- 976 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:45:53 ID:trn+MWotO
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>>966
ここにいるぞー!
という訳で手垢塗れの魏アフターを投下してやるぜ
- 978 名前:とてもありがちな魏アフター[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:47:38 ID:trn+MWotO
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夢を、夢を見ていた気がする。
言葉にしてしまえば陳腐な、でもどうしようもなく大切な夢を。
その夢から引剥がされてしまったのが悲しくて、誰かの優しい手に触れられないのが寂しくて、少し泣いた。
「かずピー、なんや雰囲気かわった?」
「そんな事ないよ」
気を抜くと溢れる液体を指先で拭い、幾度となく繰返された質問に答える。
ただ、もし変わったとするのなら──
(なんでかずピービキニパンツしか履いてないんやろ……)
- 979 名前:とてもありがちな魏アフター[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:48:48 ID:trn+MWotO
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光だ。
それは光だ。
圧倒的な光だった。
目が眩むような輝きに体が包まれているのがわかる。
理由はわからない。いや、違う。俺は理由を知っている。
毎夜繰返された夢の続きが、手をのばせば届くのだと。
「────……様ッ!!」
目を瞑る必要もなく脳裏に焼付いている。
「────ご主人様ぁン!!」
ビキニパンツのみを纏う筋肉達磨を。
彼──彼女(?)が俺を、舞台へと連れて行ってくれるのだと。
幕を開けてくれるのだと。
- 980 名前:とてもありがちな魏アフター[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:51:28 ID:trn+MWotO
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「でも、良いのか? 見ず知らずの俺なんかの為に」
吟味せずに口にした言葉は、失敗だったかもしれない。
そう思ったのは、目の前の化物の顔が、悲しそうに歪んだせいで、何故だかとても酷い事をしてしまったような、そんな気にさせられる。
「気にする必要はないのよ、ご主人様の知らないことなんだから」
「でも……」
無知は、罪への免罪符にならない。
信賞必罰の具現たる彼女は、今の俺をみたら咎めるだろう。
「じゃあ、一つだけ、お願いしても良いかしら?」
厳つい顔が、近付く。
目を閉じ、唇を尖らせて。
「……ご主人様」
むき出しの胸筋と、渇いた唇が少し触れ合った。
それがきっかけとなったかのように、光が迸る。
「……貂蝉」
不意に口をついたそれは、何処か懐かしく、不思議と馴染んだ。
そして流れ星が落ちた。
ここではないどこかに。
新たな始まりを告げて。
終われ
- 981 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 21:55:33 ID:trn+MWotO
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どうして……僕は、こんなものを、書いてしまったんだろう……
袁術軍ルートの続きを心待ちにしながら埋めるとしよう