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216 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:09:12 ID:48BA8QU+0
今日はSSの投下が無い…
と言うことで、初SSで駄文もいいとこだけど投下して構わないか?
219 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:15:00 ID:48BA8QU+0
じゃ、自信ないけど投下するぜ!
口調がおかしいのは割りと自覚してるんで、こうしたらよくなるとか意見もらえたら嬉しい

後、翠は俺の嫁。

サルさんくらいませんように…
220 名前:翠SS  (1/4)[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:19:14 ID:48BA8QU+0
「ふんふ〜ん♪」
 その日、翠はご機嫌であった。
 久々に主である一刀に休息時間ができると言うことを聞き及び、思い切って遠乗りに誘ったところ了承の返事を貰うことが出来たからだ。
(二人きりでどっか落ち着けるところに行って、そこで雰囲気が良くなってご主人様と……)
 一瞬、桃色の想像が頭を過ぎり、慌ててぶんぶんと頭を振る。
(いいい、いいや違うぞ!あたしはただ、日ごろの政務疲れているご主人様に気分転換して頂きたいだけでだな、決してやましいことなんて…)
 やましいことなんて……思わず明確にその内容を頭に思い描いてしまい、またぶんぶんと頭を振る。
(だだだから違うって言ってるだろ!そりゃそんな雰囲気になれば少しくらいは……じゃない!)
 そんなこんなで先ほどから一人で真っ赤になったり激しく首を振ったりして百面相している翠。可愛いが、かなり挙動不審だ。
 そんなことをしばし繰り返して、ふと思い出したようにぽつりと呟いた。
(…にしても、ご主人様、遅いな)
 待ち合わせの刻は当に過ぎている筈だ。だと言うのに一行に姿を現す様子は無い。
「やれやれ、仕方ないなぁ」
 思わず声に出して愚痴ってから、部下の兵を呼び馬の準備を命じて、翠は一刀を探しに言った。
221 名前:翠SS  (2/4)[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:22:32 ID:48BA8QU+0
 一刀は簡単に見つかった。
 廊下に立ち止まり、同じようにその向かいに立っている文官の女性と何やら親しげに会話している。…少なくとも、翠にはそう見えた。
(なんだよ、ご主人様…あたしとの約束があるのにさ)
 それでも、翠は一刀に話しかけられずに居た。一刀と話していた文官は女の自分から見ても可愛らしいと思える女性で、男勝りの自分とは正反対の女の子らしい女性に見えた。そのため気後れしてしまったのだ。
(…やっぱり、ご主人様も、ああいう女の子らしいのがいいのかな)
 自分の男勝りの性格が嫌いなわけではないが、それでもいかにも女の子然とした相手をみると気後れしてしまう。自分はあんな風に女の子らしくなれないと言う劣等感…と言うよりも強迫観念が翠を弱気にさせていた。
 ほどなくして二人の会話が終わり、文官の女性が一刀に頭を下げて足早に去っていく。一刀はそれを見送って小さく嘆息した。
「やれやれ…結構時間を取られちゃったな。急がないと」
「何を急ぐんだよ、ご主人様」
 ぼやいた一刀に、ムスッとした翠の言葉が投げかけられた。一刀は思わずビクッと体を震わせて、慌てて振り返る。
「うわっ…なんだ、翠か。脅かさないでくれよ」
「はいはい、どうせあたしは気が短くて可愛げがない女だよ」
「は?何言い出すんだいきなり?」
 不機嫌になっている翠の態度に一刀は一瞬たじろぎ、すぐにその理由に思い至った。
「あ、悪い。もう待ち合わせの刻とっくに過ぎてるよな。すぐ準備するよ」
「ふん、どうせご主人様はあたしのようながさつな女よりも、ああいう可愛らしい女の方がいいだんよな」
「へ?…ああ、あれは俺の書類に不備があって、説明を聞きに来ただけだよ。やましいことは何も…」
「やましいことってなんだよ。やっぱり、変なことが考えてたんだな!このエロエロ魔神!」
「いや、本当なんだって!機嫌直してくれよ」
「いいよ、別にあたしのような可愛くない女なんて相手にしてくれなくても」
 どうやら、完全にへそを曲げてしまったようだ。そっぽを向いたたままあさっての方向にスタスタと歩いて行ってしまう。その背中を一刀は慌てて追いかけた。
223 名前:翠SS  (3/4)[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:24:13 ID:48BA8QU+0
「いや、翠はとっても可愛らしい女の子だよ」
「ふんっ」
 得意の落とし文句にも翠は反応しない。その態度に、一刀は困ったように肩をすくめながら、それでもその後についていく。
 実際、翠は今の自分の怒りが理不尽なものであると言うことは理解し始めている。だが、それでも許せなかったのだ。
 久しぶりにご主人様と遠乗りすることを、二人きりになれることをとても楽しみにしていたのに、別の女と話してそれに遅れた一刀のことが。
 理不尽なのは分かっている。ただ、それでも彼女の感情がどうしても納得できなかった。
 一刀はどうしたものかと天を仰いで、それから意を決したように真剣な声で翠に話しかけた。
「翠、とにかく一度足を止めてこっちを向いて貰えないか?」
「…何だよ、一体…っ!」
 振り返った翠に、一刀はすばやく口付けした。翠は突然の一刀の行動にパクパクと口を動かしている。
「え〜と、今ので許して貰えないかな?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
 翠は真っ赤になり、何か言おうと口を開いて、でもやっぱり思いとどまって俯いて、それでも今度は一刀に背を向けることはせずに何度も躊躇ってからぽつりと呟いた。
「…そ、それだけで許せる訳、な、ないだろ!」
 そして、顔を真っ赤に染めたままで
「もも、もっとしてくれないと、ゆ…許さないからな!」
 一刀はその言葉にクスッと微笑んで、
「かしこまりました。お姫様」
 わざと恭しく言いながら、俯いている翠の顎を持ち上げて、今度はしっかりと唇を重ね、深く濃厚な口付けをした。


224 名前:翠SS  (4/4)[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:25:39 ID:48BA8QU+0
 そのままたっぷり数分…いや、それ以上もの長い間口付けを交わした。
 ち○こ太守の二つ名の面目躍如と言ったところか、それだけで翠はトロンとした顔になり甘い雰囲気をかもし出している。このまま一刀の部屋に連れ込めば、そのまま本番にもつれ込むことは間違いないであろう(笑)
 と、そこでふと思い出したように一刀が「あ」と声を上げた。
「遅れた俺が言うのも難だけど、この後翠と一緒に遠乗りに行く約束だったよな?」
「…へ?」
 一刀のキスに骨抜きにされていた翠は一瞬間抜けな声を出して、それから、
「あーーーーーーっ!忘れてたぁっーーー!!!」
 悲鳴を上げた。


 一刀と翠が待ち合わせていた場所では、
「…馬超様は、いつお戻りになられるのだろう…?」
 翠に命令されて馬の準備をしていた兵が途方にくれていた。
225 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 21:31:40 ID:48BA8QU+0
以上です。短くてスマン。ぶっちゃけ20分で書いた。
ちょっとゲームやって修行し直して来る。

しかし、翠は本当に可愛くてたまらん!さすが嫁。

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