」
激動の初日が終わった放課後、疲れ果てた顔で華琳が隣にやってきた。
今日は朝から転校初日の挨拶があり、初めて学校の授業というものを体験した上に、休み時間はクラスメイトに囲まれて輪の外から眺めていた俺にもその苦労は伺えた。
加えて、このクラスには春蘭も転入している。
午前中は、休み時間の度に華琳の机へ押し寄せる人並みをちぎっては投げ、ちぎっては投げて身を挺して防波堤となっていたようだが
そんな姿も昼休みには無くなっていた。いや、無くなっていたというよりあれは力尽きたと言ったほうがよかった。
「華琳たちもだんだん慣れてくるよ。それより本当に春蘭たちを置いて帰っても良かったのか」
「帰る場所は同じでしょう」並んで階段を降りながら華琳が答える。
「それより言葉が分かっただけでは駄目ね。あなたの国の学問は今の私にさえ少々難しく感じるし、覚えることが多すぎるわ」
中途入学の上に、基本的な土台が違うのだ。無理もない。
「流石にあなたの言う通り、10年分遅れていると考えるとこのままではまずいわね」
「かといって今から小学校へ行って一からやり直すにしてもなぁ」
小学生の足の低い椅子に並んで座る春蘭を想像して吹き出しそうになった。
季衣や流琉は混じっていてもおかしくないよな。桂花は小学生相手にいらぬ言葉を教えそうだ。
「このままでは"退学"というのかしら。追い出されてしまうのでしょう。何とかならないの」
「例えば勉強会を開くとか」
953 名前:曹魏†学園五時間目3/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:31:15 ID:3B+BJGYH0
それでも一ヶ月くらいはかかるかもしれないな。
特に昨日の調子だと春蘭、季衣ほか主に武官出のほうがこういう分野になると分が悪い。
予想外だったのは霞と凪だった。霞は文武両道で、魏にいた頃から優秀だったし、凪は生真面目な性格が幸いしてか俺の下手な教え方からもよく学んでくれている。
凪はいい子だ。相方の真桜と沙和にも見習ってもらいたい。
「勉強会、ねぇ」
華琳は思案顔で下駄箱から靴を取り出した。
「どうせやるなら徹底的にやりましょう。昨日の部屋は使えるのかしら」
「夜間は鍵を掛けられて閉鎖されるから無理だな。集まるなら誰かの部屋を使うことになるだろうけど…」
俺の部屋を使うのかな。及川には悪いが少し騒がしくなるかもしれない。
ま、アイツのことだから「そんなことよりなんでかずピーだけ女の子に囲まれとるんや」と言いそうだ。
「そういえば一昨日の宴でも全員入れたのだからあなたの部屋なら問題ないわね。この際、少し窮屈なのは我慢するわ」
「了解。で、いつから始める」
少し熱を帯びた風が頬を撫でる。温暖化の影響か、まだ4月だというのに昼間の暑さがまだ残っているようだ。
扇風機、出したほうがいいかな。
「事は一刻を争うわ。今晩からでも始めましょう」
「それじゃ俺は部屋を片付けておくから、秋蘭たちに伝えてもらえるか。夕飯は…流琉のご飯が食べたいなぁ」
955 名前:曹魏†学園五時間目4/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:35:32 ID:3B+BJGYH0
「それにしても不思議なものね。つい昨日まで血に染められ剣の鳴く地で過ごしていた私が、今では花に染められ鐘の鳴る地であなたと共に歩いている」
桜の花が散り始め、赤く染め上げられた歩道を歩きながら華琳は感慨深げに話し始める。
「あなたが能天気な理由がよくわかったわ」
「それは褒められてるのか」
「呆れているのよ」
「ここはここで戦争なんだぞ。例えば昼休みには購買のパン争奪戦とか…華琳だって糧食は戦の基本だって言ってたじゃないか」
「その程度ってことでしょ。略奪者に田畑を荒らされるわけでもなく、冬を越すために身を削る必要もないわ。
 …ま、春蘭や季衣には命の危機にも等しいでしょうけど」
「手厳しいなぁ、華琳は」
「私たちの生きてきた世界は、そういう世界だったのよ。別にあなたを責めているわけじゃないわ」
959 名前:曹魏†学園五時間目5/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:42:39 ID:3B+BJGYH0
「そういえば」とふと思ったことを尋ねてみる。
「華琳たちは元の世界に帰りたくないのか」
俺はあちらの世界に現れた当初、右も左も分からなかったしあわや殺されそうになったところだった。
そこから運良く華琳たちに拾われて、それなりの生活が送れるようになって、大事なものが出来て。
だから別に帰れなくてもそれはそれで構わないと思っていた。

だが彼女たちは俺とは違う。
華琳は大陸の覇王だし、他のみんなもそれぞれ自らの役割をもち、責任ある立場にいる人間だ。
「こんなところにいて、三国同盟は放っておいていいのかって顔ね」
華琳が先の言葉を繋ぐ。
「いきなり魏の主要幹部が揃いも揃って消えたら大変なことになるだろ」
「私は大陸の民が、日々の生活に苦しむことがなくなり、暴政と略奪に怯えることなく平和に暮らせる世であればそれでいいのよ」
夕焼けが赤く染まる彼方に望郷の念を満たしているのだろうか。後姿からその顔は伺えない。
「私がいなくなっても桃香と雪蓮なら平和な世を築いてくれるわ。二人とも国は違えど民の平穏を願う気持ちは確かなものよ」
「それにね、一刀」振り向いた華琳は俺の顔を真っ直ぐ見上げて言葉を続ける。
「私は、欲しいものは必ず手に入れる主義なの」
「それなら尚の事、帰る方法も考えないとな。華琳の欲しいものがたった一つで済むわけないし」
「あら、良くわかっているじゃない」
「お褒めいただき光栄の至り」
962 名前:曹魏†学園五時間目6/6[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:46:28 ID:3B+BJGYH0
「あなたが以前消えたとき、歴史に逆らったから、と言っていたわね」
そうだ、と頷く。
あの時は定軍山で死ぬはずだった秋蘭を救い、赤壁で敗れるはずだった華琳を大陸の覇者に導いたと言える。
結果的に俺の知る歴史と違うの方向へ進んだ末路として俺は消えたはずだった。
「私たちの歴史にここ、一刀の国は存在しないのだからその問いの答えは分からないわ」
ただ、と華琳は言葉を紡ぐ。
「もうあなたに逃げ場はないわよ」
鷹が得物を見つけたときのような鋭い眼光を浮かべ、自信に満ちた口元は弧を描く。
「お、俺には選択権ないのか…」
「あら、鉄の首輪にするか皮の首輪にするか。それくらいなら選ばせてあげるわよ」
966 名前:曹魏†学園五時間目side桂花1/5[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:50:47 ID:3B+BJGYH0
担任の女教師が教室を出ていった。
止まっていた時が動き出したように教室が喧騒に包まれる中、彼女は取るものも取り敢えず教室から飛び出した。
「あぁ、おいたわしや華琳様…。最低性欲丸出し男と丸一日同じ空気を吸い続けるなんて」
桂花はグチグチと独り言を呟きながら廊下を闊歩していく。

本来ならば自分こそが華琳様のお傍にいるべきなのだ。何でこの私が。華琳様の一番の忠臣である私がこんな一番遠い部屋に押し込められなければならないのか。
今回のクラス分けに誰よりも憤っていたのは誰を隠そう彼女である。
生憎、桂花の教室は華琳と同じ階にあるのだが、その教室間の距離は二年生の教室が並ぶ同階の中で一番遠かった。
「馬鹿の春蘭に北郷一刀。華琳様の心労が伺えるわ」
「桂花さまぁ〜」
急に呼び止められた桂花は小鼻を膨らませながら振り向く。
「そんなに急いでどこ行くんですかー?」
間延びした声が桂花を呼び止めた。自分に小走りで駆け寄る少女のことを桂花は良く知っていた。
「決まっているでしょう。華琳様の危機をお救いに行くのよ」
当たり前のことを何で今更聞いてんのよ、といった顔で桂花が答える。
「えー?桂花ちゃんが隊長に会いに行くなんて珍しいのー」
「なんで私があの馬鹿で下品で変態な男に会いに行かなきゃならないのよっ!」
口を尖らせて桂花は反論する。
「そうだわ、ここはもう既に北郷一刀の手が回っていると考えるべきね」沙和と華琳の教室のある方向を交互に見比べながら思案を巡らせる。
「…だから沙和、隊長にこの服に似合う小物買ってもらって――」
全く会話が噛み合っていないことを歯牙にもかけず喋り続ける沙和を遮って桂花が口を出した。
「沙和、あなたと私の目的が一挙に解決できる素晴らしい策を閃いたわ」
「それってさっそく隊長と買い物にいけるってことなのー?」
「もちろん、沙和が協力してくれたらね」
自分の策で北郷一刀が泣いて謝る姿を想像して、ニヤリと口元を歪めた桂花は足取りも軽く意気揚々と華琳の教室へと急いだのであった。
973 名前:曹魏†学園五時間目side桂花2/5[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 22:55:28 ID:3B+BJGYH0
……


「華琳様が見敵必犯男に攫われたですって!?」
潰れた蛙のように机に突っ伏した春蘭の脇に立つ秋蘭からそう聞かされた桂花は素っ頓狂な声を上げて驚いた。
「えー。隊長ってば華琳様と帰っちゃったのー?」
沙和はブーブー文句を言ったが、当の本人たちはもういない。

秋蘭は、華琳がいないことに詰め寄った桂花と沙和に「北郷と出て行った」とだけ答えた。
もちろん魏の重臣である秋蘭がそんな無責任な言葉を発するわけがない。
実は姉の様子を見に、秋蘭は放課後真っ先に華琳たちの教室へ駆けつけていた。
そこで彼女は、放心した姉の隣に立つ華琳の顔色が優れないことを瞬時に悟り、彼女なりの気遣いで北郷に任せたのだった。
だがそんなことを露知らない二人はそれぞれの不平を口にする。

「まぁ、二人とも今日のところは北郷に任せて…」
「こんなところでグズグズしている暇はないわ。沙和、すぐに捜索隊を編成しなさい。敵はまだ遠くまで行ってないはずよ」
「了解なのー。凪ちゃんと真桜ちゃんにも声掛けてみるのー」
最後まで言い終わらぬ内に二人が飛び出していった扉と、既に戦意喪失した姉を交互に見やった秋蘭はやれやれと肩をすくめた。
978 名前:曹魏†学園五時間目side桂花3/5[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:00:33 ID:3B+BJGYH0
「まったくあの馬鹿ったら華琳様をどこへお連れしたのかしら」
「ちょっと認めてやったらすぐ調子に乗ってっ!これだから男って生き物はっ!」
「女と見れば見境なしに孕ませる、秋蘭も凪たちも、あんな男のどこがいいのかしら」

「…それにしても広いわね」

桂花は道に迷っていた。
本人にその自覚は全くないが。

「確かここは…」
偶然通りかかった図書室の前で、桂花はふと立ち止まる。
「華琳様ぁー」
扉を開けて声を上げて主の名を呼ぶ。
「ど、ど、どうしたというのですか桂花殿」
「これはこれは。桂花ちゃんも本を読みに来たのですか」
そこにいたのは華琳でもなく、北郷一刀でもなく、稟と風であった。
「あぁ、あなたたち、丁度いいところにいたわ。緊急事態なのよっ!華琳様を見かけなかった?」
「いいえー。それに緊急事態って何ですか?」
稟の首を叩きながら、おっとりとした調子で風が尋ねてくる。
「華琳様があの全身白濁男に拉致されたのよっ!」
「一刀殿が華琳様を…?」
風の手拭で鼻の周りに残った血の跡を拭き取ってもらいながら稟が答える。
「ほら、稟ちゃん、まだ鼻血ついてますよ」
どうやら稟はまた鼻血を噴き出していたようだが、そんな些事とばかりに桂花は気にも止めず言葉を続ける。
「今、沙和たちにも捜索を頼んでいるわ。あなたたちも発見次第、私に報告しなさいよ」
言いたいことだけ言って踵を返した桂花の背中が扉の向こうに消えた後に残るのは静寂の空間。
「お兄さんも大変ですねぇ」
「か、一刀殿が華琳様を監禁…そ、そんブフッ」
「あんまり噴き過ぎるとせっかくの服にシミがついちゃいますよ、稟ちゃん。はい、起こしますからねー」
982 名前:曹魏†学園五時間目side桂花4/5[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:06:27 ID:3B+BJGYH0
「華琳様の御身に何かあったらどうするつもりなのよ」
「こんな時は春蘭の手でも借りたいくらいだわ」
「…それにしてもさっきから同じような部屋ばかりで迷いそうね」
「あら、いい香り」

美味しそうな匂いに惹きつけられて、桂花は思わず目の前の扉を開く。
「あら、桂花さん、どうしたんですか」
振り向いたのは流琉だった。
「この部屋からおいしそうな匂いが漂ってきたのよ。何を作っているのかしら?」
「"かれぇ"という料理だそうです。以前、兄様から作り方は聞いていたのですが、材料が手に入らなかったので諦めていたんです。
 昨日、兄様から材料の置いてある場所を教えてもらったので季衣と試しに作っているんですよ」
鍋をかき混ぜる手を休めず流琉が答える。
「流琉ー。これかなぁ、兄ちゃんの言ってた"すぱいす"っていう粉」
奥の扉から季衣が何本かの瓶を片手にやってきた。
「あっ!桂花さまじゃないですかー。桂花さまもボクと一緒に試食します?」
「今は遠慮しておくわ。それより二人とも華琳様を見かけなかったかしら」
「いえ、今日はお昼に一緒に食事をして以来見てませんね。何かあったんですか?」
「北郷一刀と共に姿を消したのよ。だからこうして探しているわけ」
流琉のかき混ぜている鍋を一瞥して桂花は答える。
「それならボクも一緒に探していいですか?」
「こら、季衣。邪魔しないの」
「えーっ!流琉のご飯が出来るまでの腹ごなしに丁度いいのにー」
昼間、ずっと机に噛り付かされていた季衣は体を動かしたくてたまらないといった様子で腕をブンブン振り回している。
「まぁ、いいわ。それじゃ二人とも、もし華琳様を見かけたら報告なさい」
「わかりましたー」という二つの声を背に桂花は再び廊下へ飛び出していった。
986 名前:曹魏†学園五時間目side桂花5/5[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:12:28 ID:3B+BJGYH0
「これだけ探して見つからないということは既に屋外へ出た可能性が高いわね」
「ハッ!もしやあの全身精液男の部屋に監禁されているんじゃ…」
「華琳さまっ!一番忠実で有能な臣下たるこの荀文若が今すぐ魔の手からお救いに馳せ参じますっ!」
恐らく誰に言っても総ツッコミが来るであろう脳内設定を勝手に作り上げている彼女の足取りが止まった。
「それにしても、ここはどこなのかしら」
ここに来てようやく彼女は自分が道に迷っているということを理解したのである。
「私が道に迷った?…ありえないわ」
「そうよっ!来た道を戻ればいいのよっ!簡単なことだわ」
一瞬間誤ついたことに、やれやれといった調子で自嘲の笑みを浮かべながら桂花は踵を返す。
「確かここの階段を登ってきたのだから…」
鼻歌混じりにすたすたと階段を降りていく足取りは未だ軽い。

「それからここを右から曲がってきたのだから左へ行って…その先を…右だったかしら?いえ、ここは左だったような…」
「なんでこう右も左も同じ構造をしてるのよっ!」

彼女たちの時代、建物は全て手作りだった。従って同じように造ったとしても職人一人ひとりの仕上げには少しずつ差異が生じてくる。
均一に整えられた鉄筋コンクリートのジャングルはそんな彼女にとってまさしく迷宮であったが時既に遅し。
「この先の部屋に流琉がいるは…あら?おかしいわね」
「どこかで間違えたのかしら…。そうだわっ!外へ出るのだから階段を降れば出れるはずよっ!」
私ったらなんて聡明なのかしらと一人頷きながら、近くの階段を勢い良く降り始める。
「これで外に…ってどこよ、ここっ!」

夕暮れの裏庭に桂花の声は高く高く木霊したのであった。
989 名前:曹魏†学園五時間目side凪1/4[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:16:23 ID:3B+BJGYH0
夕食はカレー。それも流琉の作るカレーときたら美味いに決まっている。
そんなわけでとても期待していた夕食時。

瓶の中の真っ赤な液体がドバドバと注がれる。
「うっわ〜。凪ちゃんそれ本当に食べれるの?」
「凪、それ本当に辛いからそれくらいにしたほうが…」
「そうですか?そろそろ好みの辛さになってきたのですが…」
「ウチにも一口分けてぇな。…んぐ…ムグ…ンッ!」
一口スプーンで掬った真っ赤な液体を口に含むと、天を仰いで奇声を上げる真桜。
もう見るからにヤバイ色だったのによく挑戦したな。
「お、おい大丈夫か、真桜!?」
「真桜ちゃん!お水!お水なのっ!」
差し出された水を一気飲みして尚、口の中の辛さを外へ追い出すようにハァハァと口呼吸する真桜。
「な、なんやこの辛さは」
「凪は大丈夫なのか?」
「はい。舌が焼け付くような辛さでとても美味しいです」
当の本人はというと涼しい顔で淀みなくスプーンを口へ運んでいく。
「私にも一口もらえますか?」
「流琉、無理しなくてもいいんだぞ」
スプーンの先っぽを少しだけ凪のルーに浸して舐めるように味を確かめる。
「いえ。これも料理の参考にと…うっ、これはかなり辛いですね」
「凪は特殊だからな。基準にするのはかなり無茶だと思うぞ」
992 名前:曹魏†学園五時間目side凪2/4[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:20:50 ID:3B+BJGYH0
"普通の"流琉のカレーを口に含むとほどよく効いたスパイスが喉を駆け抜ける。
うん、やっぱりこのくらいの辛さがベストだな。
「隊長…それではまるで私の味覚がおかしいみたいじゃないですか」
拗ねた口調で凪が言う。
ただでさえ辛いタバスコをあれだけ入れといて、辛いもの好きってレベルじゃねーぞ。
…今度ワサビを試してみよう。
「ウチはそのままでええわ。凪に付き合うとったら身がもちそうにないわ」
「私はかれぇ少なめ、ご飯多めくらいでいいのー」
「わかりました。次回作るときは少し配分を考えてみますね」
「流琉、その辺はあんまり深く考えなくていいと思うよ」
カレーは素人が作ってもそこそこの味が出せる便利な男の十八番料理だしな!
「いえ、これも料理人の腕の見せ所ですし」
妙にやる気を見せている流琉であった。
994 名前:曹魏†学園五時間目side凪3/4[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:25:06 ID:3B+BJGYH0
「流琉ー、ボクおかわりー」
「る、流琉…その…私にもだな…」
恐る恐る綺麗になった皿を突き出す春蘭。
わかりましたと二つ返事で快諾して皿を二つ受け取った流琉が立ち上がる。
「あれ?もう春蘭おかわりなんだ」
「誰が食い意地の張ってる大食漢だと!?」
「誰もそんなこと言ってねえし!」
「最近、政務の時間が増えたせいで人が気にしておることを…!」
「いやいやいや、春蘭は出るとこは出てるしそのままでいいと思うぞ。それに鍛錬と実戦だけが春蘭の仕事じゃないし…」
「だ…」
ん?
「誰が太鼓腹だとぉーっ!」
「なんでそうなるんだよ!?」
「お腹を叩けばポンポン良い音が鳴るからいっそ楽士隊に入ったらいいんじゃないのと、そう言いたいのだろう!?」
どこを深読みすればそうなるんだよ!
スプーン突きつけるなスプーン。
「ええい、今日こそその口二度と開けぬようにしてくれる!」
「な、凪たちも食べてないで手伝ってくれー!」
「むぐ…ん…いつものことですから。それにこんな狭い場所で私の氣弾を使うわけにもいきませんし…」
「えーっ、せっかくの料理が冷めてまうがな」
「春蘭さまも武器はもってないから大丈夫だと思うのー」
春蘭はいつものことだけど、たまにキミたちも理不尽なとこあるよね。
「はっはっはー!孤立無援だなっ北郷!ここが年貢の納め時だと知れいっ!」
「ま、待て春蘭!ここで暴れたら…」
「問答無用!」
スプーンを大上段に構える春蘭。
いや、それ剣じゃないから!斬れないから!あれ?春蘭の馬鹿力なら斬れるんじゃね?
996 名前:曹魏†学園五時間目side凪4/4次スレにいきます[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:30:27 ID:3B+BJGYH0
「春蘭さま?"すぷーん"を振りかざしてどうしたんですか?」
「止めるな流琉っ!今日こそ北郷の首を…」
そのとき今にもスプーンを振り下ろさんばかりの春蘭に湯気を立ち昇らせた皿が差し出された。
「はい、どうぞ、春蘭さま。せっかくのお料理が冷めてしまいますから早く召し上がったほうがいいですよ」
「うん?むぅ…命拾いしたなっ、北郷」
春蘭は遣り切れない面持ちで鼻を鳴らし流琉からカレー皿を受け取った。
「助かったよ、流琉。ありがとな」
「いえ。兄様もおかわりはどうですか?」
「せっかくだからもらおうかな」
空になった皿を手渡して俺は水を一口含む。
「む。ところで凪の皿前に置いてあるそれはなんだ?」
卓の上に置かれた瓶を指差して春蘭が問うた。
「ああ、"たばすこ"言うて"かれぇ"に入れる調味料なんですわ」
「春蘭さまもどうですー?」
「おおっ!それは是非もらおうか」
「どうぞ、春蘭さま」
「これを入れればいいんだな?」
凪から手渡された瓶を逆さまにするとドロリとした液体がカレー皿へと流れ出す。
「あっ!おま…そんなに入れたら…」
勢い良く注がれるタバスコに思わず目を覆う面々。
「ん、どうしたのだ?おおっ!これは美味そうではないか」

こうしてタバスコは次々と犠牲者を増やしていったのであった。
4 名前:曹魏†学園五時間目side春蘭1/1[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:36:36 ID:3B+BJGYH0
四月○日
さょうは北郷からにっさちょうなろものをもらった
ここに日々のでさごとをかけば華琳様にもはめていただけるそうだ
秋蘭はすでに自●在に文がかけるようになったとさく
私も姉として秋蘭におくれをとろまい

「うむ、私にも書けるではないか。秋蘭も何を不安げにしておったのか」
"えんぴつ"と北郷が呼ぶ筆を脇に置き、一息つく。
秋蘭はまだ風呂に入っているのか。しかし、いつでも風呂に入れるというのはなかなかに良いものだな。
これなら鍛錬の後わざわざ風呂の順番を決めずとも良さそうだ。

「しかし、この筆は些か強度が足りないのではないか」
日記帳の傍らに砕けた鉛筆の破片を並べて春蘭は一人ごちた。
6 名前:俺なんでこんなもの書いたんだろうオマケ1/2[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:40:22 ID:3B+BJGYH0
「自動車か…」
「なかなかの脚力と速度だ」
「この曹操が生まれた時代は馬車しか走っていなかった」

「おい きさま…」「なにさわってんだよ」
「この車にベタベタ指紋つけんじゃねーぜッ!」「誰の車だと思ってんだ 荀文若軍師様のもんだぞ!目ん玉からゲロはきてーのか!」

「これこれ…若いお方というものは血気がさかんすぎていかんことだのうフッフッフッ…」
「ブツブツ言ってないで前座席へ行け 運転してもらおう…!」
「き…きさま何者だァ――ッ わしにこ…こんなことしてゆるされると思っちょるのかあ――ッ!?」
そうじゃ…
許されるわけがない…
誰だろうとこのわしに対してこんなことをしていいはずがない………
私塾・大学と成績は一番で卒業した
袁家では特殊設置型対人兵器製作部の主任をつとめ…
許昌に出てからも みんなから慕われ尊敬されたからこそ軍師になれた…
洛陽に1000坪の別荘も持っている…
25歳年下の美人女官を妻にした…
税金だって他人の50倍払っている!
どんな敵だろうとわたしはぶちのめしてきた…いずれ大都督にもなれる!
わたしは…
荀文若天才軍師だぞ――ッ
「いいか聞けこの若僧ッ!打ち首にしてやるッ!絶対に打ち首にしてやるからな―ッ」
「もう一度言う……」
「運転しろ」
8 名前:俺なんでこんなもの書いたんだろうオマケ2/2[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:41:07 ID:3B+BJGYH0
「渋滞ですゥ〜」「夕ぐれの通勤時間帯はギシギシなんですゥ」
「行け」
「い…行けといわれてもこれでは進めません…」
「歩道が広いではないか…」「行け」
「ほ 歩道〜〜?仕事帰りの人があふれていますよォォォ」
「関係ない」「行け」
「は……はいいィィィィィィ〜〜!!」
「飛ばせ」
「ハイイイ―ッ」
「ワハハハハハ――ッ」「こ…ここまでやったんです!わたしの命はッ!この天才軍師のわたしの命だけは助けてくれますよねェェェェ〜〜〜ッ」
「だめだ」
「わはははははははは――ッ!!」
そ…そうか!
これは夢だッ!この天才軍師のわたしが死ぬわけがないッ!
夢だ!夢だ!バンザイーッ!

「マヌケが……」
「知るがいい………」
ザ・ワールド
「「外史」の真の能力は…まさに!「外史を支配する」能力だということを!」
10 名前:曹魏†学園[sage] 投稿日:2009/04/05(日) 23:44:03 ID:3B+BJGYH0
以上でおしまいです
たくさんの支援レスありがとうございました

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