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838 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:09:14 ID:jv+TzcaX0

11時20分ごろからSS投下しても良いかい?

魏ルート(?)
タイトルは「部長乱入オチ」で。


840 名前:部長乱入オチ(1/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:20:09 ID:jv+TzcaX0

某月某日、深夜、北郷一刀の部屋の前。
眠そうな目をこすりながら、1人の小柄な少女がノソノソと廊下を歩んでいた。
何度も意識を失いかけながらも、なんとか扉の前に辿り着く。
ブルブルブルと、水を浴びた子犬のように首を振りまわし、眠気を雲散させる。

「お兄さん。夜這い来ましたよ〜」

と、小声で呟きながら少女は扉に手を伸ばした。
彼女の名は程c、真名は風。
曹操孟徳に仕える軍師軍団の一角を担う彼女だが、今の彼女の目的は完全なる私事であった。
一言で簡単かつ明瞭に表現するならば、男と女の秘め事である。

「やぁん、たいちょぉ……ちょっと……待ってぇ……」

……ここで風の手がピタリと止まる。

「イッたばかりで……感じすぎちゃうの! おかしくなっちゃうのぉ!」
「沙和の中が気持良すぎて、止まらないんだよ」
「きゃう! またイッちゃう、まちゃイッちゃうのぉ!」

そんな声を聞いて全てを察すると、ふぅ……と、部屋に居る男女に聞こえないように溜息をついた。
そして風はもと来た道を戻りだす。

「先客がいましたか。流石の風もここは空気を読むことにいたしますよ」

842 名前:部長乱入オチ(2/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:25:02 ID:jv+TzcaX0

翌日、北郷一刀の部屋の前。
昨晩よりもいくらか早い時間に、風は廊下を歩いている。
普段以上に手早く仕事を終わらせたため、西の空には太陽の残滓がまだ見えていた。

「お兄さん。夜這い来ましたよ〜」

と、小声で呟きながら少女は扉に手を伸ばした。
まだ夜じゃないよ! と一刀なら言い出しそうなものだが、ツッコミは無い。

「に……兄様、これはいったい……」
「女体盛りだよ」
「女体……!?」
「うん、料理と一緒に流琉も……いや、流琉と一緒に料理も味わいたくなってね」
「だからって……その、恥ずかしいです」
「恥ずかしがってる流琉も可愛いよ」
「兄様……」

そんな声を聞いて全てを察すると、ふぅ……と、部屋に居る男女に聞こえないように溜息をついた。
そして風はもと来た道を戻りだす。

「相変わらずお兄さんは種馬ですねえ。少〜し妬けますが、お邪魔虫は退散いたしますよ」

844 名前:部長乱入オチ(3/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:30:02 ID:jv+TzcaX0

翌日、北郷一刀の部屋の前。
昨日よりもさらに早い時間に、風は廊下を歩いている。
太陽は沈むどころか地平線に接してさえおらず、夜這いと言い張るには些か無理のある時間帯だ。
本日の一刀のスケジュールを鑑みれば、今は新兵訓練を終えて、部屋で一息をついている筈である。

「お兄さん。夜這い来ましたよ〜」

と、小声で呟きながら少女は扉に手を伸ばした。
やっぱり夜這いで押し通すらしい。
それは彼女なりの意地っ張りなのか、あるいはツッコミ待ちなのかもしれない。

「お〜一刀、おっつかれ〜」
「うわ!? 酒くさっ!! 何やってんだよ霞」
「だってぇ〜最近一刀が全然かまってくれないし〜」
「だってじゃないよ、ホラ窓開ける」
「わ〜ん、一刀がいじめるぅ。ウチかて寂しいんやー、一刀と一緒に居たいんやー!!」
「駄々っ子かよ。それにその……なんだ、俺だって霞と2人きりになる機会が無いのは、寂しいん……だぞ」
「それホンマ? ウチがおらんと寂しい?」
「当たり前だろ、そんなの。ああもう! これ以上は酒の勢いがないと厳しいって」
「お〜一刀も飲め〜! そして恥ずかしい台詞を吐け〜」

そんな声を聞いて全てを察すると、ふぅ……と、部屋に居る男女に聞こえないように溜息をついた。
そして風はもと来た道を戻りだす。

「これは明日の朝までかかりそうな予感ですねえ。お兄さんも好き嫌いが無いのは良いのですが、もう少し風にも構ってくれれば……」

845 名前:部長乱入オチ(4/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:35:14 ID:jv+TzcaX0

翌日、北郷一刀の部屋の前。
昨日よりもさらにさらに早い時間に、風は廊下を歩いている。
時刻は……正午。
太陽は大地をまんべんなく照らしていた。
全力全開で仕事を終わらせ、さらに余った書類は同僚達の執務室に巧妙に仕込み、風は不退転の決意で勝負に臨んだ。

「古の張良にでもなった気分なのです」

3度もお預けを食らった少女は、ずいぶんと眉間に皺を寄せていた。
本日の一刀のスケジュールでは、今日は1日中書類と格闘している筈である。
苦戦する一刀に救いの手を差し伸べ、あわよくば……というのが風の計画である。

「お兄さん。夜這い来ましたよ〜」

と、小声で呟きながら少女は扉に手を伸ばした
この台詞は意地でも変えたくないらしい。

「……んっ……んっ……一刀……一刀ぉ……」

またもや部屋からは女性の声が聞こえた。
しかもその声は、先日九錫を賜ったばかりの君主様の声だった。
流石の風でも、自分の主君の秘め事の最中に乱入する訳にもいかず、やむなく撤退を決意した。

「風、構わないから入ってらっしゃい」

後ろに足を向ける直前に、中から呼び止められた。
少々躊躇するも、気付かれてしまったからには逃げるわけにもいかない。

847 名前:部長乱入オチ(5/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:40:05 ID:jv+TzcaX0

「失礼いたします」

扉を開くと、寝具に座る下着姿の華琳と……風の予想に反して、一刀の姿はそこには無い。

「一刀なら張3姉妹に拉致されて都を離れているわよ」
「おや、風としたことが下調べが足りなかったようで」
「風も布団に残った一刀の匂いに包まれながら、自慰に耽りに来たのかしら?
 そんなに寂しいのなら、私の相手でも努めてみる?」
「いえいえ、華琳さまのお手を煩わせる訳にはまいりませんので」
「あら、残念」

やんわりと華琳からの誘いを断る。
華琳の方も、口では残念だと言いながらそれほど落胆の色は無い。

「それで、一刀になにか用事でもあったの? 夜這いと言うには早すぎる時間だけど」
「夜まで待つと他の誰かにお兄さんを奪われてしまいますので。お預けをもらうのもそろそろ限界なのですよ、華琳さま」
「あら、そんな所まで私と一緒? こんなに可愛い娘を放っておくなんて、一刀もずいぶんと良い身分になったものね」
「お兄さんは本当に種馬ですからねえ」

そう言うと、2人とも自分の姿がひどく滑稽なものに思えた。
2人してクスクスと声を殺しながら笑って、他人が見たらどう思うだろうと考えたら、もっと可笑しくなった。

「でも問題ね、こんな気分のままでは仕事に支障をきたすでしょうし。何度も何度も夜這いに足を運ぶのも時間の無駄。
 それに私や風のように仕事に追われる身では、なんとか暇を見つけても都合よく一刀が空いているとも限らないわ」
「根本的な解決にはなりませんが、予定表でも作ってみてはいかがでしょうか?」
「予定表? 夜這いの予定表? いいわねそれ、種馬にはもってこいだわ」
「はい、ではさっそくお兄さんを捕まえにまいります」

850 名前:部長乱入オチ(6/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:45:05 ID:jv+TzcaX0

3日後、曹孟徳の執務室。

「華琳さま、風から書簡を預かっております」
「あら、思ったよりも時間がかかったのね。
 ところで凛、風本人はどこへ行ったの?」
「さあ……オチが読めたとか、エンディングが見えたとか、何やら訳のわからない事を呟いていましたが。
 探してきましょうか?」
「とりあえず風から渡された物、見せてもらえる」
「はっ」

852 名前:部長乱入オチ(7/8)[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:50:35 ID:jv+TzcaX0

北郷一刀・夜の予定表

1日目  荀攸
2日目  鳳徳
3日目  程c
4日目  張角
5日目  張曼成
6日目  楽進
7日目  劉曄
8日目  張梁
9日目  徐庶
10日目 賈駆・董卓
11日目 張宝
12日目 程遠志
13日目 夏侯淵・郭淮
14日目 郭嘉・程c
15日目 張繍

854 名前:部長乱入オチ(8/9) 改行計算ミス[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 23:55:02 ID:jv+TzcaX0
16日目 許緒
17日目 曹洪
18日目 李典
19日目 司馬懿
20日目 波才
21日目 徐晃
22日目 曹仁
23日目 典韋
24日目 程c
25日目 夏侯惇
26日目 馬元義
27日目 姜維
28日目 于禁
29日目 李通
30日目 張遼
31日目 曹操・荀ケ

856 名前:部長乱入オチ(オチ/9) 改行計算ミス[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 00:00:03 ID:jv+TzcaX0

……ドタドタドタドタ!

「一刀の種馬野郎はどこへ行った!!」



「隊長なら天竺にヨガの修行に行きました」
858 名前:部長乱入オチ(あとがき/9)[sage] 投稿日:2009/02/04(水) 00:04:37 ID:E6WNLNzf0

支援に感謝を。

ホウ徳の漢字が違いますか、誤字ではありません。
「はいはい外史外史」とでも言って大目に見てください。

ホウ徳:馬超の部下だったが、色々あって魏軍の将になる。
    于禁と共に関羽に挑み、見事に散った。

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