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165 名前:メーテル ◆999HUU8SEE [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 22:48:40 ID:N0oSJZRR0
わたしの名はメーテル……季節イベントに合わせて投下する女。
11時から15レス分投下するわよ、鉄郎……。
169 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(1/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:01:17 ID:N0oSJZRR0
「という訳で、兵站に関する懸念は、ほぼ払拭されたと言っていいと思うわ」
「はー、流石は董卓軍随一の軍師ですねー」
「むむむ、悔しいですがその通りなのです」

 フクロウの鳴き声だけがあたりに響く、そんな夜。
 蝋燭の頼りない光の下、卓を囲んで顔を付き合わせているのは、三人の年若い娘。
 彼女たちはそれぞれ賈駆、張勲、陳宮。現在の袁術陣営……いや、袁仲の屋台骨である。

「ねねに頼んでた徴兵と士気の両立についての計画は?」
「現在ことを実行に移している最中なのです。お気楽極楽三人娘達がその気になっているので、
何とかなるのではないかと」
「んんー、何とも頼りない回答ですねー」
「仕方ないのです。徴兵にあいつらを使おうって言い出したのはあの破廉恥んこ男なのですか
ら。実際どれだけの効果が望めるかは、蓋を開けてみないとねねにもさっぱり分からないので
す」

「じゃあ、残る議題は……兵の練度の方は?」
「そっちは文醜ちゃんと華雄さんに任せてありますよー」
「まあ、あれであの二人、兵士達には人気がありますからね。適材かと」
「むらっ気がある上飽きっぽいお二人なので、交互にやってもらってますけどねぇ」

171 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(2/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:04:33 ID:N0oSJZRR0
 彼女たちが話すのは、一つ一つが国の大事。
 どれもこれも、蔑ろにしては国が傾ぐ、そんな重要な案件ばかりだ。
 そんな場に張勲は兎も角、賈駆や陳宮といった、袁術に仕えて浅い降陣の将を加えるなど、
他の勢力――例えば孫策等であれば、あり得ないことである。
 常識で考えてあり得ない。だが、その柔軟な姿勢こそが二袁のうち、紹が滅び、術が生き残
った最大の所以かもしれなかった。

「そう、じゃあ、次はいよいよ最後の議題ね」
「そうですねー。我々にとって最も重要な議題……」
「はい!『今日のご主人さま報告会』なのです!」

 そして、ご主人さま大好きっ子が集ったのも、あるいはその理由かもしれない。


「勿論みんな分かってると思うけど、今日はあの低俗天のちんこ遣いによれば、一ヶ月前に行
われた伴連太陰日のお返しを受け取る日、つまり白日ね。本日はその点を踏まえ、何を貰った
のかを重点的に報告するように」
 詠がそう口にすると、即座にしゅたっと音々が手を挙げた。

「はいはい! はいなのです! 今日の最初はねねなのです!」
「ねねちゃんったら、今日は随分とはりきってますねぇ」
「そうなのです。今日のねねはいつもとは違うのですよ! おまえら耳をかっぽじってよく聞
くのです」
「はいはい、聞いてあげるからそんなに喚かないでよ」

 そうして、ねねの言葉を皮切りに、乙女達の秘密の時間は始まった。

174 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(3/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:07:24 ID:N0oSJZRR0
◇音々音の場合◇

 昼。
 音々音が山積みになった竹簡に埋もれるようにして仕事をしていると、部屋に恋が訪れた。
「ねね、一緒にごはん食べる」
 いつも通りの食事の誘いだ。
「あっ! 恋殿! もうそんな時間なのでありますか、それではこれに目を通したらすぐにご
一緒するのです」
 音々音の言葉に恋はコクンと頷くと
「待ってる」
 と言って、部屋の隅に置いてあった椅子に座った。
 すると、その後ろをぞろぞろと犬たちが連なり……

 ◇◇◇

「っと、止め! 止めよ止め!」
 ご満悦といった様子で夢見るように音々音がつらつら語っていると、横から詠の制止が飛ん
だ。
「えぇ〜。ここからが良いところなのですよ」
「要点だけにしなさい。今日あったこと全部話してたらあんたの話だけで朝になっちゃうでし
ょ!」
「えー」
 音々音が見ると、七乃も同じようにこくこくと頷いている。
「仕方ありません……」
 それで諦めたのか、音々音はしぶしぶといった様子でそう呟くと報告を再開した。

177 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(4/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:10:43 ID:N0oSJZRR0
 ◇◇◇

 市の賑わい具合からは、様々なことが分かる。
 商人が並べている商品からは大陸中の様々な状態が、人の密集度や過密の有無では治安状態
や区画ごとの開発計画の効果、活発な商取引からは民の職の安定性、そして表情からは今の生
活に対する満足や不満が見て取れる。
 音々音の目から見て、今の市の様子は十分に合格点を出せるものだった。

「はふっ、はふっ、もほもほ……ごくんっ。元々ここは大きな街でしたし、当然と言えば当然
なのですが」
 現在南陽から拠点を移した美羽達が根拠地としているこの地は、南北交通の要衝として名高
い場所である。
 それだけに、元々商業活動が活発なのは当然と言える。よって、音々音や詠がインフラを整
備したことがどれだけ現在の活況に結びついているかはぱっと見分かりづらい。

 だが、やり甲斐はある。

「悔しいですが、やはり袁家の影響力と資金力、そしてその運用に関する蓄積は、軍師が力を
振るうには理想的な環境なのです」
 董卓軍にいた頃とは違う、やりたいことがやれる環境。それが今目の前にある現実と結びつ
いているのが実感として分かるのだ。
 存分に自分の力を生かし切れる環境など、美羽の下を除けば曹操の下しか無いだろう。

「はむ、はむはむ……」
 一方、食べながらも思考を止めないねねとは対照的に、その横で座る恋は無心に口を動かし
ていた。

179 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(5/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:13:24 ID:N0oSJZRR0
「ああ、恋殿、肉汁でお顔が汚れているのです」
 音々音は懐から手巾を取り出すと、それで肉まんを食べ続ける恋の柔らかい頬を拭いた。
 音々音達がいるのは、市に立っている一軒の屋台だ。
 拉麺屋であるはずなのだが、どういう訳が肉まんが絶品で、拉麺の方は鳴かず飛ばずという
本末転倒な店である。
 数日前に見つけて以来、相当気に入ったのか、恋は昼になると音々音と一緒に毎日この店に
足を運んでいる。

 と、突然、恋の動きが止まった。
 音々音に頬を拭かれても止まらなかった、肉まんを食べる手が止まったのである。

「恋殿? どうなされたのですか?」
 音々音が皿に視線を移すと、最初に大皿で山盛りに出てきたはずの肉まんが、残り一つとな
っていた。
 山盛りの肉まんが明らかに空間許容量を超えていそうな恋の胃袋に消えたこと自体は別段不
可思議でも何でもない。むしろ、この程度の量で、恋の手が止まることの方が異常と言えた。
 いや、恋が食を止めるなど、正しく異常事態だ。
 
 毒、暗殺、敵、孫策。そんな単語が頭を一瞬よぎり、音々音の顔がさっと青ざめる。
「まさか恋殿、毒が仕込まれていたですか!?」
 そう言った音々音の言葉にも、恋はぴくりとも反応しない。
「恋殿〜〜っ!」
 恋の様子を確かめるべく音々音が腕を掴んでぐいぐいと動かそうとするが、それでも恋は反
応を返さない。
「そうなのですね恋殿!? こ、このようなところで天は、天はなんという……え、ええええ
え衛生兵ーーっ!!」
 半泣き状態で音々音が叫ぶ。
 その大声に驚いたのか、道行く人の目が一斉に音々音達の方へと向けられた。

183 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(6/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:16:36 ID:N0oSJZRR0
 と、そこで恋の体が突然動いた。
 止まっていた手を動かし、むんずと白い物体――肉まんだ――を掴むと、それを涙を溜め
て腕に縋り付いている音々音に差し出したのだ。
「……恋、殿?」
「あげる、肉まん」
 そう言うと、恋はねねの薄い胸に、ずずいと手にした肉まんを押しつけた。
「恋殿……これは一体……」
 訳が分からずそれを受け取った音々音は恋に尋ねた。
 すると、恋が答えて言った。
「一刀に聞いた。今日、白日。伴連太陰で食べ物貰った人、お返しする日。だから恋、ねねに
肉まんあげる」
 そう、恋が固まったのは別に毒のせいとか、そんなことではなかった。
 単に内なる葛藤と戦っていただけだったのだ。

「れ、恋殿〜〜〜〜〜〜っ!!」
 そう叫ぶと、音々音は辛抱堪らずといった様子で恋に抱きついたのだった。

 ◇◇◇

「という訳で! ねねは恋殿から肉まんを貰ったのです!」
 正に勝利宣言。音々音は拳を天に突き上げて、高らかにそう叫んだ。
「へー、あの恋さんが肉まんを……」
 七乃がそのように口にすると、待ってましたと音々音が反り返る。
「そうなのです。しかも最後の一つを、ねねにくださったのです」
 えへんっ、と音々音。
 七乃はそれに「凄いですねー」とか言いつつ、いい加減な拍手を送った。

 だが、ここにはそういった喜びに水を差す、空気を読めない人間が一人いた。

185 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(7/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:19:40 ID:N0oSJZRR0
「ふん、何よ。そんなんじゃボクには勝てないわよ」
 と、傲岸不遜に言い放ったのは賈駆文和。
「なっ!? そんなって言ったですね!? ねねと恋殿の記念すべき思い出となるはずの出来事
を、そんなって!?」
「ふふん。じゃあ次はボクの番ね」
 言うと、詠は自信ありげににやりと笑った。

◇詠の場合◇

 午後。
 詠は机に齧り付くようにして、怒濤の速度で竹簡の決裁を行っていた。
 その様は正に鬼神。
 そう、武人にとってはいくさ場だけが戦場だが、軍師にとっては机の上もまた、戦場なので
ある。
「これとこれと、あとこれも。こっちのは……ああもぅ、後回しっ!」
 恐るべき速度で竹簡の山が次々と処理されていく。
 だが、それが潰えることはない。山が無くなる頃になると、文官が新たな竹簡の山を運んで
くるからである。
 いや、正しくは詠の方が竹簡を運んでくるペースに合わせて決済をしているのだが、
兎も角凄い処理速度である。

 みるみるうちに山となっていたものが丘となり、平地となった。
 天下無双の働きである。
 と、そこでガラッという引き戸を開ける音が響く。
「机の上に置いておいて頂戴!」
 竹簡の減り具合から見て、文官が新しい竹簡を持ってきたのだろう。そう思って詠は、入っ
て来たものの顔など見ずに、竹簡に目を落としたままで言った。

187 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(8/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:22:38 ID:N0oSJZRR0
 だが、
「詠ちゃん、お疲れ様。そろそろ休憩の時間だよ」
 その声を聞いて、詠の顔ががばりと起き上がった。

「ゆ、月!? ご、ごめん。もうそんな時間だった!? ボクとしたことが、月になんてことを
……」
「ううん、それだけ集中してたってことだもん。すごいね、詠ちゃん」
 部屋に入ってきたのはメイド服を着込んだ可愛らしい少女、月であった。
「ぜ、全然そんなことないよ……」
 詠は片方の手を頭の後ろにやって、頬を赤らめてえへへと笑った。
 彼女達は今、故あって自分達を追い詰めた反董卓連合の一翼を担っていた袁術の元に身を寄
せている。
 だが、それでも詠の中では、真に仕える主人は月ただ一人なのは変わり無い。いつだって詠
の一番は月なのだ。

「ね、詠ちゃん、そろそろ休憩の時間だよ。お仕事も良いけど、ずっと働き通しじゃ体を壊し
ちゃうよ。だから、お茶にしよ」
 ニコニコとした顔で月にそう言われると詠も弱い。本当は今すぐ片づけてしまいたい案件が
二つほどあるのだが、それでも詠はこう答えた。
「うーん、そうね。そろそろ休憩にしようと思ってたところだから、月の言葉に甘えさせて貰
おうかな」

189 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(9/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:26:09 ID:N0oSJZRR0
 月がテキパキと用意したお茶に口を付けながら、詠はふぅと息を吐いた。
「どうかな、詠ちゃん」
「うん、凄く美味しいよ。月の煎れてくれるお茶は最高だね」
 主人であるはずの月に用意されたお茶を飲むというのも変な話だと思うのだが、これは月自
身が望んだことでもあるのだからと自分を納得させて詠が言う。
 美羽の下に降ってから、月は美羽の付き人のような仕事をさせられている。月自身が進んで
やっているのだから『させられている』というのもおかしいのだが、詠の中ではそういうこと
になっているのだ。
「ゆえー。ボクが頑張って仕事して、絶対に月がそんな小間使いみたいな仕事しなくてすむよ
うにしてあげるから、もう少しだけ辛抱して!」
「もう、詠ちゃんったら。私は今のお仕事、好きだよ。美羽ちゃんも可愛いし、他の方もみん
な優しくしてくれるし」
「ゆーえー。月は優しすぎるよぅ」
 なんていう会話が、最近よく交わされるお決まりの茶飲み話だ。
 ただ、今日はそれにおまけがあった。

「あ、そうだ。詠ちゃんに渡すものがあったんだ」
 と、月が席を立った。そうして片付けた茶器の傍らにあった、手のひらにのるくらいの包み
を持ってきた。
 そして、再び席に付くと、月はそれを詠に差し出した。
「はい、詠ちゃん」
「月、これは……」
「聞いたよ、一刀さんから。今日は伴連太陰日にお菓子を貰った人が、そのお返しをあげる日
だって」
「月……」
「だからね、はい。一刀さんから教えてもらって作った、天の国のお菓子だよ」
 手渡された布包み。
 中に何かが入っているそれを、恐る恐る詠が開くと、そこからは板状の焼き菓子が出てきた。
191 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(10/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:29:22 ID:N0oSJZRR0
「くっきーって言うんだって。初めて作ったものだから、お口に合うか分からないけど……」
 詠の手のひらに乗っているくらいのそれは、そんなに量があるわけではない。見た目も地味
だ。
 だが、それには月の気持ちが籠もっているように思えた。
「あ、ありがとう……ごめんね、こんなに気を遣わせちゃって」
「ううん。いつも詠ちゃんにはお世話になってるもん。このくらいどうってことないよ」
 そう笑って、月は詠にクッキーを渡したその手を引こうとした。

 と、そこで、詠がその手を取った。
「どうせだもの、月も一緒に食べよ!」
「え、でもこれは詠ちゃんの為に……」
「違うよ、月。ボクはもらったこれを、月と一緒に食べたいの。それともボクと一緒に食べる
のは嫌?」
「詠ちゃん……。ううん、そんなことないよ、それじゃあ、一緒に食べよ」

 そうして、二人は仲良く一緒にクッキーを食べたのだった。

 ◇◇◇

「ということで! ボクは月と一緒に、月の手作りお菓子を食べたという訳よ」
「ぐ、ぐぬぬぬぬぬ……確かにそれは、点数が高いのです……」
「実に月ちゃんらしいですねぇ」
 七乃はそう言うと、卓の上に置かれたお茶を手にとって口を付けた。
 三人の前に一つずつ置かれている湯飲みは、詠が喋っている間に七乃が用意したものだ。
「甘くて、柔らかくて、繊細で、まるで月みたいなお菓子だったんだから!」
 一気に喋って喉が渇いた詠も、七乃に倣って湯飲みに口を付けた。
「あ、月の煎れてくれたお茶程じゃないけど、これも美味しいお茶ね」
「どれどれ、ねねも頂いてみるのです」
 二人が口にしたお茶は確かに美味。
 芳醇にして滑らかで薫り高い。それでいて味は渋みが少なく後味も爽やかだ。付け加えるな
ら、ちょっと口当たりが甘い気がする。
194 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(11/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:33:07 ID:N0oSJZRR0
「はい。蜂蜜を少々入れてみました」
「へぇ、あんたが美羽以外に蜂蜜を飲ませるの、初めて見るわ」
「ねねもなのです」
「今日は特別ですよー。それじゃあ、次は私の番ですねぇ」


◇七乃の場合◇

「やっ、らぁ! らめぇ、ららろ、それ以上ひたら……ひうっ! ひううっ! れ、れるぅ、れ
るぅぅぅぅ!」
 体を弓なりに反らした美羽が叫ぶと、その下半身から生えたものから、白い飛沫が勢いよく
飛び散り、綺麗な七乃の顔をびちゃびちゃと汚した。
「あらら、美羽さまー、大丈夫ですかぁ?」
「ぁ……、ぁ……」
 美羽は答えられず、体をビクビクと痙攣させるのみ。その痙攣にあわせて、そこにあるもの
からはぴゅっぴゅっと白い汁がはき出されている。

「やーん。お嬢さまの剥きたておち●ちん、ピンク色でとっても可愛いですよぅ」

 そう、美羽の股間から起立しているのは、まぎれもなく男性器であった。
 無論、美羽が実は男の子であったとか、そういうオチではない。
 それは七乃が収集した、不思議な薬草や仙木の生えている森で採取された蜂蜜の効能によっ
て生えたものである。

「気持ちよすぎて声も出ませんかぁ?」
「ひぅ……」
「それじゃ、次いきますよー。ちゅ、ちゅぱ……ちゅっ」
「ま、また七乃に、妾のおち●ちん、食べられちゃってるのじゃぁ……」
「どうですか美羽さまぁ、おひ●ひん、このあたり……ちゅぱっ、気持ちいいれふかぁ?」
「ひ、ひいぅぅ!? 口に入れたまま、喋ると、ん、んんぅっ! かんじしゅぎりゅぅ!」
「おひょうはまの、かはふて……美味しいですよぅ」

196 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(12/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:37:18 ID:N0oSJZRR0
 二人がいるのは、城に設置された浴場である。
 時間は夜、二人で入るには明らかに広すぎるその場所に、二人は裸でいた。
 浴槽近くで仰向けになっている美羽の股間に、七乃が顔を近づけて、その唇で可愛らしいそ
れを嬲っているのだ。
 美羽の方といえば、先ほどからあまりの快楽に腰が蕩けきって、動くことすらままならない
様子。
 浴場で欲情とは、なんとも因果なものである。

「はぅっ! ひもひいぃ、ららろろ、ひう、じぇんぶ、気持ち……ひぃゃぁ!」
「ちゅぷ、ちゅっ、んちゅ、んん」
「ら、ららのっ! 出たばかりりゃのに、また、またでりゅ、でりゅううぅっ!」

 そう叫んだ美羽が突き上げるように細かく腰を震わせると、七乃の中かで苦いものが爆発した。
 喉の奥にびゅくんびゅくんと叩き付けられる塊を受け止めながら、七乃は舌で、美羽の竿を
なめ回す。

「や、あぁぁぁ ぁひぁ、あぁひゃ、ひぐっ、ひうぅぅっ! しゅご、しゅごしゅぎりゅうぅ
っ! らめぇっ、妾の、じぇんぶ、れちゃうぅっ! ひゃぁん!」

 達したというのに執拗に責め立ててくる七乃の舌勢に、体をガクガクと痙攣させて、美羽は
続けて何度も繰り返して絶頂を迎えた。
 あまりの快楽に気絶しかけるのだが、その頃になると頃合いを見計らっていた七乃が口を離
す。
 これでしばし小休止である。

「な、七乃ぉ、これで、……白日の、褒美は、十分かのぉ……」
 息も切れ切れでそう言う美羽。
 何を隠そうこの情事、美羽から七乃へのバレンタインのお返しなのである。

199 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(13/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:41:53 ID:N0oSJZRR0
「駄目ですよぉ、美羽さま。一刀さんから聞きませんでしたか、白濁日は三杯返し、つまりお
茶碗三杯分はこの白いのを出さないといけないんですよ」
「ふえぇ……」
 七乃は言って、自分の顔にかかった白いのを手にとって、美羽の目の前に掲げてみせる。
 それはどろりと七乃の手に絡みついていて、なんだか少し栗の匂いがした。

「それとも、これでやめちゃいましょうか? 美羽さまが嫌がること、私もしたくありません
し……」
「う、うむむ……しかし……」

 美羽の目尻に涙が堪る。
 忠義には応えなければならない、それは王道の基本中の基本だ。
 だが、それ以上に美羽は七乃への礼がしたかった。
 それに……

「…………じゃ」
「はい?」
「だから、続けろと言っておるのじゃ! 妾は大丈夫じゃから、存分に七乃は妾のせーえき、
味わうが良い!」
「えー? 大丈夫ですかぁ?」
「うむ。なによりも……妾も、……ちょっぴり気持ちよかったしの」

 それを聞いて感極まったのか、七乃は美羽の腰に抱きつくと、その陰茎に頬ずりした。
「あぁん、七乃は美羽さまみたいな主人を持つことが出来て、大陸一の幸せものですよぅ!
はむっ」
「みぃやぁぁぁっ、また、七乃の、お口が、妾のおち●ちんをぱくんって……」

 七乃は美羽のものを咥えて、また愛撫を再開した。
 二人の夜はまだ始まったばかりである。

201 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(14/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:45:12 ID:N0oSJZRR0
 ◇◇◇

「と、いうわけでして、私はお嬢さまからお茶碗三杯、ぶっかけ二回をいただき――」
 と、そこでピーーーッ! という甲高い笛の音が、楽しそうに話す七乃の言葉を遮った。
「あ、あんたねぇ! 自分の主人に、なんてことしてんのよっ!?」
「………」
「あれれー? お二人ともどうしたんですかー?」
 七乃の前に座る二人はお互い顔が真っ赤だ。
 詠は体をぷるぷる震わせて、懐から取り出したらしい黄色い笛を握りしめている。
 一方、音々音は恥ずかしそうに内股をもじもじさせながら俯いている。
 それも仕方がない。七乃の話は、ちょっと二人には刺激が強すぎたのだ。

「お、おおお、女同士でそんなことをするなんて不潔よ! 不潔だわ!」
「えー、そんなこと無いですよぅ。おち●ちんは怖くないですよぅ」
「わー! わー!」
 七乃の言葉を、詠が手を振りながら必要以上の大声でかき消す。
 今が真夜中だということは、頭からすっぽりと抜け落ちてしまっているようだ。
「だ、大体、そんな効能のある蜂蜜、どこで見つけてきたのですか……」
 と、次に口を開いたのは、恥ずかしさから何とか立ち直った音々音である。
 彼女の方もまだ顔が真っ赤だ。
「えっとですねぇ。詠さんからいただきました地図に、霞さんからいただきました情報を組み
合わせまして、それっぽいものを行商人からいくつか買い付けてみたんです」
 そう七乃が話している間に、音々音は気を落ち着けるべくお茶に口を付ける。詠もそれに倣
った。

204 名前:真・恋姫無双 外史 「美羽と七乃と白日」(15/15)[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:48:31 ID:N0oSJZRR0
 しかし、
「お二人が飲んでいるお茶に入っているのも、そうやって買い付けた蜂蜜なんですよぉ」
 という、七乃の発言を聞いて、二人は飲んでいた茶を同時に吹き出した。

「ぺぺっ、ぺっ! ちょっ! あんた、人になんてもの飲ませてっ!」
「あ、ああっ!? 詠、その胸、どうしたのですか!?」
「うわぁっ!? 何よこれ!? 何でボクのおっぱい、こんなに大きくなってるの!?」
 詠が慌てて自分の胸を両手で下から持ち上げるように触ってみると、そのふくらみが普段よ
りもゆうに三回り以上はサイズアップしていた。無論、突然そんなに大きくなれば、服に押し
込められた胸が苦しい。服の方も、突然ボリュームを増した胸に、今にもはち切れそうになっ
ている。
「なるほどぉ、詠さんに飲ませた蜂蜜は豊胸効果があるようですねぇ」
「ちょっと! 冷静に観察してないで元に戻しなさいよ! って、ねね、あんたそんな茹で蛸み
たいな顔してどうしたの!?」
「なんだか、急に、体中が、熱くなって、服にこすれるだけで……ひうぅっ!?」
「ねねちゃんの方は強力な媚薬効果、と……」
「ねね! しっかりして!」
「ひゃぁっ!? 駄目なのです詠、今ねねに触っちゃ、駄目なのれすぅぅぅぅぅっ!」
「それじゃ、私はこれで失礼しますねぇ」


 そうして、仲の夜は更けていくのであった。


 終
206 名前:メーテル : ◆999HUU8SEE [sage] 投稿日:2009/03/14(土) 23:57:27 ID:N0oSJZRR0
わたしの名はメーテル……胸が大きくなったりお腹が大きくなったりが多い女。
以上で投下終了。やっとこの外史の設定をいくつかかけるところまでこぎ着けたわ。

それと、前スレ>>274の指摘のとおり、誤:詠ちゃん正:月ちゃん だったわ。
しっかり校正しているつもりでも、漏れは出てくるものね、鉄郎……

次の投下はまた魏(桂花)の短編になるかもしれないけど、その時になったらまた来るわね……

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