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一刀:「あ〜何だか肩が凝ったなぁ〜 げっ!もう太陽があんな所に…」
凝り固まった肩を回しながら、政務室の窓から外を見ると・・・天気もいい・・・このまま、一日中部屋の中に居ちゃ、カビが生えてしまう。
一刀:「ん〜 このままでは青カビがはえてしまう。部屋を汚すのは忍びない!さぁ、外へ飛び出そうではないか!!」
そう一人ごちると、廊下には誰もいないことを念入りに確認すると、一刀はいそいそと政務室を後にした。
周りを気にしながら中庭まで来た一刀が、一息ついていると。
んっ? アレは・・・何やってんだろ?
前が見えないほどの書物を抱えた小さな頭がフラフラと中庭を歩いているのが見えた。
ちょっと声をかけてみようか。そう思いながら、
一刀:「お〜い、亞〜莎ぇ〜」
すると、動く書籍の山は一瞬だけ ビクっと動きを止めるとまた何事もなかったかのように歩き出したのだった。
一刀:「あれ? おかしいなぁ 聞こえなかったのかな?」そう疑問に思い首をかしげていると、
「いやいや、アレは気がついておるぞ?」
一刀:「へっ?」
後ろから、突然声がかかったと思うと、頭の上に、大きくて柔らかい感覚が・・・
一刀:「さっ祭さん!!むむむむむ、、、胸がぁぁ」
慌てて振り返ると、そこにはニヤニヤといたずらっ子の笑みで、呉の宿将が幸福な…もとい凶暴な"双子山"を突き出し立っていた。
一刀:「ささささs祭さん!それは、あの、どういう事かなぁ?」
真っ赤になり、取り乱しながらも、平静を装う一刀をニヤニヤと見て、満足そうに笑うと
腰に下げた徳利からガブガブと酒を飲み、徳利から口を離すと続けた。
祭:「なぁ〜に、アヤツはチョイとヘソを曲げておるのじゃよ なんとも可愛らしいことよなぁ 少しばかり見せつけてやろうかのぅ?」
そう言うと、更に自慢の胸に一刀を抱えて豪快に笑う。だが、その目は冗談のようでもあり、本気のようでもあった。