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903 名前:825[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:28:09 ID:+9ZaTtSg0
スレを覗くとなんだかお待ちいただいているようで、
嬉しいやら焦るやらでしたが、なんとか書き上げました。

というわけで、後編お待たせしました。

ではどぞ〜。
904 名前:桂花の乱(後編 1/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:30:26 ID:+9ZaTtSg0
「ほら、立てるか」
 へたりこんでいた桂花に手を伸ばすが、
「誰も助けてくれなんて頼んでないっ」
 思い切り引っ叩かれてしまった。
「痛えなっ、何すんだよ、もうっ」
「そんなことはどうでもいいのよっ。ああ、華琳様、おいたわしい……。
汚らしい変態外道の屁理屈に付き合わされてしまって……。華琳様、ああ、華琳様」
 指を交差させながら手を握り、中空を見上げる桂花。
「……何見てんのよ」
「いや、相変わらず華琳一筋なんだな、って思ってさ」
「あたりまえじゃないっ!! こんなことで私の華琳様に対する愛と
忠誠が揺らぐもんですか。あんたが庇ってくれなくても、お傍に
居させてもらえるよう何とか切り抜けたわよ」
 ふん、と鼻をならす桂花。
 小憎たらしさ全開だが、元気を取り戻しつつあるようだし、この場は満足しておこう。
 と思った瞬間、頭に痛みが走った。
「なにす――」
 殴られた感触の方向へと振り返るとそこには今にも襲いかかろうとする
 春蘭とそれを止めようとする秋蘭のふたりの姿が。
「何する、はこっちのセリフだ。華琳様に逆らっておいて!!
生きてここから出られると思うなっ」
「こら姉者っ、姉者にも華琳様が怒ってるわけじゃないというのは
感じられただろうっ」
「だけどしゅうら〜ん、華琳様なんだか少しさみしそうだった……」
「それは、確かに。そうだが……」
「だろう!? やはりもう一発なぐっておこう」
905 名前:桂花の乱(後編 2/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:31:42 ID:+9ZaTtSg0
「姉者っ、ダメだって言ってるだろう。華琳様は少し嬉しそうにも
されてたんだから、我慢するんだ」
「ううう〜」
 あの状況に際しても、春蘭や秋蘭の忠誠はいささかも揺らいでいない様子だった。
 華琳の気持ちをしっかりと考える忠臣がたくさんいるという事実。
俺の出る幕なんてなかったかもな。それが率直な感想だ。
 桂花も、春蘭も、秋蘭も。みんな華琳の気持ちを大切にしようとしている。
 これが曹魏。華琳が建てた国。
 その一員として自分がいられることを、俺は誇らしく思った。



「隊長、お疲れ様でした」
 労いの言葉を凪、真桜、沙和からももらいつつ、殿舎をあとする。
「ははっ……、ありがと。今日は本気で疲れたかも」
「お兄さん、お兄さん、まだですよ。問題が残っているのです」
 固まって下城する俺たちの和からひとり抜け出した風が一言呟く。
「問題って……」
 華琳にどうフォロー入れるかという点は確かに未解決だが、
 それは今日明日で何とか出来ることじゃないように思えた。
「何だかんだいって華琳は強情だからな」
「のんのん」
 「NO」を「否」という意味の言葉だと教えてから、風は時々それを口に
するようになった。つまるところ、風が言いたいのは華琳のことじゃない、と?
906 名前:桂花の乱(後編 3/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:35:57 ID:laJ92bjM0
「お兄さんは、焦らし上手なのですよ」
「せや、閨でも散々焦らしておいて、こっちが懇願するまで
挿れてくれへん変態さんやで」
「あれはやはり私がはしたないんじゃなくて、隊長の手練手管だったのか……」
 ひとりごちる凪に視線が集中。それに気づいて何でもないふうを装うが、
それを見逃す真桜や沙和じゃなかった。
 三人漫才を生温かく見守りながら、「つまりどういうことだよ?」と
風に問いかける。
「桂花殿の子どもの父親が誰になるのか、というのは深遠な問いだと思うのだが、
どうかな一刀殿」
「ぷっ……ぷぷぷっ、くすくすっ」
「ぶ、無礼なっ!! 人の顔を見て笑うなどとっ」
「いや、悪い……、真面目な顔してるのに、鼻に紙屑つっこんでるから、
つい……ぷぷっ」
 俺の言い訳にもならない御託をきいて、稟はさらに怒気を強めるが、
鼻の紙屑とのアンバランさは増すばかりだった。
 あんまり怒ると、紙屑ごと噴射しちゃうぞ、とまではさすがに言えない。
「まあでもそれは、」
 桂花をちらりと見る。
「桂花が誰にするか決めることだしな。俺に聞いても仕方ないんじゃないのか」
 至極当然であり、でもなんとなくさびしいことでもあり、
そんな勝手な思いが胸をよぎる。
「そうね……」
 当然よっ、この馬鹿っ、などと罵詈雑言が飛んでくると思ったら返ってきたのは、
そんなつぶやき。
 熱でもあるのかと手を伸ばすが、ぱしっとたたき落とされる。
「ご心配なく。こう見えてもちゃんと男の知り合いぐらいいるわ。もう一度
華琳様のお傍に上がれるなら妊娠のひとつやふたつしてみせるわよ」
 あれだけ華琳に突き放されてるのに傍に戻るため戦おうとするその意気や良し、と思う。
907 名前:桂花の乱(後編 4/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:36:45 ID:laJ92bjM0
「うん、頑張れ」
 ぽむ、と桂花の肩をたたくと、何故か幽かな震えが伝わってくる。
「一刀殿っ!?」
 稟が手で×しるしを作って首を振る。
「……お兄さんは自分がその相手じゃなくてもいいのですか」
 いつになく真剣な風。
 と、言われてもな……。
「基本的に桂花は俺のこと嫌いだしな?」
 と本人に話しかける。
「ぶべらっ!?」
 強烈な平手打ちがかえってきた。
「ええ、ええっ!! 勿論よっ、当たり前でしょうっ!? 議論の余地なんて
一片も在りはしないわよ。私があんたみたいなどうしようもない馬鹿を
嫌いだなんて天地開闢の前から決まりきったことよ!! 崑崙山よりも高く
あんたが嫌い。長江より長くあんたが嫌い。蓬莱に至る海よりも深く
あんたが嫌い。嫌いっ、嫌い!! 大っきらいっ!!」
 そう吐き捨てると、桂花はのっしのっしと大股で去っていった。
打たれた右頬がじくじくと痛む。
 何いきなりキレてんだよ、なあ皆? と思って振り向くと、そこにはあ〜あと
言わんばかりの視線の集まりが俺に向けられていた。
「隊長っ……、あっほやなあ……」
「かなり、見損ないました……」
「死んでしかるべきっていうぐらい馬鹿なのー」
「お兄さんのような朴念仁は馬に蹴られて冥途巡礼すべき、なのですよ」
「より深く桂花殿の胸を抉るための計略であれば恐るべし、
というところですが、そういうわけでもないようですね」
「どういうことか判らんが、北郷、貴様が悪い」
908 名前:桂花の乱(後編 5/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:37:48 ID:laJ92bjM0
「うむ。姉者の言うとおりだな」
「兄ちゃんが悪いーっ」
「兄様が悪いのですか?」
「せやなあ……今回ばっかりは隊長が悪いなあ……」
 騒ぎを聞きつけてきた季衣、流琉にまで否定せれ、滅多打ち、
総スカン状態の俺だった……。



「さて、と」
 あのあと――
 全員から謝ってくるよう責め立てられ追いかけてみると、
すぐ先の小径で桂花はぼんやりと佇んでいた。
 特に怒るふうでもなく、泣くふうでもなく。ただ陽が沈むのを
眺めていた。
 そして桂花は、たんたんと今日の夜、自邸に来るように俺に
告げて去って行った。
 さすがにそれがどういう意味を持つのか、一連の流れから
理解できないほど俺も馬鹿じゃない。
「ただ、桂花の様子がそういうんじゃないようにも思えるんだよな……」
 魏の大軍師として相応しい、広々とした邸宅を見上げながらつぶやく。
「言ってても仕方ないか」
 門をたたき、使用人に来訪を告げる。長い回廊を渡り通された先が
桂花の私室だった。
「よう、来たぞ」
「…………」
 ちらりと一瞥をくれてそのままふいっと視線を外す桂花。
見たところ、さっき別れたときのテンションをひきずってるらしい。
909 名前:桂花の乱(後編 6/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:43:18 ID:PPHu+DKM0
「なんだよ、人を呼びつけておいて、その態度は」
「ふん……」
 その気があるのかないのか、桂花の視線は手元の竹簡に落とされるばかりで、
臥牀のある密室に男女がふたりきりだというのに、艶っぽい空気は欠片ほどもない。
 確かに、桂花が俺を誘ったとき、特に何について、とは言わなかった。
 ただ、話の流れからいって、自明だし、正直俺はちょっと期待している。
「しないのか?」
「何を?」
「何をって……」
 しらばっくれる桂花をみて、にっくき俺に対する嫌がらせなのかもしれない
とも思ったが、沈黙が耐えきれなくなったのか、桂花が鼻をならして立ち上がる。
「ふん、この私を、孕ませたいっていうんでしょ、いいわよ、好きにしたら」
「お前、そういう言い方は……」
 ないだろう、と思って、そういう態度ならいいさ、好きにしてやるさと思い直す。
 桂花が本当にいやいやなんだったら、俺は俺のやりたいようにやる。
 めんどくさそうに礼衣を脱ごうとする桂花の手をつかみ、捩じり上げる。
「ちょっと、穢れるでしょっ、離しなさいっ」
 とたんに普段見せる怒ったふうな顔をして、じたばたと暴れ始める。
(いや、本当に怒ってるんだろうけど)
「離れてどうするだよ、やるんだろう」
「い、いたっ」
910 名前:桂花の乱(後編 7/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:47:16 ID:PPHu+DKM0
 力を入れすぎたらしい。少し弱めると、そのすきに逃げだそう桂花が
もがいたが、そもそもからして膂力が違う。戦場では役立たずでも、
魏の都との警備隊長みたいなことをやってるんだから、荒事のひとつや
ふたつぐらい経験済みだった。文官として頭を使う作業ばかりしている桂花の細腕で敵うはずがない。
「好きにしたら、と言ったのは桂花じゃないか」
「この低能っ、屁理屈をこねて私に勝ったつもりなのっ!?」
 がなりたてるのを捨て置き、臥牀に押し倒す。
 着ていた薄手の外套を素早く脱ぎ棄て、桂花の両手首と臥牀の木枠と
を結びつける。そしてちょっとやそっとじゃ外れないようにがっちりと固定。
「…………」
 流れるように自由を奪われ、桂花は茫然と俺を見上げる。
 自分の手元と俺の顔を見比べて、最後には目を伏せた。状況に理解が
追いついて、怒りに湧いてきたらしい。
「この変態っ!!」
 劣勢にある今の状況を顧みず、いつも以上に気勢を上げる桂花。
 その噛みつかんばかりの勢いに思わずにんまりとしてしまう。
やはり桂花はこうでなきゃな。大人しかったり、おしだまったりされると
調子が狂う。どうせ抱くなら俺は桂花の形、姿をしている人形ではなく、
桂花自身を抱きたい。
 ばたばたと暴れる脚を押さえ、膝を割る。マウントポジションだ。
「ひぅ!? や、やめなさいよっ!! この鬼畜外道っ!!
やっぱりあんた手籠経験があるんじゃないのっ!?」
「それはお前の頭ん中だけだろう」
「そんな筈ないわよっ!!」
 自信たっぷりに言う。
「だってこんなにあっさりと私が捕まるのよっ!? そうとしか思えないわよ」
 桂花の理由には物的証拠がまるで存在しなかった。身におぼえないこと
だからこんなことだろうと思ったけど。
 そうか、やはり証拠なしにあんな似非裁判を起こしたんだな。許し難いやつだ。
「ちょっと、なんとか言いなさいよっ」
「そうだと言ったら?」
911 名前:桂花の乱(後編 8/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:48:00 ID:PPHu+DKM0
 恐懼なのか何なのか、顔を固まらせた桂花の礼衣をするすると脱がしていく。
 上下ともに残したのは薄布一枚ずつ。全部脱がさないのがポイントだと
昔のエロい人が言っていた通りだった。薄衣から匂い立つ桂花の香りが
俺の情欲を激しく刺激する。
 桂花の薄い胸に手を伸ばす。
 ……本当に薄い胸だった。たとえば真桜の爆乳っぷりに比べれば
華琳なども薄い部類に入るが、あれは手で包んだら嬉しいぐらいには存在する。
整い方でいくと完璧に近い出来で、胸をさらしたときの華琳はエロいを
通り越して美しいとさえ言える。まさに神の御業の領域だ。
しかし、かなしいかな背丈などは殆ど変わらないが、桂花の乳は、
華琳のそれとは部位が違うのではないかと錯覚するぐらいに異なる存在だった。
いや、華琳どころか――、
(普段はゆったりとした礼衣を着ているから気付かないけど、季衣や流琉に
すら劣るからな……)
 年長者なのに。成長も止まっているだろうに。哀れすぎる……。
涙で桂花の乳が見えない。ああ、乳はいずこ……。
 そんな薄い桂花の乳だったが、いまは、薄布を突き破らんばかりに
屹立しているモノがあった。それを優しく摘む。
「んあっ!?」
 桂花の口からあられもない声がこぼれる。
「なんだ、期待してたのか?」
 出来上がってない状態で、この反応はないだろう。
「馬鹿言わないで、んんっ、殺すわよ……」
 喘ぎを噛み殺そうとする桂花だったが、完全には無理のようだった。
「感じさせるまでにちょっと手間かかるかと思ってたけど……、
桂花が犯されて感じる変態で良かった。ま、初めてのときでだいたい判ってたけどな」
 軽く罵ってやると桂花は面白いように怒気で顔を染めた。
が、口を開くと余計なものがこぼれるからか、一向に反応しようとしない。
「面白くないな、なんか言えよ」
 変化をつけようと、薄衣の隙間から手を差し入れ、腹から胸までゆっくりと撫でていく。
912 名前:桂花の乱(後編 9/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:50:56 ID:iq7R+aUA0
「くふっ……ふっ……」
 直に頂点へと達したとき、今度はそれを強く摘んだ。
「ひぅうっ!?」
 桂花が口を開いた瞬間、やさしくねちっこい愛撫に切り替えて、
乳房に断続的な刺激を送り込んでやる。
「あっ、はあっ、やっ、いや……っ」
「何が嫌なんだ、いい、の間違いじゃないのか」
「いい気にっ、ふあっ、なるなっ、この……っ、ごうかんまっ……、
あっあっあっ」
 徐々に蕩けていっている筈なのに、口から突いて出るのは変わらず
罵詈雑言。それでこそ桂花だ。
「あっ、ああっ、やっ」
 口唇を薄く開いた先に、桂花の舌がねとつく唾液で妖しく濡れているのが見える。
 非常にいやらしい。
(あれを犯したい……)
 だが、正攻法では、指を入れても、舌を差し込んでも、肉棒を突っ込んでも、
あの鋭い歯で噛み切られる想像図しか持てない。
(どうしたもんか)
 と頭をひねっていると、普段は思いつかないような妙手が浮かんで
きたので早速実行に移す。
「ちょっとっ、どこに手を伸ばしてるのっ、どこまで調子に乗れば気が
済むのよ。これ以上手を進めてみなさい、私の全てを懸けてでもあんたを抹殺してやるから」
 強烈な呪いをかけてくる桂花だったが、今の俺がそんなものに怯むはずがなかった。
「どうぞ、ご自由に」
「こ、このっ……や、やめっ、ひゃっ」
 薄布の上から下の口にごあいさつ。布の上からでもしっかり判るぐらいに
濡れていた。布の間から無毛の大地に直接手を差し入れ、秘裂を開閉してやると、
くちくちと淫らな水音が辺りに響いた。
「全くいやらしい奴だな。華琳に調教されすぎなんじゃないのか?」
「ふざけないでっ、華琳様とのことをあんたが何か言う権利なんてある筈ないんだからっ」
「ま、そうだけどなっと」
913 名前:桂花の乱(後編 10/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:51:55 ID:iq7R+aUA0
 指を肉穴に沈めると、ぬぷりとした感触が伝わってくる。
「んあああああっ!?」
 熱く、潤んだ秘裂。もう一本追加してやると、まだ一度しか男を
迎え入れたことのない穴はそれだけでいっぱいになった。
「こ、こんな奴の指でっ、んんん、犯されるなんてっ!!」
 嘆く桂花を俺はさらに責め立てる。
「そう言うなって。責任もってイカせてやるからさ」
「そんなの嫌に決まってるでしょっ!! 私のアソコは華琳様だけが
到達させることができる聖なる場所なのよっ、誰があんたなんかにっ」
「そうは言うけどさ」
 突き込んだ指をぐるぐると回しながら、肉襞をこすってやる。
「んあっ、やぁっ、いやぁっ」
 するとさらに愛液が指にからみつき、刺激を加えやすくなった。
「はんっ、ああっあんあんっ」
 桂花の声が一際高くなる。
「このまま続けてたらイっちゃうんじゃないのか?」
「絶対嫌っ、んふぅっ、ふっ、ありえない……っ、ふぅんんん…」
 怒ってるのか、感じてるのか、あるいはその両方なのか――。
桂花の表情はそれらが入り混じったように歪んでいて、かなりのいやらしさを
醸し出していた。
 ごくり、と思わず喉が鳴る。
「交換条件。指で下をいじるのをやめてやるからさ、
……その柔らかそうな口唇を好きにさせろ」
「はあっ!? そんなの、ダメに決まってるじゃない。華琳様にしか
許したことないのよ。誰があんたなんかにっ」
(ふうん、また華琳か)
 なんとなくだが、面白くなかった。
「別にいいけどな俺は。華琳の知らないところで勝手にイくような
はしたない奴って状況にするだけだからさ」
 指の動きを加速させる。
「はぅっ、ん、んんっ、やんっあんっ、あっ、くぅんっ」
914 名前:桂花の乱(後編 11/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:53:09 ID:iq7R+aUA0
「どうする? 俺はどっちでもいいぞ」
「わっ、判ったわよっ、好きにすればいいでしょうっ!?」
(よし)
 心の中で拳を握る。早速とばかりに桂花の口唇を舐める。
 肉穴をいじくるのは簡単にできても、口は歯がある以上、
難攻不落の要塞のようなものだ。本来なら心許した相手だけが踏み込める領域。
(そこに消えないよう、俺の足跡を残してやる)
 圧し掛かるようにして、口唇を重ねる。すぐにそれだけじゃ
満足できなくなって、舌を絡ませる。
「んんんっ!? ん、んんぅうっ、ちゅ、んちゅ、んっ、んんっ」
 舌は嫌、とばかりに暴れ出す桂花だったが、秘所をつついてやると、
とたんに大人しくなる。
「くちゅっ、ちぅっ、んにゅんちゅっ、じゅくっんっ」
 俺と桂花の舌と唾液が絡み合う。
 ふと思いついて、口に大量の唾液を貯めて、一気に桂花の口に流し込んでやる。
また拒否反応が返ってくるかと思ったが、今度は最初から諦めたのか、
目を白黒させながらも、ぎこちなく喉を嚥下させていた。
(桂花が俺の唾液飲んでるよ……)
 あまりの展開に、脳内がダメになりそうだった。
 口唇を離すとつぅっと、唾液の糸ができる。
「はあっ、はっ……、はぅっ、ふぅっ、はぁっ」
 その先にある桂花の顔は淫らに蕩けかかっているようにも見え、
俺のモノを雄々しく反り返させた。
 準備万端。最初から全開。あとは突き込むだけ。というわけで桂花の腰を引き寄せる。
「はぁっ、はぁっ、んあ? …………って、何しようとしてるのよっ」
「今更だな。元々何のためにこんなことしてるんだよ」
「それとこれとは別よっ!!」
「いやどう考えても一緒だろ」
 というか、もう我慢もできないし。
「我慢しなさいよっ」
 人の思考を読むな。
「とか言ってるお前も、限界なんだろ?」
915 名前:桂花の乱(後編 12/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:58:25 ID:pmv6Ux8n0
 桂花の秘裂は愛液でびしょびしょになっており、どう見ても
準備が整っているとしか思えなかった。
 肉棒の先を膣口にセットする。桂花の肉に当てながら少し上下させると、
先走り液と愛液が絡まってぐちゅぐちゅと音を立てた。
「いやっ、んっ、そんな音聞かせないでっ」
「濡らすお前が悪いんだろ」
 桂花の腰をさらに引きよせ、正常位のまま、ペニスを沈めていく。
「んははあああああっ、いやっ、かりんさまっ、ああっ、ふ、太いのがっ、ああ」
 二回目の桂花の膣は、一回目同様に狭く、俺のモノを掴んで離そうとしない。
「き、きついっ、こ、このばかちんこ……っ、でかすぎるのよ……っ」
「そういうお前だって、すごい締め付けだぞ」
 動くことさえ困難な状態だが、それでも肉棒に潤滑油を絡ませながら
腰を揺することで何とか前後運動を開始する。
「ん、くうっ、はっ、ふぅうっ、んんん、んぁっあっ」
 今の体位だと、桂花の上に圧し掛かる態勢となるせいで、桂花の感じている
泣きそうな顔がいやでも目に入る。いつも文句たらたらで喧嘩腰の桂花が、
快楽に歪んでいく様は、俺の脳内を焼いた。
「感じてるのか?」
「ばかっ、いわないっ、でっ……。だれっ、がっ、あんたっ、んぅううううっ、
なんかっでっ」
「俺は、気持ちいい」
「ふ、ふんっ、ぁっ、あああっ、そんなのっ、しらないっ、わよっ」
 リズミカルにペニスを打ち込んでいく。その度に、桂花の矮躯が振動し、
臥牀がギシっ、ギシっと音を立てた。
「桂花の膣が絡みついてくる……」
 肉棒全体を刺激され、声が漏れる。
「そんなはずっ、ひくっ、ううっ……ない……っ」
916 名前:桂花の乱(後編 13/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 02:59:21 ID:pmv6Ux8n0
「仕方ないだろ、事実っ、なんだからっ」
 桂花の腰を軽く持ちあげて打ち込むとぱんぱんと肉のぶつかる音が
耳朶を打った。肉棒と膣の間から聞こえる淫らな水音、肉の重なるときの音、
臥牀が軋みを上げる音。俺と桂花が交わっている情報が断続的にまき散らされ、
場をより淫靡なものに仕立て上げる。
「どこまで大きくっ、するのよっ、このへんたいっ」
 場につられて、またペニスが少し膨張したらしい。
 自分ではなかなか気付かないが、包む側の桂花には感じ取れるだろう。
「桂花が気持ちいいんだから、仕方ないだろっ」
「私っ、はっ、気持ちよく、ないっ……」
「嘘つくなよっ」
 グラインドを弱め、膣口を小刻みに突くスタイルに変える。
「ふあっ、あ、ああっ、ああっ、あんんっ、あんっ」
 突きにあわせて桂花の口から喘ぎ声が漏れる。
 さらに、タイミングを見計らって、大きな動作も加えてやる。
「んはぁっ!! んんっ、んっ、んああっ、ああああっ!!」
 その組み合わせを何度となく繰り返してやると、だんだんと桂花の膣が
より窮屈になって来始める。
「……イきそうなのか?」
「そんなわけっ、ああん、あん、あんっ、あるはずないでしょっ……」
 口では強気なことを言う桂花だったが、膣の蠢きは吐精を望むように
より激しさを増しており、また同時に締まりも処女のような強度で、
肉棒に刺激を加えてくる。
「くっ……俺も、イきそうだっ」
「んん、ん、外にっ、外にしな、さいっ!!」
「そんなの、意味ないだろっ」
917 名前:桂花の乱(後編 14/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 03:00:06 ID:pmv6Ux8n0
 桂花を孕ませるためにセックスをしている。このまぐわいの大義名分であり、
俺の最終目的。より奥で、より多くの量の精液を発射する。
それはどうあっても譲れない話。
 もちろん、桂花の膣が気持ちいいから、というのもある。今はもうそっちの
ことしか考えられなくなってきてるというのも正直なところだ。
 終局へ向けて猛然と腰を振りたてる。
「あぁぁぁぁっ、ひぃっ、はひっ、ふああぁぁっ!!」
 桂花の膣が収縮を始める。
「イくのか?」
「いや、ぜったいっ、いやっ、こんな奴に、二度もイかされるっ、なんてっ」
 拒否する桂花だったが、突くたびに水音は激しくなり、もはや決壊は
時間の問題だった。
「奥にっ、奥にくるっ……太くて硬いのがっ、あぁぁぁっ、ふぁっ、
ふ、深い……っ」
「くっ、俺もやばいっ」
 桂花の甘い声に誘われて、射精感が背中を突き抜ける。
「もういやっ、なんであんたのちんぽなんかにっ、ふあん、
あんあんんっ、二度もっ」
 腰が砕けそうになって、がくがくと震える。
「あふっ、はあっ、あああああっっ、ああっ、私の中っ、にっ、
突き刺さってっ、いやっ、ふくらんで、る……っ」
 瞬間、射精の予感を覚えたのか、膣がそれを促すようにぎゅっと圧力をかけてきた。
「いや、いや、いやっ、いやっっあああああああああああああああああっ!!」
 桂花が、到達する。
 同時に、俺も限界を迎える。肉棒の先から吐き出される、大量の精液。
それがすべて桂花の膣内を焼いていく。
「だめっ、だめっ、精液っ、いやあぁっ」
918 名前:桂花の乱(後編 15/15)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 03:01:54 ID:OM4M8Tmi0
 なんとかのがれようとする桂花だったが、逃がしてやるつもり
なんて毛頭ない。さらにがっちりと桂花の肉体を掴んで射精しながら
腰を振りたててやる。すると膣の中で精液と愛液が混じり合う感触が
伝わってきた。
「ぐちょぐちょだな……」
「くふぅぅぅぅんっ、やぁっ、しみこんでくる……っ」
 つながったまま、桂花の上に倒れ込む。桂花は、少しむずがったが、
はねのける元気もないのか、結局なすがまま受け入れた。
 調子に乗って、口づけると、意外なことに桂花はそれも抵抗しなかった。
「ん、ちゅ、ちゅぅっ、んっ、んっ」
「んはっ、つながりながらするのって、気持ちいいな」
「はっ、はぁっ、馬鹿じゃないのっ?」
 桂花の罵倒を浴びながら、もう一度、などといいつつキスを
ねちねちやっていると、またペニスが膨らんできてしまった。
 今度こそ、キレられるかと思ったが、桂花はあさっての方を向いたままだ。
「いいのか?」
「いいも何もないわ。妊娠するまでこんなことが続くと思うと、
死んでしまいたいぐらいよっ。今日で絶対最後にしてやるんだからっ」
 一瞬、何を言われたか判らなかったが、理解がおいつくや、
肉棒は完全に臨戦態勢を整えてしまった。
「……それは再戦希望ってことでいいんだな?」
「知らないわよっ」
 やれやれ素直じゃないやつ、と思いつつも2R開始のゴングに胸を躍らせる俺だった。
919 名前:桂花の乱(エピローグ)[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 03:02:56 ID:OM4M8Tmi0
「そう……」
 子飼いの間諜から一刀と桂花の様子を聞いてひとりごちる。
 主に桂花側の理由によって険悪さが増す一方だったふたりの仲を
取り持つための一策が一応は成功したというのに、華琳は
浮かない顔を浮かべていた。
「…………」
 おなかを、さすってみる。
 華琳の腹には、無駄な脂肪がまったくついていない。覇王たるもの
知勇兼備であらねばならないと考える華琳は体の調整にも余念がなかった。
出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいるという見事な
ボディバランスを誇っている。
「少しくらいおなか、出てもいいんだけど……」
 痩せようと必死に努力している女性から猛抗議が来そうな科白を
口にするが、もちろんそんなことで腹が膨れるわけではない。
 そんなことは判っているが、言わずになんていられない。
 何だろう、この気持ち。ここの所ずっとひきずってる。
「一刀の……ばかっ……」
 思わず、罵声がこぼれた。
 文句を言いたい顔が思い浮かんだからだ。
「一刀の……ばかっ……」
 もう一度、口にする。
 許昌の空は見事な蒼穹だというのに、覇王の様子は曇天模様。
 そんな秋の一日だった。



<了>
920 名前:825[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 03:05:31 ID:OM4M8Tmi0
>>904-919
『桂花の乱(後編)』

元々は、華琳SSの前振りとして書いていた桂花の話でしたが、
>>783とか>>792を見てチンと来たので、路線変更。
ま、これはこれでまとまったな、とか思ったり。

華琳SSは、また練り直して次スレあたりで
披露したいなと思ってますが、はたしてどうなることやら。

色々とコメントどもでした。嬉しかったです。

それでは〜。

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