華琳が病に倒れた。
症状は重く、万一に備えて後継者を指名しなくてはならない。
魏の重臣たちが華琳の寝台を囲む。
華琳「春蘭はいるかしら」
春蘭「華琳様、お気を確かに!」
華琳「秋蘭は?」
秋蘭「は、ここに」
華琳「桂花は」
桂花「うっうっ、華琳さまぁ……」
華琳「稟と風」
風「……ぐー」
稟「起きろ!」
この調子で重臣たちの名を呼ぶ華琳。
すると、彼女が名前を呼んだ人物は、すべてこの場に集まっている事が判明した。
その途端、華琳は目を見開いて寝台を飛び出した。
華琳「それじゃあ誰が政務を取り仕切っているのよ! こうしてはいられないわ!」