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758 名前:小ネタ@エロ本[sage] 投稿日:2009/01/02(金) 22:17:35 ID:asWh5Jto0
乙およびGJ。 さてさて、私も小ネタ投下。

注意・楽屋ネタ・ある意味ネタばれ有w
終了時には……何か付けます。



 これは陰謀だと思った。
 この事実が受け止められるはずはない。否、受けとめてはいけないのだ。
 疑心暗鬼に陥る。もはや、味方などほとんど存在しない。あるのは敵のみ。誰か? 諸葛亮か? 張飛か? それとも別の誰かか?
 しかしながら、そのような事を考えていても、仕方がない。もう、変えられない事実なのだから。


「どうして、あたし達がリストラなのよ!」
 その少女‐小喬の声は、この青い空の中に響き渡っていた。
759 名前:小ネタ@エロ本[sage] 投稿日:2009/01/02(金) 22:22:02 ID:asWh5Jto0

「って、事なの! 酷いと思うでしょ! お姉ちゃん!」
「しょ、小喬ちゃん……大声出しすぎだよ」
 どこかは分からないが少なくても三国時代風の城の中。そこで、小喬と大喬はこれからのことに話し合っていた。
 問題の論点は『彼女達が新恋姫†無双にてリストラにあった』という事実である。しかも、このリストラは、何と彼女達2人だけという明らかに差別的なものである。
「これが大声を出さずにいられるかっての! あたし達はあれだけ冥琳様に尽くしてきたのに!」
「でも……決定は……」
 おどおどしながらも、大喬は妹をなだめようと必死である。だが、彼女とて納得をしたわけではない。そして、その心を小喬も知っていた。
「お姉ちゃんだって、このままじゃ雪蓮様を、あの北郷 一刀に取られちゃうのよ! それでもいいの!」
「!!」
 彼女にとって雪蓮の存在はあまりにも大きい。
 いくら一刀の存在を許している彼女とて、それに入ることは許されない。だからこそ、その一言で彼女は動いていた。
「わかった。小喬ちゃん」
 こうして、江東の二喬は静かに動き出したのであった。
760 名前:小ネタ@エロ本[sage] 投稿日:2009/01/02(金) 22:27:03 ID:asWh5Jto0
 そして、しばらくした後、彼女達は一刀の部屋へと向かっていた。
「さぁ、お姉ちゃん。行くよ」
「うん、一刀さんに私たちの魅力をたっぷりと教えるんだよね」
 自分たちの最大の武器はこの体だ。冥琳の下で伊達にペットをやっていたわけではない。
「このロリキャラとしての魅力をたっぷりと教えてあげるんだから!」
 こっそりと忍び足で一刀の部屋の前に来る。ここで部屋から出てくる一刀を待ち伏せるはずであった。
いや、現にその彼は、彼女達が到着した時には部屋にいたらしく、部屋から出てくる。ただ、意外な人物を連れて。
「に、兄ちゃん……あんなことするなんて」
「ほにゃ〜、鈴々も気持ち良かったのだ〜」
「ごしゅじんさま……お母さんにも璃々と同じことしてたんだ。ほわぁ……」
「いやぁ〜、純粋無垢な子ってのもいいなぁ」
 部屋から出てきたのは、鈴々、季衣、璃々の三人であった。なぜか、三人とも顔が赤い。その一方で、一刀の方は妙に笑顔であった。
 それを見ると、途端に二人は撤退した。
「な、なななな、何よ! あいつ!」
「か、一刀さん。 三人も一緒に……」
 信じられないというように顔を真っ赤にする大喬と小喬。
「お、お姉ちゃん……」
「ちぃ! あたし達の魅力が……」
 迂闊であった。この陣営には、彼女たち以外のロリ勢力も存在するのだ。したがって、彼女達がその中で輝けるかといえば、不可能に近い。
 しかも、あの外道発言を聞いてはもはや勝ち目はないだろう。
761 名前:小ネタ@エロ本[sage] 投稿日:2009/01/02(金) 22:30:04 ID:asWh5Jto0
「も、もう駄目かも……お姉ちゃん。私達の存在意義って……」
 とたんに弱気になる大喬。ただでさえ、人気投票で最下位争いをした身だ。それに、恋姫本編でも碌な扱われ方をしていない。
「諦めないで!」
 だが、その雰囲気を吹き飛ばすような声が響いた。他でもない小喬だ。
「で、でも……」
「だって、あたし達は演技では重要なポジションなんだよ!
 赤壁の戦いでは、あたし達を争うような形で冥琳様が参戦するし、何より冥琳様と雪蓮様の絆の強さを象徴するものなの!」
 今までにないほどの力説。だが、結局そんなシーンは恋姫本編にはなかったが、今の彼女には関係ないのだろう。
「で、でも、もし雪蓮様死亡のシナリオだったら……」
「馬鹿っ! それでも、おちこんでいる蓮華様に雪蓮様の遺品を渡すとか、
 旧ルートで反乱をおこした冥琳様に雪蓮様の意志をしっかりと伝えて蓮華様と仲直りさせるとかとか、
 シナリオなんていくらでも作れるでしょ!」
 そう、外史は人の考える数だけ存在する。
 同時に可能性も無限であるといってもいい。当然ながら、彼女達が主役となる物語も存在する可能性を否定することなどできない。
「だから、絶対に諦めちゃダメ」
「小喬ちゃん……」
 大喬の目頭に涙が浮かぶ。
「だから、がんばろう」
「うん……」
 そうして、二人は歩きだす。彼女達の外史を探しに。彼女達が新恋姫に参戦できる道を探しに。
 そう、彼女達の冒険はこれからだ!

                       【ご愛読ありがとうございました】
                     【2喬先生の次回作にご期待ください】
762 名前:エロ本[sage] 投稿日:2009/01/02(金) 22:31:41 ID:asWh5Jto0
 どうか、彼女達の事も忘れないでください。
 おーのー、ちんきゅーが可愛いじゃないか……orz

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